35歳の少女 3話 感想|"成長物語"らしくなってきた!

 

f:id:rincoro_ht:20201011005907p:plain

 

今頃?と思われそうですが、3話になって新たな発見がありました。

それは、10歳の頃の望美の声と35歳の望美(柴咲コウ)の声がほぼ同じな事。

役者の点で言ったら、柴咲コウさんが10歳の頃の望美の動きだけでなく

高くてあどけない声まで寄せて演技されている事。

 

今までにも2種類の声(モノローグと実際の話し声)を使い分ける

演出が取り入れられていましたが、

今回はその切り替えが頻繁に起こっていたために、冒頭の件に気づけたんだと思います。

それだけでなく、その演出を多用した事で何が良くなったかって、

望美の持つ子供ならではの「等身大の気持ち&感情」が前面に出た所。

結人(坂口健太郎)との代行業で「なんか全然楽しくない」と感じたり、

25年の間に変わり果てた母・多恵(鈴木保奈美)にショックを受けて

「こんなの私が大好きだったママじゃない!」と言ってしまったり。

理想と現実のギャップを目の当たりにしながらも、時間は戻らないのだから

経験を重ねて徐々に受け入れて行かなければならないのだ…という

望美の"逆境をバネにしようとする"姿が画面から伝わって来る

主人公の成長物語になっていた気がします。

 

さらには、前回で本作を「子育て奮闘記」と例えたように、

主人公だけでなく、多恵の成長も感じられる内容にもなっていました。

理由は、亀のぬいぐるみに対して「なんでこんな事になっちゃったんだろう」

「あの子が目覚めたら、嬉しい事ばっかりだと思ってたのに」

本音を漏らす台詞を挿入した事で、

多恵にも25年間眠っていた娘にどう接してあげれば良いのかという

母親なりの葛藤が垣間見えたから。

だから、最初はちょっと引いた監禁生活のくだりも

その台詞を聞いてからだと何となく理解出来る気がしましたし、

最後のハグのシーンでも"みんなに愛されているママ"だった頃の柔らかさが

少し表情に滲み出ていたのには嬉しい気持ちにさせられてしまいました…。

 

また、前回は"主人公が関与していない"場面まで万遍なく描き過ぎていて、

それが蛇足に繋がっている印象がありましたが、

今回では上手く整理整頓されており、

「主人公が変わる事で、周りも変わっていく」話としては

今回が初見の方でもどんな方向性になるのか掴みやすい仕上がりだったと思います。

 

逆にこうした事で陰鬱な場面が増え、主人公に襲いかかる現実や多恵の行動を中心に

好き嫌い分かれる方も出て来るかもしれませんが。

個人的には、本作で描くべき"目的"はしっかり果たせていた感じがしたので、

このまま二人三脚の路線で行く事を期待しています。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


さくらの親子丼(2020) 1話 感想|第2のさくら、爆誕か?

 

f:id:rincoro_ht:20201018011822p:plain

 

放送から1週間経っているため、初回ですが簡単感想で。

 

初回放送日である事を認識済みとは言え、

1週分見逃してもう2話の放送になっているのかと勘違いしてしまうアバンでしたな(笑)

まぁ…舞台は一緒で、後は「誰がやって来て、どんな事情を抱えているのか」を

一人ずつ見せて行くだけですもんね。

さくら(真矢ミキ)が新しく子どもシェルターを設立した事にしたみたいですし。

金八先生」のような長寿シリーズものにはしやすいでしょうけど…

初期からの馴染みの登場人物が出て来ないのは、

シリーズファンにとってはちょっと寂しかったりもします。

肉Tシャツの子、クレヨンの人、あざみちゃんは元気かしら。

 

唯一懸念点があるとしたら、新キャラの新人弁護士・雪乃(新川優愛)の描写ですかね。

第2シーズンの初回で、子供たちの価値観のズレを知った時のさくらと重なりました。

感情移入しやすくて、お節介な行動もしがちな所が共通しています。

…それだけに、今後はこの子が物語を動かすメインの扱いになって、

代わりにさくらの存在感が薄まってしまうのでは?

岡林(鶴見辰吾)との恋愛パート要員になってしまうのではないか?

