2020年秋ドラマ一覧

共演NG 1話 感想|秋元康カラーが出て来なければ…

 

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原案が秋元康さんなのが個人的最大のネックでありつつも、

中井貴一さんと鈴木京香さんという、普段では中々同時にお目にかかれないような

大人の雰囲気を醸し出す役者が揃った事、

そして脚本が大根仁さんである事にわずかな期待をかけてみましたが…

やはり「想像していたのと違ったな」という感じで見終えてしまった初回でした。

何というか…テレビ業界の裏側の見せ方が、露骨過ぎて品がないんですよね。

 

序盤から「2人が共演NGと言われてきたほど仲が悪い」関係性の紹介を、

スタッフからの説明台詞や接触事故、記者会見での台詞の応酬劇などを通して

頻りに強調する作りになっていたのは、"コメディ"としては許容範囲。

しかし、25年前の破局会見の映像をスクリーンに大々的に映して、

傷ついた過去を面白おかしくほじくり返す流れになってからは

正直「ない」と思ってしまいました。

あの展開、復讐モノと一緒じゃないですか。悪趣味なんですよ…。

「ほら、こうした方が面白いんだろ?」「人と人を争わせた方がワクワクするだろ?」

っていう作り手の"狙い"が、視聴者がどこにこだわりを見出したのかを考えるよりも先に

分かりやすく画面に滲み出てしまうのは、あまり好きじゃないんですよねぇ。

 

そもそも、25年も長い月日が経っているのなら、

2人もとっくに水に流して性格も丸くなっている方が、

今でも子供みたいにいがみ合っているよりも現実味があると思うんですけども。

もうそのつもりはないのに、スタッフ達が勝手に気を使い過ぎた結果

事態が徐々にややこしくなって、2人の間にギクシャクした溝が生まれる所から始まる

「共演NG」にしたら、中井貴一さんと鈴木京香さんの持つ上品さが

活きたのではないかという気がしました。

 

まぁ、炎上したり非難されたりしても、それでSNSを中心にバズるんだったら

"美味しい"よね…みたいな作りは、いかにも秋元康さんらしい感じですね。

でも、その世界観に主演お2人の組み合わせは勿体なかったです。

 

月曜日は11時からも見たい番組がある都合上、感想は基本1本と決めています。

ちなみに、今期の場合は続編の某月9を優先して、こちらは今後視聴のみとなる予定ですが…

(何か強く思う事があれば、コメント欄に追記して行くかもしれませんが)、

来週の次の日は祝日なので、2本とも書こうと思えば書けます。

しかし、それは2話が面白く感じられたらかな?とりあえず様子見です。

 

 


極主夫道 3話 感想|「極道」というモチーフが最も活かされてたかも。

 

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毎回「〇〇が面白かった」の箇条書き感想になりそうだから、

気軽に笑いながら楽しむだけで良いかな?と思っていたけれど、

今回の話は書きたい気持ちにさせられちゃいましたなぁ。

より「ホームドラマ」らしい形に捻りを効かせていた印象。

 

本作のモチーフである「極道」は現実世界では人に恐れられている存在なので、

世間で話題にされる事も、あまり表沙汰に取り上げられる事もない。

言い換えれば「裏社会でのみ活躍する職業」ともとれる。

それらの要素が今回で言う、自分もアシストしたにもかかわらず

PTAの会長(鈴木浩介)に花を持たせる事に徹する所と、

桃太郎の発表会で面白おかしく見せているつもりで、

娘の向日葵(白鳥玉季)だけには唯一、龍(玉木宏)が自分の背中を押してくれる

ヒーローに映った所にかかっており。

「極道」という職業を扱う事に意味があると最も感じる内容に仕上がっていた点で、

まさかここまで完成度が高い話が見られるとは…と驚かされもしました。

 

桃太郎の発表会を山場にし、そこに強盗犯を絡めさせた事で、

本作のコンセプトである「愛する家族のためにこの町の平和を守り抜く」にも

無理なく帰結出来ていたと思いますし。

また、母の美久(川口春奈)も気づけなかった"向日葵の悩み""友達との些細な変化"に

いち早く気づいて、我が子のために積極的に行動に移すという

龍の"元極道"だけではない、"父親"としてのプライドも

新たに知れる描写になっていたのも良かったです。

 

インスタグラムで多くの人から「いいね」をもらうのも「いい」けど、

実際に誰かの役に立つ行動をした事が真の「いいね」じゃない?といったメッセージ性も。

バーゲンで買ったワンピースで最後にしっかりオチをつける所も。

様々な伏線をカオスにシュールに回収!

