2020年夏ドラマ一覧

未満警察 ミッドナイトランナー 2話 感想|韓国の作品なのでトッポギ推し

 

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前回の感想で「今の状態では破天荒な新人刑事が捜査していく刑事ドラマにしか見えない」と

書きましたが、その"違和感"については今回でも変わらなかったので

もうちょっと噛み砕いた表現をします。

何というか、警察学校でのパートと

事件を捜査していくパートが乖離しているんです。

前者なんてそこで訓練したり施設内で過ごしたりするシーンが5分くらいしか

描かれませんでしたし、後者に至っては、前回は寮から覗き見していたら事件を見つけたという

ギリギリ舞台と結びつけている描写だったものが、

今回は外出していたら偶然出くわしただけ。

ますます警察学校が舞台である意味を成さなくなってしまいました。

今後も「ひょんな事から犯行現場に出くわす(見つける)」所から

物語を進めていくつもりなのであれば、視聴者にネタ切れ感を早い段階で感じさせ、

ファンの方以外は視聴継続を離脱してしまうのも時間の問題でしょう。

事実、そこに拘っているために、既に「これは無理があるだろ」という要素が

強く出てきていますし。

 

序盤で二人が柳田(原田泰造)に報告しに行くシーンがありましたが、

まずその時点で現場付近の交番やら警察署やらの手配の要請をしないのも変です。

と言ったら話が終わってしまうのでしょうが…

せめて、途中から風俗店に駆けつけてきてくれた警察官に

情報を共有して連携するくらいはしても良かったと思います。

警察官の卵なのに、片方のやっている事は帽子を奪って逃げるという窃盗罪。

「警察学校の学生」という縛りがあるために、

なんで隠してまで二人で事件を解決しようとするのかがよく分かりません。

 

で、舞台は韓国でも新大久保でもないのに謎のトッポギ推し。

そもそも新大久保でもあんなにトッポギ専門店が一箇所に集中しているもんなのか?

というのは置いといて…。

コロッケや煮物にした方が自然でしたよね。

次回へ引っ張るので、どうしてもモチモチした白い物が使われた赤くて甘辛な料理でなければ

ならなかった理由があったのならまだ頷けますが、

まぁ、この枠のこのドラマの場合は何も考えていないかと…(苦笑)

 

事件自体も別に込み入った内容ではなさそうだっただけに、

後半も中だるみしてしまいそうで心配です。

二人が瀕死状態の所にまたプロの刑事が助けに来て解決!っていう結末なら

わざわざ前後編にしなくても良かったじゃん?と思っちゃいますし。

 

 

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MIU404 2話 感想|残された者が抱えた"願い"という名の闇

 

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今回の話を見た時、ふと「アンナチュラル」の5話を思い出してしまいました。

あれは確か、大切な人がある日突然死んで、真実も分からぬままの夫が

犯人に復讐する話だったと記憶しています。

「アンナチュラル」の方が"被害者目線"の話ならば、

本作の方は無意識に人の命を奪ったり殺害を犯したりしてしまった"加害者目線"のお話。

内容こそ違いますが、「取り残された人々」を主体にした点では共通しており、

更には、どうしようもない、想いをぶつける所がなくやるせないという

残された者の得体の知れないごちゃごちゃとした感情を映し出す結末も

一致していた事から、二作品の人物を重ねずにはいられませんでした。

 

そして、今回の話の何がエグいって、ただの美談では終わらせず

「これが希望に繋がっていくのかな?」という

心の中がザワザワするような"モヤっと感"を残す着地のさせ方です。

 

犯人はそのまま加々見(松下洸平)だった訳ですが、

彼がある場所に向かおうとしている目的が父への恨みで、

上司と姿が重なり、自分が上司に殺害を犯してしまった原因は父のせいだという動機で

復讐しに行くのは、正直言って尋常ではありません。

しかし、志摩(星野源)や伊吹(綾野剛)から加々見の想いを聞かされても

それでも彼を信じてあげたいと断言し、

犯人だと分かっても未来でまた会う事を約束してくれる夫婦がいます。

 

なぜそこまで庇うのかというと、夫婦もただの優しい二人ではなく、

信じてあげられなかった故に息子を亡くしてしまった苦い過去があるから。

また、顔が似ている事から、彼をまるで息子と同じように接してもいた。

だから、無事に出所されるまで支えていく有難い存在になるのでしょうが、

これはある意味二人の間に"闇"も感じさせて怖かったのです。

「人は信じたいものだけを信じる」

志摩のこの言葉がまさに真理を突いていました。

 

