2022年春ドラマ-マイファミリー一覧

マイファミリー 10話(最終回) 感想|怒涛の真相をどう受け止めるか?

 

 

誘拐事件の真犯人は誰なのか?真相は何なのか?

ただそれらが明かされる時を待つのみ…となった最終回。

ここまで(特に前回は)新情報をチラ見せしたり、

思わせぶりな演出をしたりしながら引っ張ってきたので、

たとえどんな結末がやってきたとしても、果たして納得出来るものになっているのか?

最終回はそれだけを目的に視聴しました。

まぁ…散々手のひらの上で転がされて、

約1時間内で一気に"説明"という名の後出しじゃんけんをするんだから、

否が応でも納得せざるを得ないんですけども(苦笑)

 

結果としては…辻褄が合うような?合わないような?

どっちつかずな印象を残して見終えた感じです。

何でそんなにはっきりしない感想なのかと言うと、

説明台詞のオンパレードでついて行くのに必死だったから(笑)

真犯人は「やっぱりね…」だったにしても、

真犯人が判明する前の妙に長い作り話に振り回されるわ、肝心の動機は

全て葛城(玉木宏)の語りで明かされるわで、 ←演技力をカバーするため?と思えたり…

短時間での膨大な情報量を前にすると頭が混乱して、

「まぁそれで合ってるんだろうな」って妥協する時が来るんですよねぇ。

 

でも、1つだけ分かるのは、同枠で似たような手段を使った

テセウスの船」よりかは無理がないという事。

そんな小さな事で…とツッコんでしまいそうな嘘でも、

隠そうとすればするほど大きな嘘へと膨れ上がっていく。

気づいた時には、もう手に負えないものになっていた。

犯罪のルーツはこれが鉄板だと思っているので。

 

真犯人自身も今振り返れば、あの時スマートに断っていれば、

乱暴にスマホを取り上げようとしなければ、救急車を呼んでいれば、

誘拐事件なんて大事にせずに済んだかもしれないと後悔しているでしょうけど…

結局、保身を最優先に動いてしまった。

なぜこの構成・物語を生み出したのかに関しては、

自分の守りたいものは地位なのか?名誉なのか?

家族なのか?それとも、家族に向けられる評価なのか?を登場人物各々に問いかけ、

取り返しのつかなくなる前に少し立ち止まってみる大切さを延々と伝え続けたかったから…

と捉える事にします。

実際、SNSでも我が家でも、「私だったらこうする」で話が飛び交うケースはあったので、

登場人物を自分に置き換えて見てみる面白さは、ちょっとだけ含まれていたと思います。

 

ただ、唯一モヤモヤが拭えないのは…当時の事故の捜査について。

「心春と同じように」という台詞や、終盤のくだりを見る限りは、

心春(野澤しおり)は遺体となって、

真犯人によってどこかに遺棄されたという事になるでしょう。

昼間で、かつ、心春が下校しているような時間帯なら、

少なからず近所の人々か、同じルートで帰っている同級生はいるかもしれない訳で、

学校に赴いて不審者がいなかったかどうか聞き込み調査をしたり、

亜希(珠城りょう)の交友関係を調べたりしなかったのかな?という疑問が残るんですが…。

刑事のそういった基本的な捜査をしている様子がスルーされ、

真犯人が明かされて以降は彼にまつわる描写ばかりだったのもあって、

「え?」という戸惑いや唐突感を覚えたのかもしれません。

 

世間の盛り上がりようだと、最終回の視聴率は有終の美で終わるんでしょうが、

個人的には、本作のような作りが"話題作""大ヒット作"とみなされるのには

素直に喜べなくて…。

後半になってからは、「考察好きの視聴者のためのドラマ」感が

滲み出ていた気がするんですよね。

嗜好は個人個人で違うとは分かってはいるので、この考えは軽く受け流して欲しいんですが、

人と人との交流から生まれる"ドラマ"を純粋に楽しみたい私としては、

視聴者に考察させるのが狙いの、最終回まで引っ張って翻弄していく作品が

最近多くなってきている事に複雑な気持ちを覚えています。

今期の某ドラマでも、最初はコンビで売っていたはずが

3話くらい「内通者は誰だ?」でだらだら引っ張り続けていたくらいですから…(汗)