自然な笑顔の向日葵も含めて、視聴後にほっこりさせられる

今までの中では一番好きなお話でした。

 

 

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危険なビーナス 3話 感想|第2の"テセウス"を目指してます?

 

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あの〜…そもそも遺産相続の話ですよね。

前回からただでさえ、遺産相続とは直接関係ない「誰が突き落としたのか?」という

探偵が犯人探しをするようなミステリー路線になっていて軸がブレて来ているのに、

そこに関係者以外の話を盛り込む必要はあったのかと

疑問に思わずにはいられない内容でした。

 

他の感想記事でも時々言及した事があるかもしれませんが、

正直、公式の相関図にも載っていない新キャラが犯人っていうパターン…萎えるんですね。

考察力が弱くても、自分なりに今まで推理してきた事が無駄にされた気がするから。

今回の話は原作通りなのでしょうか?

それとも、全10話だと考えて、尺を埋めるためだけに追加されたオリジナルなのでしょうか?

前者だったら話の展開の仕方が勿体ないで終わりますが…

もし後者だったとしたら、あれこれ脇道に逸れて"引き延ばし感"満載の作りにするよりかは、

最近増えつつある全5話構成とか、あるいは潔く2時間SPの特番で作ってみた方が

原作の持つ面白さが引き立ったと思うのです。

3話の時点で新キャラのエピソードを持って来るとなるとなぁ…

もうネタ切れなんでしょうかね(汗)

 

他にも"引き延し感"を覚えたのは演出。

これは邪推なので軽く流して欲しいんですけど、

「テセウスの船」のような煽る路線で行って欲しいと

上層部から頼まれているのかな〜なんて思ってしまう部分が多く見受けられるんです。

今回で言えば、楓の元に謎の男が手を近づけようとしているシーンで

スリリングな劇伴を差し込みながらCMに入る流れ。

いくつかの謎を散りばめる事で、視聴者に考察させる"機会"を作る内容。

特に目立つのは伯朗(妻夫木聡)の妄想シーン。

…あれ、毎回やらなくても良いんじゃないのかな?

あまりにも壮大な展開が続くから、妄想だと分かりやすくて緊迫感がないし。

割と長めに時間を割いているから

「それに費やすんだったら本題を進めてよ!」ともツッコみたくなってしまうし。

童貞設定なのは初回で提示したので、毎回ガッツリ挟まなくても

主人公はそういうキャラだと理解してくれていると思うんですよ。

 

中華屋のくだりで、3人の座る位置を

それぞれ着ている赤白黒の衣装と

後ろの壁の色にが同じになるように合わせた引きのカットだけは、

芸術作品らしい美しい画になっていて印象的でしたけど。

予告の明人(染谷将太)が監禁されてるっぽいシーンは…

まさか妄想じゃないですよね?

 

 

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35歳の少女 3話 感想|"成長物語"らしくなってきた!

 

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今頃?と思われそうですが、3話になって新たな発見がありました。

それは、10歳の頃の望美の声と35歳の望美(柴咲コウ)の声がほぼ同じな事。

役者の点で言ったら、柴咲コウさんが10歳の頃の望美の動きだけでなく

高くてあどけない声まで寄せて演技されている事。

 

今までにも2種類の声(モノローグと実際の話し声)を使い分ける

演出が取り入れられていましたが、

今回はその切り替えが頻繁に起こっていたために、冒頭の件に気づけたんだと思います。

それだけでなく、その演出を多用した事で何が良くなったかって、

望美の持つ子供ならではの「等身大の気持ち&感情」が前面に出た所。

結人(坂口健太郎)との代行業で「なんか全然楽しくない」と感じたり、

25年の間に変わり果てた母・多恵(鈴木保奈美)にショックを受けて

「こんなの私が大好きだったママじゃない!」と言ってしまったり。

理想と現実のギャップを目の当たりにしながらも、時間は戻らないのだから

経験を重ねて徐々に受け入れて行かなければならないのだ…という

望美の"逆境をバネにしようとする"姿が画面から伝わって来る

主人公の成長物語になっていた気がします。

 

