2021年春ドラマ-リコカツ一覧

リコカツ 5話 感想|2人よりも取り巻く人達が悪すぎる。

 

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離婚に至ってしまう理由その2:仕事編ですね…。

と言っても、本人達よりも周りに大分原因があると思いますよ。

その中でも特にかき乱しているのは、他人の事情はそっちのけにして

とにかく自分に構って欲しい自己中心的な小説家の水無月白洲迅)と、

離婚するよう誘導する一ノ瀬(田辺桃子)の存在。

 

前者は、互いに多忙な日常が積み重なってのすれ違いを描写するために、

「家でも仕事」「(電話による)拘束」「過剰労働」などの

最早ブラック企業に近い要素を織り交ぜる形で

あえて誇張した表現にしたんだろうという解釈は出来ますが、

後者に関しては、いかにも"ドラマ用に作られた人物"って感じがして、なんか不自然。

 

せっかく本作で、両親の実体験や、老後を考え始める姿を目の当たりにして、

「離婚とは?」「夫婦の在り方とか?」について

じっくり向き合っていく2人のリアルな過程が描かれているのに、

「奥さんが邪魔だから」「耕一に振り向いて欲しいから」という安易な理由で

2人に近づこうとする 典型的な恋のライバルポジションの一ノ瀬を前面に出して

物語を盛り上げようとするのは、

下手したらただのラブストーリーと捉えられそうで勿体ない気がするんですよ。

まぁ、その展開をなくしたら面白味に欠けると言えばそうなのかもしれませんが、

今回の咲に対しての宣戦布告のくだりはやり過ぎでした。

と言うか、彼女抜きにしても"すれ違い"は描けたんじゃないですかね?

 

さて、登場人物の事はここまでにしておいて…

異動の話になって「私の仕事はどうなの。辞めろってこと?」と

怒りを露わにする咲(北川景子)の気持ちには頷けるものがありました。

女性も先頭に立つ時代にはなってきたものの、なぜか知らないけど、

異動が決まって引っ越ししなければならない状態が発生した時って、

いっつも損するのは今でも女性側なイメージがあるんですよねぇ…。

なぜ「一緒に〇〇に来てくれないか?」は男性のプロポーズになってしまうのか。

でも、水戸の実家に行かせたい耕一(永山瑛太)の気持ちも分かるし。

咲は今でさえ何とか仕事に食いついていけているけど、睡眠不足の毎日で、

食事をとる時間も不規則で、職場に行っても社員に悪口言われる生活が続いたら

精神的にやられるのが目に見えているから、誘ってきた部分もあったんだと思います。

特に睡眠はちゃんととらないとキレやすくなる。

私も実際にそれでやらかした過去があるから、これ大事。

辞める事をお勧めするし、なんなら「ここを離れる=働けなくなる」と思っているようだけど

水戸でも探そうと思えば出版関係の仕事は出来るだろうし。

本作はコロナ禍の世界線とは関係なさそうですが、リモートだって全然アリですよね。

 

考えればいくらでも方法はありそうなのに、

離婚届にサインを記入するほど決意を固めてしまった2人…。

確かに「離婚したい」「やっぱり離婚しない」の繰り返しではあるんですが、

まさか前回からのこの展開になるとは想像出来ないじゃないですか(笑)

しかも5話で離婚の流れ。

これ、どうするんでしょう…単純にくっつけるだけなら普通になってしまいそうですし…

少し先が読めなくなって、楽しみになってきましたね。

 

 

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リコカツ 4話 感想|咲と耕一、離婚の本質を知る…

 

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武史の演者が、佐野史郎さんから平田満さんに変わった事を

リアルタイムで視聴するまで全然知らなくて…え?あれ?って動揺しちゃいましたよ。

腎臓の件で入院されたのですね。お大事になさって下さい…。

役に関しては、浮気したのは佐野さんの方なのに、

全く関係のない平田さんが背負わされる形になって可哀想…って気持ちで見てましたけど(笑)