という心配も出てきた…そんな感じでしょうか。

 

でも、フォーマットはしっかりありますし、シリーズ第3弾に突入したので

あまり大きくクオリティが崩れる事はないと思っています。

シェルターの住人の個性も増し増し。多喜(山崎静代)も新キャラなのにもう安定感抜群。

回を増すごとに一人ずつ、家族とのどんなエピソードが深堀りになっていくのか楽しみです。

 

それにしても、初回から「救えなかった」重くて苦い内容を持って来るとは…

中々挑戦的でしたねぇ。

 

 

↓前作の最終回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前作の今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


恋する母たち 1話 感想|やはり私向けではない感じ…

 

f:id:rincoro_ht:20201024124455p:plain

 

まぁね。ただでさえ全体的に年齢層高めの役者が揃った作品の主題歌に

松任谷由実さんの曲が起用された時点で、私をお呼びではないなって思ったんですよ。

で…初回を見てみたら、案の定、90年代のトレンディ全盛期のドラマと錯覚するような出来。

原作は2017年と最近のものだとは言え、劇伴も台詞も、今時メールでのやり取りも

どことなく古臭さを感じるのは「東京ラブストーリー」の原作者の最新作だと

思えば納得なんですけど…

これ、果たして、ターゲット層であろう奥様&主婦は胸キュン出来たのかと

ちょっと疑問です。

 

内容がごちゃつきがちな三者三様の登場人物の過去、生活環境、人間関係の

描写の仕方は、本作では意外と上手く整理整頓されていました。

しかし、「禁断の恋に落ちてしまう過程」があまりにも突飛過ぎます。

赤坂(磯村勇斗)と優子(吉田羊)の進展はこれからなので何とも言えませんが、

序盤でホテルに行くくだり、斉木(小泉孝太郎)が

「確かに僕らイケてますよね」と言った辺りから既に

「はい?」などと置いてけぼりにされる感覚を覚えましたし、

丸太郎(阿部サダヲ)に関しては、一目惚れしたというより、

自分の正体を隠してまり(仲里依紗)の素性を調べているようにしか見えないのが残念でした。

そもそも"不倫"がテーマなので、日頃の悩みを運動や愚痴ではなく

誰かと浮気する事でストレス解消させる時点で共感もクソもないんですけど、

それにしたって、もう少しその人の置かれた状況に共感出来るように

丁寧に描いて欲しかったです。

 

同じ不倫ドラマでも…

「黄昏流星群」では主にマッターホルンなど

毎回ツッコまずにはいられないほどの強烈なインパクトを残し、

「あなたには帰る家がある」では女性の生き様の描写、主要メンバー4人の

怪演ガチンコバトルで楽しませていただきましたが、

本作においては、非現実な要素をあたかも"正統派"として描いている所が

キツく感じるんだと思います。

ママ友同士での初めての話題が不倫からなのも不自然。

留年危機の学生に関する面談にしても…プライバシーはガン無視で

3人一気に集めさせるのもあり得ない(笑)

せめて、心の中でツッコんでくれる登場人物が一人でもいたら、

初回を見た印象も変わったのかもしれません。

 

男性陣のキャスティングも、特定のターゲット層に向けたドラマにしては弱過ぎる気がして。

この手の作品は「俳優でいかにトキめかせられるか」がポイントだと考えているので、

ダンディな俳優(例えば…大谷亮平さんや谷原章介さん?)を起用するとか、

「年下男子×キャリアウーマン母」だったら、弟として可愛がりたくなるような

ザ・子犬系の俳優にするとか、

王道なら王道なりに、女性が見ていて目の保養になる役者を揃えた方が

本作らしいと思いました。

 

脚本家が「恋愛ドラマの名手」と呼ばれている大石静さんだから、

物語がオリジナルであれば、今は古臭く感じても

今後何かしらの"時代性"が見えて来る事に期待できそうですが…

今回の場合は原作がベースになっているので、その可能性は極めて低いでしょうね。

したがって、私には合わなかった…という事でこちらもリタイアいたします。

 

あ…金曜日のドラマの感想執筆、全滅だわ…(笑)

個人的には、金曜日は基本面白いドラマばかりで豊作なイメージがあるんですけどねぇ…

今期はとことん私のツボにハマらない作品が多いみたいです。

(ちなみに、数字が付く某作品も、昨日で止めちゃいました。)

 


ルパンの娘(2020) 2話 感想|ルパンの娘の娘、もう誕生。

 

f:id:rincoro_ht:20201015234051p:plain

 

私たちは今、凄いものを見ている…感満載のラスト(笑)

医療ドラマ以外で、子供の出産シーンをあんなに感動的に(?)

