2020年秋ドラマ一覧

極主夫道 1話 感想|可笑しな玉木宏さんをただただ見ていたいw

 

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す、すごい…あんなにコメディに振り切った玉木宏さん、

「のだめ」の千秋先輩ぶりかもしれない…(笑)

新人扱いのルンバに本気でキレているのとか、全員で体操するシュールなOPとか、

ネタがぎっしりな前半パートに涙が出るほど笑ったわぁ。

そして竹中直人さんとの共演にもアガる!

稲森いずみさんに、志尊淳さんに、経験を積まれた役者さんが揃っているから、

キャラクター面においては基本的には安心して見られそう。

ただ…くっきー!さん云々関係なく、尺をガッツリとる役に

芸人さんはキャスティングしなくても良かった気はするけど。

無理やりコントを入れて笑かそうとしているのが見え見えで…

そこだけはちょっと勿体なかったですね。

 

このまま気軽に楽しむ路線でもアリかもしれませんが、

「家庭を支える専業主夫」「妻と子供が安心して暮らせる街の平和のために動く」設定、

そして終盤にあった手を繋いで仲良く帰るシーンから察するに、

本作を"新感覚ホームドラマ"だと考えるとすると、

「俺の話は長い」みたいな2本立て構成にしてみたら

テンポも良くなって行ったんじゃないかなぁという気もしました。

後半になると若干グダり始めて、龍(玉木宏)の登場だけで

本作の面白さが成立しているような感覚を受けたので。

まぁ、物語が締まって来るかどうかは

初期設定を紹介し終えた2話以降にかかっているって所でしょうか。

 

でも、基本的に日10枠とは相性が合わないという理由で

そこまで期待していなかった分、想像以上に楽しめた気持ちの方が大きいです。

Huluへの誘導がなかった所も好感が持てる。

晴郎くん…じゃなくて本多力さんの起用も嬉しいし、

賑やかで充実した日曜日になりそう。

感想は…物語性があったら継続かな?

 

 

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危険なビーナス 1話 感想|いろんな意味で"賭け"に出た感じ。

 

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「24 JAPAN」に続いて、こちらも相関図と照らし合わせながら

見なければいけない案件…(笑)

しかも、本作の場合は一族の話なので尚更ややこしい。

とりあえず、波恵(戸田恵子)と祥子(安蘭けい)が異母姉妹である事、

養子同士の勇磨(ディーン・フジオカ)と佐代(麻生祐未)がどう見ても恋人関係で

7話辺りで物語を大きく動かすキーパーソンになりそうな予感しかしないって事だけは

頭に入れておきました。

しかしまぁ…おディーンさんと洋館の組み合わせは、何度見ても絵になるわ。

 

大ヒットドラマ「半沢直樹」の次回作って事で、プレッシャーがかからざるを得ない本作。

でもこの枠にしては、かなりイレギュラーな世界観で挑んで来ましたね。

日曜劇場で今まで放送されてきた作品は基本的に

「大衆受けしやすいかどうか」が軸になっているイメージがあって、

そこから悪者を懲らしめる勧善懲悪や、1話完結型、

涙を誘う感動要素などいろいろ派生させて行っている傾向にあるんですが、

初回を見た限りでは、本作にはそういった"分かりやすさ"はないように思いました。

(あ、今度は誰が退場するんだろう?という楽しさはあるかな?)

集中して見ないと肝心な内容を逃してしまいそうな連続ミステリー。

複雑過ぎて困惑する登場人物の関係性。

これでも12%程の高視聴率が取れるのかどうか…

あの人気コンテンツが終わった今、日曜劇場のブランド力を保つために

大きな賭けに出ているのかもしれませんね。

 

もっとシリアスでドロドロした雰囲気になるのかと思っていたけれど、

伯朗(妻夫木聡)が結構不純だったり、谷間だったり、

軽めのピアノ調の劇伴やSEが主に前半に使われていたりと、

ある意味フジテレビのドラマを彷彿とさせる"ユルさ"が垣間見える作りも珍しい。

共同テレビが関わっていると知って、納得しましたが。

 

個人的には、小日向文世さんがただの良い人キャラで終わらない所にも期待してみたいです。

ちょっと小難しいですが、相関図を頼りに今後も見ていきます♪

 

 

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タリオ 復讐代行の2人 1話 感想|ポップというよりはスピーディ…?