 

そういうのが今の"トレンド"で、当分そんな作品が増えていくんだろうとは認識しつつも、

みんながみんなして、最終的には考察に走らないで

伝えたいメッセージを描き切っていただきたいなぁというのが私のちっぽけな願いです。

なので、本作は、世間と同じように

「面白かった!」とは言いづらい印象を抱えて終わる事になりそうです…。

 

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マイファミリー 9話 感想|もう最終回を待つしかない…

 

 

今回の感想を、劇中での台詞を絡めて言うとするなら…

なんで引っ張るんだよ〜!

としか言えませんなぁ。

最終回前だからってもう…足踏み状態にし過ぎですよ(汗)

 

確かに、クローバーのシールが貼られたタブレットのアップ、

衝動に駆られてハルカナとの業務提携解除を切り出す阿久津(松本幸四郎)のくだり、

友果(大島美優)が「知ってるよ」って言った時の三輪(賀来賢人)の若干目が泳いだ表情、

明らさまに怪しい顔になる日下部(迫田孝也)と

大から小までフックとなるようなシーンは随所で描かれてきましたが…

今回の内容を見れば、大体15分程度で済む話。

 

警察の出番が増えた事で、主人公たち・警察・誘拐犯の三つ巴での"全面対決"感を出し、

あたかも今までと違った雰囲気を装ってはいるものの。

うーん、警察サイドの「複数の誘拐事件から共通点を炙り出す」

「真犯人との繋がりが深い人物を重点的に捜査する」というやり方は

ずっと描写されてきた事ではあるので、その尺を多めにとっただけで、

根本的には、誘拐事件に翻弄される姿を描いた今までの話と同じなんじゃないの?

って気持ちの方が強いんですよね。

だって、来週で最終回を迎えるというのに、ほとんど進展していませんから。

 

事件に繋がる手がかりになりそうなものは、

終盤(残り15分頃)で触れられたタブレットだけ。

台詞やナレーションに置き換えても支障のなさそうな内容を映像化して

1話分引き延ばすくらいなら、今回の終盤と次回を繋げて

最終回30分拡大SPでも良かったような気がします。

まぁ、本当の所で言えば、今回で真犯人が誰か判明した上で、

最終回で事件が起こる前の背景や動機がじっくり描かれる…

という流れが一番理想的ではあったんですけどね…

結局、最近のトレンドに乗っかった考察型ドラマの作りになっちゃいましたね。

 

最後に、個人的に雑に感じてしまったのは、未知瑠多部未華子)の行動について。

タブレット…なんでそのまま抱える?なんで外でパスワード開く??

ツッコミどころが満載!

「本当にとどっちなら、普通の声にして」って言いそうなもんですけど…(笑)

急に迂闊なキャラとして描かれた事で"また"誘拐事件を増やし、

それが次回への引きとなるのもなんだかなぁと。

 

ちなみに、同じく急に自己主張が強くなった日下部が犯人って事はないでしょうね。

もし本当にそうだとしたら、本作に対する印象は一気に下がります…(泣)

 

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マイファミリー 8話 感想|なんでこうなったんだ!の日がついに訪れる

 

 

「真犯人探し」という最終的な結末を描く前に、ひとまず整理整頓…って所かな。

本当に東堂(濱田岳)の告白が事実である場合に限るけれども、

私としては、最終章に入るタイミングで

大まかな謎を片付けたのは良い判断だったんじゃないかと思っています。

ここで整理整頓しておかないと、

最終回で描かれるであろう真相が余計強引に感じられてしまうだろうし、

説明もますます過多になってしまうので。

まぁ…前回の感想では「4度目の誘拐事件はいらない」と書いたものの、

今回の内容を聞く限りだと、三輪(賀来賢人)の娘の誘拐事件の方をなくしても

成立出来たんじゃないか…?という気はしましたけどもね。

 

