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世にも奇妙な物語’20 夏の特別編 感想|CMに配役、色々狙ってる?w

 

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夏らしいホラー作品や発想力の光る作品などありましたが、

最後まで見てみれば、今回は全体的に普通?どれも小粒揃い?といった感じでした。

40分の長編は仕方ないとして、

とりあえず、ショートストーリーに2本もCMを挟み込むのは

やっぱり緊迫感が削がれるのでやめて欲しいです(苦笑)

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

しみ

 

主演:広瀬アリス 出演:宮川一朗太山口香緒里関めぐみ

 

この季節には持ってこいのホラー作品で物語は開幕。

服や体についたしみのディテールがやけに凝っているし、

容赦なく視聴者を脅かす展開が続くなぁと思っていたら、

前回の「恋の記憶、止まらないで」を書いた脚本家さんの最新作だったのですね。

どうりで、女囚さそりみたいな謎の女性の幸薄そうな顔つきに

妙な既視感を覚えた気がしました(笑)

 

ただ、仮にもしあのような状況に陥ったら、

私だったら洗濯して血を落とすより燃やす方法を選びますね。

水で流しても痕は残りますし、燃やした方が確実に証拠は消せるだろうから。

「しみ」の話にこだわったばかりか、親子とも前者の選択をした所に

都合の良さを感じてしまったのが惜しかったです。

 

プロット自体も…夢オチで片付けるよりも

もっと面白く料理出来たんじゃないかと思います。

 

 

3つの願い

 

主演:伊藤英明 出演:松角洋平、沢井美優滝藤賢一

 

先にツッコんでしまおう。

伊藤英明さんが虚弱体質の人には見えんわ!w

昔より今の方がガッシリした体つきだし…

某お坊さんのドラマなんて若干お腹が出てるほどだったし…

吉岡秀隆さんとか、野間口徹さんとか合いそうな役者さんは他にもいるのに…(笑)

まぁ、これはもう置いといて。

 

予想もしない展開続きで"翻弄された"点ではこの話が最も良かった気がします。

「僕のヤバい妻」が思い出されるような流れだっただけに

まさかランプの魔人なんていうファンタジーな要素を被せてくるとは思いませんでしたし、

最後には「等価交換」の真意が分かった途端、恐怖心を一気に駆り立てられる

オチの余韻の残し方までよく作られていました。

いつまでも お前のものは俺のもの…という訳にはいかない。

借金もちゃんと返そうね…というさり気ない教訓話でした。→by この後のレイクのCMw

 

ランプの魔人がファンタジー要素と言いましたが、

黒のスーツ姿でCGも使わず普通に奥から登場してくる姿はシュールさ満点で、

ここは一番「世にも奇妙」っぽかったかも。

 

 

燃えない親父

 

主演:杏 出演:松下洸平森矢カンナ、山本道子、山田明郷皆川猿時

 

ここは色んな意味で遊んでましたね。

伊藤英明さんがキミコー!キミコー!と呼び続けた次の話は、

キミコじゃなくてその元旦那の八郎@松下洸平さん出演作。

土屋…じゃなくて三浦誠己さんがジャスミンとして登場。

…で、CMにコンフィデンスマンの宣伝を挟むのは止めてあげて(笑)

 

「燃えない親父」というタイトルからして、何があれば成仏していくのか

家族で探していくうちに、生前までは語られなかった父の想い(手紙?)に気づいて涙する…

なんてハートウォーミングな話になるのだろうと予想していた分、

何度試してみても燃えません!!というカオスな展開になるとは意外でした。

  

しかし、終盤は締まりが悪くなってしまったのが残念。引き延ばしが目立ちましたね。

「燃えた」「燃えない」の二択の面白さで話が進んでいたのだから、

指輪がないのならあの世へ持って行ったのだろう…なんていう曖昧さで終わらせるより、

「春光」のくだりで終わらせた方が良かったでしょう。

父の心残りは姉弟のわだかまりだったんだ…と涙を誘って完結かと思いきや、

いやそれでも燃えないんかい!とズッコケさせたオチにした方が"らしく"ないですか?

 

 

配信者

 

主演:白洲迅

 

正直これには…特に新鮮味を感じなかったかなぁ。

何も考えずにバカな行動をとる人をお仕置きする話なんて

SNSを扱うドラマを中心にもう描き尽くされている印象ですし、

最後はドッキリ企画だったのも予想通りでした。

去年放送されていた松本穂香さん主演の「JOKER×FACE」を優しくした感じ?

 

あと、この手のドラマに言える事ですが、

追いかけられているにもかかわらず、外に出るよりなぜ行き止まりのトイレに

篭ろうとする発想になるのかがよく分かりません(笑)

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①3つの願い

②燃えない親父

③しみ

④配信者

(2位以下は特に大きな差はないかなぁ…。)

 

でした。以上!

 

 

↓前回(19'秋の特別編)の感想はこちら↓

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↓今までのシリーズの感想はこちら↓

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世にも奇妙な物語’19 秋の特別編 感想|独特な世界観でどれも被らず、良い出来!

