ばらかもん 1話 感想|悩める青年の杉野くん、似合うねぇ…。

 

 

今期の本命でしたが…うん、私の予感は外れていなかったようです。

週の真ん中の水曜日での放送という事で、それはそれは癒されるんですけど、

何でしょうねぇ…子供の頃、夏休みの時期になると見ていた昼ドラのような

懐かしさと安心感すら感じさせました。

 

話のテンポも良し。程良く気の抜けた劇伴も、島を舞台にした作品にぴったり。

苦手な視聴者も多そうな、他人のプライベート空間にズカズカ入ってくるくだりも、

序盤の方で、"非日常"の象徴でもある海と

島の人ののんびりした人柄に触れてくれたお陰で微笑ましく見られる。

そして、重たくなりやすい葛藤の描写も、子役の存在がアクセントになっているためか、

本作のうたう"ハートフル島コメディ"とバランスが取れていたと思います。

 

挫折を覚え、田舎に引っ越した若者が

住民たちとの交流を通して再生していく…という設定自体は確かにベタではあるけれども、

ベタだからこその味わいがあって。

個人的には、「この島で暮らしてみるのもアリかもな」と思えるまでの

主人公の気づき・心情変化を、段階を踏んで丁寧に描かれている所に好感が持てました。

 

もう少し詳細に書くと…ストーリーの構成が「①非日常の世界に触れてみる主人公」

「②現実に引き戻される主人公」「③島での暮らしを改めて受け入れる主人公」の

三段階に分かれている気がしたんですよね。

 

まず「①非日常の世界に触れてみる主人公」で言えば…

引っ越しの手伝いに来た住民たちを清舟(杉野遥亮)が見送るシーンがあったんですけど、

なる(宮崎莉里沙)に「明日は来なくて良い!」と断る際の表情が、

そこまで嫌にも思っていなさそうで、どちらかと言うと充実感を覚えてそう?で

妙に印象に残ったのです。↓

で…実際に、まだ会って間もない人たちがぞろっと来て、荷物をどんどん手分けされた事を

どう感じたのか?に対する"答え"は…

おじいちゃんの残した「粉もん」を手に取ってみて、

あまりの美味しさに思わず再び笑みが溢れてしまう様子で、何となく察せられます。

また、順を追ってではなく、引っ越し手伝いシーンの前に

清舟が五島列島に越してきたきっかけエピソードが挿入されていたのも効いていて。

「天才書道家の息子だから」という色眼鏡で見てくる人や、

自分の作品を認めない(否定する)人がおらず、

むしろ1人の人間として普通に接してくれる環境だったからこそ

居心地の良さを感じたのかもしれないな…とも想像させられました。

 

次に、「②現実に引き戻される主人公」。

島での生活に触れてみて、学生2人に書道を褒められて

ますます島と住民たちに好感を持った所で…純粋さが故に出た

なるの「先生が書いた字みたい」という言葉で地雷を踏まれた感覚を覚えてしまうのです。

やっぱり、いつまでもここで立ち止まる訳にはいかない。

早くここで良い作品を作って、東京に戻って見返さなければ…。

父に憧れ、書道家を目指すと決めた少年時代の回想と、

体を壊してまで書道に打ち込む姿は、島と距離を置こうとした清舟の心境そのものでした。

 

最後に、「③島での暮らしを改めて受け入れる主人公」。

先ほど「子役の存在がアクセントになっている」と書きましたが、

物事に真っ直ぐ向き合う子供だからこその解決方法でしたね。

なるに続いて海に飛び込むシーンなんかは、

着衣のまま飛び込んで、泳いで、盛大に濡らして…

何と言うか、童心に帰ったかのようで刺さりましたし。

一緒に夕陽を見るシーンは…五島列島でのロケ当時は天気は悪かったそうですが、

分かりやすくオレンジ!ではなく、逆に雲がかった淡い景色だから

良さが出たんだと思います。

まるで、清舟にそっとエールを送ってくれているみたい。

 

島に来るまでは、自分らしい作品を追求するため、恐らく家に閉じこもりっぱなしの

生活を続けていて夕陽を見る事を考えもしなかった。

そんな彼が久々に夕陽を見て、新鮮な体験を得られて、

あの景色も彼の中では忘れられないものになるんだろうなぁ…と思うと、

ちょっとだけ目がウルッとしてしまうのでした。

最後の書道も楽しい感情が伝わってきて、

これからいろんな事を吸収して、伸び伸びと育っていく様子が見られそうで

ワクワクさせられましたねぇ。

 

しかし、ここまで褒め褒めの感想を書いてきましたが、気になる部分もなくはないです。

本作は漫画原作なので、多分、漫画の作りに引っ張られているのもあるのかもしれません。

たま〜に、四角いスペースやもわもわスペース(?)などで記載されているような心の声を

台詞に起こし過ぎかな?というのは引っかかりました。

 

漫画ならではの良さとドラマならではの良さって違っていて、

本来の台詞をそのまま持ってくると、過剰説明になりかねないんですね。

ドラマはドラマで、漫画では中々描けない"行間"を役者さんが演じて下さるから、

視聴者はその演技や表情からキャラクターの心情を読み取れる。

もう少し、あえて語らない部分も作った方が自然に映るかも…と思いました。

 

という訳で、一部惜しい所はあったものの、

今期のトップ間違いなし!とすら感じられる仕上がりでしたね。

はっきり言って、好きです(笑)

島が舞台の話になるとどうしても評価が甘々になってしまいがちですが、

"1つの作品"として、これからもじっくりと見届けていきたいです。

(それにしても、文章が結構長くなってしまったなぁ…w)

 

 

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18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 1話 感想|瞳子(深田恭子)は元教師かなんかなの?

 

 

う〜ん…なんで「妊娠を通しての出会い」にしちゃったんでしょうねぇ…。

個人的に"火10枠"でシスターフッド(=女性の絆)を題材にしようとしていた事に

微妙にむず痒い感覚を覚えたのって、こういう所にあるんですよね。

 

本作の場合は、学芸員・キュレーター志望の有栖(福原遥)と

アート会社に勤める瞳子深田恭子)で、お互い"アート"に共通点があって。

有栖はキャリアが豊富な瞳子に影響を受けながら、夢に励んでいって、

一方で瞳子はそんな直向きな有栖に刺激をもらいながら、仕事により邁進していく形で、

その共通点だけでも両者の変化や成長は十分に描けただろうし。

そして、私が今まで見てきた、シスターフッドを取り入れた作品の中では珍しい

年の差設定も含まれているので、最初はひょんな事から一緒に住み始めたものの、

ジェネレーションギャップに悩まされた2人が、徐々に擬似姉妹になっていく…

という流れでも、話を膨らませたんじゃないかと思うのです。

 

なのに、この枠でやりがちなのは…いつもの"恋愛"、本作の場合は妊娠といった

キャッチーで話題性のある要素を盛り込んだ結果、

じっくり描く事で面白くなりそうな題材もかえって持て余して終わる…というもの。

初回を見た限りでは、いろいろと欲張り過ぎではないか?と思えてしまいました。

 

2人の恋模様はもちろん、妊娠の設定自体も特に必要には感じませんが、

少なからず、物語の後半辺りに妊娠のくだりを持ってきた方が、

瞳子が人のプライベートに介入してくるのもまだ説得力があった気がするんです。

まぁ、そんな作品は今年の冬クールにもありましたが…年の差で差別化は図れるという事で。

後半であの展開なら、もう2人の関係性は構築されているから、

瞳子の「自分の生きたい人生、諦めないで」「人生これからだから」

などのお説教も心に響くシーンになっていたかもしれません。

 

逆に、まだ初対面の段階で、どんな人かもあんまり知らない相手から説教されても、

美人で、キャリアがあって、良い会社に勤めてそうな人に自分の何が分かるの…

って感情が先に出てきそうですよね(汗)

クリニックで自分語りを始めるくだりにしたって、そこでコミュニケーションを交わす前に、

例えば、1人で苦しそうにしているのをお互い何度か見かけていたとか、

数年前に何かしらのイベントで関わっていて顔見知りだったとか、

そういった"前提"が用意されていたなら理解出来ますが…

「その子ちょうだい!」発言も、瞳子と加瀬(上杉柊平)の接近も含めて、

全体的に距離の詰め方に強引さを感じたのが残念でした。

話題性で飾り付けをして終わりではなく、中身(主に過程)もしっかり描いて欲しかったです。

 

胸キュン演出が一切なかったのは、挑戦なんだろうな…とは思いますが、

瞳子の土足で踏み込むキャラクターをもう少し抑え目にしていただかないと

今後見るのがキツくなりそうです…。←この話ばっかりしてますね(汗)

元教師なら話は別ですが(苦笑)いくら何でも、"深キョン"パワーではカバーしきれません。

 

まぁ、これ以上恋愛パートが悪目立ちしないようにと願いつつ

しばらく様子見してみますが、前時間のドラマの感想を書く事に決めたので、

本作の感想は初回のみとさせていただきます。

 

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シッコウ!!〜犬と私と執行官〜 2話 感想|執行官に是非ともボーナスを!!