でも、話し方とか表情とかは佐野さんに寄せてらしたので、

そのうち「軽そうだな〜」と思えるようになりました。

役者の再現力の高さ、やはり恐るべしですね。

 

内容自体は、リコカツを視野に入れて動く咲(北川景子)と耕一(永山瑛太)を、

美土里(三石琴乃)が離婚を切り出すまでの過程に置き換えてみた…という感じ。

 

元彼と結婚を決めていたほど親密な関係だった事にショックを受け

「どうせ離婚するのだから」と諦めの境地でいる耕一に対して、

自分だけがモヤモヤしているのに苛立つ感情を「好きだから生まれる」と図星を突かれ、

もしかしたらまだ間に合うのかと迷い始める咲。

お互いにはっきりと決断出来ていないまま、"幸せ"を象徴する誕生日パーティの準備と

"不幸"を想起させる離婚の準備という、相反する2つの準備を同時進行させていく中で

美土里が離婚を切り出した事で、

「決めるのは自分の勝手」だと無意識にでも軽く捉えていた"離婚"が

いかに大切な人に影響を与える最悪の手段だったかを思い知る。

 

結末は違うけれども、迷いに迷って、

(展開的にも)長い時間をかけて描写したのが効いていて、

美土里が言っていた「35年間生活を共にしてきた相手にはこうするしかなかった」

という台詞に重みが感じられました。

何事も大きな決断をするには、それなりの時間もリスクもかかる。

離婚の現実に2人で直面して、

「やっぱり離婚はやめよう。君が傷つく姿をもう見たくない」と支え合うシーン…

こんな形になるのも納得の流れでした。

いつも入れるコミカルな要素をほとんどなくして、

2人の心情変化だけに集中させる作りにしたのも正解だったと思います。

 

本作の夫婦は一目惚れによる結婚で、価値観も好みも、住む世界も何もかも違うので

この間までは「別に夫婦である事にこだわらなくて良いんじゃない?」と

穿った目で見ていましたが、

"両親の離婚問題"という共通項を生み出したのが大きいですね。

同じ境遇を抱えているから、一気に親しみやすさを感じて、自然と共感して、

自然と相手に歩み寄ろうという気持ちになる。

そして、相手に歩み寄ろうとすればするほど、今まで気づかなかった相手の良さを知る。

前回の話し合いも含めて、これだったら、最終的に元サヤに収まるのも頷けます。

設定にドラマらしい偶然さはありますが、主人公サイドのリコカツと両親のリコカツは

群像劇仕立てで描かれていくと想像していた分、

そういう絡め方になるのか〜…と驚かされました。

 

そして、このまま復縁活動を始めるかと思いきや、

今度は離婚届を手にした貴也(高橋光臣)が2人をかき乱していく役割を担うのですね。

中々面白いです。

結構、全体構造が上手く作られている作品なのかもしれません。

 

 

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リコカツ 3話 感想|このまま嫌がらせはナシの方向で!

 

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いつもの台詞…今度はそっちが言うんですね(笑)

その流れで主題歌が流れて、バックハグでロマンティックに演出するオチの作りは

相変わらずではあるけれども、

今回に関しては2人がなぜそんな気持ちになったのか分かる気がしたなぁ。

 

薫(宮崎美子)が家族を置いて出て行ってしまったのは

自分にも原因があったんじゃないかという不安を打ち明ける耕一(永山瑛太)に対して、

当時の方が仕事か家庭かどっちか選べみたいな風潮が強くあった事、

不幸であったとしても子供がいたせいで…ではなく、子供と一緒に過ごす幸せだけは

手放したくなかったから今まで離婚を考えなかったという事など、

女性目線で客観的に、かつ親身になって助言をくれた咲(北川景子)に、

母ともう一度話し合うための機会をもらった恩を感じていた部分があったのかもしれないけど。

「耕一さんを責めるのはやめて」

「耕一さんの方がお義母さんの気持ちを分かってると思う」

正(酒向芳)と意見が割れて、母の気持ちが伝わりきっていなくて

どうしたら良いか苦しんでいる時に、

まるで救いの手を差し伸べるかのように自分を理解してくれていた

彼女の存在感の頼もしさに救われたのが一番大きいのかもしれませんね。

 