全く血の繋がっていない関係なのに「顔が似ているから」と言うだけで

今までの自分たちの罪悪感を加々見を利用して晴らしている、

「自分たちがこんな親でありたい」という理想像を押し付けているようにも映り、

今後もそうやって依存していくのかと思うと、

最後にまた3人でドライブしようという約束をするシーンも

「守ってくれる人がいて良かったね」というより「この関係はまだ続いていくのか」という

恐ろしさの方が勝ってしまいました…。

ベタに希望を感じさせるハッピーエンドじゃないエンディングなのが良かったです。

 

松下洸平さんは「スカーレット」で認識して、

それから温かくて優しい八郎というイメージが個人的には定着していた分、

あんなに心が屈折して芯がどこかポッキリと折れてしまったような演技は新鮮に映り、

物語が終わってからもしばらく頭から離れない余韻がありました。

生々しい役も良いですね。

 

初回は私の想像していたものから遠ざかっていると感じ、あまりワクワクはしなかったのですが、

今回みたいな話なら期待出来るかもしれません。

というか、「アンナチュラル」スタッフなので、こんな風に容赦ない話が見たかったのです。

初回は奮発し過ぎて空回りしたって事で…(笑)

まだコンビにはもどかしさもありますが、回を増していくごとに

本作の世界観、機捜隊の人々が好きになれたら…と思います。

 

 

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ハケンの品格(2020) 3話 感想|SNS啓発でも真相探りでもなくカレー作り

 

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えっと〜…会社には正社員がいて、ハケンがいて、スーパーハケンがいるけど、

社員食堂には正社員以上の業務をこなすアルバイトが一人いて

後はみんな業者さんって感じなの?

よく分かんない社員体制だなぁ。

そういう場所は普通、パートやアルバイトが多くいるもんではないのかな。

美味しいカレーを作れるレシピがその人しかいない事になっているのも謎すぎる。

労働者は誰が管理してるの?材料費の生計は?領収書は?

色々と設定に無茶があり過ぎでしょ。

 

SNSに動画投稿した新人社員を叱って教育するでもなく、

"バイトテロ"と言われた牟田(六角精児)にあの時の真相を確かめて

炎上騒動を釈明しようと問題解決に動くでもなく、

不味くなったカレーを以前の味にすれば顧客との信用関係を取り戻せるとも到底思えません。

美味しければ良いの?そんな単純で終わる訳ないじゃん。

ニュースで取り上げられて、スーパーで調味料が売られていれば

回収してくれと申し付けるまでお怒り状態なのに、

「ブロガーがここのカレーを褒めてたから行ってみよっか♪」ってなるのでしょうか。

  

大前(篠原涼子)の描写にしたって、「彼は誰よりも職場を愛していた」と美談をする割には

やっている事はただカレーを作っているだけ。

"汚れた社内をぶった斬る、主人公による痛快スカッと話"が見たいのに、

シーズン2になってからどうも"主人公をどう面白おかしく見せるのか"に焦点を当てて、

活躍する尺を長めにとっている内容になってしまっているのが気になります…。

それに、片付けを頼むシーンも、正社員ではなく新人派遣2人に任せているのも

「派遣は任された仕事を時間内でこなすのみ!」という

彼女のポリシーと矛盾しているような…?

 

とにかく、なんで13年間も経営が保てているのかは知りませんが、 

「人」よりも「お金」しか目がない会社だって事は理解出来ました。

 

主人公を立たせるために周りの設定や人物を露骨に無能にするのは

個人的には好きではないし、

こういったエンターテインメントな作品は、コメディ強めの大衆受けする話に見せかけて

実は世相を反映させた考えさせられるような要素をも含ませているべきだと考えています。

 

なので、私には合わないって事でもうリタイアしちゃおうかなぁ…と思ったんですが…

次回は東海林とのやり取りが復活するとの事で、あと1回だけ様子見します。

これで少しはモチベイション♪が上がってくれると良いのだけど。

 

 

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未満警察 ミッドナイトランナー 1話 感想|キムタク教官を呼びたくなるガバガバ警察学校

 

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本作の原案は韓国映画。そっちの方も若手俳優を起用しているっぽい。

ゲストの真木よう子さんと伊勢谷友介さんのキャスティング、

ダークめいた予告映像からし「ボイス 110緊急指令室」みたいだと思っていましたが、

初回を見た限りだとやはりサイコパス&ホラーな路線で行くらしい。

向こうの作品はこんな感じのものが多いんですかね。

 

