2021年春ドラマ-リコカツ一覧

リコカツ 10話(最終回) 感想|結婚後の2人の様子もぜひSPで!

 

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紆余曲折あったけれども、2人は無事に結ばれるエンドになったかぁ。

で、個人的に想像していた「好きだけど、夫婦として寄りは戻さない」部分は

緒原家と水口家の両親が担う事に。

とは言っても、夫婦の形は夫婦の数だけある…というモノローグがあったように、

ここの関係性もニュアンスがちょっと違う。

前者の方はなんとなく「まめ夫」の4人のような

一言では簡単に表しきれない関係になって行って、

"お友達から"始める後者の方は

もしかしたら米粒くらいの可能性はありそうな予感がさせられました。

 

結局「リコカツ=離婚活動」をしていたのはその2組だった訳ですが、

パリ研修の3年間、婚姻届を出して正式に結婚するのを待ち続けた

咲と紘一の様子を見てみる限りは、

「リコカツ=遠距Re婚活動」の意味合いも含まれていたのかもなぁ…と。

価値観も職業も交わる事がないほど違う場所にいる2人が再婚を決意し、

再婚するにあたって、相手に相応しい人になるために自分を磨いていく過程も描く。

平成までのラブストーリーなら、プロポーズして両想いだと知ったらハッピーエンド!で

通用したと思うけれど、令和になって共働きも増えてきた今、そうは行かない。

元々離婚に踏み切った理由は、今の仕事に誇りを持っている所にあったので、

どちらかが妥協するのでもなく

お互いに話し合って双方納得の行く結論に収まったのは良かったです。

そして、時間経過もちらっとだけ描いて「◯年後」で場面転換出来たと思うけれど、

カウントダウンに合わせて2人の3年間もちゃんと見せてくれたのも嬉しかった!

 

水無月山田幸男先生(白洲迅)の方は、

咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)への応援の仕方が回りくどくて(笑)

所持する事で2人の思い出である家を守ろうとしてくれたのはありがたいけど、

本人達からしたらやっぱり面倒くさい。

でも、そんな彼も最終的には家を手放す事となったし、

一ノ瀬(田辺桃子)も筑前煮を差し入れとして同僚に振る舞うようになったし…

今まで2人を掻き回してきた脇役は皆それぞれ落ち着くべき所に落ち着いて。

いろんな形の"けじめ"が描かれ、それも通常時間内で上手くまとめられていた

最終回になっていたと思います。

 

一体どういう展開になるのか、期待半分不安半分で見始めた本作でしたが、

これはドラマ史において中々意欲的な作品だったんじゃないでしょうか。

ただの群像劇ではなく、両親の様子を通して

離婚を「人生でいつか訪れるかもしれない選択」という身近なものとして描写する。

極論を言ってしまえば、咲と紘一は、"もう1人の"私たち…でもあったのかな。

見ていくうちに「私だったらこうする!」って考えが出てくるんだけど、

2人が自分の考えと違う方向に行き始めると

もどかしい気持ちになってしまう=感情移入させられてしまう点においてもよく出来ていました。

オリジナルっていうのがまた凄いし、

個人的には今まではっきり面白いとは言い難かった、ちょっと惜しい作品が多かった感じのした

脚本家・泉澤陽子さんに対する印象も変わった気がします。

 

そして、この作品で、

時にはすっぴんに近いメイクで自然体な咲を演じてみせた北川景子さんも、

演技の幅広さを感じさせた永山瑛太さんも、もっと好きな役者さんになりましたね。

咲のふとんにもぐる紘一なんかは…わんこみたいで本当に可愛らしかったなぁ。

もうこの不器用で一途で可愛い2人に会えないと思うと寂しい。

SPで良いので、新婚生活とか、子育てとか…その後の様子も見たいです!