東堂の真相回もあって、基本的に説明台詞が多め。

説明台詞で全部済ませようとする展開の何が苦手かって、

私の理解力の低さが前提にはあるにしろ、

怒涛の情報量ですぐに全体が理解出来ず、部分的に解釈しながら追いつくのに必死なあまり

"ドラマ"として純粋に楽しめなくなる所にあるんですが…。

本作の場合は、以前から東堂が誘拐犯だろうと

目星をつけていた(目星をつけやすい匂わせ描写がされていた)事、

そして前回で鈴間(藤間爽子)が共犯者である事が明確に明かされたお陰で

許容範囲には落ち着きました。

告白している間の映像処理…7割方過去エピソードがそのまま使用されているのもあって

コストカットしているな?感は満載でしたが(笑)

…このご時世もありますし、スタッフや役者さんのスケジュールの都合もあるでしょうし、

別に深く首を突っ込まなくても良いでしょう。

 

本作は何だかんだ言って、人を死なせないだろうと思い込んでいた部分はあったので、

ラストシーンには少々面食らいました…。

問題は、クライミング能力のある美咲(凛美)がなぜあんな事になったのか?なんですが、

犯人がたまたま遭遇して突き落としたといった"ご都合主義"を思わせないためには、

壁をつたって下りようとしている最中に、当時も起こった怪我が再発して

事故で落ちてしまった…という流れが一番妥当かな?なんて思ってます。

 

やはり、真犯人探しが最大の山場になってしまいそうですが、

「テセウスの船」みたいに、終盤になってしれっと影が薄くなった

吉乃(富澤たけし)が真犯人でした!っていう、

あたかも「この人じゃないと思ったでしょ?」と視聴者を弄ぶようなオチじゃなければ…

あとはポッと出の人物が犯人でなければもう良いです(笑)

残り2話、ここまで見てきたからには、しっかり見届けます。

 

最後に…今回は濱田岳さんに魅せられたと言っても過言ではありませんでしたね。

内容自体は人として最低だから、完全には同情出来ないんだけれども、

「今確実に生きている子」を選ぶ時の間の取り方に"苦渋の決断"が滲み出ていてね…。

愛する我が子を救うためなら、道理に合わない事だってしてしまう。

そうして段々"狂い"が生じてしまうのが親の心理そのもの。

でも、どちらか一方を選べと言われた時に冷静になって

「5年も生きている訳がない」と改めて考え直し、

本能のままに心春だと答えたら、親である前に人間ではなくなってしまう…。

「誘拐は最も卑劣な犯罪だ」も自分にも言い聞かせている気がしました。

理性と感情の狭間で揺れ動く心情が、リアルな人間臭さを感じさせて印象深かったです。

 

 

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マイファミリー 7話 感想|香菜子が白か黒か…って話。

 

 

今回の内容はまぁ…上のサブタイトルの通りです。

鈴間(藤間爽子)に意味ありげに関与していた香菜子(高橋メアリージュン)が

果たして真犯人なのかどうか?を、1話分の9割を使って描いてきた感じ。

なので…最後に(多くの視聴者の予想通りではあるけど)1つ大きな謎が明かされた以外は、

前回よりも進みが遅く感じてしまいました…(汗)

大体、翌日10時から交渉があるっていうのに、

朝の時間帯でも温人(二宮和也)たちが外で動いているシーンが続いて、

あれ?まだ交渉始まってないよね?と思うくらいには

時間の進みがゆったりな部分もありましたからね。

 

今回でようやく真犯人は分かりましたが、

あくまでも「友果からの3件の誘拐事件が」ってだけで

まだ「心春を誘拐した犯人は?」が残されているらしい。

分かってはいたけど、まだ"そのくだり"をやるのか…と。

個人的には真犯人がどうのこうのよりも、温人をあそこまでして一方的に恨む動機や

複数の誘拐事件を起こした(あえて似通った展開を続けた)理由の方が知りたいので、

最後の最後で衝撃の展開を見せては、

極端に言えば「これからどうなるかは考察しながら、次回まで楽しみに待っててね!」って

丸投げしてくるかのようなスタイルで

最終回まで謎解きで引っ張って欲しくないな〜っていうのが正直な気持ちなんです。

 