さらには、前回で本作を「子育て奮闘記」と例えたように、

主人公だけでなく、多恵の成長も感じられる内容にもなっていました。

理由は、亀のぬいぐるみに対して「なんでこんな事になっちゃったんだろう」

「あの子が目覚めたら、嬉しい事ばっかりだと思ってたのに」

本音を漏らす台詞を挿入した事で、

多恵にも25年間眠っていた娘にどう接してあげれば良いのかという

母親なりの葛藤が垣間見えたから。

だから、最初はちょっと引いた監禁生活のくだりも

その台詞を聞いてからだと何となく理解出来る気がしましたし、

最後のハグのシーンでも"みんなに愛されているママ"だった頃の柔らかさが

少し表情に滲み出ていたのには嬉しい気持ちにさせられてしまいました…。

 

また、前回は"主人公が関与していない"場面まで万遍なく描き過ぎていて、

それが蛇足に繋がっている印象がありましたが、

今回では上手く整理整頓されており、

「主人公が変わる事で、周りも変わっていく」話としては

今回が初見の方でもどんな方向性になるのか掴みやすい仕上がりだったと思います。

 

逆にこうした事で陰鬱な場面が増え、主人公に襲いかかる現実や多恵の行動を中心に

好き嫌い分かれる方も出て来るかもしれませんが。

個人的には、本作で描くべき"目的"はしっかり果たせていた感じがしたので、

このまま二人三脚の路線で行く事を期待しています。

 

 

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さくらの親子丼(2020) 1話 感想|第2のさくら、爆誕か?

 

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放送から1週間経っているため、初回ですが簡単感想で。

 

初回放送日である事を認識済みとは言え、

1週分見逃してもう2話の放送になっているのかと勘違いしてしまうアバンでしたな(笑)

まぁ…舞台は一緒で、後は「誰がやって来て、どんな事情を抱えているのか」を

一人ずつ見せて行くだけですもんね。

さくら(真矢ミキ)が新しく子どもシェルターを設立した事にしたみたいですし。

金八先生」のような長寿シリーズものにはしやすいでしょうけど…

初期からの馴染みの登場人物が出て来ないのは、

シリーズファンにとってはちょっと寂しかったりもします。

肉Tシャツの子、クレヨンの人、あざみちゃんは元気かしら。

 

唯一懸念点があるとしたら、新キャラの新人弁護士・雪乃(新川優愛)の描写ですかね。

第2シーズンの初回で、子供たちの価値観のズレを知った時のさくらと重なりました。

感情移入しやすくて、お節介な行動もしがちな所が共通しています。

…それだけに、今後はこの子が物語を動かすメインの扱いになって、

代わりにさくらの存在感が薄まってしまうのでは?

岡林(鶴見辰吾)との恋愛パート要員になってしまうのではないか?

という心配も出てきた…そんな感じでしょうか。

 

でも、フォーマットはしっかりありますし、シリーズ第3弾に突入したので

あまり大きくクオリティが崩れる事はないと思っています。

シェルターの住人の個性も増し増し。多喜(山崎静代)も新キャラなのにもう安定感抜群。

回を増すごとに一人ずつ、家族とのどんなエピソードが深堀りになっていくのか楽しみです。

 

それにしても、初回から「救えなかった」重くて苦い内容を持って来るとは…

中々挑戦的でしたねぇ。

 

 

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恋する母たち 1話 感想|やはり私向けではない感じ…

 

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まぁね。ただでさえ全体的に年齢層高めの役者が揃った作品の主題歌に

松任谷由実さんの曲が起用された時点で、私をお呼びではないなって思ったんですよ。

で…初回を見てみたら、案の定、90年代のトレンディ全盛期のドラマと錯覚するような出来。

原作は2017年と最近のものだとは言え、劇伴も台詞も、今時メールでのやり取りも

どことなく古臭さを感じるのは「東京ラブストーリー」の原作者の最新作だと

思えば納得なんですけど…

これ、果たして、ターゲット層であろう奥様&主婦は胸キュン出来たのかと

ちょっと疑問です。

 