 

 

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リコカツ 9話 感想|失って初めて気づく大切さ

 

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「失って初めて気づく」ってやつですね。

それにしても、武史(平田満)も正(酒向芳)もえらい漂白されまくっていたなぁ…

全てが良い方向に向かおうとしている展開は、まるで最終回を見ているみたいでした。

 

武史が急に美土里(三石琴乃)に泣き縋ってきたのは、

彼女が病気を患っている事、"綻びを失ってはならない"というプレッシャーに

追い詰められていた心境を初めて知ったから…というのは分かるんですが、

緒原家の方は、薫(宮崎美子)の勤めている旅館に就職、

ドラマあるあるの立ち聞きで改心させるといった描写に

ちょっと都合の良さを感じた気がしないでもありません。

いくら正が家族に対して後悔を抱えていたとしても、解雇されそうになった所で

その想いを伝えるのは言い訳でしかないですし、

向こうに迷惑をかけている事には変わりないんですよねぇ。

私が薫だったら、多分「情けない…」って気持ちの方が勝っちゃうかな。

やり直すんだったら旅館じゃなくても良いし。

A○SOKとか、イベントスタッフの警備員に募集してみるとか…

そっちの方が自衛官での仕事を活かせると思いますよ。

 

でも、前半で存分に描かれた2組の元夫婦の様子が、

同じく離婚した咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)の2人に

「離婚してから気づく"パートナー"の存在感の大きさ」

「夫婦関係の維持は互いへの理解がないと難しいという事」に向き合わせるための

フィードバックとして意味のあるものに感じさせる展開になっているのは、やっぱり上手い。

「紙切れ一枚で、赤の他人が家族になる夫婦と呼ばれる。

夫婦のあるべき姿というのは、お互いに異なる理想のカタチが違う事に結婚してから気づき、

離婚すると決めて…お互い自由になって」

「逆に上手くいったよね。短い間だったけど」

「…離婚して、良かったのかな?私たち」

2組の夫婦の様子を目の当たりにして感じた事を2人で共有し合って、気持ちが揺らぎ始めて、

貴也(高橋光臣)や水無月白洲迅)の後押しのお陰で

プロポーズした場所へ行く決意を固める。

もう一度やり直してみたいと思う変化に無理がなかったです。

ちなみに、水無月に関しては、やっぱり…とは予想していたけれども、

よくよく考えてみれば、2人を応援する視聴者と同じ立場にいたとも言えますね(笑)

最後の言葉は「がんばれ おばらさき」なのかな?

 

告白シーン…「自分はどうしようもなく、君の事が好きだ」で

Cメロ(『♪あなたの腕 その胸の中 強く惹き合う引力で〜』)に入るのも、

ソラマチのイルミネーションも良い仕事してましたねぇ。

キスシーンがなくても演出次第で胸をときめかせられるんだと、改めて感じさせられました。

階段を駆け下りて告白するポジションと、それをエスカレーターで聞くポジションが

逆になっている所なんてロマンチック過ぎるでしょ。

 

次回が最終回ですが、予告の「ありがとう、紘一さん」のシーンを見る限りだと、

夫婦として寄りを戻すのではなく、好きだけど1人でいる事を選んだ…というオチに

まとまるのかなぁと思ったりもしております。

紘一の表情が、不思議と憑き物が取れたみたいな柔らかい感じになっているのも気になりました。

 

 

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リコカツ 8話 感想|咲も紘一もばか!ばかばか!

 

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視聴者を焦ったい気持ちにさせるすれ違いの展開は恋愛モノでは王道でも、

なるほど…そんな構成になるんだなぁ。

 

前回で正式に離婚を発表したので、

咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)が会う機会は当然減る。

減った代わりに、両親(女性同士&男性同士)とのやり取りや、

水無月白洲迅)・一ノ瀬(田辺桃子)・貴也(高橋光臣)との四角(五角?)関係が

盛り込まれていくんだけれども、

あくまでも2人の物語にちゃんと見せている所が凄い。

今回は終始、咲がメインの場面と、紘一がメインの場面を対比させて出来る

4+1つのシンクロポイントが、物語を面白くさせる鍵になっているように思いました。

この表記にした理由は後で書くとして…

 

序盤で展開されていったのは、咲と出会ってから仕事にやり甲斐を感じ始め、

「あんたのために書きたい」という目標が出来た旨を咲に話す水無月と。

2人の結婚を見て、今まで貫き通していた「結婚しない主義」を諦め

咲とやり直そうと決めた旨を紘一に話す貴也の描写。

"結婚している2人に刺激を受けた者"同士がそれぞれにありのままの想いを伝える事で、

咲と紘一に今後の人生を考え始めるきっかけを与える…のが1つ目のシンクロポイント。

 