かつ壮大に映す「ラブ&コメディ」を初めて見ましたよ。

いつの間にか広大な場所へ辿り着いているLの一族の面々。クラシックな劇伴。後光。

ツッコミ所が多過ぎて困るw(あ、褒めてます)

 

曇り空から強く柔らかい光を覗かせる映像は流石にCGで作っているんだろうけど、

あのカットがまるで映画のワンシーンのようで妙に感動しちゃいましたし、

特に円城寺(大貫勇輔)の安産祈願の舞なんて

物語には無意味of無意味なのに!!!←

一種のMVのように芸術的に見せていて、作り手の意欲をまざまざと感じました。

もうこれからも、どんどん好きに作り上げて行って欲しい。カオス過ぎても全然良い(笑)

本筋とは関係ない所でも「ただこの役者を魅力的に映したい」「このシーンにこだわりたい」

そんな"熱"が伝わる「全力バカ」な作りがやっぱり…というか、

もっと加速していて最高だな〜…と思った2話でした。

 

前回の終盤で妊娠発覚→一人で育てると決意→出産→成長の流れまで

ほぼ1話分しか尺をとっていないスピードの速さにも腰を抜かす。

本作の事だから次回で出産するんだろうと思っていたら、

予想をはるかに超えてきましたな。

で…予告を見たら、いつの間にか授業参観の展開になっていたし(笑)

 

マタニティ姿で戦う華(深田恭子)が1話限りだったのは寂しいですけど、

ルパンの娘の娘と共闘する日はそんなに遠くはなさそうで、今から楽しみです。

お腹の中でクレイジーなほど動き回っていたり、

盗んだばかりのジャンヌダルクのマントが赤ちゃんのおくるみとして使われたりしていた辺り、

"異端児"として新たな役割を築いてくれるのかもしれませんね。

 

三雲(橋本環奈)の恋疑惑発覚も含めて、今後の展開に期待。

 

 

↓次回の感想はこちら↓ 

kimama-freedays.ddns.net

  

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


七人の秘書 1話 感想|時代劇のはずなのに、全然スカッとせん。

 

f:id:rincoro_ht:20201022232132p:plain

 

うん。つまらん。

↑おっと、つい本音が漏れてしまった…w

良く言えば「模索中」。悪く言えば「モヤっとジャパン」。

大衆受けのする"時代劇"的な作りが強みなはずのテレビ朝日のドラマなのに、

なんでこんなにも弱々しい話になってしまったのか…と頭を抱えてしまった初回でした。

 

まず、初期設定の紹介&拡大放送という足枷がある事を考慮しても、

ターゲットの素性に迫る描写に高揚感と緊張感が

全く感じられない展開と演出になっているのはかなりマズイと思います。

原因は1つ。それぞれの登場人物に与えられた任務を、ただ順を追って描いているだけだから。

特に、不二子(菜々緒)がSMプレイで頭取候補をしごきあげているシーンなんて、

もっと日めくりカレンダーのようにサクサク進めて話のテンポに抑揚をつけたって良いし、

格好も非現実的なバニーガール姿にするとか、

遊び心を効かせてコミカル要素を足したって良い気がしました。

つまり、全体的に"地味"なんですよね。

コメディちっくにしたいのか、謎の男出現も含めてシリアスにしたいのか。

どんな作風にしたいのかが掴みとれないから、引き込まれない。

 

で、その"地味"はお仕置きシーンでも。うーん…なんか腑に落ちないんですよねぇ。

SMプレイを受けている所を見せたら「こんな性癖があったんだ〜」と驚くだけなのに、

あそこまで彼が頭取に相応しいかどうかで騒ぐほどの重要な証拠になるのかな?

ダーツの映像も"冗談でやった"と言われたらそれまででしょ?としか思えません。

冒頭のナレーションで「本当にこの世を動かしているのは…実は陰の黒子達だった」と

仰々しくうたった割には、こんな子供騙しな証拠の提示で解決してしまったので

正直肩透かしでした。

野次馬みたいな社員まで「安田やめろ」コールをするくらい面白おかしく見せるんだったら、

ちゃんと不正を暴いてからにして欲しかったです。

 

木村文乃さんも主演で、かつあのキャラクターだと

存在感が薄まってしまうのも勿体ないところで…。

個人的には、2番手3番手のヒロイン的ポジションの方が活きる気がするんですよね。

初回だけ見ても、江口洋介さんや室井滋さんを筆頭に、

他の6人に食われているような感じがしてしまいました。

そこに「ドジっ子ポジション」の七菜(広瀬アリス)の成長物語も乗っかるんでしょ?