内容がごちゃつきがちな三者三様の登場人物の過去、生活環境、人間関係の

描写の仕方は、本作では意外と上手く整理整頓されていました。

しかし、「禁断の恋に落ちてしまう過程」があまりにも突飛過ぎます。

赤坂(磯村勇斗)と優子(吉田羊)の進展はこれからなので何とも言えませんが、

序盤でホテルに行くくだり、斉木(小泉孝太郎)が

「確かに僕らイケてますよね」と言った辺りから既に

「はい?」などと置いてけぼりにされる感覚を覚えましたし、

丸太郎(阿部サダヲ)に関しては、一目惚れしたというより、

自分の正体を隠してまり(仲里依紗)の素性を調べているようにしか見えないのが残念でした。

そもそも"不倫"がテーマなので、日頃の悩みを運動や愚痴ではなく

誰かと浮気する事でストレス解消させる時点で共感もクソもないんですけど、

それにしたって、もう少しその人の置かれた状況に共感出来るように

丁寧に描いて欲しかったです。

 

同じ不倫ドラマでも…

「黄昏流星群」では主にマッターホルンなど

毎回ツッコまずにはいられないほどの強烈なインパクトを残し、

「あなたには帰る家がある」では女性の生き様の描写、主要メンバー4人の

怪演ガチンコバトルで楽しませていただきましたが、

本作においては、非現実な要素をあたかも"正統派"として描いている所が

キツく感じるんだと思います。

ママ友同士での初めての話題が不倫からなのも不自然。

留年危機の学生に関する面談にしても…プライバシーはガン無視で

3人一気に集めさせるのもあり得ない(笑)

せめて、心の中でツッコんでくれる登場人物が一人でもいたら、

初回を見た印象も変わったのかもしれません。

 

男性陣のキャスティングも、特定のターゲット層に向けたドラマにしては弱過ぎる気がして。

この手の作品は「俳優でいかにトキめかせられるか」がポイントだと考えているので、

ダンディな俳優(例えば…大谷亮平さんや谷原章介さん?)を起用するとか、

「年下男子×キャリアウーマン母」だったら、弟として可愛がりたくなるような

ザ・子犬系の俳優にするとか、

王道なら王道なりに、女性が見ていて目の保養になる役者を揃えた方が

本作らしいと思いました。

 

脚本家が「恋愛ドラマの名手」と呼ばれている大石静さんだから、

物語がオリジナルであれば、今は古臭く感じても

今後何かしらの"時代性"が見えて来る事に期待できそうですが…

今回の場合は原作がベースになっているので、その可能性は極めて低いでしょうね。

したがって、私には合わなかった…という事でこちらもリタイアいたします。

 

あ…金曜日のドラマの感想執筆、全滅だわ…(笑)

個人的には、金曜日は基本面白いドラマばかりで豊作なイメージがあるんですけどねぇ…

今期はとことん私のツボにハマらない作品が多いみたいです。

(ちなみに、数字が付く某作品も、昨日で止めちゃいました。)

 


ルパンの娘(2020) 2話 感想|ルパンの娘の娘、もう誕生。

 

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私たちは今、凄いものを見ている…感満載のラスト(笑)

医療ドラマ以外で、子供の出産シーンをあんなに感動的に(?)

かつ壮大に映す「ラブ&コメディ」を初めて見ましたよ。

いつの間にか広大な場所へ辿り着いているLの一族の面々。クラシックな劇伴。後光。

ツッコミ所が多過ぎて困るw(あ、褒めてます)

 

曇り空から強く柔らかい光を覗かせる映像は流石にCGで作っているんだろうけど、

あのカットがまるで映画のワンシーンのようで妙に感動しちゃいましたし、

特に円城寺(大貫勇輔)の安産祈願の舞なんて

物語には無意味of無意味なのに!!!←

一種のMVのように芸術的に見せていて、作り手の意欲をまざまざと感じました。

もうこれからも、どんどん好きに作り上げて行って欲しい。カオス過ぎても全然良い(笑)

本筋とは関係ない所でも「ただこの役者を魅力的に映したい」「このシーンにこだわりたい」

そんな"熱"が伝わる「全力バカ」な作りがやっぱり…というか、

もっと加速していて最高だな〜…と思った2話でした。

 

前回の終盤で妊娠発覚→一人で育てると決意→出産→成長の流れまで

ほぼ1話分しか尺をとっていないスピードの速さにも腰を抜かす。

本作の事だから次回で出産するんだろうと思っていたら、

予想をはるかに超えてきましたな。

で…予告を見たら、いつの間にか授業参観の展開になっていたし(笑)

 