2つ目と3つ目は、同じような意味を持つ台詞でシンクロさせる。

女子会のシーンで離婚の話題が出た時に、夫婦でいた頃は孤独な時間が多かったのが

今ではやっと息が出来たと話す中で、咲にかけた言葉が「前に進まなきゃ!」

紘一の方は、離婚してもなお元妻に対する未練や愚痴が止まらない2人の元夫を見た衝動で

つい「母さん達のように前を進むべきです!」と言ってしまう。

そして、咲は母親から「他の人との未来を考えてみても良い」

紘一は父親から「独りは寂しいぞ」というアドバイスをもらう。

 

4つ目は、自分を想ってくれていた相手の気持ちや、親達に背中を押されて、

相手を好きでいてくれる人が果たしてその相手に相応しいのか…という

"見定め"をするようになる2人の行動。

お互い、ちゃんと幸せにしてくれる相手がいると分かったら、

未練を断ち切って次のステージに進めるって思ったんでしょうねぇ。

咲は一ノ瀬の元に行き、紘一は貴也の元へ行って、本音を聞いてみる。

 

聞いてみて「この人ならぴったりだ」と確信した2人が、正式に別れを告げるために

咲の自宅で自分の気持ちを共有するんですが…

しばらく時間が経ってから、ようやくその気持ちが

嘘で塗り固められていたものだったと気づき、後悔の念を抱く。

あえて4+1と表記したのは…この最後の展開にあります。

 

これまで書いてきた4つのシンクロポイントは、第三者の意見に影響を受けながら、

将来についてどう考えるかを"模索"し続けてきた過程のように見せて、

実は自分の気持ちに蓋をして"意見に流されていた"だけだった

「他人によって作られたもの」であるとバッサリ割り切り。

最後に出た2人の本心こそが

"運命"を感じさせる点で最もシンクロしていたのだと分からせるオチに、

さっきの言葉を撤回してこい!早く想いを伝えてこい〜!!と

一気にもどかしい感情が込み上げて来てしまいました…。

 

タイミングが最適過ぎる回を見せられていた分、

今回はいつもより主題歌の効果が弱いかな?とも思っていたけれど、

瑛太さんの演技を魅せるためだったんですね。

「お前嘘ついたな!?」と言った時の表情…

前作のドラマの台詞を借りるなら本当に殺気立っていて、

こめかみ部分に血管が浮かび上がっているのを見ると別人のように恐ろしくて、

ああ、それだけ今の自分を情けなく思っているんだ…というのが

大サビと共に伝わってきて、こちらのシーンには泣かされました。

 

離婚したいか離婚したくないかで葛藤する展開続きと言われればそうなんですが、

登場人物に感情移入させる点では、本当によく出来ています。

2人の動向に振り回されっぱなしになりながら見守るのも、ドラマを楽しむ1つの手段ですよねぇ。

 

 

(感想の投稿、大変お待たせいたしました^^;

その割には文章が上手くまとまってなくて…すみませんm(_ _)m)

 

 

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リコカツ 7話 感想|咲をめぐっての争奪戦、開幕!

 

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自分にとって都合の悪い部分だけ隠した、表面的な謝罪だよなぁ。

2人が離婚した後に報告する。

しかも、優しい性格の紘一(永山瑛太)だけにって所が

「君のせいじゃない」と言われたい気満載なんですよね(笑)

本当に反省しているんだったら咲(北川景子)に謝るでしょうに。

そもそも、迷子にさせた件は、あの言い方じゃ"自分の不注意で"って事になっていますけど、

実際は"故意で"やった事ですから。

勝手に人の家の寝室に入ったのも…忘れてないからね?

 

そんな彼女は煮物ばかりを実家に持ち込んで、父・正(酒向芳)の胃袋を鷲掴み。

将棋もそうですけど、ここの2人は「女性は家庭に入って男性に尽くす」点では

価値観が似ているから、きっと意気投合したんでしょうね。

正が偉い上機嫌っぷりなのが分かりやすい。

と同時に、薫(宮崎美子)だって旦那の好みに合わせて甘い卵焼きを作ったりと

色々配慮してくれていたのに、なぜ普段から偉そうに接していたのか…と思うと、悔しい。

出世頭だからって頭ヘコヘコするような人だったのか。

咲に対しては「奴」呼びでしたから…こっちもちょっとイラっとして来ましたw

 