で、肝心の内容はと言うと…

ごめんなさい、昨日の作品よりも色々と雑でした(苦笑)

この枠&主演が主演だけにファンサービス丸出しなシーンがあるのは分かっていましたし、

そこは大目に見るんですが、

「警察学校」が舞台である事が活かせていないのは結構致命的だと思うのです。

今の状態では、破天荒な新人刑事が現場に潜入し、捜査して事件解決!…なんていう

そんじょそこらの刑事ドラマと何も変わりません。

2人と事件を絡めるにしても、同じジャンルのSP「教場」と被っちゃいますが

警察学校内部で起きた事件にするとか、先輩刑事や教官と連携プレイをとる形で解決させる

作りにするとか、何かしらの関連性はあった方が"本作らしさ"が出るかもしれません。

 

延長なしが災いしたのか分かりませんが、全体的に内容が詰まっていない割には

上司が現場に駆けつけて助かる流れは凄く強引な終わらせ方ですし、

事件自体も、サイコパスな登場人物を用意して凶器を持たせれば

視聴者ウケするだろうといった印象しかなく、

殺害動機もその人の背景も薄っぺらいと感じたまま見終えてしまった…というのも

正直な感想です。(対応してくれなかった刑事っちゅーのは…伊勢谷さんじゃないよね?)

施設の中から覗き見を指摘される事を恐れて、勝手に脱出して不法侵入。

人のウィンナーをもらうほど食いしん坊なはずの一ノ瀬(平野紫耀)が

夕食を忘れて2時間覗き見する事に夢中。

脱出しても監視カメラに記録されていなければ警報音も鳴らない

ガバガバセキュリティの警察学校。

…しまいには、あれだけの危険行為をしておいてお咎めなし。 

…………展開もキャラ設定も、甘い。

風間教官@キムタクだったら

初回でとっくに退学命令出してます(きっぱり)

それだと話が続かない?あ、はい。そうですね…。

 

周りに迷惑をかけがちのポンコツ主人公はあまり好きじゃないですが、

本作の本間(中島健人)と一ノ瀬は根っからのおバカでド天然な性格なのは伝わるので、

ドタバタやってても「まだまだ青いな〜」「やってる事が男子高校生だな〜」などと

ゆるくツッコミながら見られるのが唯一の救いって所でしょうか。

 

しかし、訓練生活描写はベタですし、

今後も2人のやり取りだけが見所となると感想を書き続けるのかどうかは…。

暫し、様子見です。

 

 

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MIU404 1話 感想|初回を見た限りでは「保留」って感じ。

 

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野木亜希子さんの描く作品は好きです。その事を前提にして書くとするならば…

正直、さすが野木脚本!!と手放しで褒め称えるような感じではなく、

「悪くないね」くらいの印象だった…というのが率直な感想でした。

私は基本的に名作や秀作だと思った作品は、初回を見ただけで大体は

「あ、これ好きかも」「これハマるかも」なんて"野生の勘"が働くもので、

本作もあのスタッフという事で期待度を上げていただけに、

カーアクション以外の視聴後の興奮が特に生まれなかったのが少し悲しい…(泣)

 

いや、冒頭にも書いたように、決して微妙だった訳じゃないのですよ。

良さもきちんとあります。

物語の展開やキャラクターのやり取りには

作品紹介の「ノンストップエンターテインメント」の名に相応しい、

1分1秒ごとに新鮮な空気を運んでくるようなリズミカルなテンポの良さを感じさせましたし、

初回だけあって全体的に情報過多になりがちになってしまう所を

白黒の背景に何か事件の鍵となりそうなものをカラーでピンポイントで映したり、

画面上にテロップを表示させたりなどして、事件の要点を分かりやすく整理しようという

演出の工夫が見受けられたのは良かったです。

ただ一方で、いまいちハマれなさそうな部分もあって、「微妙」というよりは、何というか…

「本作はどんな作品にして行きたいんだろう?」という

先行きが不透明な要素も何個かありました。

 

同じスタッフとなるとやはり比較せずにいられないのは「アンナチュラル」で、

この作品の魅力の一つは何と言っても、見える物から見えない物まで

いくつか点在させておいた小さな伏線を、最終章に近づくにつれ華麗に回収してみせる

どんでん返しの巧みさだと思っています。

本作も謎を散りばめるスタイルは、確かに踏襲されていました。

ですが、初回を見た限りだと、回収の仕方も話の肉付けも少し雑です。

 

中盤でおばあちゃんと女の子が登場してきた時点で、事件に何か大きな関わりのある

キーパーソン的な立場として描かれるのかと予想していましたが、

雨のしたたる家に留まるあの意味深なシーンを映した割には

結局ただの迷子ネタで終わったのが肩透かしでした。

初期設定として、伊吹(綾野剛)が人想いだという一面を紹介したかったとしても、

今回の話にその2人の件は要るのか?というねじ込み方ですし、

大体、序盤のシーンで車が停車する場所とおばあちゃんが倒れていた場所の距離間も

不自然だったような…?