 

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うーん…この物事がとんとん拍子で進んで行く感じ…。

録画or一人で視聴する時は、感想を書く際に後でどんな展開だったかを振り返るために

台詞などをメモ書きしているんですが、

あまりの台詞量の多さに書きそびれて流しちゃったり、たまに巻き戻したり…

っていう事が多々ありましたね。

"縦軸"になるであろう白沢(浜辺美波)の父の件も、肝心の生い立ちは

「前も見たから軽くおさらいね」と言わんばかりに淡々と済ませて終わり。

復讐モノの醍醐味である「憎悪」「残酷さ」とは一味違う作品だとしても、

音楽は80年代っぽくてオシャレだな〜と思うくらいで

特に引き込まれるまでは行かない…といった初回でした。

 

一言で言うなら、復讐モノよりかは弁護士モノに近い感じ。

でも、全体的に台詞がひっきりなしに飛び交っているから、

依頼内容、調査過程自体に集中出来ないまま、

気づいたら、あ…いつの間にか解決してたわ〜という印象しか残らない。

終盤にあったビンタのシーンのように、

ターゲットが容赦なくお仕置きされる様を見て視聴者にスカッとしてもらおう、

キャラクターが何かちょこまかやっている所を楽しんでもらおうというのが

作り手の狙いなのかもしれませんが、

それならば毎回感想を書く必要はないのかな?という気がしてきました。

(それ以前に、金曜日は混み合っているので、視聴継続するかどうかも危ういですが…)

 

木村ひさしさん演出特有の「繰り返し」「変な動作」「カメラワークの切り替えの速さ」は

相変わらず健在で、いつもならそれらを執拗に続ける手法が

物語を遮っているようで好みではないのですが。

本作の場合は逆に考えてみれば、スイスイ進む作りのお陰で"悪目立ち"はせず、

上手い塩梅だったと感じさせられたのは唯一良かった点だったかと思っています。

 

浜辺美波さんはやはり、シリアスな役よりちょっと特徴的な役の方が合うとは思うんですが…

次回はどうしようかなぁ。

しれっと「執筆休止(視聴のみ)」コーナーに入っているかもしれない。

来週から始まる裏の金10ドラマが題材的に惹かれないので、

こっちが面白ければ良いなぁと期待はしたいんですけども。

 

 

10/18追記:

2話を見ました。

似ていると言われている「TRICK」は未視聴ですが、

前回よりも木村ひさしさん独特の演出が増え、

それなりにエンタメ感が出ていた印象はありました。

ただ、これは嗜好の問題で、私はあまり過剰にやるのは好きじゃないんですけどね…(汗)

(特にカメラワーク)

 

話の展開自体は前回と同じく台詞量が多いせいか、

抑揚がなくスイスイ進んでいるとしか思えず。

世界観に引き込まれず仕舞いだったのには変わりないです。

 

視聴継続するかどうかは通常回(?)に戻る3話次第で決めますが、

感想執筆の方は1話で断念します。

 


35歳の少女 1話 感想|良くも悪くも遊川脚本らしい。

 

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好き嫌いが分かれそうな内容でしたね。

ミステリアスな劇伴と共に大きく映し出される家のカットが既に…

なぜだか遊川作品っぽさを感じさせます。

主人公・望美(子供時代:横田英怜奈)が事故に遭ってしまうという

ショッキングな展開を冒頭で見せてくるのも、人によっては中々エグいかもしれません。

状況は全然違えど、ナイーブな気持ちになりやすいこのご時世だから、

今は暗い話題は見聞きしたくない!という方は

視聴しない方が良いのかなぁ…と思ったりもしました。

 

柴咲コウさんと5年ぶりのタッグとうたわれている「〇〇妻」は未視聴。

でも、最近の遊川作品を見ていて思うのは、

「主人公が変わって行く話」か?「周りの人々を変えて行く話」か?

それともどちらにも当てはまる「群像劇」なのか?