一ノ瀬(田辺桃子)の押しかけだけでなく、

緒原家総出の土下座に、氏名変更届の提出に、

2000万盗まれた美土里(三石琴乃)に、姉・楓(平岩紙)の離婚問題に、

楓の娘・梓(夏野琴子)の学校でのいじめ問題…と、

周りの人物も絡めたトラブル案件が大量発生。

この盛りだくさん具合も、楓の言っていた

「結婚は2人で決められるけど、離婚はいろんな人を巻き込んじゃう」を

ドラマ上で置き換えてみせたものなんでしょう。

 

そしてラストは、咲をめぐっての四角関係に。

貴也(高橋光臣)の行動、雨降っていないのになんで傘差しているんだろう…

なんでドラマチックに投げ捨てたんだろう…wって最初は笑っていましたけど、

「母が迎えに来てくれなかった雨の日」というトラウマを救うための行動だったのだと

後々気づかされました。

長い付き合いだって言っていたから、この話も当然聞かされただろうし。

 

で、水無月白洲迅)だけ一見蚊帳の外状態なんですが…(笑)

咲を好きな気持ちも嘘ではないものの、

やっぱり2人を繋ぎ止める立ち位置な気がしてなりませんね。

咲が紘一にまだ未練があるのを見抜いているし、

本当に好きなら、わざわざ宣戦布告しに行かないで独り占めしちゃうと思う。

このまま自分の気持ちに正直にならなければ、俺がもらっていっちゃうぞ?良いのか?

っていう意味合いでの宣戦布告と見た。

 

まぁ、どちらにせよ…咲と紘一が元サヤに収まって欲しいのが大前提ですけど、

紘一と一ノ瀬が結婚を前提に付き合うようになる展開だけは避けて欲しい(笑)

次回予告…ニコニコ楽しそうに笑ってるんじゃないよぉ…紘一…。

 

 

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リコカツ 6話 感想|離婚する事は人生が終わるという事

 

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相手のために作った手料理を、勝手に食べては平らげる水無月白洲迅)には

なんて非常識な奴だ!とは思いつつも、

実は「最後の晩餐」を代わりに食べた事によって

2人の関係を繋ぎ止める救世主的な存在になるんじゃないかと期待を膨らませていただけに…

ああ、やっぱり、そう上手くは行かないか…と、

現実味を帯びた結末に切なくなってしまいました…。

 

両親2組とも、最後は何の躊躇いもなく、割とあっさりと離婚を承諾。

「バイバイ」でお別れ。もう潔く諦めた父の顔。未練がなさそうに家を去る母。

その様子を見た2人は、付き合っていた当時は周りが見えなくなるほど相手に惚れ惚れして、

惹かれあっていた夢のような時間を送っていたはずなのに、

自分達も離婚する時はあんな風に別人になってしまうのか…と想像したら、

いてもたってもいられない気持ちになったんでしょうね。

両親を想って言った言葉は、自分はこのままで良いのだろうか?という

迷いとして跳ね返ってきた。でも、当本人には届かなかった。

だから、雨が降って止んだ時に見えた2つの虹に励まされもしたし、

感動もしたんだと思います。

もしかしたら、また寄りを戻せるのかもしれない…と。

 

が…紘一(永山瑛太)の性格上、決意は変えられないらしく、

結局は咲(北川景子)も耕一もそのまま離婚するという同じ道を辿ってしまう事に。

 

届いたカーテンをつけて、ようやく理想の家が完成し、

咲はこの家にいた方が良いと勧めた後の、紘一の一連の言動…

「最後に、このカーテンをつける事が出来て良かった」

「自分がいなくなっても、せめて君の事を守れるように」

そして、唯一の私物である、額縁に入った教訓は持ち帰る。

ここら辺のくだりが、カーテンだけは形見として残し、

彼はまるでこの世からいなくなってしまうように映りました。

 

そこで、序盤の方で、他人だと思うと急に楽になったと感じた

咲の想いの本質に気づかされます。

結婚するという事は一見幸せの象徴ではあるけれど、

日が経っていくにつれて、どんな物事でもお互いに考えや行動を一致させながら

二人三脚で生涯を歩まなければならない"重圧"に変わる。

で、やがて歳を重ねて、相手が病気や老衰などで先に亡くなってしまった場合、

家に住む者は一人になってしまう。

相手の人生を背負う必要はなくなった。

けれども…これから毎日は孤独な老後を過ごす事となる。

離婚って多分、こんな感じで、晩期が早くやってきた状態に近いのかもなぁと。

そう考えてやっと、何となく分かったつもりでいた咲の想いを

深く理解する事が出来ました。

 

あと書き残したい内容は…ラストの紘一の様子ですね。

あれは恐らく…離婚届は出していないんじゃないかな〜?