 

不自然と言えば、カーアクションも、向こうにいる人達とまだ間隔が空いているのに

そこまで強引な止め方する?というやり過ぎ感もありましたし。

あおり運転をした動機にしたって、日常の鬱憤関係なく

嫌がらせをしたかったからというのも弱い気がして、

調査力に長けている印象のある野木脚本にしては

珍しくリアリティに欠けているようにも思えてしまいました。

 

で、一番"分からない"のが…「コンセプト」なんですよね。

「アンナチュラル」だったら「ヒトの死を通して知る"生きる事の尊さ"」、

「逃げ恥」だったら「ビジネス×価値観×ムズキュンの新感覚ラブストーリー」と、

初回を見てパッとどんな方向性になるかが凡そ掴めますが、

本作に関してはあらゆる要素をかじってきたくらいで、それも見えてこないのです。

とにかく、機動捜査隊として働くやりがいを描くのか、

事件解決に向けてのカタルシスを描くのか、早い段階でしっかり定めた方が良いかもしれません。

 

コンビにはただただ青臭いイメージが強く、2人の間にほのかに漂う小洒落たムードや

大人の余裕といった"唯一無二"感がまだないのもコンビものとしては惜しいのですが、

そこは回が進むにつれて深まる絆描写に期待するしかないですね。

スタッフがスタッフですから、さすがに初回にあったカーアクションの大胆な見せ場や

伊吹や志摩(星野源)が過去を思い出してキレる&殺す殺す詐欺は

ワンパターン化もしないでしょう。

とりあえず、次回は期待度を抑えた状態で見てみます。

 

ところで…2人が相方や犯人と話す時、某芸人の鉄板ネタかと思うくらい

顔が近い事が多かったですね。

撮影中断前だったんだろうなぁ。どのくらいストックを溜めていたのかしら。

次回以降、分かりやすく1m程離れていたりして…(笑)

 

 

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ハケンの品格(2020) 2話 感想|周りを見れてない社長にモヤっとボール!

 

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う〜ん、なんか、なんかなぁ…ですね。

昨日のドラマの「オリジナルを超えられるリメイクなどない」じゃないけど、

高視聴率で視聴者のハードルが上がっている作品の続編は成功しづらいっていうのを

モロに表しちゃっている感じ^^;

 

今回は「頼まれなくても仕事が入る充実した正社員たち」vs

「頼まれた仕事以外はやってはいけない派遣」の構図。

派遣は責任がとれない立場だから、企画書を作ってはダメだと言う。

せっかく作っても努力は報われず、自らの手でシュレッダーにかける羽目もなってしまう。

しかし、千葉(山本舞香)の考えた企画がクライアント先に気に入られるも、

企画書は廃棄してしまったので今から作り直して会場に提出しなければならない…

そこで春子(篠原涼子)がピンチヒッターとして活躍!という展開でした。

 

権利のない自分でも、正社員と同じように企画書が作れた。

本来なら出来ないであろうプレゼンも任された。

この下克上の流れで春子がとったのは…語尾を言い切らない手法。

……え?そこだけ"派遣たる者"をなんで頑なに守ろうとするの?

なんで肝心な所を笑いに変えちゃうの??

ここが個人的には引っかかりました。

(漫才みたいなやり取りもくだら…あんまり面白くないし…)

大体、今回に関しては春子が前に出るのも違う気がしますし、

どんなに時間かけても(あるいは電話越しでも?)千葉に説明させた方が

王道の逆転劇になって、現実で働く派遣の人々が明日も頑張れるような

話になると思うのですが…。

どうしても主人公の見せ場を作りたかったためかもしれませんが、

"突飛さ"をまたどこか履き違えてる感じがしてなりませんでした。

 

「派遣はいらない」「社員は家族だ」と言っている社長(伊東四朗)も

色々と矛盾してるんですよねぇ。

今あなたが引き連れてる社員、食堂で気を遣わせている社員、

派遣に注意する度仕事しないで、密状態で突っ立ってる野次馬ばっかり

なんですけど、それ、分かってます?