全部まとめてしまえば「成長物語」が軸になっているものが多いんですよね。

それに加えて、ちょっと変わった主人公(+子供っぽい無邪気な性格付き)に、

不気味な母親に、訳ありだらけの登場人物に、親依存がテーマと…

いろんな設定が最早お馴染みになりつつある。

良く言えば「遊川さんらしい」けど、

逆に捉えれば「またこのパターンか…」とも言えるでしょう。

実際、私も望美(柴咲コウ)が理想と現実のギャップを目の当たりにせざるをえない

シーンを見て、「これは1話ごとに「初めて」を経験する

過保護のカホコ」みたいな話になって行くのかな?」とか、

結人(坂口健太郎)は後の麦野くんになるのかな?とか、

橋本愛さん&竜星涼さんの共演も含めて過去作品と重ねてしまう部分があったから。

 

しかし、内容や設定は似通っていても、

主人公を応援したい、どう変わって行くのか見守り続けたいという気持ちにさせる

描写が上手いのが悔しいんですよねぇ…(笑)

キャスティングがまた演技力のある方ばっかりで、センスが良いんだ。

今回の場合は、柴咲コウさんの中に本当に子供の心が宿っているように見えました。

人の目を気にせずわんわん泣きじゃくる演技も勿論凄かったけれど、

特に印象に残っているのは、鍋を囲みながら

結人が教師だった頃のエピソードを話しているのを聞いている時の表情。

ん?何かピンときた?何か嬉しそう?などと、

その時は少しずつ変わって行く表情に注目していたのですが、

終盤の方になって「結人に教師を勧めた張本人だった」というのが分かって妙に納得。

思っている事が顔に出ちゃう所が、実に子供らしくて良かったなぁ。

 

初回は基本的に人物&状況紹介で尺を取られがちなので

このまま「アナザーカホコ」的な話になるのかどうかはまだ掴めませんが、

とりあえず、多恵(鈴木保奈美)があんなに冷静だったのは、

25年経っても目覚めない望美を殺して、自分も自殺しようとしていたからなのかな〜…

という気がしています。

 

さっきも書いたように好みは分かれると思いますが、個人的には惹かれるものがあります。

どんな結末になるのか知りたいから…っていう怖いもの見たさも含まれているのかな?

(「〇〇妻」はバッドエンドだったって聞くし…)

 

 

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24 JAPAN 1話 感想|どきどきキャンプの岸学さんはいつ出るの?

 

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案の定、「海外ドラマが原作です!」感丸出しの作りでしたね。

まず…現馬(唐沢寿明)達が所属するCTUのアジトがもう日本っぽくないですもん(笑)

私、あの空間デザインを見て、すぐにディ○ニーのスペースマウンテンという

アトラクションの室内が頭を過ぎりましたよ。

後でgoogleで検索してみたら、本作の方が照明が暗かったけれど…

所々で細長い明るいライトが設置されているのとか、SF風な世界観だとか、何となく似てません?

本作と全く関係ない事なので画像は載せませんが、

騙されたと思って(?)検索してみて、共感してくださる方が出てきて欲しいですw

 

他に気になった事と言えば…

やはり20世紀FOX社との大型プロジェクトだけあって、キャストがかなり多め。

相関図を見に行ったら、こんなに役者さんが出演されるのかとびっくりしちゃいました。

視聴前に、唐沢寿明さん&木村多江さん&桜田ひよりさんで

「あまんじゃく」だとは思ったけれど、

いざドラマを見てみたら、佐野史郎さん&仲間由紀恵さん(SP)は「ハラスメントゲーム」ですし、

佐野さん(2回目)&片瀬那奈さんは「ラストコップ」…

最近の主演ドラマの共演者も多いな!という"新たな発見"もありつつ。

(と同時に、「将軍刑事」要素も仄かに匂わせつつ。→LOVE PAPAって…w)

 

池内博之さんは映し出されるだけで一気に海外ドラマ風味が増しますし、

台詞の発し方で言えば、栗山千明さんが一番

本家に寄せているような感じがしますね(ちなみに、本家は未見)。

会話の応酬は吹替版を聞いているようでしたけど…

「SUITS」よりは違和感はないのかなぁと思っています。

倒置法の多用は共通しているものの、タメる演技はなかったからなのかな?