マタニティ姿で戦う華(深田恭子)が1話限りだったのは寂しいですけど、

ルパンの娘の娘と共闘する日はそんなに遠くはなさそうで、今から楽しみです。

お腹の中でクレイジーなほど動き回っていたり、

盗んだばかりのジャンヌダルクのマントが赤ちゃんのおくるみとして使われたりしていた辺り、

"異端児"として新たな役割を築いてくれるのかもしれませんね。

 

三雲(橋本環奈)の恋疑惑発覚も含めて、今後の展開に期待。

 

 

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七人の秘書 1話 感想|時代劇のはずなのに、全然スカッとせん。

 

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うん。つまらん。

↑おっと、つい本音が漏れてしまった…w

良く言えば「模索中」。悪く言えば「モヤっとジャパン」。

大衆受けのする"時代劇"的な作りが強みなはずのテレビ朝日のドラマなのに、

なんでこんなにも弱々しい話になってしまったのか…と頭を抱えてしまった初回でした。

 

まず、初期設定の紹介&拡大放送という足枷がある事を考慮しても、

ターゲットの素性に迫る描写に高揚感と緊張感が

全く感じられない展開と演出になっているのはかなりマズイと思います。

原因は1つ。それぞれの登場人物に与えられた任務を、ただ順を追って描いているだけだから。

特に、不二子(菜々緒)がSMプレイで頭取候補をしごきあげているシーンなんて、

もっと日めくりカレンダーのようにサクサク進めて話のテンポに抑揚をつけたって良いし、

格好も非現実的なバニーガール姿にするとか、

遊び心を効かせてコミカル要素を足したって良い気がしました。

つまり、全体的に"地味"なんですよね。

コメディちっくにしたいのか、謎の男出現も含めてシリアスにしたいのか。

どんな作風にしたいのかが掴みとれないから、引き込まれない。

 

で、その"地味"はお仕置きシーンでも。うーん…なんか腑に落ちないんですよねぇ。

SMプレイを受けている所を見せたら「こんな性癖があったんだ〜」と驚くだけなのに、

あそこまで彼が頭取に相応しいかどうかで騒ぐほどの重要な証拠になるのかな?

ダーツの映像も"冗談でやった"と言われたらそれまででしょ?としか思えません。

冒頭のナレーションで「本当にこの世を動かしているのは…実は陰の黒子達だった」と

仰々しくうたった割には、こんな子供騙しな証拠の提示で解決してしまったので

正直肩透かしでした。

野次馬みたいな社員まで「安田やめろ」コールをするくらい面白おかしく見せるんだったら、

ちゃんと不正を暴いてからにして欲しかったです。

 

木村文乃さんも主演で、かつあのキャラクターだと

存在感が薄まってしまうのも勿体ないところで…。

個人的には、2番手3番手のヒロイン的ポジションの方が活きる気がするんですよね。

初回だけ見ても、江口洋介さんや室井滋さんを筆頭に、

他の6人に食われているような感じがしてしまいました。

そこに「ドジっ子ポジション」の七菜(広瀬アリス)の成長物語も乗っかるんでしょ?

いろんな意味で心配な部分が多い。

 

まぁ、上手く行けばシリーズ化も考えているのでしょうが、

同じくある種の"時代劇"として見ている「ルパンの娘」と比べる事になってしまいそうですし、

やはり木曜日はそちらの作品だけで十分充実した夜を過ごせると判断したので、

本作は初回でリタイアいたします。

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 2話 感想|美々先生の奇行でドラマが映える。

 

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本作にちょっと興味が湧いてきましたね。

初回はやはり初期設定の紹介が必要で、

あくまでも"世間の状況"を重点的に描いた構成になっていたために

美々(波瑠)の心情描写も淡々と済まされている印象を受けましたが…

紹介を終えた今回、その他にも「登場人物のやり取り」が増え、

ついに"ドラマ"らしくなった!という感じがしました。

 

まぁ…特に何が良いかって、美々の奇行と発言なんですけどねw

絶賛するほど面白い訳じゃないんですが、主人公の独特なキャラクターのお陰で

ツッコミながら気軽に見るには楽しいラブコメになっています。

「尿酸値5.29」の多用。変な体操。職権乱用の特別健康診断。

勘違いで「檸檬ですか!」「草餅です!」と大声で叫ぶ。なんとシュールな世界(笑)

コンセプトは違うものの、周りから見たらちょっとおかしな主人公の今後を

見守りたい気持ちにさせる点では「結婚できない男」の桑野さんと近しいものを感じました。

このまま恋に荒れ狂う様子を見ていたい。このテイストなら、良き!