 

 

最後がなぁ。最後が…エピソードの落とし所だけが惜しいんですよ〜!このドラマ。

執行官が関わる以上、相手はどうしたってクズで厄介な人物には描かれるんですけど…

だとしたら、まだ2話の段階ではあるものの、

必ずラストで相手に感情移入させる必要はあるのかな?って思ってしまうんですよね。

それまでの展開も、散々悪い部分を見せてきてから、

終盤で急に"幸せだったあの頃"みたいな回想を挟んで人情味を出そうとしているので、

ちょっと唐突感を覚えますし。

 

前回の二川家に関しては、何も対策を練らず頑なに家を出ようとしない点は

同情出来なくても、理不尽だと感じた理由には頷けたのでまだマシだったんですが、

今回の場合は自業自得の案件ですし、お調子者なキャラなんです。

だから、轟木(細田善彦)にはきっちり罰を与えて終わって欲しい

気持ちにさせられましたね…。

いや、本音を言えば、相手の出した条件に従うしかなかった執行官が、

彼からお金を全額支払われた事で、本当の意味での"落着"をする…というオチで

スッキリしたかったんですけど、現実世界ではドラマのように

そんなに簡単にはスカッと出来ないでしょうから、そこは受け入れるとして。

でも、せめて、自宅に押しかけてきた執行官たちを勝手に

生配信で映したくだりを"前フリ"にして、

最後はそれが原因で炎上し、しばらく謹慎せざるを得なくなる…って形で

回収してみても良かったんじゃないかという気がしました。

 

ただ、エピソードの落とし込み方が勿体なく感じるだけで、

本作の空気感も個々のキャラクターも既に好きになっております。

今回はひかり(伊藤沙莉)の描写がグレードアップしていましたね。

初回は、執行官について無知なひかりを「執行補助者」としてその世界に迎え入れるため、

どうしても「執行官の仕事は悪で、勝手に家に侵入されている相手はかわいそう」

という偏見を強調して描かなければならず、

それが、相手に落ち度があるから執行官が来ているのに、なんでそこまで庇うの…?

とモヤモヤさせる要因にはなってしまっていたんですが。

今回はそんな彼女の感情移入しやすい性格は控え目にして、

ひたすら「落着を実現させるための"仕事"」を淡々と描いていたお陰で

かなり見やすくなりました。

 

犬の登場についても、単純に、執行官というドラマでは物珍しい題材に

少しでも親しみやすさを感じてもらえるように…

という狙いで取り入れたのかと思いきや(すみません…)、

ちゃんと意味があった事が判明して、早々に言及していただけたのも良かったですし。

なぜひかりが執行補助者を任されたのかも、自然と腑に落ちる流れだったと思います。

 

そして…あ、これはもっと脂が乗りそうだと思えたのは、

ひかりによる、執行官たちの心の声の解説のくだり。

以前ナレーションもやられていたのもあって、面白かったです(笑)

コメディとして気軽に楽しめるのはもちろん、

執行官の抱えている苦悩が直に伝わってくるようで、

こういうアプローチの仕方もあるんだなぁと驚かされました。

 

2話にして、"楽しく学べる"エンターテインメントが確立されています。

あとは…何度も言いますが、内容の着地点だけ。

でも、夏ドラマはまだ始まったばかりなものの、今期の中では上位に来る作品だと思います。

 

 

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真夏のシンデレラ 1話 感想|私からしたら懐メロならぬ懐ドラなのよ…w

 

 

※「キュンキュンした!」「ツッコみながら楽しめた!」と思われた方は、

今からブラウザバック(一つ前のページに戻る)する事をオススメしますm(_ _)m

完全にネガティブな感想ではないですが、褒めてもいません(汗)

 

申し訳ないけど…今期の中ではまっっっったく期待していないドラマでした。

ただ、普段だったらこの手の恋愛群像劇は完全にスルーしているものの、

それでも一応見てみようと思ったのは、「視聴リスト&期待度」でも書いた通り、

「ヤングシナリオ大賞」でデビューされて間もない新人脚本家が

看板枠でオリジナル作品を描かれると知ったからで。

同じようなケースで記憶に新しいのは、やはり生方美久さんの「silent」で、

勢いのある新人がまたこうして発掘される事で、

日本のドラマ業界が潤って行くのではないか…という微かな希望を持てたからなんですよね。

 

しかし蓋を開けてみれば、決して「新人脚本家を抜擢する」事自体が

良いとは限らないのだと、つくづく考えさせられる仕上がりとなりました。

要は、プロデューサーや上層部がドラマ制作に

どれだけ関わられているかどうかなんだろう…と。

本作の脚本家・市東さやかさんの受賞作は未見で、

本来の作風が分からないので、ただの邪推にはなってしまいますが…

時間内で"ザ・平成"要素を何個詰め込めるのか?に挑戦しているかのような

内容を見る限りは、作家性を重視するよりかは、上記の二者の要望に最大限応えようとして

作られた作品なのだというのが察せられもしましたね。

 

そのためか、「それ、現実では中々言わなくない?」とすら思える

歯が浮くような台詞がちょいちょい見受けられた上に、

裸になっていたのを全然覚えていないエピソードとか、必ず1人はいる感じ悪いキャラとか、

主人公に対して美人でもなければスタイル抜群でもないと嘆くシーンとか、

東京との格差描写とか(←中年世代なら分かるけど…今の若者って学歴でそんなに差別する?)、

一昔前かつ既視感のオンパレード。

 

劇伴も平成初期〜中期で流れてそうなメロディーでしたし、

演出面で言えば…別荘でのシーンの撮り方がテラ◯っぽく見えてしまって(笑)

言い換えれば、「夏=青春」「男女8人の恋愛群像劇」という設定に

縛られ過ぎているがために、

エモかったりキュンキュンしたりする"パーツ"を散りばめる事に終始していて、

肝心の中身が伴っていない…そんな初回だった気がします。

せめて、人数を4〜5人くらいに絞っていれば、心情描写にももっと尺を割けただろうし、

話のぶつ切り感も減ったのかもしれません。

 

とは言っても、ターゲット層であろう10代(特に中高生)が

本作を見てどんな反応をしているのかは気になりますね。

その年代なら多分、考察を要するミステリーよりかは

恋愛モノの方がとっつきやすいだろうし、

さらに恋愛群像劇となると「誰と誰がくっつくか」「誰が当て馬になってしまうのか」

「どんなプロポーズをするのか」で話題にはなりやすいから、

やっぱり、翌日の休み時間に「あのシーンやばかったよね!」「〇〇〇〇可愛かったわ〜…」

なんて言って話が弾んだりするものなんでしょうか。

 

まぁでも…私は残念ながら本作にハマれなくても、

ターゲット層の方々が本作を見て、役者さんの誰かが気になり出して、

そこから役者さんの過去作を漁ってみるなどして…

そうして徐々に"ドラマ"を好きになってくれたら、ドラマ好きとしては嬉しいなぁとは思います。

 

いろいろツッコミどころ満載でしたが、

コロナ禍前はほぼ毎年、海水浴に行くくらいには海が大好きな私からしたら、

海の景色を存分に見られて眼福ではありました。

そして、唯一良かったのは、森七菜さんの佇まい。

「この恋あたためますか」でもそうでしたが、

主役でより光るタイプの役者さんだなぁ…と改めて思わされましたね。

海街生まれ海街育ちと言われても説得力がありますし、

周りが常軌を逸した面々ばかりな分、

常に明るくて活発なキャラクターなのが救いだった気がします。

…正直言うと、恋愛モノじゃなくて、海の家を1人で切り盛りする店主の設定で、

様々なお客さんと交流し、思いがけない言葉で励ましていくドラマとして

その主人公を見たかったですけども(苦笑)

 

そんな訳で、ベタさを感じつつも、主人公と海目当てでしばらくは様子見しますが…

大人しく見ていた方が良さそうなので、

当初の予定通り、本作の感想は初回のみといたします。

こっちもこっちで不安要素はあるけど、月10は面白いと良いなぁ…。

 

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シッコウ!!〜犬と私と執行官〜 1話 感想|いろいろと程良いコメディ

 

 

「ポップで痛快なお仕事コメディー」という事で、

どんなタッチで描かれるのかと思いながら見てみましたが…

痛快だったかどうかは別として、

うん、これは、全ての面において程良い感じに仕上がっていましたね。

 

織田裕二さんと中島健人さんで脇を固める中で

伊藤沙莉さんが主演を張るという関係図に新鮮味が感じられるのはもちろん、

執行関係者の面々には名バイプレイヤーが集っていて、

1人1人が柔和かつ楽しげなキャラクターに描かれているので

役者さん方の掛け合いでもう惹かれてしまいます。

ここは、愛らしい人物を生み出すのが得意な、さすがの大森美香脚本といった所ですね。

あとは…やたら独特な喋り方をする探偵や

アメリカナイズドな弁護士で苦手意識を感じていた織田裕二さんの演技が

良い意味で"普通"だったお陰で、かなり見やすかったです(笑)

 

そして、中でも特筆しておきたいのは、劇伴について。

演出がどちらかと言うと誠実寄りで、パンチ力のある遊び心を取り入れない代わりに

軽やかで愉快な劇伴でバランスを取っているような気がして、

それが本作にしっくり来ていたんじゃないかなぁと思いました。

やっぱり司法機関でお堅い役職を取り扱った作品なので、

真面目に見せようとすると視聴者にとっつきにくさを与えてしまうし、

逆に親しみやすさを感じてもらおうとしてコメディに力を入れると、

かえって軽過ぎて、お仕事の描写が嘘っぽく映ってしまう訳で。

演出家の交代で今後多少変わってくるのかもしれませんが、

劇伴がコメディの引き立て役に徹する方向にしたのは正解だったと考えています。

個人的には…中盤辺りの、小原(織田裕二)が執行関係者を二川家にゾロゾロ連れ込んでくる

シーンでかかった渋めの劇伴がお気に入りでした。

 

そんな感じで、雰囲気は良し、役者さんも良し!な初回ではありましたが…

強いて言うならエピソードでしょうか。

ひかり(伊藤沙莉)が小原の仕事ぶりを見て

「犯罪者」「闇金」だと捉えてしまったのもそうですが。

彼が少し悲しそうに「それと…私はそんな偉い人じゃない」と嘆くシーンや

周りからの発言を思い返しては悩むシーンからして、

強制的に物事を行う立場だからこそ招きやすい"誤解・偏見の払拭"