2人の関係を「雨宿り」と例えたのも素敵。

若者の嫌がらせ行為で生まれた吊り橋効果で関係性の修復を試みるより、

まだお互いの事をよく分かっていない状態だからこそ話し合う…

そこで相手の考えに触れていく…という展開の方が、

最終的に寄りを戻すのにも納得出来ます。

やっぱりコミュニケーションって大事なんですよ。

それだけに、元彼だの、恋愛小説家だの、耕一サイドには一ノ瀬(田辺桃子)だの、

今後2人の仲を阻もうとする"障がい"が徐々に膨らんでいっている描写が気になります…。

お願いだから邪魔するのだけはやめて欲しい。

 

前回以上に脇役のリコカツがメインになっていた内容ではありましたが、

あくまでも咲と耕一が主役である事をさり気なく主張する工夫が施されていたのも良かったです。

母に会いに行くための出張を

結婚生活ではあるあるの「新婚旅行」と勘違いさせる形で表現したのも面白いですし、

母の生き様を見てどう感じたのか?という、

夫婦では必ず通るであろう"老後""人生設計"にまつわる話が盛り込まれていたのも、

「夫婦とは?」「離婚とは?」をテーマに掲げる作品としては

らしい仕上がりになっていたんじゃないでしょうか。

 

言うならば、"普通"と"特殊"の良いとこどりですね。

3話の段階でアプローチを変えてきたとなると、

個人的に不安だったマンネリ化は脱却出来そうです。

 

 

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リコカツ 2話 感想|"夫婦"にこだわる2人に説得力が欲しい

 

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個性の強いキャラクターの詳細を丁寧過ぎるくらいに描く作りから

コメディっぽい雰囲気が漂っていた初回ですが、

今回は初期設定の紹介も終わったのか少し丸くなり、

ラブストーリーとホームドラマのハイブリッドを目指しているのかな?などと

今後の方向性を感じさせる内容になっていました。

お陰で、切なさを醸し出す主題歌の違和感も、前回より薄れた気がします。

 

しかし、同時に、咲(北川景子)・耕一(永山瑛太)夫婦に対する疑問点も

浮かび上がってきました…。

それは端的に書いてしまえば、

果たして従来の"夫婦"の形に収まるのが今の2人にとって最適解と言えるのか?という事。

 

2人はそもそも、互いに何も知らない状態で

当時の勢いだけで結婚を決めた交際0日カップルという

一般的な夫婦とは逆行している設定なので、

「すれ違いの積み重ねで喧嘩になるなら分かるけど」とか

「結婚前に同棲したり話し合ったりすれば良かったのに」とか、

そんな事をツッコんでも元も子もないとは思います。

ただ、生活スタイルも、服の好みも、プレゼントに対する想いも、食事も

ここまで見てきて何もかもバラバラな明らかに住む世界の違う2人が、

離婚を渋ってまで互いを知る努力をする理由って何なんだろう?と、

どうもそこが気になって仕方ないのです。

この前、似た題材の作品を見たから尚更疑問なんですが、

今の時代なら、元夫や友人の枠に囚われない"人生のパートナー"なんて選択もアリなのに、

なぜあくまでも夫婦である事にこだわろうとするのか…がよく分かりません。

 

バラバラに見えても1つだけ価値観は一緒だったり、

今まで知らなかっただけで何か共通した趣味があったりする事を仄めかす描写があれば

まだ復縁するのも理解出来そうですが。

今回の流れを見る限りだと、「仕事のためのパーティに旦那が駆けつけてきてくれたから、

今度はお返しに私がバーベキューに参加してあげなくちゃ!」

「どっちかがずっと我慢したり、譲ったりしてちゃダメだよね!」と、

お互いに気を遣わせる"その場しのぎの対応"をやっているだけで、

根本的な問題は解決してくれそうな感じがしないのです。

(っていうかそもそも、同伴者参加が必須条件である

イベントそのものを疑ってくれ…って話だ。)

