100万回 言えばよかった 1話 感想|サスペンス部分に興味津々

 

 

恋愛要素はもちろん、サスペンスもあり、コメディもあり…で

一言ではジャンルを括れないような、何だか不思議な内容でしたね。

そのお陰か、いろんな作品を思い浮かべながら見ておりました。

 

恋愛とサスペンスの融合で、切ない雰囲気を醸し出させる作りは「最愛」を。

幽霊が絡んだ設定とコメディ繋がりで「あのときキスしておけば」を。

佐藤健さんが料理人の役で「天皇の料理番」を。

看病のシーンや交差点のシーンで、少しキュンとさせるような

格好良い姿を見せてきた所は「恋はつづくよどこまでも」を彷彿とさせます。

 

…ってまぁ、後半に関しては、佐藤健さんってそう言えば

TBS作品のご出演が多いよなぁ…と考えていて出てきた事ではあるんですが。

でも、中でも一番近いのは、

去年のちょうど同時期に放送された「妻、小学生になる。」だと思っています。

しょっぱいプリンで直木(佐藤健)がそばにいると確信するラストシーンなんかは特に、

ハバネロがかかったミートボール入り弁当のくだりと重なってしまいましたしね(笑)

あちらは脇役ではありましたが、幽霊と会話出来る人物が存在しているのも一緒です。

 

ただ…「妻、小学生になる。」とは近くても

"同じ"までは行かないと思える理由は、2点あって。

1点目は、その作品が、最初は妻が生まれ変わりの姿でやってきたのが

後に幽霊だったと判明していたのに対して、

本作では、直木が彷徨っている幽霊である事を先に明かしてから

他人の体に憑依する…という、実態を逆方向から描いてきた点。

2点目は、その作品だと、妻の他界から数年経っても前を向けない主人公の未練を強調しながら

ゴールを「家族再生」にしていたのに対して、

本作は「直木はどうして亡くなったのか?」「直木の家族関係は?」

「事件との関連性は?」「そもそも生霊の線もあるのでは?」といった、

(初回の印象だと)当時はあまり語られなかった彼の真相に迫る所をゴールに定めている点。

 

こう書いてみると、大まかな設定は似ていても、

テーマ自体や細部では異なっている事が分かるでしょう。

言い換えると、今は既視感を覚える設定でも、

今後の展開次第では差別化は大きく図れるし、化ける…

そんな可能性を秘めているという事にもなります。

原作の実写化なら「きのう何食べた?」や「G線上のあなたと私」、

オリジナルなら「サギデカ」と、どちらも成功を収められている安達奈緒子さんと、

同じくヒット作を多く生み出している磯山晶プロデューサーとのタッグなので、

大コケはしないはず…という訳で、期待はしてみたいです。

 

内容に関して言えば…

本作のうたう「"切なくて温かい"ファンタジーラブストーリー」に合わせて、

全体的に演出も劇伴も落ち着いたトーンで作られていた所が好印象でしたし。

お2人の日常感溢れる会話劇の上手さはもちろんなんですが、

今期のドラマの初回はどれも

人物にまつわる説明台詞や小ネタで詰め込み過ぎな傾向にあった分、

台詞の量も程良く、間の取り方も適切で、映像で魅せていってくれる内容に

居心地の良ささえ感じさせました。

 

強いて言えば、上にも書いたように、火10枠を思わせる演出が一部あって「?」と感じたのと。

設定上仕方ない部分はあれど、譲(松山ケンイチ)と直木のコメディなやり取りが

落ち着いたトーンで展開されていく内容に対して、若干浮き気味にも感じた事。

そして、憑依が絡んでしまったら何でもアリでは…?

「確かにそばにいる」と確信する悠依(井上真央)の心情変化は

初回のハンバーグで終わり…じゃなくて、もう少しじっくり描いて欲しかったかも…と、

気になる所はいろいろあったんですが。

でも、想像していたよりも先を見てみたくなる要素もあり、

惹かれる物語だったのには間違いないので、次回も引き続き見ていこうと思います。

 

それにしても、今期のプライム帯…

設定や作り手の癖が強いドラマが多いのは気のせいでしょうか(笑)

 

 

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忍者に結婚は難しい 2話 感想|忍者要素が1割程度になってる感。

 

 