本作の裏テーマになっていると思うんですね。

もし本当にその通りなんだとしたら…(それを前提として書きますが…)

視聴者側にいるひかりの気持ちに、もうちょっと寄り添えるような描写を

して欲しいかなぁとは思ってしまいました。

 

ひかりが同情しているのは、子供もいるのに、家を引き渡す事になってしまった二川家。

じゃあよっぽど酷い仕打ちを受けてきたのか…と言われたらそうでもなく。

確かに、真っ当に働いてきたはずなのに、理不尽な理由で仕事をクビになった事に

やり場のない怒りや悔しさを感じるのは分かるけれども、

期間内に次の家を探そうとする動きもなければ、

アルバイトをするなどしてお金を工面する様子もなく、

事情も明かされないままひたすら「ここから出ない!」と言い張って籠城するのは…

正直、これっぽっちも擁護出来る要素が見当たらなかったんですよね。

だから、なぜ彼女が、家賃を何ヶ月も滞納されて生活に困っている大家さん"も"ではなく、

二川家"だけ"に同情するのかがピンと来なかったのです。

 

執行官が関わる以上、相手は当然悪い事はしているので、

お節介なひかりを介入させるんだったら

なぜ彼女があそこまで庇おうとするのかにもっと説得力を持たせた話にして欲しいし、

そもそも、もう少し相手側のバックボーンを膨らませるのも

アリなんじゃないかという気がしました。

まぁそこは、初期設定の紹介が中心の初回だったから、次回以降に期待という事で…。

 

前述の通り惹かれる部分はありますし、大コケはしないとは踏んでいますが、

1話完結型エピソードや、取り扱うお仕事内容にネタ切れ感を覚えさせないか次第で、

良作になるか惜しい止まりになるかが決まりそうですね。

あのガッチリ揃えられたキャストですもん。

上手く行けばシリーズ化も視野には入れているでしょうし…。

(でも来年は伊藤沙莉さん主演の朝ドラが控えているので、せいぜいSPかな?)

 

まだ影の薄い栗橋(中島健人)の活躍がそのうち見られるのかどうかも含めて、

次回も応援しながら見ていきたいと思います。

 

 

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2023年 夏ドラマ 視聴リスト&期待度

 

 

8/9:「シッコウ!!」最新話の感想記事をUPしました。

 

こんにちは、りんころです!

毎度おなじみ、視聴予定のドラマを紹介する時期がやってまいりました。

 

6/28時点で発表されている夏ドラマを

「◉最後まで感想を書く可能性が高いドラマ」

「○内容次第ではもしかしたら最後まで感想を書くかもしれないドラマ」

「△初回だけしか書かないor感想を書く可能性の低いドラマ」

「×視聴する予定のないドラマ」

の4種類(優先度)に分けて紹介していこうと思います。

※ちなみに、初回も放送されていない段階で決めているので、あくまでも"予定"です(謝)

そして、感想本数は最終的に、ここで紹介した本数よりかなり減るかもしれませんが、

よろしくお願いしますm(_ _)m

 

ではでは…ここからちゃちゃっと書かせていただきます!

 

 

私が今期視聴&感想執筆するドラマはこちら!

 

曜日・放送時間順にまとめてあります。※既に放送されているドラマは除く

曜日別に知りたい方は曜日を、

ドラマの詳細を知りたい方は、ドラマタイトルをクリックしてみて下さい!

※夏ドラマを全部記載している訳ではありません(基本地上波のみ)

 

放送 作品一覧 主演 初回 優先度
月曜日
フジ
月9
真夏のシンデレラ 森七菜、間宮祥太朗 7/10
フジ
月10
転職の魔王様 成田凌小芝風花 7/17
日テレ
月深夜
紅さすライフ 大西流星 7/24 ×
火曜日
テレ朝
火9
シッコウ!! 伊藤沙莉 7/4
TBS
火10
18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 福原遥深田恭子 7/11
フジ
火11
ウソ婚 菊池風磨 7/11 ×
テレ東
火深夜
なれの果ての僕ら 井上瑞稀 6/27 ×
TBS
火深夜
埼玉のホスト 山本千尋 7/25 ×
TBS
火深夜
DIY!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ- 上村ひなの 7/5 ×
水曜日
日テレ
水10
こっち向いてよ向井くん 赤楚衛二 7/12
フジ
水10
ばらかもん 杉野遥亮 7/12
テレ東
水深夜
みなと商事コインランドリー2 草川拓弥 7/5 ×
テレ東
水深夜
週末旅の極意 観月ありさ 7/5 ×
木曜日
テレ朝
木9
ハヤブサ消防団 中村倫也 7/13
フジ
木10
この素晴らしき世界 若村麻由美 7/20
日テレ
木深夜
彼女たちの犯罪 深川麻衣 7/20 ×
テレ東
木深夜
量産型リコ 与田祐希 6/29
金曜日
テレ東
金8
ブラックポストマン 田中圭 8/18 ×
TBS
金10
トリリオンゲーム 目黒蓮 7/14
テレ朝
金11
警部補ダイマジン 生田斗真 7/7
テレ東
金深夜
初恋、ざらり 小野花梨風間俊介 7/7
日テレ
金深夜
癒やしのお隣さんには秘密がある 田辺桃子小関裕太 7/7 ×
テレ東
金深夜
晩酌の流儀2 栗山千明 7/7 ×
土曜日
日テレ
土10
最高の教師 松岡茉優 7/15
テレ朝
土11
ノッキンオン・ロックドドア 松村北斗西畑大吾 7/29
テレ朝
土11
ハレーションラブ 高橋ひかる 8/5 ×
テレ朝
土深夜
around1/4 佐藤大樹 7/8 ×
日曜日
TBS
日9
VIVANT 堺雅人 7/16
テレ朝
日10
何曜日に生まれたの 飯豊まりえ 8/6
日テレ
日10
CODE 坂口健太郎 7/2
帯ドラマ
NHK
月〜木10
わたしの一番最悪なともだち 蒔田彩珠 8/21 ×

 

それでは、参りましょう〜。

 

 

2023年 夏ドラマ 視聴リスト&期待度

 

視聴&初回執筆予定の17作品と期待度を発表していきます。

※上から
タイトル/初回放送日/放送局/時間/視聴前期待度(最大:★5つ)
作品概要/簡単なコメント/主な出演者/スタッフ(脚本、演出etc)/
という構成になっております。

※初回放送日、スタッフに関する情報は、6/28時点のものです。

 

月曜日

 

真夏のシンデレラ(7/10・フジテレビ・月曜21時)★

 

海辺で育った女子たちと一流大学卒の男子たちが、真夏の海で運命的に出会い、複雑に交錯した感情や本音をぶつけ合いながら成長する姿が描かれる。

今夏一番ドキドキ・ワクワクする恋模様を詰め込んだ、オリジナル脚本の男女8人の恋愛群像劇。

 

間宮祥太朗さんと神尾楓珠さんが再共演するなら

ナンバMG5」の続編をやって欲しかった!!! …っていうのは置いといて。

いやはや、完全に視聴ターゲット層から離れたドラマが来ちゃいましたねぇ。

 

脚本家の市東さやかさんは、本作でプライム帯連続ドラマの脚本を初執筆。

新人脚本家がオリジナル作品で、しかも「ヤングシナリオ大賞」の次回作で

いきなり看板枠のドラマを担当するという環境づくりは

テレビドラマ業界の未来を感じさせて良い流れですし、

応援させていただきたい気持ちはあるんですけど、

いかんせん、私の苦手なキラキララブストーリーっていうのがなぁ…(泣)

って事で、早々にリタイアしてしまうかもしれません。

 

それにしても…重厚そうな雰囲気の作品の次にこの作品って、温度差凄くないですか?(爆)

せめて間に、なんちゃって医療ドラマを挟んだら良かったのに…。

(まぁ、放送開始前の7/3に某劇場版が地上波放送されるそうですけどね。)

 

出演:森七菜、間宮祥太朗神尾楓珠吉川愛、水上恒司 他

脚本:市東さやか (「第34回ヤングシナリオ大賞『瑠璃も玻璃も照らせば光る』」)

演出・監督:田中亮(「イチケイのカラス シリーズ」「コンフィデンスマンJP シリーズ」)

音楽:末廣健一郎 (「逃げ恥」「レンアイ漫画家」「警視庁アウトサイダー」)

   MAYUKO   (「逃げ恥」「おいハンサム!!」「しょうもない僕らの恋愛論」)

プロデュース:中野利幸(「ラジエーションハウス シリーズ」「ディア・シスター」「わたしのお嫁くん」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/natsu_cin/index.html

 

 

転職の魔王様(7/17・フジテレビ・月曜22時)★★★

 

“転職の魔王様”の異名を持つ毒舌敏腕キャリアアドバイザーが、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる、心ゆさぶる“転職”爽快エンターテインメント。

 

転職エージェントを題材とした作品。

テレビ東京でも数年前にそんなドラマをやっていましたが、

カンテレ制作だとどうなるんでしょうね。

 

毒舌なら毒舌で、主人公のキレの良さを楽しめたら良いなぁと。

お涙頂戴や説教などで、あまり綺麗過ぎる方向に持っていかない事を願いたいです。

 

出演:成田凌小芝風花山口紗弥加、藤原大祐、石田ゆり子

脚本:泉澤陽子(「いつまでも白い羽根」「リコカツ」「弁護士ソドム」)

   小峯裕之(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「ドクターホワイト」「クールドジ男子」)

演出:堀江貴大(「カカフカカ」「高嶺のハナさん」「花嫁未満エスケープ」)

   丸谷俊平(「イノセンス」「ハコヅメ」「金田一少年の事件簿(2022)」)