いつもみたいに力んでいない、ちょっと棒読みっぽい話し方で、

最後の別れの言葉が心なしか早口に思えて、咲の顔も見ずに早く去ってしまったのは…

自分の気持ちを悟られまいと隠しているように見えました。

言語化出来ない」はこのシーンの前フリですよね。

言語化出来ないから、意地を張ってしまう。

本当は離婚したくないけど、咲のためを想って…

「さよなら」を意味する左手で握手して、表向きは別れた事にしようと。

そんな風に捉えています。

早口→去る の流れは、瑛太さんが視聴者にそう思わせようと

意図的に演技されたのだとしたら凄いなぁ。

 

さて次回。

離婚したのを良い事に、一ノ瀬(田辺桃子)が出しゃばりそうで嫌ですねぇ(苦笑)

見終わった後にイライラしているのが目に見える。

水無月もかなり厄介でも、第一印象からそのイメージは変わらなかったですし、

この人はこういう性格だからしょうがないかと認められる部分はありますが…

彼女の場合は、紘一の前では真摯な人間であろうとしているのが反感を買うんですよね。

早く撃退してくれないかな〜。

 

 

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リコカツ 5話 感想|2人よりも取り巻く人達が悪すぎる。

 

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離婚に至ってしまう理由その2:仕事編ですね…。

と言っても、本人達よりも周りに大分原因があると思いますよ。

その中でも特にかき乱しているのは、他人の事情はそっちのけにして

とにかく自分に構って欲しい自己中心的な小説家の水無月白洲迅)と、

離婚するよう誘導する一ノ瀬(田辺桃子)の存在。

 

前者は、互いに多忙な日常が積み重なってのすれ違いを描写するために、

「家でも仕事」「(電話による)拘束」「過剰労働」などの

最早ブラック企業に近い要素を織り交ぜる形で

あえて誇張した表現にしたんだろうという解釈は出来ますが、

後者に関しては、いかにも"ドラマ用に作られた人物"って感じがして、なんか不自然。

 

せっかく本作で、両親の実体験や、老後を考え始める姿を目の当たりにして、

「離婚とは?」「夫婦の在り方とか?」について

じっくり向き合っていく2人のリアルな過程が描かれているのに、

「奥さんが邪魔だから」「耕一に振り向いて欲しいから」という安易な理由で

2人に近づこうとする 典型的な恋のライバルポジションの一ノ瀬を前面に出して

物語を盛り上げようとするのは、

下手したらただのラブストーリーと捉えられそうで勿体ない気がするんですよ。

まぁ、その展開をなくしたら面白味に欠けると言えばそうなのかもしれませんが、

今回の咲に対しての宣戦布告のくだりはやり過ぎでした。

と言うか、彼女抜きにしても"すれ違い"は描けたんじゃないですかね?

 

さて、登場人物の事はここまでにしておいて…

異動の話になって「私の仕事はどうなの。辞めろってこと?」と

怒りを露わにする咲(北川景子)の気持ちには頷けるものがありました。

女性も先頭に立つ時代にはなってきたものの、なぜか知らないけど、

異動が決まって引っ越ししなければならない状態が発生した時って、

いっつも損するのは今でも女性側なイメージがあるんですよねぇ…。

なぜ「一緒に〇〇に来てくれないか?」は男性のプロポーズになってしまうのか。

でも、水戸の実家に行かせたい耕一(永山瑛太)の気持ちも分かるし。

咲は今でさえ何とか仕事に食いついていけているけど、睡眠不足の毎日で、

食事をとる時間も不規則で、職場に行っても社員に悪口言われる生活が続いたら

精神的にやられるのが目に見えているから、誘ってきた部分もあったんだと思います。

特に睡眠はちゃんととらないとキレやすくなる。

私も実際にそれでやらかした過去があるから、これ大事。

辞める事をお勧めするし、なんなら「ここを離れる=働けなくなる」と思っているようだけど

水戸でも探そうと思えば出版関係の仕事は出来るだろうし。

本作はコロナ禍の世界線とは関係なさそうですが、リモートだって全然アリですよね。

 

