世にも奇妙な物語’19 秋の特別編 感想|独特な世界観でどれも被らず、良い出来!

 

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いつも1つ2つくらい微妙な作品が入っている印象なんですけど、

今回は珍しく、どれも面白く見られましたねぇ。

ぶっ飛んだ設定の話に、ホラーの話に、SFちっくな話まで…

ジャンルが多様で、しかも全体的に似通った所もなく、

それぞれなりの独特な世界観の中に各キャストが馴染んでいたと感じられた回でした。

 

CMの量は相変わらず多いものの、「ソロキャンプ」の途中以外は

そんなにタイミングに不自然さもなかったように思います。

 

ここからは、各エピソードごとに感想を書き、

その後にランキング付けの形をとらせていただきます。

 

鍋蓋

 

主演:杉咲花 出演:石川恋、岩永徹也

 

職場で働くOLにショートカットで、アタルちゃんを彷彿とさせられました(笑)

…が、好きな相手の浮気が発覚し、

女性に殺意をむき出しにする時の目つきはそれはもう怖くて、

杉咲花さんの持つコメディとシリアスの変貌っぷりを満喫した話でした。

目に焦点を当てたり、暗闇と交互に行き来したりする光の使い方もよく出来てたなぁ。

 

個人的に注目し始めたのは「刑事ゆがみ」でゲストとして出演された時で、

今回も見てまた、ああ…やっぱり、心の闇と女の本性を現していく様は

演じさせたらピカイチなんだなぁと再認識。

 

自分が幸せになるためのアイテムをお勧めして買わせるシステム、

バッグからプロジェクターが出てくるシュールさ…からの凶器という振り幅の大きさなど、

「世にも奇妙らしさ」が最も出ていたと思います。

 

その中でも一番ツボだったのは、鍋蓋vs包丁対決ね。

RPGゲームの初期装備か!とツッコんでしまいました(笑)

 

恋の記憶、止まらないで

 

主演:斉藤由貴 出演:利重剛

 

正直、「ほん怖」がゆるく思えてくるほどホラーでしたよ…

見た目の事を言っちゃうと本当は失礼なんですけど、

宮島素子さん役の役者さんがもう怖かった。

白い衣装とメイクのせいもあるんですかね?

すみません、歌っている姿が能面に見えてしょうがなかったです…(苦笑)

 

死因が不明であった事、CMが一回きりだった事、

そして、曲がヒットした主人公がテレビ番組にオファーがくる時点で

きっと「赤い靴」的な呪いの曲で、宮島さんも同じ運命を辿ったのだろうと

途中で想像は出来てしまいましたが、

最終的にどうなったか?を視聴者に委ねる作りは良かったと思います。

 

突然頭にパッと浮かんだものが、実は大昔に聞いた(見た)事があるものだったという

日常生活で多くの人が経験してそうなネタから作られた物語なのもあり、

もしかしたら自分も知らぬうちに…と考えさせられてしまい、

着眼点のユニークさも光った話でした。

 

ところで、最後に余談なんですけど、

大人が飲むお酒のCMに子供3人が出てくるって…なんか不思議じゃないですか?(笑)

 

コールドスリープ

 

主演:ムロツヨシ 出演:長野蒼大、落合モトキ、柳ゆり菜、桜井聖 他

 

コールドスリープ」というタイトルとSF的設定からして、

海外の映画をヒントに作ったのかな〜感がありましたが、

こちらは純粋に優しい気持ちになれる話でしたね。

治療でもなくお金でもなく、一番大事なのは愛だと。

 

実は息子想いだったというムロツヨシさんのお父さん役もしっくり来ましたし、

エンディングでの劇中劇も、台詞はなくとも視聴者によって色々な解釈がされそうな

作りなのが良かったです。

 

ソロキャンプ

 

主演:板尾創路

 

感想は書いていないものの「ひとりキャンプで食って寝る」も見ていて、

初めての人との交流によって生まれる温かい空間、流れる空気が心地良いな〜…

ひとり〇〇も色んな刺激もらえて悪くないな〜…と思っていた所でしたが。

そうですよねぇ。ひとりだと誰も助けてくれない危険も孕んでいるもんですよねぇと、

上にあげた作品の真実を見たようで、少し正気に戻った気がした話でした。

まぁ…主人公のいる場所はキャンプの指定地ではなさそうなので、

そもそも人気のない暗い森の中を選んだのに落ち度はあったんですけども。

 

強いて言うなら、最後のまとめ方。

実は医者で、3人は自分が失敗したり見捨てたりした患者で…と

ちょっと解説的な印象があって、

恐ろしいよりもなるほどね〜という感じで終わってしまったのかな?

 

恵美論

 

主演:白石聖

 

これも「世にも奇妙らしさ」を踏襲している感じですなぁ。

この話を考えた方は、きっと名前が「りか」で、

理科の授業になると「りかの時間だー!」といじられていた経験を

した事があったのかしら…と思えるほど、発想が面白かったです。

 

恵美論。(自分の名前)論。

授業で取り上げられたりテストに使われたりするのは嫌ですけど(笑)

教科書だけなら、自分史として立派なアルバムになって

おばあちゃんになった時に楽しく読めるだろうな〜という気がしました。

 

エキセントリックなモノローグを披露する白石聖さんの演技も堪能する話。

この子、本当に器用ですよねぇ。今後も色んな役でお見かけしたい。

 

 

*****

 

ランキングを付けるならば…

 

①鍋蓋

②恋の記憶、止まらないで

③恵美論

コールドスリープ

⑤ソロキャンプ

 

でした。以上!

 

 

↓前回(19'雨の特別編)の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までのシリーズの感想はこちら↓

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