ここまでは基本的に、誘拐事件の一部始終と、

それに翻弄され怯える登場人物の様子がずっと描かれ続けていて、

登場人物の数こそ多けれど、犯人の特定に繋がる"手がかり"みたいなものは

ほとんど描かれていないんですよね。

本作だけにとどまらず、近年この手の手法を使った作品が多く見受けられるのは、

やっぱり「多くの意見を気軽に知れて」「自分の考えを発信しやすい」

SNSの存在があるからだと思っていて。

ドラマタグだけでなく、役名や役者名もトレンド入りしてしまえば

話題作りにもなって、さらに地上波でも夕方の時間帯などで事前番組も作れて

視聴者とスタッフ双方で活気づく。

だから、引っ張って引っ張りまくるし、煽って煽りまくる…んでしょう。

 

真犯人探しで引っ張るのもそうですが、もう美咲の誘拐事件もスッパリ解決させて

次のフェーズに移って欲しいです。

不穏な着信音、誘拐犯との緊迫感続くやり取り、指示に従うくだり、人一倍不安になる奥さん。

これ、何度も見せられてきているんで飽きがね…(汗)

三輪(賀来賢人)の娘の誘拐事件が勃発して、東堂(濱田岳)にも共通していたと

判明した時は「そう来たか!」という驚きはありましたが…

流石に4度目はいらなかったんじゃないでしょうか。ちょっと風呂敷を広げ過ぎのような?

 

まぁ、4度目の誘拐事件を起こした意味が分かる

納得出来る展開が今後来ればまた捉え方も変わってきそうですが、

今の所は話題作りのためにやっている印象の方が強くて。

意図が含まれている可能性は低そうです…。

 

 

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マイファミリー 6話 感想|会社の人もファミリー!

 

 

まぁ……そうですねぇ………

肝心の「犯人と衝撃の対面」の演出は許容範囲って所でしょうか。

 

最初は顔が映りそうで映らないカメラワークが続いていたので、

まさかこのまま終わる気か?と思っていたら、一応顔は映してはくれました。

首から上は次回…なんてあざとい演出で終わらなかっただけ、個人的にはマシでした。

ただ、やっぱり、真犯人の特定は最終回までお預けなんですかね…

事件絡みでの今回のハイライトは、会社の人が共犯者だった事、

優月(山崎莉里那)があの場所で拘束された時に良い香りがした事のこの2つのみ。

 

誘拐事件で似通った展開は続けど、

(あの回収されていない悲劇が待ち受けている以上)このまま指示に従っていたら

完全に犯罪ファミリーの一員になってしまいそうな

温人(二宮和也)の危うさが終始描かれていたので、

緊迫感を保ちながら見られましたけど…。

「ノンストップファミリーエンターテインメント」で

あたかも新ジャンルの作品を届けるような謳い文句をしておきながら、

前回から徐々に「真犯人が誰かを知るのが全て」というここ最近の流行りである

考察重視のミステリーの型に嵌った作りになりつつあるのに少し引っかかりを覚える自分もいます。

…前回の感想であんたも考察してたじゃん!ってツッコまれそうですが、

正直言うと、他に書く内容がなかったんです(汗)

それくらい、進みが遅いのは事実なんですよねぇ。

次回予告で言っていた真犯人も、果たして本当なのかどうかも疑問です。

 

葛城(玉木宏)が完全誘拐のからくりまで特定するほどの推理力の高さを見せておきながら、

温人の張り込みをしなかったのもどことなく矛盾。

スタンガンで気絶させられている所を見せれば、

彼は共犯者ではなかったと分かって進展したのに…

温人側と警察との対峙でまだまだ引っ張るつもりなんでしょう。

 