   保坂昭一(「監察医 朝顔1」「親愛なる僕へ殺意をこめて」)

音楽:横山克 (「わろてんか」「トップナイフ」「三千円の使いかた」「Dr.チョコレート」)

   橋口佳奈(「群青領域」「雨の日 ※SP」「三千円の使いかた」)

プロデューサー:萩原崇 (「シグナル」「彼女はキレイだった」「合理的にあり得ない」)

       石田麻衣(「シグナル」「ボクの殺意が恋をした」「花嫁未満エスケープ」)

       櫻田惇平(「婚活探偵」「恋に無駄口」「夫を社会的に抹殺する5つの方法」)

主題歌:「」

原作 :額賀澪『転職の魔王様』『転職の魔王様2.0』

公式サイト:https://www.ktv.jp/tenshokumao/

 

 

火曜日 

 

シッコウ!!〜犬と私と執行官〜(7/4・テレビ朝日・火曜21時)★★★

 

犬にもの凄く好かれる執行補助者・吉野ひかりと、犬が大の苦手な執行官・小原樹の凸凹バディが、様々な事件や人々に関わっていく中で、事案の裏に隠された悲喜こもごもの人間模様を目の当たりにする。

執行官というあまり馴染みのない題材を、明るく誰もが楽しめる"ポップなお仕事ドラマ"としてお届けする。

 

弁護士や裁判官がどんな職業かはある程度理解していますが、

執行官…ってなると中々イメージが湧きませんね。

公式サイトによると、家の明け渡しや子供の引き渡しにも関わるようで、

毎回新鮮味を感じながら様々なお仕事事情を楽しめそうな気がしています。

 

ここ最近癖強めの主人公が多かった織田裕二さんが

あえて脇に回り、新人をサポートする立場を演じるのも良いです。

脚本家や演出家の過去作品からして、手堅い仕上がりになるんじゃないでしょうか。

 

出演:伊藤沙莉中島健人笠松将ファーストサマーウイカ織田裕二

脚本:大森美香(「未解決の女 シリーズ」「この声をきみに」「青天を衝け」)

演出:田村直己(「未解決の女 シリーズ」「ドクターX シリーズ」「六本木クラス」)

   星野和成(「僕らは奇跡でできている」「桜の塔」「未来への10カウント」)

   高橋貴司(「水球ヤンキース」「限界団地」「青のSP」「らせんの迷宮」)

音楽:得田真裕(「監察医 朝顔 シリーズ」「アンナチュラル」「silent」「星降る夜に」)

ゼネラルプロデューサー:横地郁英(「未解決の女 シリーズ」「セミオトコ」「六本木クラス」)

プロデューサー:川島誠史(「刑事ゼロ シリーズ」「IP〜サイバー捜査班」「未来への10カウント」)

       菊池誠 (「ケイジとケンジ シリーズ」「未解決の女 シリーズ」「六本木クラス」)

主題歌:「」

原案 :小川潤平『執行官物語』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/shikkou/

 

 

18/40〜ふたりなら夢も恋も〜(7/11・TBS・火曜22時)★

 

勉強やバイト、出産に孤軍奮闘する18歳の妊婦と、アラフォーで恋を後回しにしてきたビジネスパーソンという年の差が倍以上の2人の女性が、年の差を超えたシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリー。

 

情報解禁当時は「オトナ初心者」や「オトナ未満女子」といったワードで

ザワつかれてましたが、今はもうどちらも削除されているようですね。

私も読んでいて、なんか作り手自身の偏見が混ざってないかな…?とモヤモヤしていたので、

早いうちに対応して下さったのには安心しました。

 

ただ、だからと言って、期待度は早々変わるものではなく(汗)

若者だけでなく婦人層の視聴者も獲得しようという欲張り具合とか、

シスターフッド(=女性の絆)を全面に出す事で話題性に乗っかってみようとか、

企画からそういった思惑が透けて見えるのが気になるんですよねぇ。

っていうか、「2人の訳あり男子とのWラブストーリーにも注目!」ってそれ…

1作品で成立しそうな内容が2倍になって、話が散漫とするだけじゃないでしょうかね?

 

出演:福原遥深田恭子鈴鹿央士、上杉柊平、嵐莉菜 他

脚本:龍居由佳里(「ストロベリーナイト」「あなたには渡さない」「ハル〜総合商社の女〜」)

   木村涼子 (「IQ246」「チア☆ダン」「理想ノカレシ」)

演出:福田亮介 (「G線上のあなたと私」「俺の家の話」「Get Ready!」)

   松木彩  (「TOKYO MER シリーズ」「グッドワイフ」「半沢直樹2」)

   宮崎萌加 (「夢中さ、きみに。」「差出人は、誰ですか?」「王様に捧ぐ薬指」)

音楽:吉俣良  (「花にけだもの シリーズ」「CHEAT」「恋なんて、本気でやって…」)

プロデューサー:韓哲 (「差出人は、誰ですか?」「理想ノカレシ」「ひとりぼっち ※SP」)

       荒木沙耶(作品不明)

       内川祐紀(作品不明)

主題歌:Ado「向日葵」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/1840_tbs/

 

 

水曜日 

 

こっち向いてよ向井くん(7/12・日本テレビ・水曜22時)★★

 

雰囲気良し・性格良し・仕事もできる"いい男"の主人公・向井悟が10年ぶりに恋をしようと試みるが、中々始まらず…。

彼の切実さと不器用さが全ての男女にグサグサ刺さる、「恋愛の仕方忘れちゃってる男子」の物語。

 

顔も性格も良いけどなぜか恋愛は上手くいかない…という設定を

男性目線で描く事自体に斬新さは感じますが、まぁそれくらいかな…と。

回を重ねるごとに既視感を覚えてしまいそうで心配です。

 

出演:赤楚衛二生田絵梨花岡山天音藤原さくら市原隼人、波瑠 他

脚本:渡邉真子(「表参道高校合唱部!」「恋はつづくよどこまでも」「ムチャブリ!」)

演出:草野翔吾(「レンタルなんもしない人」「消えた初恋」「消しゴムをくれた女子を…」)

   茂山佳則(「ゆとりですがなにか」「レッドアイズ」「ボイスⅡ」「大病院占拠」)

音楽:FUKUSHIGE MARI(「月の満ち欠け ※映画」)

チーフプロデューサー:三上絵里子(「二月の勝者」「初恋の悪魔」「それってパクリじゃ…」)

プロデューサー:鈴木将大 (「あいつが上手で下手が僕で シリーズ」「すきすきワンワン!」)

       柳内久仁子(「家売るオンナ シリーズ」「ニッポンノワール」「城塚翡翠」)

       妙円園洋輝(「消しゴムをくれた女子を…」「あなたは私におとされたい」)

協力プロデューサー:宇田川寧(「」「」「消しゴムをくれた女子を好きになった。」)

         福井芽衣(「」「」「」)

主題歌:「」

原作 :ねむようこ『こっち向いてよ向井くん』

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/mukaikun/

 

 

ばらかもん(7/12・フジテレビ・水曜22時)★★★★

 

五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、五島列島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディー。

 

夏クールの中で唯一、これは絶対見たい!と思っているドラマです。

島が舞台になっている所は名作「Dr.コトー診療所」を彷彿とさせますし、

何より、海に、人との繋がりに、交流からの成長に、クスッと笑えるハートフル要素に…と

好きな要素がぎゅっと詰まってるんですよね。

 

私の母が島出身で、夏休みは子供の頃から毎年のように島に遊びに行っていたのもあって

(ここ何年かはコロナで行けておりませんが…)、

懐かしさを感じながら見る事にもなりそうです。

 

出演:杉野遥亮、宮崎莉里沙、田中みな実綱啓永中尾明慶遠藤憲一

脚本:阿相クミコ(「マルモのおきて」「推しの王子様」「彼女、お借りします」)

   金沢達也 (「不倫食堂 シリーズ」「カインとアベル」「ナンバMG5」)

演出:河野圭太 (「僕らは奇跡でできている」「危険なビーナス」「ドクターホワイト」)

   植田泰史 (「世にも奇妙な物語 シリーズ」「人生が楽しくなる幸せの法則」)

   木下高男 (「メゾン・ド・ポリス」「彼女はキレイだった」「忍者に結婚は難しい」)

   北坊信一 (「危険なビーナス」「ミステリと言う勿れ」「忍者に結婚は難しい」)

音楽:(「」「」「」)

企画:上原寿一 (「土竜の唄 シリーズ」「四月は君の嘘」「累」※全て映画・プロデューサー)

プロデュース:髙丸雅隆 (「ヘッドハンター」「白日の鴉 ※SP」「危険なビーナス」)

       高橋眞智子(「レンアイ格闘家 ※ネットドラマ」)

主題歌:Perfume「Moon」

原作:ヨシノサツキばらかもん

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/barakamon/index.html

 

 

木曜日 

 

ハヤブサ消防団(7/13・テレビ朝日・木曜21時)★★★

 

田舎町という"小さな異世界"を舞台に、ミステリー作家・三馬太郎が連続放火騒動や怪事件の真相を探っていく。

稀代のヒットメーカー・池井戸潤氏の真骨頂とも言える、予測不能なストーリーがスリリングに展開されていく戦慄のミステリー。

 

TBSではなく、まさかのテレビ朝日での実写化。

最初は意外でしたが、テレ朝のドラマは硬質な映像とスケールの大きさが

特徴的ではあるので、池井戸作品も案外しっくり来るのかもしれません。

 

しかし、池井戸作品でお馴染みの銀行!融資!新規事業!が今回はないんですよね。

本格的なミステリーだとどんな作風になるのか(それをどう実写化するのか)…

ちょっとだけ気になります。

 