 

サブタイトルを見る限り、物語は1話=1時間で構成していくそうで。

てっきり、丁寧にゆったりと物事が描かれて行くのかと思っていましたがそんな事はなく、

1時間内に色々起こり過ぎでしょ!とツッコミたくなるくらいの情報量。

なので、初回は「面白い!」よりも、

登場人物と内容を把握して行く事に必死な方が勝ってしまったって所でしょうか。

"謎"を幾重にも重ねて緊迫感を生み出す作りが海外ドラマの特徴なのかもしれませんが、

この盛り込み具合について行けるかどうかで

本作の印象も変わってくるのかなぁという気がしています。

 

ぶっちゃけ、木9枠で見たかった感じは否めませんが。

通常全8話程度で終わる「金曜ナイトドラマ」枠が

「24」だけに全24話もやるという気合いの入りっぷりに

期待はしてみたいと思います。しばらく、様子見です。

 

 

10/17追記:

2話を見ました。

えっと…残り20話以上も見続けられる自信がなくなりました(笑)

 

1時間の動きを1話分使って描くという手法が弊害を及ぼしているのかもしれませんが、

話が進んでいるようで全然進んでいないように感じるんですよねぇ。

ざっくり言い換えると、トロい。

物語の進行にメリハリがなく、淡々としているから引き込まれない。

 

原作「24」のジャック・バウアーって、もっと焦燥感に駆られていて

口調が荒っぽい男性のイメージがあったんですけど違うんですかね。

話が折り返し地点に突入したらそうなるとか?

今の所、現馬も感情が薄く冷静なキャラクターの印象があるから、

「ボイス」で「ハマの狂犬」と呼ばれていた主人公に寄せていた方が

本作にスリリングな雰囲気をもたらしていたように思ってしまうのは私だけでしょうか。

 

CTUのアジトも外の風景が見えないから"セット感"丸出しだしなぁ…(笑)

トンチキ要素が前回よりなくなったのも、面白味が減った原因ですかね。

 

って事で、感想はリタイアします。視聴も止めてしまうかも。

 


キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木 5話 感想|彩乃が余計なお世話過ぎる件

 

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えええ〜…

神崎(山田涼介)の真相、警察仲間でも家族でもない

彩乃(関水渚)の"余計なお世話"で知らされる展開になっちゃうんか〜い。

そこは、発言でも行動でも、何かをずっと不審に感じていた神崎が

個人で調べていくと…とか、

勢いのあまり黒木(田中圭)がポロっと口に出してしまった…とか、

もっと重要な人物と絡める形で行って欲しかったなぁ。

 

彼女の場合、今でこそまるでルームメイトのように居座ってますけど、

過去のファミレス事件には全然関係ないですからね。

(というか、父の話も特に出てきませんが、あれから元気にやっているんでしょうかねぇ)

なんで第三者に物語を大きく動かすキーパーソン的役割を担わせちゃったんだろう。

黒木も黒木で…なんで賢造(椎名桔平)から託された手紙をタンスにしまいっぱなしにするのか。

自分の判断で勝手に手紙を読ませるわ、手元に置いておかないわ。

なんかもう…どっちもどっちとしか言えません(笑)

 

「犯罪者の子供」の件、やはり神崎は黒木と異母兄弟ではなく、

ヤクザの井原(高橋努)と元ホステスの"松原光"の間に生まれた子供だったらしく。

でも、怪しげに登場した仙道敦子さんが母親じゃなかった事だけは意外でしたね。

 

次回でいよいよ全ての謎が明かされますが…

まぁ、本作のテイストがテイストなので、あっさり解決しちゃうんでしょう。

っていうか…前科持ちではなくても、警察も採用前に身辺調査をしないものなのかしら。

賢造のお陰で刑事になれたとか?