 

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いつも1つ2つくらい微妙な作品が入っている印象なんですけど、

今回は珍しく、どれも面白く見られましたねぇ。

ぶっ飛んだ設定の話に、ホラーの話に、SFちっくな話まで…

ジャンルが多様で、しかも全体的に似通った所もなく、

それぞれなりの独特な世界観の中に各キャストが馴染んでいたと感じられた回でした。

 

CMの量は相変わらず多いものの、「ソロキャンプ」の途中以外は

そんなにタイミングに不自然さもなかったように思います。

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

鍋蓋

 

主演:杉咲花 出演:石川恋、岩永徹也

 

職場で働くOLにショートカットで、アタルちゃんを彷彿とさせられました(笑)

…が、好きな相手の浮気が発覚し、

女性に殺意をむき出しにする時の目つきはそれはもう怖くて、

杉咲花さんの持つコメディとシリアスの変貌っぷりを満喫した話でした。

目に焦点を当てたり、暗闇と交互に行き来したりする光の使い方もよく出来てたなぁ。

 

個人的に注目し始めたのは「刑事ゆがみ」でゲストとして出演された時で、

今回も見てまた、ああ…やっぱり、心の闇と女の本性を現していく様は

演じさせたらピカイチなんだなぁと再認識。

 

自分が幸せになるためのアイテムをお勧めして買わせるシステム、

バッグからプロジェクターが出てくるシュールさ…からの凶器という振り幅の大きさなど、

「世にも奇妙らしさ」が最も出ていたと思います。

 

その中でも一番ツボだったのは、鍋蓋vs包丁対決ね。

RPGゲームの初期装備か!とツッコんでしまいました(笑)

 

恋の記憶、止まらないで

 

主演:斉藤由貴 出演:利重剛

 

正直、「ほん怖」がゆるく思えてくるほどホラーでしたよ…

見た目の事を言っちゃうと本当は失礼なんですけど、

宮島素子さん役の役者さんがもう怖かった。

白い衣装とメイクのせいもあるんですかね?

すみません、歌っている姿が能面に見えてしょうがなかったです…(苦笑)

 

死因が不明であった事、CMが一回きりだった事、

そして、曲がヒットした主人公がテレビ番組にオファーがくる時点で

きっと「赤い靴」的な呪いの曲で、宮島さんも同じ運命を辿ったのだろうと

途中で想像は出来てしまいましたが、

最終的にどうなったか?を視聴者に委ねる作りは良かったと思います。

 

突然頭にパッと浮かんだものが、実は大昔に聞いた(見た)事があるものだったという

日常生活で多くの人が経験してそうなネタから作られた物語なのもあり、

もしかしたら自分も知らぬうちに…と考えさせられてしまい、

着眼点のユニークさも光った話でした。

 

ところで、最後に余談なんですけど、

大人が飲むお酒のCMに子供3人が出てくるって…なんか不思議じゃないですか?(笑)

 

コールドスリープ

 

主演:ムロツヨシ 出演:長野蒼大、落合モトキ、柳ゆり菜、桜井聖 他

 

コールドスリープ」というタイトルとSF的設定からして、

海外の映画をヒントに作ったのかな〜感がありましたが、

こちらは純粋に優しい気持ちになれる話でしたね。

治療でもなくお金でもなく、一番大事なのは愛だと。

 

実は息子想いだったというムロツヨシさんのお父さん役もしっくり来ましたし、

エンディングでの劇中劇も、台詞はなくとも視聴者によって色々な解釈がされそうな

作りなのが良かったです。

 

ソロキャンプ

 

主演:板尾創路

 

感想は書いていないものの「ひとりキャンプで食って寝る」も見ていて、

初めての人との交流によって生まれる温かい空間、流れる空気が心地良いな〜…

ひとり〇〇も色んな刺激もらえて悪くないな〜…と思っていた所でしたが。

そうですよねぇ。ひとりだと誰も助けてくれない危険も孕んでいるもんですよねぇと、

上にあげた作品の真実を見たようで、少し正気に戻った気がした話でした。

まぁ…主人公のいる場所はキャンプの指定地ではなさそうなので、

そもそも人気のない暗い森の中を選んだのに落ち度はあったんですけども。

 

強いて言うなら、最後のまとめ方。

実は医者で、3人は自分が失敗したり見捨てたりした患者で…と

ちょっと解説的な印象があって、

恐ろしいよりもなるほどね〜という感じで終わってしまったのかな?

 

恵美論

 

主演:白石聖

 

これも「世にも奇妙らしさ」を踏襲している感じですなぁ。

この話を考えた方は、きっと名前が「りか」で、

理科の授業になると「りかの時間だー!」といじられていた経験を

した事があったのかしら…と思えるほど、発想が面白かったです。

 

恵美論。(自分の名前)論。

授業で取り上げられたりテストに使われたりするのは嫌ですけど(笑)

教科書だけなら、自分史として立派なアルバムになって

おばあちゃんになった時に楽しく読めるだろうな〜という気がしました。

 

エキセントリックなモノローグを披露する白石聖さんの演技も堪能する話。

この子、本当に器用ですよねぇ。今後も色んな役でお見かけしたい。

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①鍋蓋

②恋の記憶、止まらないで

③恵美論

コールドスリープ

⑤ソロキャンプ

 

でした。以上!

 

 

↓前回(19'雨の特別編)の感想はこちら↓

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↓今までのシリーズの感想はこちら↓

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