下手したら、友果(大島美優)が言っていた男女3対3?のお出かけで、

そのうちの1人=新キャラがまた新たな誘拐事件に巻き込まれる話を

追加してきそうな予感もしています。

引き延ばしを感じさせないように、役者さんの演技や心理描写、

家族の繋がりを思わせるシーンなど、

いろんな要素を盛り込みながら工夫してきたのは伝わりますが、

「誘拐に振り回される」という内容を繰り返している事には変わりないですし、

真犯人探しだけに留まらず、もう少しギアを上げていただきたいなぁというのが本心です。

まだトラウマを抱えている友果も含め、3家族(特に温人)の"その後"もじっくり見たいですし、

今までの展開からして、ただのミステリー作品では終わらないだろうと期待してはいるので…。

 

 

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マイファミリー 5話 感想|「ファミリー」が一気に怖い意味に

 

 

私、前回の感想で「「マイファミリー」の「ファミリー」って単純に"家族"を指すんじゃなくて、

同じ系統に属している事を意味する"同族"を指すんじゃないか」と書いたんですけど、

それとは別に、また違う意味が浮上してきましたね…。

まさか、営利誘拐という言葉を絡めてくるとは驚いた。

 

鳴沢家に続き、三輪家も再生の兆しを見せ始めた前半パートで、

やはり「娘が誘拐され、壊れかけた家族」が共通項の3人(とその家族)を

救い上げる話を描くから「マイファミリー」なのかと思わせてからの、

実は営利誘拐を成し遂げるための共犯者="仲間"という意味も含まれていたと知る

オチのつけ方が中々鬼畜。←褒めてます

「マイファミリー」自体に様々な意味が込められているんですね。

しかも、葛城(玉木宏)が言っていた「ホシを野放しにした事を、あなたは必ず後悔する」が

まだこの段階にかかっていない事、

温人(二宮和也)が「なんでこんな事になったんだ」と後悔するシーンも

もうしばらくお預けとなると、この先も過酷な展開が待ち受けている訳で、

早く最終回まで一気見したいのに

ジリジリとしか進んでくれないもどかしさを感じてしまいます(笑)

 

ただ…今回で少しだけ見えてきた気がするのは、

東堂(濱田岳)が真犯人なんじゃないか?と。

協力している事を誰にも知らせていなかった未知瑠多部未華子)を尾行し、

寸前で引き止めたっていうのもあるんですが、

よくよく考えてみると…5年前の誘拐犯と今の誘拐犯が仮に同一人物だと想定すると、

小春を誘拐した時は、彼は警察官だったという情報も恐らく入手しているだろうから、

そうすると「警察官は排除しろ」…じゃあ、"元"とは言え、警察官の経験も知識もある彼は

協力させて良いの?って矛盾が生じるんですよね。

5年前の犯人は違う人で、あの手この手で小春を探し続けていた東堂は、

営利誘拐というリスクに対して成功率が極めて低い犯罪を利用して

有能な協力者を求めていた。

鳴沢家が思い当たって、温人にその資格があるかどうか2度試した結果、

彼は無事認められた。…と考えれば、今までの内容は大体辻褄が合うと思ってます。

 

でも、やっぱり引っかかるのは「小春ちゃん」呼び。

今回の「ネタ掴んだらこっちに回せよ?」とか、

東堂が葛城に聞いた「小春ちゃんはまだ生きていると思いますか?」とか、

5年前の誘拐事件の犯人探しに唯一固執している葛城の様子とか。

2人の動向を見る限り、小春は葛城の娘で、

東堂はその犯人探しに関わっている説もありそうで…。

 

いずれにせよ、こんな粗削りな考察しか出来ないほど、

犯人の真の目的は不透明な状態である事には変わりないです。

正直、今回に続いて、3度目の誘拐展開には若干飽きが来ているのも事実なので、

予告通り「犯人と衝撃の対面」をして一歩前進してもらうしかありませんね。

首から上は映さないまままた来週…ってラストはなしでお願いします!(笑)

 

 

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マイファミリー 4話 感想|真相編開始と見せかけて再誘拐編!かと思いきや…

 

うーん…捉え方次第で、今回の内容に対する印象は変わってきそうな気がします。

個人的には良くも悪くも、そんな展開になるのか…というのが正直な感想です。

 

まず、3話までの誘拐編で描かれてきた内容と、

今回で明らかになった今後の物語の方向性にギャップがあり過ぎる…という意味合いで

上記のように感じた理由について書くとするなら。

初回で仮面夫婦だった2人が手を繋ぎながら結託するまでの話をまるまる描いたのも、

2話で未知留(多部未華子)がボディーシートで温人(二宮和也)の背中を拭くシーンを

"夫婦愛"っぽく感動チックに見せてきたのも何だったんだろう?