そんな事をやっていたら徐々にストレスが溜まって、

いざっていう時に思いっきり不満を吐き出して長続きしなくなるのはお見通しですし。

このまま"気づき"の描写がなければ、

最終的にリコカツ辞めました!ってオチになっても非現実さの方が勝ってしまって、

「夫婦の形とは?」「離婚とは?」を問うドラマとしては

相応しくないのではないかと思っています。

 

非現実と言えば、若者が咲を嫌がらせするくだりも、吊り橋効果のくだりも

毎回あるんでしょうかねぇ…。

「まだ、君の夫だ」は最早コントでしょ…(苦笑)

奥さんが綺麗で細かった嫉妬心から来ているのかは定かじゃありませんが、

国民の命と平和と安全を守る自衛官

殺人未遂行為とも呼べる遭難を狙ったというのはなんか変です。

罪を咎められないのも良い気がしませんね。

 

「10話じゃ持たないんじゃないか」という印象は変わらず…ですね。

 

 

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リコカツ 1話 感想|リコカツという名の復縁活動?

 

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ジャック・バウアー藤岡弘、を足して割ったようなクセ強キャラ…

今にも「拙者」って言いそうな口ぶり…

あれは本物の自衛隊からクレームは来ないんだろうか(笑)

そのうちモノマネする芸人さんが出てきそうよw

 

自衛隊に対する「真面目」「責任感強い」のイメージをコッテコテに塗り固めた

紘一(永山瑛太)のキャラクターは偏見で設定し過ぎでしょ!とは思うし、

他のドラマだったらキャラがあまりにも濃くて世界観から浮いてしまいそうな気がするんですが。

アバンからテンポは良いし、咲(北川景子)とのボケツッコミの掛け合いも間合いも

既に確立されているのが伝わり、

「これはコメディとして楽しめば良いんだ」と肩をほぐされる心地を覚えて

そこまで抵抗感なく視聴出来ました。

人物紹介の名字の部分が"籍を入れている"事を示すハンコで表されている演出も面白い。

 

ただ、本作はオリジナル作品ですし、離婚活動を描くという切り口は興味深いので、

公式サイトのイントロの通り「夫婦の新たな形」「離婚=幸せになるための第一歩」を

考える機会になるきっかけになれば…とは思うんですが、

こうして見てみると、

果たして10話も必要な内容なのか?

という懸念点はありますよね。

視聴リスト&期待度に「話が「離婚したい!」「いや、やっぱり離婚しなくても良いかな…」

の繰り返しだったらどうしよう(笑)」って書いたけれど、あながち間違いでもないみたい。

 

結婚までにお互いの長所や価値観を知っていく過程を

結婚後の生活に置き換えただけなのでは?感は否めないし、

何度も何度も別れたいと強く願うも、吊り橋効果によって毎回終盤の方で引き止められて、

最終的には徐々に好きになってしまうオチになるんだろうなぁというのも何となく読める。

 

そして、「全員離婚家族」って言うけど…

多分、メイン2人の優柔不断な展開だけでは話が持たないから、

両親=脇役のエピソードも加えて群像劇仕立てにする事で

食い繋ごうと考えているんですよね。

個人的には、その"盛り込み具合"もちょっと不安で。

回を重ねるごとに両親のエピソードの方が膨らんできて

メイン2人の存在感を薄める可能性があるだけでなく、

結婚・離婚のテーマに関係なさそうなお仕事パートの「パワハラ」「ルッキズム」も

同時に展開していくとなると…

扱いようによっては散漫してしまうのではないかな?と思っています。

 

この話だったら、NHK土曜ドラマかBSPの日曜10時枠で全5話で放送した方が、

全体が引き締まって社会性も増しそうな気がしましたが、

まぁ、まだ今後を見ていかない事には分からないので。

テンポ自体は悪くないし、普通に笑って楽しめるので、見続けるつもりでいます。

 

最後に…米津玄師さんの主題歌が、作風と絶望的に合わないのも珍しいなと…(笑)

曲を流すためにわざわざエモーショナルな場面を用意した感。

 

 

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