考えればいくらでも方法はありそうなのに、

離婚届にサインを記入するほど決意を固めてしまった2人…。

確かに「離婚したい」「やっぱり離婚しない」の繰り返しではあるんですが、

まさか前回からのこの展開になるとは想像出来ないじゃないですか(笑)

しかも5話で離婚の流れ。

これ、どうするんでしょう…単純にくっつけるだけなら普通になってしまいそうですし…

少し先が読めなくなって、楽しみになってきましたね。

 

 

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リコカツ 4話 感想|咲と耕一、離婚の本質を知る…

 

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武史の演者が、佐野史郎さんから平田満さんに変わった事を

リアルタイムで視聴するまで全然知らなくて…え?あれ?って動揺しちゃいましたよ。

腎臓の件で入院されたのですね。お大事になさって下さい…。

役に関しては、浮気したのは佐野さんの方なのに、

全く関係のない平田さんが背負わされる形になって可哀想…って気持ちで見てましたけど(笑)

でも、話し方とか表情とかは佐野さんに寄せてらしたので、

そのうち「軽そうだな〜」と思えるようになりました。

役者の再現力の高さ、やはり恐るべしですね。

 

内容自体は、リコカツを視野に入れて動く咲(北川景子)と耕一(永山瑛太)を、

美土里(三石琴乃)が離婚を切り出すまでの過程に置き換えてみた…という感じ。

 

元彼と結婚を決めていたほど親密な関係だった事にショックを受け

「どうせ離婚するのだから」と諦めの境地でいる耕一に対して、

自分だけがモヤモヤしているのに苛立つ感情を「好きだから生まれる」と図星を突かれ、

もしかしたらまだ間に合うのかと迷い始める咲。

お互いにはっきりと決断出来ていないまま、"幸せ"を象徴する誕生日パーティの準備と

"不幸"を想起させる離婚の準備という、相反する2つの準備を同時進行させていく中で

美土里が離婚を切り出した事で、

「決めるのは自分の勝手」だと無意識にでも軽く捉えていた"離婚"が

いかに大切な人に影響を与える最悪の手段だったかを思い知る。

 

結末は違うけれども、迷いに迷って、

(展開的にも)長い時間をかけて描写したのが効いていて、

美土里が言っていた「35年間生活を共にしてきた相手にはこうするしかなかった」

という台詞に重みが感じられました。

何事も大きな決断をするには、それなりの時間もリスクもかかる。

離婚の現実に2人で直面して、

「やっぱり離婚はやめよう。君が傷つく姿をもう見たくない」と支え合うシーン…

こんな形になるのも納得の流れでした。

いつも入れるコミカルな要素をほとんどなくして、

2人の心情変化だけに集中させる作りにしたのも正解だったと思います。

 

本作の夫婦は一目惚れによる結婚で、価値観も好みも、住む世界も何もかも違うので

この間までは「別に夫婦である事にこだわらなくて良いんじゃない?」と

穿った目で見ていましたが、

"両親の離婚問題"という共通項を生み出したのが大きいですね。

同じ境遇を抱えているから、一気に親しみやすさを感じて、自然と共感して、

自然と相手に歩み寄ろうという気持ちになる。

そして、相手に歩み寄ろうとすればするほど、今まで気づかなかった相手の良さを知る。

前回の話し合いも含めて、これだったら、最終的に元サヤに収まるのも頷けます。

設定にドラマらしい偶然さはありますが、主人公サイドのリコカツと両親のリコカツは

群像劇仕立てで描かれていくと想像していた分、

そういう絡め方になるのか〜…と驚かされました。

 

そして、このまま復縁活動を始めるかと思いきや、

今度は離婚届を手にした貴也(高橋光臣)が2人をかき乱していく役割を担うのですね。

中々面白いです。

結構、全体構造が上手く作られている作品なのかもしれません。

 

 

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リコカツ 3話 感想|このまま嫌がらせはナシの方向で!