いろんな意味で心配な部分が多い。

 

まぁ、上手く行けばシリーズ化も考えているのでしょうが、

同じくある種の"時代劇"として見ている「ルパンの娘」と比べる事になってしまいそうですし、

やはり木曜日はそちらの作品だけで十分充実した夜を過ごせると判断したので、

本作は初回でリタイアいたします。

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 2話 感想|美々先生の奇行でドラマが映える。

 

f:id:rincoro_ht:20201014230838p:plain

 

本作にちょっと興味が湧いてきましたね。

初回はやはり初期設定の紹介が必要で、

あくまでも"世間の状況"を重点的に描いた構成になっていたために

美々(波瑠)の心情描写も淡々と済まされている印象を受けましたが…

紹介を終えた今回、その他にも「登場人物のやり取り」が増え、

ついに"ドラマ"らしくなった!という感じがしました。

 

まぁ…特に何が良いかって、美々の奇行と発言なんですけどねw

絶賛するほど面白い訳じゃないんですが、主人公の独特なキャラクターのお陰で

ツッコミながら気軽に見るには楽しいラブコメになっています。

「尿酸値5.29」の多用。変な体操。職権乱用の特別健康診断。

勘違いで「檸檬ですか!」「草餅です!」と大声で叫ぶ。なんとシュールな世界(笑)

コンセプトは違うものの、周りから見たらちょっとおかしな主人公の今後を

見守りたい気持ちにさせる点では「結婚できない男」の桑野さんと近しいものを感じました。

このまま恋に荒れ狂う様子を見ていたい。このテイストなら、良き!

 

「優しいツッコミをする方」が本当に檸檬の声をやっていたのも

サービス精神が感じられましたが、

2話の段階でもう正体を明かす展開になるとは意外でした。

日テレの事だから、延々と引っ張りまくった挙句、

最終回が終わった後にHuluで檸檬サイドのアナザーストーリーでもやるのだろうと

穿った目で見ていてごめんなさいw

しかしまぁ…ぺこぱの芸風も2人のキャラも割と好きなんですけど、

まさかあの方があんなにイケボだとは思わなかったわ。

 

ただ、正体を知ったのは視聴者だけで、

美々も青林(松下洸平)もまだ相手が誰か分からないままSNS上の繋がりが切れたので、

今後は「知っている状態で2人の様子を見続けたらどんな発見があるか」に

面白味を見出す作りになるのでしょうかね。

"リモート"がテーマなので、もう画面上でのやり取りはお終い…なんて事もないと思うけど。

っていうか、1つ気になるのは、尿酸値の数値が違う件。

普通に間違えただけなの?それとも何か意図はあるのか?

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


この恋あたためますか 1話 感想|おっさんじゃね〜し!(笑)

 

f:id:rincoro_ht:20201020234138p:plain

 

この枠は視聴者受け狙いのラブコメばっかりやるようになっちまったねぇ…と思い、

本作にもあんまり期待していませんでした。

オリジナルとうたいつつも、最悪の出会いから始まる所、

ただのバイトで料理が出来るかどうかも分からない人に開発を任せるトンデモ展開

(一岡(市川実日子)の代わりに課長就任…なんて事にはならなくて良かった(笑))、

壁ドンしながら「再起動」をカッコよく言っちゃうなどなど…

少女漫画感全開な作りを見ると「キュン」よりも「あざとさ」を感じてしまうタチでしてね。

 

そして、続きを見たいとする個人的な条件として、

「主人公(&登場人物)が好きになれるかどうか」「物語に魅力的な部分があるかどうか」

の2つがありまして。

だから、図々しくて、誰ともタメ口しかきけなくて、

こっちが「マジでなんなの?」と言いたくなるほど口の悪い樹木(森七菜)も、

表向きでは仕事出来る男ふりして実際は他力本願の浅羽(中村倫也)も、普通に不快な元彼も。

後半になって悪くない所も出てきたけれど、

いろんな意味でフラストレーションが溜まる人しか出てこないから、

これはベタな要素も含めて不満とツッコミばかりになるだろうと思って

次回以降視聴継続するのも考えもんでしたが…

「まぁ確かに、飽きのこない顔ではあるな」「チンアナゴ」の台詞を聞いてから

もう少し見てみようかな?という興味が少し湧いてきた感じはしました。

 

