2020年夏ドラマ-私の家政夫ナギサさん一覧

私の家政夫ナギサさん 3話 感想|お母さんとナギサさんの実態が気になる。

 

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娘に送った手作りの陶器に玉子粥を入れ、←まさか料理に使うとは思わんかったけどw

メイ(多部未華子)に食べさせながら懐かしい思い出話で盛り上がって、

はじめて親子で心を通じ合わせるシーンを見て…ちょっとピンと来ました。

お仕事ドラマでもなく、ドタバタなラブコメディでもない、

ようやく本作が描こうとしている物語の"本質"が見えてきた感じです。

仕事や人生の後悔に、どこか精神的に疲弊して凝り固まってしまった「頑張る人々」が、

ナギサさん(大森南朋)との出会いを通して徐々に考え方を変えていく…

いわば視聴者への応援歌ともとれるような

群像劇の要素が含んだ作りにもなっていくのでしょうか。

とりあえず…個人的には価値観押しつけがちの母・美登利(草刈民代)のキャラクターに

苦手意識があったので、今回の件で少し丸くなったとなると

来週からは見やすくなりそうで良かったです。

 

それにしても、お母さんの設定がやけに謎ですよね(笑)

今とは逆で、自分が仕事に勤しんでいたために家事もまともに出来なかった、

いつも遅くに帰宅するから子供と触れ合う時間もとれなかった、

そのせいで旦那とも離婚…だから代わりに子供達には家庭を選ぶ事も考えて欲しい

っていう設定であの家事の出来なささなら分かるんですけど、

お粥の作り方を伝授してもらうほどなんてさ…(苦笑)

専業主婦だから子供の面倒を見る時間も多かっただろうに、

長年いて向き不向きが何かも把握していないのも不思議な話だと思っちゃって。

そこらへんが引っかかったので、あの一件落着な結末も

凄くじんわりするまでには至らなかったのですが、

全体的に漫画ちっくなストーリーな分あまり気にしない方が良いのでしょうね。

ナギサさんの労働時間に関してもね。

夕方まで予約が入っているほど忙しい割には、助けを求められれば

すぐに家に駆けつけられちゃう…1日のスケジュールが知りたくなりましたw

これとは関係ないですが、お粥だけでなく熱の対処法も知っている辺り、

以前は医療関係の社員として働いていたりしてたんでしょうか?

 

ナギサさんとやっと契約を結んだ事ですし、今回までが長い長〜い1話だと思えば

次回以降は2人の絡みも増えそうで、ちょっとだけ期待しています。

 

ところで…恋のライバルになるのは田所(瀬戸康史)とばかり思い込んでいたので

まさか肥後先生(宮尾俊太郎)が参戦してくるとはビックリ!!

本作に恋愛要素はガッツリ絡めて欲しくないタイプですが、

肥後先生がどんなアタックをしてくるのかは興味はあるかも(笑)

 

 

8/4追記:

4話を見ました。

えっと…ナギサさんと契約した事で

今後やり取りが増えると良いなぁと期待していたんですが、

契約しても以前と変わらず、というかますます彼が脇役に追いやられた

ブコメディの路線に走って行ったので、

これ以上望んでも無理だろうと判断し、リタイアする事に決めました…。

 

主人公をとりまく話だけでなく、「私の家政夫ナギサさん」というタイトルらしく

ナギサさんと出会い徐々に仕事や恋愛の悩みを打ち明ける事によって、

本当の幸せとは何なのか?を二人で模索していく物語が見てみたかったです。

 

今までスポットが当たらなかった社員を、4話になって急に恋愛関係で深掘りしたり、

胸山(高橋メアリージュン)の婚活エピソードを長めに挿入したり

色々と蛇足な要素が多かった気がします。

メイのあのピンクの服×ひらひらリボンヘアゴムもまるでアパレル社員みたいですし…(汗)

 うーん、残念。

 

 

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私の家政夫ナギサさん 2話 感想|ラブコメ路線で行きたいのかな?

 

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うーーん……

何というか、このドラマを見ている間、

どこか奥底で"ぎこちなさ"をずっと感じているような感覚を覚えるんですよねぇ。

本作のキーワードは「お母さん」だから、

メイ(多部未華子)がナギサ(大森南朋)の事を気になっているのも

恐らく恋愛感情とは別のもの(人間愛?)から来ているし、そういう物語だとも思うのですが、

2人の間で起こる出来事を安易なラブコメディで片付けようとしている

話の展開の仕方が引っかかるのです。

 

こう書くのも、私が"周りに・環境に呪われている""ツイてない"系女子の設定に

飽きてきているからかもしれませんが、

所々のシーンや要素が火10枠から生まれた

数々のラブコメ作品の寄せ集めに見えてならないから。

(「ダメ恋」「逃げ恥」「はじこい」「恋つづ」などなど…

まぁ、「逃げ恥」に関しては1つのジャンルで括るのも違うと思いますが)

 

三角関係へと発展させるつもりなのかと思える田所(瀬戸康史)との描写の多さ。

引き続きの合コンネタ。

そして、メイが足を滑らせてナギサさんが助けた時に面と向かっていてドキッ!な演出に、

一緒に家にいる時にお母さんにバレそうでピンチ…なラストシーン。

後者に関しては前回も同じ事やりましたよね?