公式サイトのイントロダクションの一部を抜粋すると、

「『ロミオとジュリエット』をもほうふつとさせる」とは書かれていて、

劇中でも触れられてはいるんですけど…

本作、その関係にすらなれていないように見えるんですよねぇ。

 

ドラマ上で時々描かれる「ロミオとジュリエット」みたいな関係性は、

本来、お互いが愛し合っていて、もっと近づきたいと思いながらも、

自身と相手の身分の違い、自身の生まれ育った環境が恋愛の"足枷"となって

すれ違いが起こってしまう事から生まれる切なさを表現するものだと思っていて。

禁断の恋だと分かっていながらも、それでも大切な人を愛する気持ちを優先する

直向きさも描かれて、初めてこの手の題材は盛り上がる気がするんです。

 

でも…本作の場合は、蛍(菜々緒)が悟郎(鈴木伸之)のどちらかが

相手の正体を察してしまっている訳でもないし、

その上、蛍は悟郎に愛想を尽かしていて、離婚するつもりでいる。

肝心の"すれ違い"も、自身の秘密を守るが故についた嘘で、相手を傷つけてしまったり、

誤解させてしまったり…から来ているってよりかは、

悟郎の生活態度に完全に落ち度があるという感じ。

2話まで見ても、蛍、何にも悪い要素が見当たりませんもん(笑)

夫婦を描くドラマだから、最終的にはハッピーエンドにはなるんでしょうけど、

離れないで欲しい…と焦ったい気持ちにさせられるどころか、

彼みたいな人とはもう別れた方が良いんじゃないの?と視聴者に思わせている時点で、

残念ながら、「ロミオとジュリエット」は成立していないと思います…。

 

そして、微妙に感じる所は、やはり忍者パートの物足りなさにもありますね。

今回に至っては、前回の話の流れで

甲賀忍者の足取りを追うよう命じられた伊賀忍者たちの様子が描かれたくらいで、

残りは、忍者とは無縁の「仲直り作戦」や元カノの出現を描いて終わりっていうのは…(汗)

失礼だとは重々承知しているんですが、

作り手から「表の顔は薬剤師or郵便局員で、裏の顔は忍者である"二面性"を魅せよう」

という意気込みが感じられないのが気になります。

原作は…もっと忍者要素はあるんですよね?

 

あとは、前回の感想でも似たような事を書きましたけど、

特殊任務を任された所で終了し、次回へ引っ張るという構成も

止めた方が良いんじゃないかなぁと。

一週間お預けを食らわせるのではなく、やっと忍者の姿が見られる!とワクワクさせたまま

裏の顔を1話内で描ききってしまった方が、

本作のコンセプトが何なのかも分かりやすいし。

ギャップを味わえて楽しい一方で、"普通"を装いながらも正体がバレてしまいそうな

緊迫感みたいなものも同時に感じられて、2つの意味で見応えに繋がると思うんです。

 

作りようによっては面白くなるはずなんですけどねぇ。

コメディが得意な演出家がいたら…同じ原作者なだけに「ルパンの娘」スタッフだったら…って、

ついついタラレバを言いたくなってしまいますね。

 

 

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警視庁アウトサイダー 2話 感想|笑いをとるか切なさをとるか、どっちかにして!

 

 

前回よりも、光輔(濱田岳)に関する縦軸は若干減った…

いや、むしろ、細切れにして分散させていた代わりに、

今度は小ネタでさらに充満した内容に…といった所でしょうか。

 

正直、話にメリハリをつけるための、花を添える程度の小ネタではなく、

もはや小ネタのための内容になっている感が否めません。

特に前半部分なんかは、10秒間に一度のペースと言っても良いくらい盛り込んでいて、

その分肝心の事件パートの進展はおざなりになっていたもんですから…

なんのドラマを見ているのかが分かりにくければ、

内容が頭に入ってこなくてしょうがないんです。

 

手がけられている作品のジャンルが仮にコメディであれば、好き嫌いはあれど、

振り切った演出でも「笑い」や「楽しさ」に変わって終わりだと思うんですね。

当然ですが、コメディは視聴者を楽しませるのが一番の目的ですから。

でも、本作の場合は刑事モノ。

しかも、3人が難事件に挑んでいく…というのがメイン。

描いている事は、何か手掛かりを掴んで…

自分たちの感覚がぶっ壊れているのを自覚していない犯人の闇に触れて…

被害者を刑事が思いやる切ないシーンもあって…で

作り自体は王道の刑事ドラマになっているのに、

そこに話には無関係な"おふざけ"演出が入るから、

結果、チグハグに見えてしまうんだと思います。

 