って事にはなりかねないんですよね。

だって、脚本的にも演出的にも、娘を必死の想いで救おうとする

夫婦に焦点が当たった話を見ていれば、

本作が描こうとしているのはバラバラになった鳴沢家の"家族の再構築"だと思えてしまうし、

3人を中心に置き、他の登場人物が彼らを囲むようなポスタービジュアルも

余計にそういう物語だと印象付けているような気がするから。

だから、前半で描かれていた友果(大島美優)を救い出してからの1年間の日常生活が、

父と娘の関係が修復されていく過程や、家族にも向き合うようになる温人の変化を

特に掘り下げる訳でもなく、ただ紙芝居みたいに淡々と済まされたのには

「え?そんな話じゃないの?」という戸惑いは覚えました…。

 

しかし、時間が経ってから、本作がなぜ感動路線から

三輪(賀来賢人)や東堂(濱田岳)にも同じ接点がある謎を匂わせたミステリー路線へと

変えてきたのかを考えると…こうも捉えられるんです。

「マイファミリー」の「ファミリー」って単純に"家族"を指すんじゃなくて、

同じ系統に属している事を意味する"同族"を指すんじゃないかって。

大学時代の同級生で、娘がいて、

父親は家族と上手く行っていなくて、誘拐されたという共通点がある。

で…次回予告で犯人が「私たちはファミリーです」と電話で言ってきたのを踏まえると、

もしかしたら犯人も、3人と同じ同級生なんじゃないかとも予想出来そう。

 

まぁ正直、二番煎じと言えば二番煎じなので、

今回の内容を好意的に受け入れられない部分もあるんですが(苦笑)

でも、三輪の娘が誘拐されたならまだしも、5年前に東堂の娘も誘拐されていて、

仲間3人揃って…となると、身近な人の怨恨から来る犯行か?とも思えて。

偶然とは到底思えないその気味悪さで、次も見てみたい気持ちにもさせられるんですよね。

東堂が娘をちゃん付けしているのも、再婚した妻の連れ子だったとか

何か理由がある気がしています。

そういう訳で、当初抱えていた思い込みは外してしまった方が本作を楽しめそうです。

 

あとは…犯人がこれまでに登場した事ない人物だったとか、

最終回まで引っ張るとかっていう展開をしなければ大丈夫でしょう。

そして、警察との攻防戦が温人の時と同じように描かれなければ…かな?

警察も温人の作戦に騙されて犯人を捕まえられていない以上、

彼の動きを尾行して見張るとか、同級生の家に隠しカメラを仕掛けるとか、

何かしらの対策をとりながら厳重に捜査しているはずなのでね。

 

 

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マイファミリー 3話 感想|娘は無事救出!次回から真相編?

 

 

登場人物や主に活躍する舞台、モチーフと、あの手この手で内容を変えてはいるけれども、

根本的な所は前回と同じで、「温人が警察を出し抜く」「最後に種明かしをする」で

展開していく話ではある。

でも…「流れが一緒じゃん」とは思わないのは、

今回の場合、各々の登場人物を連想させる

カエルのキャラクターが映った画面を合間合間に挿入したり、

一瞬鈍器で殴られたかのような(?)

