視聴前に出た春ドラマのラインナップで、一番目を引いたのが本作。
元々パワフルな存在感を放つ古田新太さんが、女装家に扮する主人公という設定もあり、
近年取り上げられているLGBTをどう絡めていくのか?
また、真面目になり過ぎずにコメディとしてそれをどう落とし込むのか?と胸が高まり。
そして、脚本家が「平成物語」の加藤拓也さんだった事から、
期待度を星★4つにして見始めた訳ですが…
蓋を開けてみれば、まぁ、「インパクト重視」な日テレイズムの効いた
ベタな学園ドラマだなぁという印象で。
初回はそんな感じである種の戸惑いを覚えました。
けれども、後半に向けて回を重ねるごとに、のぶお(古田新太)の他の先生とは違った
破天荒っぷりが光り、破天荒だけじゃなく生徒達をちゃんと見てるんだという
熱意も感じられて、最終的に大好きなドラマになりました。
一つ一つの台詞にクスッとさせられ、でも時に突き刺さる言葉もあり…
ベタはベタですが、主人公を通して「ユルさ」と「真面目さ」のバランスの取れた、
どの世代にも見やすく楽しい仕上がりだったと思います。
「嫌な事は人生の差し色」この言葉、心に留めて行きたいですねぇ。
最終回であの爽やかな結末にするのなら、余命の設定は詰め込み過ぎたんじゃないか?
(余命じゃなくて、9話にあった暴行疑惑で親やマスコミに叩かれながら去る…でも
良かったのかな?)
あとは、大人の事情が少し目立った為か、生徒によって影の薄い人が出てきてしまったり、
教師間でのやり取りを始めとした描写で話の腰を折る所が見受けられたりと、
惜しいなぁと思う部分はいくつかありましたが。
とりあえず、1話の感想で書いた「先生、死なないで〜!」みたいなお涙頂戴展開にせず、
笑いを取り入れたいつもの「らしい」展開で締めたので、
好感度が高いまま完走出来て良かったです。
カツラ、どこ行った?がラストカットなの…本当に好き(笑)
今まで怪しい役なイメージの桐山漣さんもピュアッピュアで、
最終回で返事をした時の表情も可愛らしく思える程 愛着の持てる役でしたし、
ジャニーズ3人の演じ分けの個性、ポテンシャルも光った作品でした。
今後が楽しみですね。
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