あの脚本家さんなのに、視聴者に続きを見たくさせる"引き"のレパートリーは

他にないのかな?と気になってしまいました。

 

内容にしてもやはりお仕事パートの比重が大きい印象で、

それも少しの捻りがあると良いのですが、

毎日遅くまで残業…頑張って疲れ果てて帰宅…その後家でまた仕事…寝落ちして焦る…の

場面が多いので、1日の終わりに見るのにはちょっとグッタリする感じです。

もっと「20代社会人」と「おじさん」の組み合わせのアンバランスさから生まれる

面白さを活かして欲しいんだけどな。

もっとナギサさんとの絡みを見たいんだけどなぁ…。

何だか、本作のうたう「ハートフルラブコメディ」と私の期待している部分が

噛み合っていないように思えてならないですね。

 

再来週から新しいドラマが始まるので、それまでは様子見状態が続きます。

ところで、MRのあの衣装は、医療薬品を取り扱う職業にしては

遊び過ぎな気がするんですけど、これは原作準拠なんでしょうかね?

服は可愛らしいけども。

 

 

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私の家政夫ナギサさん 1話 感想|"おじさん家政夫"にはまだ癒されない。

 

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掲げるテーマは違うけれど、「逃げ恥」再放送からバトンタッチしたのもあってか

何となく雰囲気が似ている。

家に帰れば家事をしっかりこなしてくれる家政夫の存在。癒される社会人。

ちょっとしたラブコメディ匂わせ要素。

これを踏まえた上で、初回を見てみた感想としては…

正直、「面白そう」でも「微妙」でもなく

まだまだよく分からない

という印象が第一に出てきました。

国民的ヒットを巻き起こした「逃げ恥」からの流れが吉と出るのか、凶と出るのか、

今後の展開次第ではどっちにも転びそうな気がした…って所です。

 

というのも、主人公を通して描かれる女性の価値観も周りの人物の描写、お仕事パートも、

良く言えばオーソドックス、逆に言えば古いんですよね。

"女はこうあるべき"を押し付ける毒親っぽい母・美登里(草刈民代)に、

メイ(多部未華子)にとって「ひょんな事から」な展開を引き起こすきっかけを作る

唯(趣里)や古藤(富田靖子)の分かりやすい余計な御世話っぷり…。

そして、劇中には「28」「おじさん」という言葉が頻繁に出てきますが、

(後者は家政夫がおじさんなので仕方ないにしろ)

30歳までに&若いうちに結婚する事が女性にとってステータス!といった

歳をとった人を軽視するかのような設定を、令和になってもまだ続けるのか…とも思いました。

 

しかし、最後までこんな感じで「最前線で働くキラキラ女子」の話がメインで続くのであれば

視聴離脱も視野に入りましたが、徐々に見ていく内に

ナギサさん(大森南朋)の背景の膨らませ方次第では面白くなって行くのかも?という

仄かな期待感も出てきました。

そう考えた理由としては、メイと同じ「おかあさん」が憧れであった事、

メイの住むマンションを出た後に何か意味深な表情で遠くを見つめていた事が挙げられます。

父の背中を追ってサラリーマンになるのではなく、あえて家事労働を生業として選んだ

ナギサさんにも世間からの"生きづらさ""偏見"の目は向けられていると思うので、

「見た目やジェンダーに囚われない価値観」「勝ち負けにこだわらない思想」などの

深い要素をゆるい作風の中に練りこんで行く作りになれば

化ける可能性は十分にあり得るでしょう。

 

という訳で、火9ドラマが始まるまではしばらく様子見してみます。

後は、設定と結果だけ見せてそれまでの過程=中身が伴っていないような脚本を

ブラッシュアップしてくれれば…と思います。

(急にリーダーに抜擢されて、たった一回だけ売り込みに失敗しただけで仕事の腕は不明瞭で

ここまで頑張ってきた事も特に描かれていないのに、

ナギサさんがMR関連のノートを見て「努力家だね」と泣かせる展開に走るのは

なんか後出しで急だな…という感じがしたので。)

 

OPの見せ方は「凪のお暇」を彷彿とさせられましたし、

あいみょんさんの主題歌は本作の世界観に溶け込んでいて、

演出面は良いスタートダッシュを切りましたね。

 

 

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