 

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いつもの台詞…今度はそっちが言うんですね(笑)

その流れで主題歌が流れて、バックハグでロマンティックに演出するオチの作りは

相変わらずではあるけれども、

今回に関しては2人がなぜそんな気持ちになったのか分かる気がしたなぁ。

 

薫(宮崎美子)が家族を置いて出て行ってしまったのは

自分にも原因があったんじゃないかという不安を打ち明ける耕一(永山瑛太)に対して、

当時の方が仕事か家庭かどっちか選べみたいな風潮が強くあった事、

不幸であったとしても子供がいたせいで…ではなく、子供と一緒に過ごす幸せだけは

手放したくなかったから今まで離婚を考えなかったという事など、

女性目線で客観的に、かつ親身になって助言をくれた咲(北川景子)に、

母ともう一度話し合うための機会をもらった恩を感じていた部分があったのかもしれないけど。

「耕一さんを責めるのはやめて」

「耕一さんの方がお義母さんの気持ちを分かってると思う」

正(酒向芳)と意見が割れて、母の気持ちが伝わりきっていなくて

どうしたら良いか苦しんでいる時に、

まるで救いの手を差し伸べるかのように自分を理解してくれていた

彼女の存在感の頼もしさに救われたのが一番大きいのかもしれませんね。

 

2人の関係を「雨宿り」と例えたのも素敵。

若者の嫌がらせ行為で生まれた吊り橋効果で関係性の修復を試みるより、

まだお互いの事をよく分かっていない状態だからこそ話し合う…

そこで相手の考えに触れていく…という展開の方が、

最終的に寄りを戻すのにも納得出来ます。

やっぱりコミュニケーションって大事なんですよ。

それだけに、元彼だの、恋愛小説家だの、耕一サイドには一ノ瀬(田辺桃子)だの、

今後2人の仲を阻もうとする"障がい"が徐々に膨らんでいっている描写が気になります…。

お願いだから邪魔するのだけはやめて欲しい。

 

前回以上に脇役のリコカツがメインになっていた内容ではありましたが、

あくまでも咲と耕一が主役である事をさり気なく主張する工夫が施されていたのも良かったです。

母に会いに行くための出張を

結婚生活ではあるあるの「新婚旅行」と勘違いさせる形で表現したのも面白いですし、

母の生き様を見てどう感じたのか?という、

夫婦では必ず通るであろう"老後""人生設計"にまつわる話が盛り込まれていたのも、

「夫婦とは?」「離婚とは?」をテーマに掲げる作品としては

らしい仕上がりになっていたんじゃないでしょうか。

 

言うならば、"普通"と"特殊"の良いとこどりですね。

3話の段階でアプローチを変えてきたとなると、

個人的に不安だったマンネリ化は脱却出来そうです。

 

 

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リコカツ 2話 感想|"夫婦"にこだわる2人に説得力が欲しい

 

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個性の強いキャラクターの詳細を丁寧過ぎるくらいに描く作りから

コメディっぽい雰囲気が漂っていた初回ですが、

今回は初期設定の紹介も終わったのか少し丸くなり、

ラブストーリーとホームドラマのハイブリッドを目指しているのかな?などと

今後の方向性を感じさせる内容になっていました。

お陰で、切なさを醸し出す主題歌の違和感も、前回より薄れた気がします。

 

しかし、同時に、咲(北川景子)・耕一(永山瑛太)夫婦に対する疑問点も

浮かび上がってきました…。

それは端的に書いてしまえば、

果たして従来の"夫婦"の形に収まるのが今の2人にとって最適解と言えるのか?という事。

 

2人はそもそも、互いに何も知らない状態で

当時の勢いだけで結婚を決めた交際0日カップルという

一般的な夫婦とは逆行している設定なので、

「すれ違いの積み重ねで喧嘩になるなら分かるけど」とか

「結婚前に同棲したり話し合ったりすれば良かったのに」とか、

そんな事をツッコんでも元も子もないとは思います。

ただ、生活スタイルも、服の好みも、プレゼントに対する想いも、食事も

ここまで見てきて何もかもバラバラな明らかに住む世界の違う2人が、

離婚を渋ってまで互いを知る努力をする理由って何なんだろう?と、

どうもそこが気になって仕方ないのです。

この前、似た題材の作品を見たから尚更疑問なんですが、

今の時代なら、元夫や友人の枠に囚われない"人生のパートナー"なんて選択もアリなのに、

なぜあくまでも夫婦である事にこだわろうとするのか…がよく分かりません。

 

バラバラに見えても1つだけ価値観は一緒だったり、

今まで知らなかっただけで何か共通した趣味があったりする事を仄めかす描写があれば

まだ復縁するのも理解出来そうですが。

今回の流れを見る限りだと、「仕事のためのパーティに旦那が駆けつけてきてくれたから、

今度はお返しに私がバーベキューに参加してあげなくちゃ!」

「どっちかがずっと我慢したり、譲ったりしてちゃダメだよね!」と、

お互いに気を遣わせる"その場しのぎの対応"をやっているだけで、

根本的な問題は解決してくれそうな感じがしないのです。

(っていうかそもそも、同伴者参加が必須条件である

イベントそのものを疑ってくれ…って話だ。)