ぱっと見は気持ち悪いけど、よくよく見たら可愛い…キモカワ…

浅羽は樹木をチンアナゴだと思いながら見ていたんだ…(笑)

最初は普通に笑っちゃったけれど、

猫とかウサギとかありきたりな動物を答えて軽く流すんじゃなくて、

誰も例えなさそうな動物の名前を挙げるほど彼女に関心があるのも、

思い返してみればちょっと分かってしまったり。

 

賞味期限が切れると廃棄されるように、

上から見捨てられたアイドル人生を経験した樹木。

水道のセンサーも反応してくれない"透明人間"の日々を送っていた彼女の元に

「お前が必要だ」と存在を求めてくれる人が現れる。

彼女にとってはきっと、リピートしたくなるスイーツに出会うのと同じくらいの

運命的な出来事だったんですよね。

浅羽も決して「ザ・俺様キャラ」という訳ではなく、

"陰"の部分を覗かせる一面があったのも救いでしょうか。

 

「恋愛ドラマ」としては完全に先が読めてしまうので

あまりそっちの方面には惹かれないのですが、

「傷の抱えた二人が切磋琢磨し合いながら成長していくドラマ」として見続けたら

面白味が増すかな?という気がしました。

なので、お仕事パートは今後も、今回のようなボリュームで行って欲しいです。

どう転ぶか、もう少し様子見してみます。

 

ところで…中村倫也さんが"おっさん"呼ばわりされてるのが解せないなぁ(笑)

20歳前後の若い子からしたらそう見えちゃうのかしら。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 


DIVER-特殊潜入班- 5話(最終回) 感想|DIVERだけに海に潜ったって?

 

f:id:rincoro_ht:20200922232009p:plain

 

黒沢(福士蒼汰)の過去だけでなく、阿久津(りょう)と遠藤(小市慢太郎)の関係性も

盛り込んできたから、「上手くまとまるの?」と思ったまま見始めた最終回。

しかし、途中の見せ方に良い意味で"引っかかり"を覚え、

あ〜なるほど…そんな風にして繋げていくのか…という驚きもあり、

最後までどんな着地点になるのか分からないハラハラ感を楽しみました。

けど…あのラストだけは頂けない感じだったかな(笑)

 

黒沢が海に落ちるバッドエンドで終わらせた方が、

個人的には余韻が生まれた気がしたんですけどねぇ。

(今思えば、録音機だけが海に沈むカットも納得ですが。)

主題歌自体は壮大な曲調なので、いつもはあんまり合ってないのかな?と思いつつも、

今回の阿久津と黒沢のシーンでは妙にマッチしていたんですよ。

コブクロの芯の通る声が、彼女がD班を立ち上げた本当の理由を知ってやるせなさを覚えた

黒沢の「心の叫び」と重なって。

本作のテーマ、そして彼のモットーでもある「悪者にはどんな手段を使ってでも成敗する」

しかし、それは全ての人に通用するとは限らず、

社会の巨悪の前ではどうしようも出来ない事だってある…という"不条理さ"も描いていて、

本作で最後に伝えたかったのはこの答えだったのだと腑に落ちた途端の…

突然1年が経って「今でも仲間と楽しくやってます!」的なオチですもん。

えっと、一度逮捕されてもう顔が知れ渡ってるのに雇うの?

今でも阿久津の下で働いてるの?父親を殺された佐根村(野村周平)とはどう仲直りしたの??

SNSで公式が1年間の空白を解説して欲しいくらい、頭がパニック状態でした(笑)

 

まぁ、ラストに「?」を覚えただけで、

基本的には面白く見られた作品ではありました。

さっきも書いたように本作が描きたかった事は見えましたし、

阿久津を"謎めいた人物"に仕立て上げるのも、この話数なら無理ない

ちょうど良い塩梅だったと思います。

変に引っ張り過ぎても「また進んでない」「後は最終回を見れば良いや」と

なる可能性だってありますしね。

 

「妙に次が気になってしまう」という見所をミルフィーユのように何層にも重ねて、

物語が徐々に深みを増して行く作りが魅力的でした。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net


SUITS/スーツ2 15話(最終回) 感想|東京ラブストーリーの"その後"ですか?

 

f:id:rincoro_ht:20200413223755p:plain

 

30分拡大ならまだ分かるんだけどさぁ…通常放送ですよ?