ドキッとするメッセージの通知音で緊迫感を煽ったりするなどして、

ゲームを取り入れた事で画面にリズムを加えているから

マンネリ化を感じさせないんだろうなぁ…と。

 

そして、今回で特に見所だったのは、

大人になるにつれて視野が狭くなりがちが故の"一方的な価値観"が

娘を助ける側・温人(二宮和也)と犯人を捕まえたい側・葛城(玉木宏)の2人で

ぶつかり合っていた終盤のシーン。

どっちも一理ある事にはある。

でも、温人は「あんたたちは犯人が捕まえられればそれで良いんだろ」と言っていたけれども、

自分は娘が救えればそれで良いというのも勝手だし、

本当に身代金目当ての誘拐なら相手は誰でも良く、

また再犯する、娘もまた狙われる可能性もある訳で。

葛城の立場からしたら、自分たちの捜査の詰めの甘さを他所に、

科捜研と連携するなどして今までの経緯から犯人を割り出す発想もしなかったまま

被害者家族を責めるのも少し違う。

何に重点を置いているか…何を正義だとみなしているか。

パニック状態に陥った時、達成出来たものが出来なかった大きな損失を覚えた時に出てくる

人間の本性が噓偽りなく滲み出た点で、

本作のうたう「様々な感情や人間模様を描く」を体現した内容だったように思います。

 

まぁ、よくよく考えてみたら、本来捜査能力や追跡能力がない"一般人"であるにもかかわらず

自分たちの力を過信し過ぎている所や、

誘拐犯が取引に応じてくれるのが前提で交渉を進めている所など、

リアリティよりもファンタジーの印象が強い事には強いですが。

「ドラマだから」と割り切れる程度のものではあるし、

それとは違う良さや構成の工夫が伝わってくるので

個人的にはそこまで気にしてはいません

(虚構の中の真実を見る楽しさもあると言うか、気にし過ぎない事も大切なので…)。

むしろ、前回の感想でも書いたように、

山場なのを良い事に、劇伴や主題歌の音量を大きくしては

「今盛り上げてます!」感満載の、仰々しい音効を何とかして欲しいです(苦笑)

 

案の定、誘拐事件は一旦解決。

で…娘が家を出て行く事になったきっかけに気づけなかった上に、

犯人を逃したのを後悔する"真相編"スタートって所でしょうか。

真犯人が捕まえられなかった誘拐事件を引っ張れば引っ張るほど、

本題からはズレていきそうな不安はまだ残っていますが、

ここまで飽きさせない展開だったとなると、僅かに期待しても良いのかなぁと。

どうか「今回が最終回の方がまだスッキリ出来た」なんて結末にはなりませんように…!

 

 

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マイファミリー 2話 感想|捜査したい警察vs排除したい鳴沢家

 

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「警察の手は借りない」と決心してからの今回。

犯人の特定と、友果(大島美優)を一刻も早く助けるために奮闘するのではなく、

しぶとく捜査に加わろうとする警察を"悪"とし、

どうやって排除しようかを考える2人の姿(主に温人)が序盤から描かれていたため、

もしかして、1話分丸々「捜査したい警察vs警察を排除したい鳴沢家」の攻防戦に

時間を割いて引き延ばす気か…?それは娘の誘拐話から論点がズレてきていないか…?

という不安が襲ってきたものの。

最後まで見てみれば、間延びしそうな内容を間延びだと思わせないように、

日曜劇場ならではの勧善懲悪を取り入れながら、上手く"エンタメ"として昇華させた…

予想と反して概ね楽しめる内容になっていたのは良かったです。

 

元々信頼出来ない夫だったから、温人(二宮和也)と香菜子(高橋メアリージュン)が

共謀していると言われても信じちゃうだろうし、

三輪(賀来賢人)も温人をよく思っていないだろうから裏切ってしまうのかもしれない。

温人のクズっぷり、彼を取り巻く友人との関係性の悪さといった初期設定を初回でじっくり描き、

会社もプライベートも上手く行っていないのだと印象付けたのが効いていて、

この2つの例のように、何かしでかしそう…この人も怪しいのでは…?という

各々の心理戦を見守りながら、最終的には「そう来たか!」と驚かされる

逆転劇の持って行き方には惹きつけられました。

まぁ、勧善懲悪にした分、本来家族を助けたい善意で協力している警察が、

(ラストの不穏なシーンも含めて)やけに悪者扱いされているのには

モヤっとしますが(苦笑)

でも、葛城(玉木宏)も自身の汚名返上のために動いているのだと分かったので、

ただの"真面目な警察"では終わらない、何か黒い真相が出てくる事に期待したい所です。

 

しかし、今回はただの引き延ばし路線から脱出出来ていたものの、

まだまだ警戒している要素があるのも事実。

何だか…壮大な劇伴が物語を邪魔している気がするのは気のせいでしょうか?