出演:中村倫也川口春奈満島真之介、古川雄大山本耕史生瀬勝久

脚本:香坂隆史(「限界団地」「緊急取調室3」「七人の秘書」「インビジブル」)

演出:常廣丈太(「緊急取調室 シリーズ」「遺産争族」「dele」「モコミ」)

   山本大輔(「妖怪シェアハウス シリーズ」「おっさんずラブ シリーズ」「星降る夜に」)他

音楽:桶狭間ありさ(「呪術廻戦 ※アニメ」「ホメられたい僕の妄想ごはん」)

ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(「コタローは1人暮らし シリーズ」「おっさんずラブ シリーズ」)

プロデューサー:飯田サヤカ(「妖怪シェアハウス シリーズ」「ケイジとケンジ」「漂着者」)

       木曽貴美子(「家政夫のミタゾノ シリーズ」「まだ結婚できない男」「リエゾン」)

       小路美智子(「先生を消す方程式。」「愛しい嘘」「信長のスマホ」)

主題歌:「」

原作 :池井戸潤ハヤブサ消防団

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/hayabusa-syobodan/

 

 

この素晴らしき世界(7/20・フジテレビ・木曜22時)★★★

 

スーパーのパート兼主婦の浜岡妙子が、ある日を境に大女優・若菜絹代としてなりすまし生活を送る姿をコミカルに描く。

また、純粋な目線を持つ主人公が、奇妙な異世界を“世直ししていく”という物語にもなっている。

 

放送前から「脚本家・烏丸マル太=三谷幸喜 説」が噂されている本作。

ペンネーム臭い名前だなぁとは思っていて、過去作品を調べてみても0で

何となく怪しい感じもしていたのですが、もし本当に三谷さんなんだとしたら凄い。

そう言えば私、三谷作品ってまともに見た事ないかも…。

見たとしても、以前再放送されていた「古畑任三郎」くらい?

 

本作で描かれるのは、ごく平凡な主婦と大女優の二重生活って事で、

同枠の"忍者×主婦"の「忍者に結婚は難しい」と言い、

水10の"普通の高校生×ヤンキー"の「ナンバMG5」と言い、

フジは二重生活系の作品がお好きね…と思わなくもないですが。

ただ、本作の場合は公式サイトによると、約30年には構想されていて、

「大人の俳優さんたちを集める」所から始まった企画みたいなので、

掛け合いからちょっとした新鮮な空気感は感じられるのかもしれません。

元々主演をやられる予定だった鈴木京香さんの代役という形ではあるものの、

脇役でのご出演が多い若村麻由美さんが主演なのも珍しいですしね。

 

出演:若村麻由美木村佳乃マキタスポーツ平祐奈、西村まさ彦、沢村一樹

脚本:烏丸マル太(作品不明?)

演出:平野眞  (「監察医 朝顔 シリーズ」「SUITS/スーツ2」「PICU」)

   山内大典 (「知ってるワイフ」「しもべえ」「夕暮れに、手をつなぐ」)

音楽:村松崇継 (「未解決の女 ※SP」「昭和元禄落語心中」「しずかちゃんとパパ」)

プロデュース:鈴木吉弘(「ガリレオ シリーズ」「HERO シリーズ」「ラヴソング」)

       水野綾子(「犯罪症候群」「後妻業」「竜の道」「個人差あります」

主題歌:小田和正「what's your message?」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/subaseka/index.html

 

 

量産型リコ−もう1人のプラモ女子の人生組み立て記−

(6/29・テレビ東京・木曜24時30分)★★★

 

周りとは違うと思って走ってきた若者たちが"人生のオリジナリティー"に葛藤し、プラモデルをきっかけに大人へと組み立っていくホビー・ヒューマンドラマ。

純粋な続編ではなく、「量産型」というワードに因んで、違う人生を過ごす"もう1人のリコ"の物語をお届けする。

 

前作の反響を受けての続編ですが…俗に言うパラレルワールドってやつです。

最初それを知った時は、同じキャストが何人かいるのでややこしくなりそう…とか、

似た設定でぶっちゃけマンネリ化してしまうのでは?とか思っていましたが、

公式サイトでの脚本家・畑中翔太さんの

「もしかしたら、この世界には他にも"量産化"されたリコがいるのではないか?」

というコメントを拝読して、少しだけ考え方が変わりました。

確かに「量産化」ですからね…

他人と比べて、突出した部分がない自分に悩んでいる人は多くいそう。

 

前作を当時視聴済みで、どんな雰囲気かは既に掴めているので

今回も安定して楽しめる気がしております。

※都合上、初回の感想は書けるかどうかは分かりません。

 

出演:与田祐希望月歩前田旺志郎、市川由依、矢柴俊博田中要次

脚本:マンボウやしろ(「量産型リコ」「ラッキーセブン」「お耳に合いましたら。」)

   畑中翔太(「量産型リコ」「絶メシロード シリーズ」「お耳に合いましたら。」)

   オコチャ(「量産型リコ」)

   山元悠加(作品不明)

監督:三石直和(作品不明)

   ヤングポール(「FLASHBACK」「ゲキカラドウ1」「鉄オタ道子、2万キロ」)

音楽:(「」「」「」)

プロデューサー:漆間宏一(「量産型リコ」「捨ててよ、安達さん。」「八月は夜のバッティング…」)

       寺原洋平(「量産型リコ」「サ道 シリーズ」「八月は夜のバッティングセンターで。」)

       涌田秀幸(「このマンガがすごい!」「ゼブラ」「鉄オタ道子、2万キロ」)

原案・企画・プロデュース:畑中翔太(「量産型リコ」「絶メシロード」「お耳に合いましたら。」)

OPテーマ:樋口楓「ぶっ飛んでラニカイ」

EDテーマ:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/ryosangatariko2023/

 

 

金曜日 

 

トリリオンゲーム(7/14・TBS・金曜22時)★★

 

“世界一のワガママ男”のハルと、“まじめで不器用なエンジニア”のガクという正反対の二人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(=トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメント。

 

公式サイトによると…"何者でもない"2人が個性的な仲間を増やし、大企業を作って

資本会社「ドラゴンバンク」からの妨害も跳ね返すという話になるんだそう。

銀行、逆襲、阻止…どことなく日曜劇場っぽいですね。

 

誠実な役を演じてきた印象の強い、目黒蓮さんのワガママ男っぷりは楽しみですが、

なんせ脚本家が、作品の当たり外れが大き過ぎる方ですから…(汗)

それに、1兆という非現実的な設定について行けるのか?と疑問にも感じているのでね。

そんな訳で、あまり期待せずに見てみようと思います。

 

出演:目黒蓮佐野勇斗今田美桜福本莉子竹財輝之助、吉川晃司、國村隼

脚本:羽原大介 (「マッサン」「昭和元禄落語心中」「ちむどんどん」「キッチン革命 ※SP」)

演出:村尾嘉昭 (「アンナチュラル」「死にたい夜にかぎって」「ファイトソング」)

   竹村謙太郎(「アンナチュラル」「婚姻届に判を捺した…」「インビジブル」)

   田中健太 (「半沢直樹 シリーズ」「恋はつづくよどこまでも」「ペンディングトレイン」)

音楽:木村秀彬 (「コウノドリ シリーズ」「この恋あたためますか」「ラストマン」)

プロデューサー:松本明子 (「3年A組」「オー・マイ・ボス!」「オールドルーキー」)

        松下ひろみ(「村井の恋」)

        加藤章一 (「警視庁ゼロ係 シリーズ」「私の家政夫ナギサさん」)

主題歌:Snow Man「Dangerholic」

原作:稲垣理一郎 作画:池上遼一『トリリオンゲーム』

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/trilliongame_tbs/

 

 

警部補ダイマジン(7/7・テレビ朝日・金曜23時15分)★★★

 

強い正義感をもつ警視庁捜査一課のエースが、"飼い主"である警視正の指示で警察がとても手を出せない犯人を秘密裏に始末していく、新感覚&衝撃のピカレスク・サスペンスドラマ。

 

キャストが濃い(笑)木曜21時枠じゃないのが勿体ない!!

 

法で裁けない犯人をダークヒーローが始末していく作品は、

既に何年も前に見た事があるので、"テレビの限界に挑む"と言われても

正直あまりピンとは来ていないのですが。

ただ、キャストの豪華さにつられて、力の入りようは伝わってくるので…

とりあえず初回を視聴してみるつもりです。

 

出演:生田斗真、土屋太鳳、小澤征悦シシド・カフカ高橋克典向井理

脚本:徳永友一(「ルパンの娘 シリーズ」「海月姫」「ボクの殺意が恋をした」)

監督:三池崇史(「土竜の唄 シリーズ」「ラプラスの魔女」「妖怪大戦争」※全て映画)

   倉橋龍介(「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」「リズスタ」※全て特撮)

音楽:遠藤浩二(「スパイラル」「直ちゃんは小学三年生」「いちげき ※SP」)

ゼネラルプロデューサー:服部宣之(「ケイジとケンジ シリーズ」「書けないッ!?」「警視庁アウトサイダー」)

プロデューサー:坂美佐子(「土竜の唄 シリーズ」「ラプラスの魔女」「妖怪大戦争」※全て映画)

       井上文雄(「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」「リズスタ」※全て特撮)

       前田茂司(「土竜の唄 シリーズ」「ラプラスの魔女」「妖怪大戦争」※全て映画)

       後藤達哉(作品不明)

制作プロデューサー:奥野邦洋(「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」「リズスタ」※全て特撮)

         善田真也(「土竜の唄 シリーズ」「ラプラスの魔女」※全て映画)

主題歌:関ジャニ∞「オオカミと彗星」

作:リチャード・ウー 画:コウノコウジ『警部補ダイマジン』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/daimajin/