残り20分まで合併を「する」「しない」、

甲斐(織田裕二)がファームを「辞める」「辞めない」、

大輔(中島裕翔)が聖沢(新木優子)に真実を「話す」「話さない」

これらの優柔不断な話を延々と続けるもんだから飽きちゃいましたよ(汗)

前半部分でCMを流す頻度が多いのも…余計に集中力が削がれた感じがしました。

 

前回であんなに上杉(吉田鋼太郎)をラスボスに仕立てた割には、

伊東四朗さんとまとめてアッサリ解決させたのも腑に落ちず。

なんというか、結局、出演者のファン向けに、大輔&聖沢の関係と

甲斐&幸村(鈴木保奈美)の関係を描きたかったんだろうなぁ…としか思えない構成でした。

後者で二人っきりのシーンで、甲斐にトレンチコートを着させて、

幸村に「これからも私を守って」という台詞を言わせる。

これ、明らかに「東京ラブストーリー」を意識してましたよね?(笑)

で、大輔の方も、うじうじ引っ張り続けるんだったら前回で済ませて来いよってなもんで…

不倫はするし、ビンタされたと思ったらハグするし…意味が分からん。

彼は前作でも確かにダメな男っぷりは見せていましたが、

あそこまで「共感しづらい男」だと思った記憶はありません。

 

今思えば、放送再開してからは内輪揉めの話が多かったような気がします。

いや、一応1話完結型の話もやってはいたのですが、

"縦軸"を引っ張り続けるもんだから、内輪揉め「ばっかり」だったという印象しかなくて。

前作とは違って、続編では「上杉の襲来」という見所が追加されたので、

縦軸の展開は元々予定されていた脚本である事も考えられますけど…。

勝手な憶測で書くとするならば、ここも"変更"せざるを得なかったのではないのかと。

事務所という1つの現場に限定づけて撮影し続ける事で、

外との行き来によるコロナ感染拡大のリスク削減を図った。

そうしたら、中で展開される尺が増えてしまった。

じゃあ本来の流れをあれこれ追加しつつ伸ばすしかなかった…とか?

 

どちらにせよ、コロナ禍で一番被害を受けたのは本作である事は確かですね。

いろんなキャラクターにブレがあったし。

マカオに行くと言っておきながらすぐに帰ってきたし←

この状態で、来週は特別編!なんて発表されたらどうしようかとも思ったけれど、

きっぱり最終回で終われたのは良かったですよ。

 

もし第3シーズンやるとしたら…多分、もう見ないかな(苦笑)

あんまり役者さんのネガティブな所は言いたくないんですけど、

主演を見るたび、いつも苦虫を噛み潰したような表情に、

上半分だけ口を開かずに話す演技が多いのが苦手になっちゃってねぇ。

15話という話数の多さも相まって、引き込まれずに終わってしまった感じですね。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓今までの感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net


極主夫道 2話 感想|専業主婦(夫)に適う者なし!

 

f:id:rincoro_ht:20201011233845p:plain

 

た、たのしーーーー!

良い意味でくだらねーーーー!!(笑)

スイーツ「いいね」対決から始まり、ヨガのポーズネーミング対決に、

「奥様>極道」のカースト制度を思わせる構図に、主婦達による喧嘩祭に…

ネタ盛り沢山でとにかく笑わされた1時間でした。

この手のコメディものだと大体はパロディに頼ってしまうものですが、

それもなく、あくまでも役者の演技だけで面白さを成立させている所にも好感が持てますね。

 

玉木宏さんと滝藤賢一さんの掛け合いは息ぴったりですし、

物語を引っ張っていく"裏主人公"的な役割を担っていたMEGUMIさんも

「スカッとジャパン」の個性的なキャラで経験を積んできたからか

笑いをとる事に一切躊躇がない。

お陰で、前回よりもテンポが良く感じました。

滝藤さんの金髪頭、ちゃんと見たかったなぁ…

一回でも巻いているタオルを外して欲しかった…(笑)

 

「ルパンの娘」もそうですが、全力バカな作りで

思いっきり笑える作品がある事は、今の時期には本当にありがたいです。

途中からシリアスか感動系に路線変更せず、このまま突っ走って行ってもらいたい。

 

しかし…ただ毎回「面白かった!」で終わってしまいそうなので、

感想を書き続けるのかどうかはまだ迷っていてw

日9が面白くなれば良いんですけどね。うーん、どうすっぺかな。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net