 

「優しいツッコミをする方」が本当に檸檬の声をやっていたのも

サービス精神が感じられましたが、

2話の段階でもう正体を明かす展開になるとは意外でした。

日テレの事だから、延々と引っ張りまくった挙句、

最終回が終わった後にHuluで檸檬サイドのアナザーストーリーでもやるのだろうと

穿った目で見ていてごめんなさいw

しかしまぁ…ぺこぱの芸風も2人のキャラも割と好きなんですけど、

まさかあの方があんなにイケボだとは思わなかったわ。

 

ただ、正体を知ったのは視聴者だけで、

美々も青林(松下洸平)もまだ相手が誰か分からないままSNS上の繋がりが切れたので、

今後は「知っている状態で2人の様子を見続けたらどんな発見があるか」に

面白味を見出す作りになるのでしょうかね。

"リモート"がテーマなので、もう画面上でのやり取りはお終い…なんて事もないと思うけど。

っていうか、1つ気になるのは、尿酸値の数値が違う件。

普通に間違えただけなの?それとも何か意図はあるのか?

 

 

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この恋あたためますか 1話 感想|おっさんじゃね〜し!(笑)

 

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この枠は視聴者受け狙いのラブコメばっかりやるようになっちまったねぇ…と思い、

本作にもあんまり期待していませんでした。

オリジナルとうたいつつも、最悪の出会いから始まる所、

ただのバイトで料理が出来るかどうかも分からない人に開発を任せるトンデモ展開

(一岡(市川実日子)の代わりに課長就任…なんて事にはならなくて良かった(笑))、

壁ドンしながら「再起動」をカッコよく言っちゃうなどなど…

少女漫画感全開な作りを見ると「キュン」よりも「あざとさ」を感じてしまうタチでしてね。

 

そして、続きを見たいとする個人的な条件として、

「主人公(&登場人物)が好きになれるかどうか」「物語に魅力的な部分があるかどうか」

の2つがありまして。

だから、図々しくて、誰ともタメ口しかきけなくて、

こっちが「マジでなんなの?」と言いたくなるほど口の悪い樹木(森七菜)も、

表向きでは仕事出来る男ふりして実際は他力本願の浅羽(中村倫也)も、普通に不快な元彼も。

後半になって悪くない所も出てきたけれど、

いろんな意味でフラストレーションが溜まる人しか出てこないから、

これはベタな要素も含めて不満とツッコミばかりになるだろうと思って

次回以降視聴継続するのも考えもんでしたが…

「まぁ確かに、飽きのこない顔ではあるな」「チンアナゴ」の台詞を聞いてから

もう少し見てみようかな?という興味が少し湧いてきた感じはしました。

 

ぱっと見は気持ち悪いけど、よくよく見たら可愛い…キモカワ…

浅羽は樹木をチンアナゴだと思いながら見ていたんだ…(笑)

最初は普通に笑っちゃったけれど、

猫とかウサギとかありきたりな動物を答えて軽く流すんじゃなくて、

誰も例えなさそうな動物の名前を挙げるほど彼女に関心があるのも、

思い返してみればちょっと分かってしまったり。

 

賞味期限が切れると廃棄されるように、

上から見捨てられたアイドル人生を経験した樹木。

水道のセンサーも反応してくれない"透明人間"の日々を送っていた彼女の元に

「お前が必要だ」と存在を求めてくれる人が現れる。

彼女にとってはきっと、リピートしたくなるスイーツに出会うのと同じくらいの

運命的な出来事だったんですよね。

浅羽も決して「ザ・俺様キャラ」という訳ではなく、

"陰"の部分を覗かせる一面があったのも救いでしょうか。

 

「恋愛ドラマ」としては完全に先が読めてしまうので

あまりそっちの方面には惹かれないのですが、

「傷の抱えた二人が切磋琢磨し合いながら成長していくドラマ」として見続けたら

面白味が増すかな?という気がしました。

なので、お仕事パートは今後も、今回のようなボリュームで行って欲しいです。

どう転ぶか、もう少し様子見してみます。

 

ところで…中村倫也さんが"おっさん"呼ばわりされてるのが解せないなぁ(笑)

20歳前後の若い子からしたらそう見えちゃうのかしら。

 

 

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