「アットホーム」を売りにするトップは、やっぱり信用ならないですな(笑)

派遣の採用は社長の知らないうちに、勝手に進められているんでしょうか。

 

前作はくるくるパーマとのやり取りがあったから笑える部分もありましたが、

その人がほぼ登場しないとなると、

全体的にギスギスした雰囲気が強まっているのも否めませんね。

ポジション的に一番近いのは宇野(塚地武雅)なんでしょうけど、

特に"崩し"の要素がないからなぁ…。

春→夏ドラマもぼちぼち始まるので、次回を見てから視聴継続するかどうか決めます。

 

 

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ハケンの品格(2020) 1話 感想|時代に逆行した会社で働く派遣たち

 

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前シーズンはついこの間までやっていた「春子の物語」を通して視聴済み。

とは言っても、2話のホチキス早打ち対決のシーンの時点で

会社と働く人々の描写に疑問を感じ、それ以降も主人公の変わり者っぷりを

前面に出せばウケるだろう感満載の展開が続いたため

終盤の方はあまり真面目に見ていないんですが…

13年も経てばさすがに令和時代らしい価値観を少しは取り入れてくれるだろうと

淡い期待を寄せながら初回を見てみました。見てみたのですが…

むしろ再放送しない方が良かったのでは?

と思えるくらい、13年前とちっとも変わらずの体育会系ブラック企業っぷりに

いろんな意味で愕然とさせられる内容でした。

 

海の近くにあれば間違いなく潮で崩れやすいであろう会社の立地とか、

チェーンソーとか、派遣にも「アンタ」呼びとか色々言いたい事はあるんですが、

一番あり得ないのはコンプライアンスの描写でしょう。

些細な言動でも「セクハラ」「パワハラ」だとテレビで取りあげられる世の中で

当時よりも女性の扱い方に神経質になっている男性社員は多くいるはずですし、

ましてや、企業はイメージ勝負でもある訳で、S&Fのようなある程度大規模な所なら

コンプライアンス対策はしっかり施されているはず。

なのに、まるで裁判でもやってんのか?とツッコミたくなるような、

人事部全員で2人の新人派遣を吊るし上げと来た。

恐喝ですよね?これ、集団いじめですよね?

録音すれば(偶然してたけど)社員の運命を変える

かなりの証拠になりますよね??

でも、ハニトラ呼ばわりされ、精神的に追い詰められてたのにもかかわらず

「まだここで働けるんですか!?」って喜べる精神って一体…(滝汗)

落とし所が強引過ぎて、いくらチェーンソーで大々的にやったとしても

全くスカッとしませんよ。

 

主人公が周りを変えていく痛快系お仕事ドラマには

敵対する会社・ボスの存在や、曲者な悪役の存在は欠かせないのでしょうが、

本作に関しては悪役サイドの言動も主人公の解決方法もどちらも

突飛過ぎてリアリティがないので、

社会派作品もぼちぼち出てきた今の時代となるとあまりにも浮いて見えてしまいます。

特に前作より悪化しちゃってるな〜と思えたのは、

里中(小泉孝太郎)が春子を頼りまくる件。

いじめ撃退には春子。商談にも春子。新人のお悩み相談にも春子。

ドラえもんドラえもんなのか?

本来なら派遣じゃなくて上司がやる仕事でしょ。

huluでまたオリジナルエピソードが配信されるようですが、

それよりも、春子のいない13年間、どうやって会社が保たれてきたのかを

逆に見てみたいもんですよ。

 

私が仮にドラマをあまり見ていない層で、かつ今回の内容が13年前のものだったら

まだ楽しく見ていたかもしれませんが、

令和になっても「平成」どころか「昭和」体制の会社の話が続くのか…と思うと、

次回以降も感想を書くかどうかは不明です。

時間かかって、せっかく放送出来たドラマなんですけどね…

"浮世離れ"感が薄まってくれる事をもう少し期待してみます…。

 

 

※記事タイトルの下にあるカテゴリー「2020年夏ドラマ」表記の件ですが、

本作を全10話とすると8月中に終わる事を想定し、

「最終回を迎える月」を基準としたために夏ドラマ扱いといたしました。

まだ初回も始まっていない他の作品も同じです。

ただ、放送再開し、かつ最終回まで予定通り放送される事が決まっている

「美食探偵 明智五郎」「家政夫のミタゾノ」については春ドラマ扱いとします。←一応報告。