 

 

初恋、ざらり(7/7・テレビ東京・金曜24時12分)★★

 

軽度知的障害と自閉症を持つ主人公・上戸有紗は、新しいアルバイト先の先輩・岡村龍二との出会いをきっかけに恋に落ち、彼の優しさに触れることで少しずつ心境が変化していく。

美談でも社会派でもない、不器用だけど愛おしい"今"を生きる人たちの思いを紡ぐラブストーリー。

 

発達障がいを取り扱ったドラマは、作り手がどんな解釈をしているのかが気になるので

無条件で見てしまいたくなるのです。

ただ、本作の場合はラブストーリーなのでどう転ぶか…

これも、とりあえずチェックしてみます。

 

出演:小野花梨風間俊介

脚本:坪田文  (「99.9 シリーズ」「コウノドリ シリーズ」「探偵ロマンス」)

   矢島弘一 (「コウノドリ2」「八月は夜のバッティングセンターで。」「東京の雪男」)

   池田千尋 (「まどろみバーメイド」「B面女子 ※SP」「メンタル強め女子白川さん」)

   紡麦しゃち(作品不明)

   藤沢桜  (「福岡恋愛白書17 おはようマドンナ ※SP」)

監督:池田千尋 (「まどろみバーメイド」「大豆田とわ子と三人の元夫」「祈りのカルテ」)

   七字幸久 (「歌謡曲だよ、人生は ※映画」「超能力シックス」「私と夫と夫の彼氏」)

   倉橋龍介 (「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」「リズスタ」※全て特撮)

音楽:元倉宏  (「大阪府警潜入捜査官」「SとM 劇場版」「ナニワ銭道」※全て映画)

   小山絵里奈(「ポルノグラファー シリーズ」「じゃない方の彼女」「私と夫と夫の彼氏」)

チーフプロデューサー:祖父江里奈(「きのう何食べた?」「運命警察」「弁護士ソドム」)

プロデューサー:北川俊樹(「あまんじゃく シリーズ ※SP」「僕はどこから」「らせんの迷宮」)

       廣瀬雄 (「バベル」「ウォーターズ ※映画」「ソフトボーイ ※映画」)

OPテーマ:「」

EDテーマ:「」

原作:ざくざくろ『初恋、ざらり』

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/hatsukoizarari/

 

 

土曜日 

 

最高の教師 1年後、私は生徒に■された(7/15・日本テレビ・土曜22時)★

 

卒業式の日に「担任生徒の誰か」に突き落とされた教師が、1年前の始業式の日に時を遡る…。

自分を殺害する「30人の容疑者」である生徒たちと本気で向き合い、再教育する"新時代"の学園ドラマ。

 

炎上する未来が見えますね……。

まぁ既に、修正前にあった一部のワードでプチ炎上してましたが(汗)

何と言っても、「『教師が生徒のために全てを賭けて向き合う』

そんな信念を持った者は最早今の時代、絶滅危惧種だ」と表記している辺りに、

教育現場への偏見と、この考えを偏見だと自覚していない事からくる

強い正義感すら感じさせます。

 

視聴前からあれだけ過激な作りだと、「3年A組」の二の舞で終わってしまいそう。

果たして、どこまで見続けられるか…(汗)

 

出演:松岡茉優芦田愛菜

脚本:(「」「」「」)

演出:鈴木勇馬(「3年A組」「二月の勝者」「リバーサルオーケストラ」)

   二宮崇 (「正義の天秤 シリーズ」「ゆるキャン△ シリーズ」「合理的にあり得ない」)

音楽:松本晃彦(「怪盗 山猫「3年A組」「コントが始まる」「悪女」)

チーフプロデューサー:田中宏史(「君と世界が終わる日に シリーズ」「Dr.チョコレート」)

プロデューサー:福井雄太(「3年A組」「コントが始まる」「サヨウナラのその前に」)

       鈴木努 (「住住 シーズン3,4」「ばかやろうのキス」「沼る。港区女子高生」)

       秋元孝之(「もみ消して冬」「#リモラブ」「金田一少年の事件簿(2022)」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.ntv.co.jp/saikyo/

 

 

ノッキンオン・ロックドドア(7/29・テレビ朝日・土曜23時)★★

 

不可能犯罪のトリック=【HOW】の解明を得意とする探偵と、動機や理由=【WHY】の読解を得意とする探偵がバディを組み、奇妙な難事件や闇深き“未解明”事件の真相を探っていく。

時に軽快で微笑ましく、時にブラックでヒリヒリする人間模様も入り乱れた本格ミステリー。

 

シリアスな雰囲気を醸し出している割には、

なぜか刑事が大胆にコケるシーンを入れる事にこだわられていた

堤監督の最新作ですからね(苦笑)

ここが一番の不安要素です。

 

ただ…コメディパートの多用で、再びグダグダな仕上がりになってしまうのか?

それとも、「TRICK」が放送されたテレビ朝日の深夜枠である事から

本来の面白さが戻ってくるのか?

まずはそこを注目しながら見ていきたいと思います。

 

出演:松村北斗西畑大吾石橋静河畑芽育

脚本:浜田秀哉(「イチケイのカラス シリーズ」「ボイス 110緊急指令室 シリーズ」「絶対零度 シリーズ」)

監督:堤幸彦 (「SICK'S シリーズ」「神の舌を持つ男」「Get Ready!」)他

音楽:fox capture plan (「コンフィデンスマンJP シリーズ」「カルテット」「ブラッシュアップライフ」)

ゼネラルプロデューサー:中川慎子(「桜の塔」「NICE FLIGHT!」「ハマる男に蹴りたい女」)

プロデューサー:田中真由子(「NICE FLIGHT!」「トモダチゲームR4」「ハマる男に蹴りたい女」)

       尾花典子 (「コタローは1人暮らし シリーズ」「死役所」「消えた初恋」)

       長澤佳也 (「耳をすませば(2020) ※映画」「ハルカの光」「東京の雪男」)

       小林麻衣子(「トモダチゲームR4」「最初はパー」「コタローは1人暮らし2」)

主題歌:「」

原作 :青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』

公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/knockin_on_locked_door/

 

 

日曜日 

 

VIVANT(7/16・TBS・日曜21時)★★

 

「敵か味方か、味方か敵か―冒険が始まる。」日曜劇場の作品を盛り上げてきた超豪華俳優陣と、数々の大ヒットドラマを手掛けてきた福澤克雄監督による、限界突破!アドベンチャードラマ。

 

この記事を書いている日にちは6/28だというのに、

公式サイトの作品概要ページでは

未だに役者さんと監督についてしか触れられていない件。

「アドベンチャードラマ」というジャンルもよく分かりません(笑)

初回放送日まで詳細は明かさない事で、

何だこれ?と感じた視聴者を呼び寄せるのが狙いなんでしょうね。

 

情報が少ないので何とも言えませんが、

とにかく、豪華キャストの集結が出オチで終わらないよう願います…。

(一部のスタッフ的に、顔芸ドアップの典型的な仕上がりになりそうなんですけどね…。)

 

出演:堺雅人阿部寛二階堂ふみ松坂桃李役所広司

脚本:(「」「」「」)

原作・演出:福澤克雄(「半沢直樹 シリーズ」「下町ロケット シリーズ」「ドラゴン桜(2021)」)

演出:(「」「」「」)

音楽:(「」「」「」)

プロデューサー:飯田和孝(「義母と娘のブルース」「ドラゴン桜(2021)」「マイファミリー」)

主題歌:「」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/

 

 

何曜日に生まれたの(8/6・テレビ朝日・日曜22時)★★

 

ある出来事をきっかけにひきこもりになった20代無職の女性の物語。

ラブストーリーか、ミステリーか、人間ドラマか、社会派か?先が読めない予測不能な展開で魅せていく。

 

発表が遅かったのもあるけれども、

この作品も情報が漠然としていて、どんな話か掴みかねますね。

 

野島伸司さんが地上波ドラマの脚本を担当されたのは、2018年の「高嶺の花」が最後。

視聴当時は難解な印象が強く、何とか野島さんならではの良さを探しながら

徐々に面白く見られたって感じなので、

本作の世界観に馴染むのもまた時間がかかりそうな気がしています。

 

まぁ個人的には、意味深なシーンを散りばめるだけ散りばめて

"視聴者の考察任せ"をする内容にならばければ良いかな…と思ってます。

 

出演:飯豊まりえ、溝端淳平、井上祐貴、シシド・カフカ陣内孝則

脚本:野島伸司 (「OUR HOUSE」「パパ活」「高嶺の花」「エロい彼氏が私を魅わす」)

演出:大塚恭司 (「雨が降ると君は優しい」「高嶺の花」「夫婦が壊れるとき」)

   岩本仁志 (「崖っぷちホテル!」「恋はDeepに」「家庭教師のトラコ」)

   松原浩  (「雨が降ると君は優しい」「高嶺の花」「しずかちゃんとパパ」)

音楽:福廣秀一朗(「東野圭吾 手紙 ※SP」「女の戦争」「ドクターホワイト」)

企画・プロデュース:清水一幸(「ポルノグラファー」「推しが武道館…」「日曜の夜ぐらいは…」)

プロデューサー:南雄大 (「恋に無駄口」「封刃師」「ひともんちゃくなら喜んで!」)

       松原浩 (「雨が降ると君は優しい」「高嶺の花」「サムライカアサン」)

       柴田裕基(「らせんの迷宮」「受付のジョー」「ブラッシュアップライフ」)

       難波利昭(「レンタル救世主」「今からあなたを脅迫します」「サムライカアサン」)

制作プロデューサー:奈良井正巳(「コールセンターの恋人」「それでも愛を誓いますか?」)