 

 

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DIVER-特殊潜入班- 3話 感想|ちゃんと考えられてる構成だな〜

 

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昨日…勿論見るつもりだったんですが、寝落ちしちゃいましてね(汗)

起きたらもう40分くらい経ってて…!?…

追っかけ再生しようにも録画残量の都合なのか出来ないし…

後から見ても時間が遅くなっちゃうから明日で良いか〜って事で、1日ずらしての投稿となりました。

さて!今から感想を書いていきます。

 

3話に来て、今まで不透明のままだった伊達(安藤政信)の背景が明かされました。

娘との関係を回想を通して描かれているので、

このまま彼がメインで、今回は"潜入捜査"の部分は脇役になるかな?と思っていたら、

なるほど…そう絡めて来たか!という面白さがありましたね。

 

潜入捜査というテーマ自体はもう物珍しいジャンルでもなくなって来ているから、

後は捜査の内容の質で見せるか、過程の面白さで見せるかの

2通りで物語の良さが決まってくる訳で。

2話までだとガッツリ後者に当てはめられるんですが、今考えてみれば同じ"過程"でも

1話は登場人物を特徴的に映す=動、2話はストレートに展開されていく=静で

メリハリがついているし。

今回に至っては主要人物と絡ませながらも、

黒沢(福士蒼汰)や佐根村(野村周平)の価値観の違い、

ハッカーの才能はあるがアクションは不得意だと分かった宮永(浜野謙太)など、

それぞれの登場人物の特性を描き分ける事にも成功していて、

"チームワーク"を見る作品としては魅力が増したんじゃないかなぁと感じられる

出来にもなっていました。

話数が少ないと駆け足展開になる事も多い中、

毎回違うパターンで視聴者を飽きさせないように構成されているので、

中々よく考えられているとも思います。

 

鏡(正名僕蔵)のカップラーメン攻撃は

持ち前の卑しさがコミカルに発揮されていて印象的でしたし、

阿久津(りょう)の最後のシーンも

正義なのか悪なのかの境界線の曖昧さが効いていて、

良い意味でモヤっとする余韻を生み出すのに一役買っていました。

 

本作のキャラクターをより深く知る事の出来た回だった気がします。

 

 

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天使にリクエストを〜人生最後の願い〜 3話 感想|傷を抱えた者にしか分からない心の叫び…

 

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人情味ある江口洋介さん、良いなぁ…

島田(江口洋介)も歌うんだとは驚いたけれど、

「生活の柄」の歌詞の内容といい、同じ場所で気持ちを分かち合ったシーンといい、

2人にしか持っていない"共通点"を提示した上でのあの流れだから、

彼が歌うのにも物凄く納得しちゃいました。

原曲のチョイス、塩見三省さんや倍賞美津子さんといった渋いキャスティングからして、

多分人生を長く過ごしてきた人ほど刺さるんじゃないかなぁと思う作りなんですけど、

それでも私みたいな若い方の世代でも登場人物の心情が汲み取れるように出来ていて、

とても丁寧な脚本だと感じています。

 

「傷を抱えた者にしか分からない心の叫び」が表向きのテーマならば、

「その人の"生きた証"には価値があったのか?」を全世代に向けて問いかける事が

裏向きのテーマだったように思いました。

 

一番年齢が近いであろう和子(倍賞美津子)の「ダメな事をしてしまうだけよ」という慰めの言葉。

私たちのした事に意味はあったのかという後悔の念が先に来てしまう亜花里(上白石萌歌)。

力になれた事を信じたい寺本(志尊淳)。

そして、武本(塩見三省)の一番の理解者になれた島田。

苦難や挫折を何度も味わってきた大人世代と、

まだまだ人生はこれからの、ちょっとした青臭さが残る若者世代の両者間で

価値観の違いが見えてくる結末が興味深い。

亜花里が「なんで逃げなかったの?」と疑問に感じるのも無理はないと思いますし。

渋いばかりのキャストの中で、上白石萌歌さんと志尊淳さんが

本作のスパイスとしてちゃんと存在感を残しています。

 

1話から描き続けてきた息子を失った時の回想、

「捨てようとしても過去はついて来る」という言葉が一人だけ忘れられない様子を描いていたから、

亜花里も察していたように、武本の所から離れなかったのにも

「もういっその事このまま死んでしまえば…」と自暴自棄になっていた部分が

あったのかもしれませんよね…。

 

人生の価値を自分で見出すのは難しくて。

誰かに認められて、初めて自分の人生が価値あるものに感じられる。

そして、今一番見出せていないのは島田自身…。

死に向かいそうになっている彼を、サイレントエンジェルのみんなが救ってあげて欲しい。

 

 

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あのコの夢を見たんです。 1話 感想|そもそも妄想の世界の話なので…

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これは本作だけにかかわらず、どのドラマでも言える事ですが…