そんな事をやっていたら徐々にストレスが溜まって、

いざっていう時に思いっきり不満を吐き出して長続きしなくなるのはお見通しですし。

このまま"気づき"の描写がなければ、

最終的にリコカツ辞めました!ってオチになっても非現実さの方が勝ってしまって、

「夫婦の形とは?」「離婚とは?」を問うドラマとしては

相応しくないのではないかと思っています。

 

非現実と言えば、若者が咲を嫌がらせするくだりも、吊り橋効果のくだりも

毎回あるんでしょうかねぇ…。

「まだ、君の夫だ」は最早コントでしょ…(苦笑)

奥さんが綺麗で細かった嫉妬心から来ているのかは定かじゃありませんが、

国民の命と平和と安全を守る自衛官

殺人未遂行為とも呼べる遭難を狙ったというのはなんか変です。

罪を咎められないのも良い気がしませんね。

 

「10話じゃ持たないんじゃないか」という印象は変わらず…ですね。

 

 

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リコカツ 1話 感想|リコカツという名の復縁活動?

 

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ジャック・バウアー藤岡弘、を足して割ったようなクセ強キャラ…

今にも「拙者」って言いそうな口ぶり…

あれは本物の自衛隊からクレームは来ないんだろうか(笑)

そのうちモノマネする芸人さんが出てきそうよw

 

自衛隊に対する「真面目」「責任感強い」のイメージをコッテコテに塗り固めた

紘一(永山瑛太)のキャラクターは偏見で設定し過ぎでしょ!とは思うし、

他のドラマだったらキャラがあまりにも濃くて世界観から浮いてしまいそうな気がするんですが。

アバンからテンポは良いし、咲(北川景子)とのボケツッコミの掛け合いも間合いも

既に確立されているのが伝わり、

「これはコメディとして楽しめば良いんだ」と肩をほぐされる心地を覚えて

そこまで抵抗感なく視聴出来ました。

人物紹介の名字の部分が"籍を入れている"事を示すハンコで表されている演出も面白い。

 

ただ、本作はオリジナル作品ですし、離婚活動を描くという切り口は興味深いので、

公式サイトのイントロの通り「夫婦の新たな形」「離婚=幸せになるための第一歩」を

考える機会になるきっかけになれば…とは思うんですが、

こうして見てみると、

果たして10話も必要な内容なのか?

という懸念点はありますよね。

視聴リスト&期待度に「話が「離婚したい!」「いや、やっぱり離婚しなくても良いかな…」

の繰り返しだったらどうしよう(笑)」って書いたけれど、あながち間違いでもないみたい。

 

結婚までにお互いの長所や価値観を知っていく過程を

結婚後の生活に置き換えただけなのでは?感は否めないし、

何度も何度も別れたいと強く願うも、吊り橋効果によって毎回終盤の方で引き止められて、

最終的には徐々に好きになってしまうオチになるんだろうなぁというのも何となく読める。

 

そして、「全員離婚家族」って言うけど…

多分、メイン2人の優柔不断な展開だけでは話が持たないから、

両親=脇役のエピソードも加えて群像劇仕立てにする事で

食い繋ごうと考えているんですよね。

個人的には、その"盛り込み具合"もちょっと不安で。

回を重ねるごとに両親のエピソードの方が膨らんできて

メイン2人の存在感を薄める可能性があるだけでなく、

結婚・離婚のテーマに関係なさそうなお仕事パートの「パワハラ」「ルッキズム」も

同時に展開していくとなると…

扱いようによっては散漫してしまうのではないかな?と思っています。

 

この話だったら、NHK土曜ドラマかBSPの日曜10時枠で全5話で放送した方が、

全体が引き締まって社会性も増しそうな気がしましたが、

まぁ、まだ今後を見ていかない事には分からないので。

テンポ自体は悪くないし、普通に笑って楽しめるので、見続けるつもりでいます。

 

最後に…米津玄師さんの主題歌が、作風と絶望的に合わないのも珍しいなと…(笑)

曲を流すためにわざわざエモーショナルな場面を用意した感。

 

 

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