主題歌:The Hollies「Bus Stop」

原作 :オリジナル

公式サイト:https://www.asahi.co.jp/nanuma/

 

 

CODE 〜願いの代償〜(7/2・日本テレビ・日曜22時30分)★★

 

どんな願いも叶えるアプリ"CODE"を利用し、主人公・二宮湊人が不審な事故に巻き込まれた恋人の死の真相を追うノンストップ・クライム・サスペンス。

 

トランシーバーではなくアプリ…韓国ドラマのリメイクではなく台湾ドラマのリメイク…

5年の時を経て、再び「ファンタジー設定×リメイク作品」の

主演を張る事となった坂口健太郎さん。

それにしても、「どんな願いも叶えるアプリ"CODE"」という設定に

トンチキ臭を感じるのは気のせいでしょうか(笑)

 

染谷将太さんと堀田真由さんの並びを見て、

そんな早く再共演する事ある!?とも思ってしまったのでした。

内容に関しては…脚本家や某癖の強い演出家、リメイク作品があまり成功した試しがない件と

懸念点は多いので、ここも期待値は低い感じですね…。

 

出演:坂口健太郎、染谷翔太、松下奈緒、堀田真由、玉山鉄二

脚本:酒井雅秋 (「仰げば尊し」「レッドアイズ」「らせんの迷宮」「インフォーマ」)

   山田能龍 (「電影少女 シリーズ」「全裸監督」「真相は耳の中」「Get Ready!」)

演出:森淳一  (「リトル・フォレスト ※映画」「ミス・シャーロック」)

   木村ひさし(「99.9 シリーズ」「シェフは名探偵」「警視庁アウトサイダー」)

音楽:菅野祐悟 (「昼顔」「半分、青い。」「あなたがしてくれなくても」)

チーフプロデューサー:岡本浩一(「ボクの殺意が恋をした」「Sister」「勝利の法廷式」)

プロデューサー:中間利彦(「リピート」「ボクの殺意が恋をした」「探偵が早すぎる2」)

       阿部豪 (「永遠の0 ※映画」「あまんじゃく2 ※SP」「ドラフトキング」)

       真壁幸紀(「電影少女 シリーズ」「すくってごらん ※映画」)

主題歌:UVERworld「VICTOSPIN」

原作 :台湾ドラマ『浮士德遊戲(英題:CODE)』『浮士德遊戲2(英題:CODE2)』

公式サイト:https://www.ytv.co.jp/code/

 

 

まとめ

 

期待度ランキングをTOP5で付けるならば...

1位 ばらかもん(フジ・水10)

2位 シッコウ!!(テレ朝・火9)

3位 この素晴らしき世界(フジ・木10)

4位 量産型リコ(テレ東・木深夜)

5位 警部補ダイマジン(テレ朝・金11)

といった感じ。

 

夏クールは(も?)、現段階で惹かれる作品が少ないですね。

その中でも、好みに合いそうだなぁと思っているのは「ばらかもん」、

大コケしなさそうなのは「シッコウ!!」で、この2作品が期待株って所でしょうか。

 

前期は(元々挙げていたもの全部を見るつもりはなかったものの)21作品中

私史上最多の8作品をリタイアしたくらいには、ドラマを見る気力を失いかけていたので…

クールが変わった事で、また気持ちをときめかせてくれる作品が

出て来れば良いなぁとただただ願うばかりです。

もう、今言えるのはこれだけです。

少なからず、期待度ランキング上位に設定した5作品は

そのまま面白くあってくれますように…(-人-)

 

***

 

ではでは、個人的ヒット作が出て来れば良いなぁと願いつつ...

夏クールのドラマを楽しみに待ちましょう(´∀`)

最後まで閲覧ありがとうございました!

 

 

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風間公親−教場0− そ…特別編 雑感|慣れてはいるけど、さすがにこれは…。

 

 

特別編の感想を箇条書きにすると、こんな感じです。

・9.5割ダイジェスト

・映画の告知はなし

・「妹はどこだ?」のシーンはカットされた上に、匂わせエピソードも一切なし

・伊上(堀田真由)と谷本(濱田崇裕)、尾山(結木滉星)の3人の絡みが見たい方向け

まぁ最後に関しては、そこだけ集めても恐らく30分にも満たないんですけどね(汗)

 

今まで見てきた経験上、どんな内容になるかは察していても、

新録部分は実質中身がなく、あまりの捻りのない作りで…

果たして最終回の翌週に放送する意義はあったのか?と頭を抱えてしまうほどでした。

正直、数々の月9の特別編の中でも最もガッカリさせられました。

 

蓋を開けばほぼ総集編なのに、頑なに「特別編」と言い張るのは何なんでしょうね。

せっかく特別編を放送するのならせめて、

メイキング映像や、本編でも(もし後々配信するのであれば)ディレクターズカット版でも

見られない未公開映像を挿入するなどすれば、名前に見合った作りになるんですが…。

それが難しいのであれば、最終回が終わってから…ではなく、

"予習・復習"のつもりで映画化公開直前の時期に放送した方が

視聴者も見に行こうと思う人が増えるだろうし、作り手側は観客動員数向上→功績に繋がって

両者WinWinな気がするんです。

 

月9の特別編は2021年10月期の「ラジエーションハウスⅡ」(約1年半)ぶり。

フジテレビ全体だと、去年は1月期に月10「ドクターホワイト」(※関西テレビ制作)が、

4月期に水10「ナンバMG5」でやっておりました。

3番目の作品は視聴者への敬意が感じられる作りではありましたが…。

 

ドラマが好きで、フジテレビドラマの復活を内心願っているからこそ

辛辣な言葉にはなってしまうのですが。

もし本作を機に、再び特別編を

レギュラー化するつもりなら(あんまりして欲しくはないけれど…)、

本来ドラマの面白さや深みを届ける立場のテレビ局自身が

ファスト動画まがいの制作を続けてしまっては、信用も落ちて

視聴者のテレビ離れ・ドラマ離れを加速させるだけだと思います。

 

これは「じゃあ見なきゃ良いじゃん」で済まされる話ではないんですよね。

限られた時間の内の1時間をその作品に費やして、

初回から録画やTVerなどで欠かさず見てきた気持ちを裏切る事になると考えているので…。

最終的にあの形をとるんだったら、日頃からドラマを見る訳ではない方からしたら

それを見れば良いか…って事にもなりますし、

そうなると、視聴率もTVer再生回数もSNSでの盛り上がりも、徐々に低迷していく一方。

 

ついこの間も最終回にまつわる考えを、素人ながら書かせていただきましたが、

特別編の制作&放送も、もっと慎重になっていただきたいな…と願うばかりです。

活気がなくなっちゃうと寂しいので(泣)どうか、今後改善されていきますように…。

 

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日曜の夜ぐらいは… 9話 感想|みんな、強くなったねぇ。

 

 

「あ〜でも、私たち喧嘩した事ないですよね」

これ…気になっていたんですよねぇ。

確かに、全く喧嘩もせずず〜っと仲良し!な関係性を長年持続出来るのも

1つの友情の形だとは思うんですけど、

3人で、しかも本作の場合は「不器用で、狭い人間関係の中で生きてきた人」が

集まって出来たグループではあるので、

2対1になったり、言い回しで誤解させてしまったりなどで

些細な衝突が起こらないのが、どうも不思議には感じていたのです。

 

ここまでの流れを踏まえると、敵キャラが周りをかき乱す展開もなければ、

カフェオープンまでの道のりも、ひたすら

「大切な友達と、夢に向かって突き進むのが楽しい!嬉しい!」

というポジティブな感情だけで終わっていく結末が予想出来ます。

ってなると、登場人物それぞれが苦境を乗り越えていく姿を、

わざわざ分かりやすい敵キャラを複数投入しなくとも、

"3人"に絞っても描けたんじゃないかな?とは思ってしまうのでした。

 

例えば…カフェ経営も含めて、みんなで1つの物事を成し遂げる行為って、

実際はそんなに夢物語で終わらない気がするんですね。

おまけに、3人とも超初心者で、本業と両立の日々を送っている。

初めての事だらけで、専門用語や知識を覚えるのに最初は精一杯でしょうし、

度重なる手続きにも追われるでしょうし、

両立を毎日続けていれば、そのうち疲れも溜まってくる訳で…

そういった「新しい事に取り組んでみての紆余曲折」から話を膨らませて、

やがて口論へと発展…でもアリだったのかもしれません。

あるいは、私のただの考え過ぎで終わった(苦笑)、

5話での「距離が遠いがために、サチのように翔子の所に駆けつけられなければ

翔子が落ち込んでいる理由も聞けなかった(知らされなかった)若葉」のエピソードを

とあるきっかけで掘り起こしてみるとか?