1つの作品が終わった次の週にはもう新しい作品が始まるという詰め詰めの形式、

「昔の事はさっさと忘れなさい」と言われているような気がして悲しくなりますな(笑)

 以前の4クール制に戻したいのは分かるけどねぇ…せめて2週間後にして欲しい。

 

こう書いたのも、前作の「浦安鉄筋家族」に個性的な作り込みの高さを感じただけに、

本作の話に物足りなさがあったからなんですよね。

何と言うか、「世にも奇妙な物語」内で放送されてもおかしくないような。

そもそも妄想の世界の話なので、

「クラスで一番モテる女子」なんて一人の男性の思いつきから膨らませて行っても、

女優の魅力頼りで行っても何でもありになってしまう訳なのですが、

それにしてももうちょっと展開に"捻り"があったら良かったのかな?という気がしました。

まぁ、原作者の山里亮太さんだけが得する内容止まりではなく、

実は山里(仲野大賀)も諒(加藤諒)もアプリ会員だった!といった

ニヤリとさせられるオチが用意されていて、

一応"ドラマ"としての形にはなっていたのが救いでしょうか。

 

しばらくは様子見ですが、次回の芳根京子さん回は楽しみではあります。

あと、OP映像は最近自分好みのものが多くて良いなぁ…とも思っています。

マカロニえんぴつの主題歌が

メガネしか存在していないファンタジーな世界観にしっくり来ている感じ。

 

 

10/17追記:

2話の芳根京子さん回を見ました。

クスッと出来る部分もあるけど、感想を書き残すまでには行かないなぁ…って事で、

こちらは視聴のみとします。

超余談ですが、あの勇者の服装の上部だけ見たら

色合い的に「ドラ○ンボール」かと思いました(笑)

 


キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木 4話 感想|母娘よ、そこに愛はあるんか?

 

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山田くんはジャニーズの中でも童顔で可愛い!ってイメージがいつまでもあったけど、

いざ学ラン姿を見てみたら、ああ、歳をとったんだなぁ…と感じましたわ。

目元のメイクが濃かったからなのかしら?

でも、前の時間にやっていたMステの最初のカットでも物凄く大人っぽかったもんなぁ…

視線に色気があった…あ、ドラマと関係ない話になってしまったので戻しましょうw

 

今回の内容も、刑事ドラマなのに誘拐犯をあっさり拘束して、

放置したままお説教タイム続けて大丈夫なのかよ…とか、

刑事の仕事ではないとは言え、いじめの首謀者にはその後どんな処分を下されたのか

ちらっとでも映して欲しかったかな〜とか、

誰の手も借りず頑張ってきたと言い張る母(奥貫薫)から"10年間の重み"が

伝わってこないから、最後まで「児相に通報する人が出てくるほど恐れられている毒親

というイメージしか湧かず、果たして親子間に愛は本当にあったのか?とか

所々の詰めの甘さがちょっと気になったんですけどね。

しかし、残り2話だと分かった今、もう良い意味で"ユルさ"が売りだと捉えて、

それが"本作らしさ"だと思って見るしかないのでしょう。

 

逆に、コンビの書き分けはどうだったか?で考えてみたら、

今回が一番際立っていた印象はありました。

同じ説教でも黒木(田中圭)は少女に対してありのままに意見をぶつけるんだけど、

その"勢い"のシーンの後だったからなのか

神崎(山田涼介)の「お母さんに会いに行こう」と言った時の声色がとても優しく聞こえて。

飴と鞭の関係性に、この2人はそれぞれ違う母親からこんな風に育てられてきたのだという

"異母兄弟"の設定ならではの背景が透けて見えたのは良かったです。

 

K2コンビは普通に楽しい。

なので、もう一方の木村(江口のりこ)&諸星(ジェシー)コンビも

前回のダンスで爪痕を残すくらい個性があるのだから、

もっと出番があっても良いのにな〜と思っています。

特に江口さんなんて「半沢直樹」の次作なのに…

「ほら、あの大臣も出てるで?」と宣伝するみたいに適確に使っていった方が

会話劇にもハリが生まれそうなもんですけどね。

八嶋智人さんもシリアスな場面が多くて、なんか違う感が。

 

 

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