全体を通せば、少し音量が大きいな〜くらいで済んだのですが、

温人が誘拐犯と電話で交渉しているくだりでも変わらない音量で流しているとなると、

台詞があまり入って来ず、そっちの方が悪目立ちしているように感じてしまいました。

作りようによっては無音にして、温人の交渉が成立するかどうかだけで

緊迫感を演出しても良いシーン。

それなのに、家族再生の物語である事を強調したいがために

演出や劇伴のタイミングが2話の時点で空回っているのは…

回を重ねるごとに、感動ポイントの押し売りをした作りになりそうで気がかりです(汗)

 

あとは、本作のコンセプトに"ノンストップ"がついているだけあって?

一見「スピード感ある!」と思わせる次回の展開。

恐らく全10話ある中、誘拐事件をここで解決するのは確かに新しいですが、

それはそれで、今度は真犯人を探すだの、

4年前の真相を見つけるだの、現在進行形で新たな事件が起きるだの、

最初に提示していた本題からどんどんかけ離れていく予感がしております(苦笑)

ここ最近の傾向なら"〇〇編"で二部構成にする事も考えられますけどね…。

なので、連ドラ向きではないんじゃないか?と

疑いながら見ている気持ちはまだ変わっていません。

 

 

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マイファミリー 1話 感想|間延びしないかどうかが肝。

 

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娘の誘拐から始まる、ノンストップファミリーエンターテインメント…

犯人(事件の関係者)が誰かを考察し、1つの事件を解決するまでのミステリーでもありながら、

ホームドラマでもヒューマンドラマでもあるという欲張り具合をひしひしと感じますね(笑)

で、最終的に"家族の再構築"を描く…そんな物語になるんでしょう。

 

脇役も主演級の俳優を起用したり、かつて同じように力を入れていた

「TOKYO MER」のスタッフを何人か揃えたりしている辺り、

いかにも"日曜劇場らしさ"満載だった初回。

誘拐事件を扱う事自体に真新しさはないものの、

警察が協力してからの過程を丁寧に描く事で

逆に刻々と日にちが近づいている現実味を表す展開の仕方は悪くなく、

それでいて劇伴は控えめながらも、時折 時計の秒針の音と重ねて

緊迫感を終始滲ませていた演出も、物語に上手くハマっていたと思います。

お陰で、25分拡大という長さはあまり感じさせませんでした。

 

ただ、不安要素は1つだけ…

事前に予想していた通り、これから風呂敷を広げていくであろう

登場人物のエピソードが多そうに見える所ですよねぇ。

最終回になれば"それなりに"形を整えていくんでしょうけど、

1つの物事を掘り下げる頻度が多ければ多いほど、解決するまでに時間もかかり

間延びにも捉えられませんから。

回を重ねるにつれて本題とは関係ない話に逸れるようになった「危険なビーナス」

回を重ねるにつれて"家族愛"を強調しお涙頂戴の方向に走った「テセウスの船」という

前例がある以上は、初回がいくら好印象でも

それが最後まで持つかどうかは限らない…と警戒しながら見ているのが本心です。

 

なので、最終回だけ見れば良かったんじゃない?とか、

2時間スペシャルでやるべき内容だったんじゃ?って事にならないと良いんですが…

とりあえず、しばらくは様子見としか言えません。

再来週から始まる「金田一少年の事件簿」と合わせて、どちらの感想投稿を継続していくかを

遅くても今月中には判断しようと思います。

 

ところで…小学○年生の時に遠足に行った場所なんて

父親が覚えているもんなんでしょうかね?

当時の温人(二宮和也)の様子もやけに事細かに話していたし。

あれ?…って事は、やっぱり自作自演説に落ち着いたりして…(汗)

 

 

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