 

まぁ何と言うか、3人がお互いに、自分が今まで溜め込んでいたモヤモヤを晒け出して、

本音でぶつかり合って、少し落ち着いてから笑い合う…を経験した事で

絆がより一層強くなる"ターニングポイント"的な話も

見てみたかった気持ちにはさせられました。

もちろん、ギスギスした内容はしんどいですけどね…。

 

とは言え、邦子(和久井映見)が博嗣(尾美としのり)をビンタしたシーンは

見ていてスッキリしましたねぇ。

「あなたみたいな人は、月千円なんてカッコ悪いから、

金が出来たら〜とか考えるけど…出来ないんだから!」

確かに、プライドが高ければ高い人ほど、自分を良く見せようとするのはありがちで…

この発言も説得力抜群(笑)

本当の事を言えば、彼よりももっとゲスなまどか(矢田亜希子)にも

ビンタして欲しいくらいですが、

(改心するかは分からなくとも)ここで1つ蹴りをつけてくれたのは安心しましたし。

あの場から去る時に博嗣の方をあえて見ないようにしていた

邦子と富士子(宮本信子)の少し強ばった表情も、

絶対に振り返らないぞ…振り返った所でどうせ同情するだけなんだから…という

覚悟と芯の強さを感じさせて印象的でした。

 

みね(岡山天音)も随分頼もしくなりましたよねぇ。

「みね禁法」が発令されるのも頷けるほどで(笑)

今回は最終回に向けての"プチ集大成"って感じで、大切な人との出会いで培った

それぞれのたくましさを見た回でもあった気がします。

 

スタンガンの件は…普通に犯行で使用するんじゃなくて、

強い自分であろうとするための"お守り"として買ったんじゃ?と

捉えているんですけど、どうなんでしょうね。

次回予告を見る限りは、このまま順調にオープン出来そうではあるので、

タイトルの通り「日曜の夜ぐらいは…(こんな幸せな終わりが良いよね…)」

と思えるような最終回になる事を期待しております。

 

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ペンディングトレイン—8時23分、明日 君と 10話(最終回) 雑感|何がしたかったの?と言いたくなっちゃう。

 

 

※コメント欄にこっそり残すつもりでしたが、

文章が長くなったので記事として上げる事にしました。

多少殴り書きの感想になってしまっていますが…どうかよろしくお願いいたします。

 

いやいや、SFモノは結末まで描かないとダメでしょう!

特に本作の場合は、散々"未来"について言及してきたんですから。

なんだかなぁ。最後まで見て損した…と言いたくなる最終回でしたね。

 

電話をした後でソファーにダイブする蓮見(間宮祥太朗)のシーンや、

実のなっている木のある場所で「生きろよ…」と呟く田中(杉本哲太)のシーンで、

視聴者に結果がどうなったのかを想像させる材料を作った"つもり"なんでしょうけど、

それは成功と失敗どちらにも捉えられるほどの超〜微妙な表現な訳で。

加えて、終盤で急に、環境番組で使用されていそうなフリー映像を流し始めた辺り、

個人的には、残り1話で上手くまとめられないから丸投げしたようにしか思えませんでした。

 

植村(ウエンツ瑛士)が動画を投稿したら"未来から来た者たち"を揶揄する方向に行き、

米澤(藤原丈一郎)が動画を投稿したら今度は賛同者ばかりになる。

大手垢が拡散した事で招いた結果とは言え、真相を暴露する点では似通った内容なのに、

前回と今回でネットによる効果が大きく違っているのはなんで?

 

隕石が接近している説が出たら世界が滅亡の危機なのに、

なんでスイスへ「逃げる」「逃げない」の話になる?

そもそも…なんでいきなりスイスの話題が?

 

ある時からぱったり姿を現さなくなった山本(萩原聖人)や

他の6号車の面々はどうなったの?

田中と同じ世界で暮らしているなら(暮らしてるんですよね?)、

終盤で2人仲良く魚を食べているシーンを挟んでも良かったのでは?

 

…と、話の流れで疑問に感じる部分もとにかくたくさん。

 

ジャケットが未来に行き渡るメカニズムも気になりますが、

そこまで気になり出したらキリがないので置いておくとして。

あまりにも諸々の要素がやんわりと済まされているために、

全体的に「なんで?」と言いたくなる点が多かったです。

 

っていうか、世界が滅亡の危機…って書いた所で思いつきましたけど、

隕石が本当に接近するのであれば、予言者を名乗る者が続々と出てきて、

彼らが予測した地震が頻繁に起こっているのをきっかけに

シェルターを作ろうとする動きもあったはずなんですよね。

私としては、組織が実際にどう対応したのかが、ほとんど描かれなかったのも変に思えて…。

最終回でもひたすら"友情・絆・恋愛"を描き、"外の世界"はあくまでもネット止まり

というのが、非現実さと緊迫感のなさを生み出していた気がします。

 

結局…大多数は放置されっぱなしで終わった登場人物と言い、

サバイバルや未来を変える云々の話、ネット問題を設定付けたのと言い、

キャッチーさを取り入れようとして感動エピソードを盛り込んだのと言い、

全てにおいて欲張り過ぎた。

それが、本作の失敗に繋がったんじゃないでしょうか。

 

そして勝手ながら、出オチ扱い(としか言いようがない)の間宮祥太朗さんと、

今勢いのある山田裕貴さんと赤楚衛二さんのお2人が気の毒に思えてくる作品でもありました。

赤楚さんに関しては、来期の主演作が上手くいって欲しいとすら思えてしまうほどで…(汗)

まぁ……本作の唯一良い所を挙げるとするなら、

"その後"を描いた特別編の放送が発表されなかっただけマシなのかな?(苦笑)

 

いや〜しかし…今期は「それパク」を除いて、お口ぽか〜んってなる締め方が続きますねぇ。

日本のドラマ、お願いだからこれ以上衰退しないでおくれやす………。

 

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あなたがしてくれなくても 11話(最終回??) 感想|一番未練タラタラなのはフジかもしれない(汗)

 

 

本作を好意的に見ていた身として…まずはポジティブな事から書き始めます。

 

最終回で唯一上手いなぁと感心させられたのは、

心の声の有無で4人それぞれの心境の変化を表していた所でしょうか。

本作の特徴で挙げられるのは、やっぱり頻繁に盛り込まれたモノローグで、

本来誰かに気持ちを伝えるための手段である言葉を自分の中に押し込めていたのが、

全体に漂う苦しさや胸が締めつけられる想いに繋がっていたと思うんですね。

 

しかし…そのモノローグが最終回ではほぼなく、

唯一あったのは、締めの言葉の意味合いも兼ねた

「雨が上がっても、明日になっても、その向こうに何が見えるのかよく分からない」

「だから私は歩いて行く」のみち(奈緒)の2台詞だけ。

最後まで見て、何だかいつもよりカラッとした雰囲気だな…という

違和感の正体が分かってスッキリしたと同時に、

夫婦の時は晒け出せなかった本音を、離婚して以降はありのまま晒け出す4人の姿には、

夫婦・子供・セックス…といった様々なしがらみから

解放出来た喜びを物語っていたような気がします。

 

また、内容全体を通して言えば、分かりやすい悪役を登場させて引っ掻き回す事なく。

何やってるんだ…と思いつつも、自分にもどこか心当たりがあって

ついつい共感してしまいたくなる"人間の弱さ""ズルさ"や、そこから生まれるすれ違いを

描写するのに徹底していたのは、本作のこだわりが感じられて好きでした。

演出も含めて、"気持ち"の表現の仕方が繊細だった作品として記憶に残るとは思います。

 

後で冷静になってみて、どうしても特筆しておきたい!って所はそこくらい。

ここからはツッコミだらけの感想が続いて…

もう、最終回を一言でまとめるなら「なんそれ!」な印象が強かったですかね。

 

最も視聴者がモヤモヤしているであろう みちと陽一(永山瑛太)の元サヤについては、

個人的には、"楓の家政婦さん"扱いに耐えられず、夫婦らしい生活を送ってこれなかったのが

離婚のきっかけとなった新名家とは違って、みちと陽一にはまだ愛が残っているのは伝わるし。

近年のドラマはハッピーエンドが多くて

同じ放送枠の「純愛ディソナンス」の最終回も綺麗にまとまったくらいだから、

2人が何やかんやで元サヤに収まるんじゃないか…と想定はしていたんです。

だから、それ自体は否定はしません。

ただ問題なのは、2人がそう決心するまでの過程を端折り過ぎって話。

 

そもそも…子供を作るか作らないかの価値観の相違で、離婚を決意したんでしょ?

子供をどうするのかお互い考えて、話し合うシーンが挿入されていれば

再び…ってオチにも納得出来たかもしれませんが…

そこはなぁなぁなままで終わりにしたのが、消化不良感が満載でしたよね。

カフェで自分のダメな部分を打ち明けた事で、お互い割り切れたかな?と思いきや、

その流れで家で影絵をやってはしゃぐっていう展開にも、ついて行けませんでしたし。

いくら「してくれなくても、夫婦としてこれからも一緒に生きていきたい」を

表してそうなタイトルの表示のタイミングが洒落ていたとしても、

それまでがあまりにも強引過ぎました。

 

描写過程の雑さが影響したのか、新名(岩田剛典)がコイントスしたり、

元妻を挟んで歯が浮く言葉で口説いたりと、

急にヤバい奴と化してしまっていたのも気の毒で…(中の人が…)。

そして、2ヶ月後、9ヶ月後で時間経過させているんだから、

4人が割と頻繁に会う内容にしない方が自然だった気がします。

子供と面会する訳でもないのに、なんでそんなに会ってるの?って

見ていて疑問符が浮かびまくりでしたもん(笑)

どうしてもそうしたいんだったら、せめて、

みちも楓(田中みな実)も新たな環境で奮闘していて…陽一は独立のための準備をしていて…

それぞれ別の世界で"今"を忙しなく生きているから、再会しそうで中々再会しない…

という体で、序盤は進めてみたら良かったのかもしれません。

 

しかし、その肝心の「空白の期間」はなんと来週の特別編でやるそうで(汗)

しかも1時間での放送なので、だったら、最初から本編内に組み込んで

12話構成にする事も可能だったんじゃないでしょうかねぇ。

 

今期のフジテレビのドラマは月9も水10(※有料配信)も木10も特別編との事で…

最後に手厳しいかつ生意気な発言をしますが、

正直、好きで作品を見ている視聴者の善意に甘え過ぎだと思います。

大元を解決せず、明らかに"続き"を匂わせている作品もそうですが…

「最終回」と銘打ったのなら、そこできちんと完結させて欲しい。

「最終回」の定義について、改めて考え直していただきたいです。

※特別編の感想は、その日は外出先にいるため書く予定はありません…。

 

↓今までの感想はこちら↓

 

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