まぁ、あーだこーだ言ってますけど、要は「やり過ぎ」なんですよね。

コメディに全振りしたいのであれば、事件の内容も

都市伝説とかオカルトとか、もう少し空想的なものにして、

人情要素も、恐ろしさや痛々しさを覗かせる犯罪者側の描写も取り入れない。

逆に、そっちを活かして、被害者側に感情移入させる話にしたいのであれば、

小ネタは控えめにする。

笑いをとるか、切なさをとるか、どっちかに寄せて欲しいです。

このままだと、"木村ひさしさんらしさ"は感じられても、

"本作らしさ"はどこにあるのか(どこに軸を置きたいのか)、

中途半端で終わってしまう気がします。

 

撮影を邪魔したり、常に後ろ歩きしたりする西島秀俊さんがチャーミングだから

放っておけなくなるんですけどね…

西島さんでなければ、もう今回の時点でリタイアしてますよ…(滝汗)

 

 

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リバーサルオーケストラ 1話 感想|"敵"がどう描かれるか次第…かな?

 

 

はっきりしろ!とツッコまれるかもしれませんが…

正直、面白かった訳でも微妙だった訳でもなく、

「分からない」というのが、初回を見ての感想です。

というのも、良かった所もこれはどうなの…?って所も、どっちも感じたから。

まず、前者について具体的に書くとするなら…

 

もう音楽の道には行かないと決めていた主人公が

児玉交響楽団に加入するまでを描く上で欠かせない「なぜ第一線を退いたのか?」を、

思わせぶりな描写も、回想を何度も映しての情報の小出しもせず

初回から惜しみなく明かしてくれたのには、潔さがありました。

この手の題材なら特に、初回は主人公の心情変化にフォーカスを当てて描く事が

大事だと思っています。

平穏に過ごしている中でひた隠しにしてきた本音や等身大さが見えて

初めて応援したくなるものだと思うので、その点では成功していたんじゃないでしょうか。

 

そして…楽団のみんなの「音楽って楽しい」という"心の動き"を描いてきた所も。

次回以降はどうなるかは不明ですが、あのやる気のなさそうな面々だと

ニューカマーが入ってきた事で空気が変わって、それによる衝突とか仲間割れとか、

ギスギスしたシーンがしばらく続くんじゃないか…と危惧していた部分もあったので。

あの演奏シーンでとりあえず、音楽をやってみようと思った"原点"みたいなものは、

弾き終わった後の初音(門脇麦)やみんなの表情から感じ取れたのには安心しました。

 

じゃあ今度は、これはどうなの…?って所についてですが。

う〜ん、何と言うか、「ポンコツ」の描写や人物描写が

全体的に過剰気味なのは否めないんですね。

過剰じゃなくて過剰"気味"なので、この人はこう感じたのね…くらいの軽い気持ちで

読んでいただきたいのですが…

ざっと箇条書きにするなら、

①序盤のファミリーコンサートでの子供の態度が悪過ぎ

(演奏に緩急がなくて惹かれないから、退屈でゲームをしているか、寝てしまったか…なら

まだ分かるけど…ポスターを何人かの子供が踏んでいくくだりも必要?)

②プロの楽団の態度が悪過ぎ

③プロの割には演奏を下手に描き過ぎ(中学の吹奏楽部の方が数倍上手いのはこれいかに…?)

④急に演奏が上手くなり過ぎ

⑤朝陽(田中圭)のキャラクターが強引過ぎ

⑥でもって後半は大人しくなり、最後にはニカッと笑顔。キャラ変し過ぎ

こんな所でしょうか。

 

この中でも特に気になったのは、②と④について。

「かろうじてプロ」と言われようが、一応、それを仕事にして

お金もきちんともらっている立場な訳ですよね。

遊び感覚で、ほんの軽い気持ちで楽器を触り始めただけで

本業にしようとは思っていない人や、「未経験者も参加OK!」のビラにつられて

参加してみた人が集まったサークルが、

都市開発計画により急遽"プロの楽団"に仕立て上げられる事になった…という導入があれば

あのやる気のなさもまだ理解出来ますが、

最初からプロの楽団だと設定づけられているとなると…

プロなのに、なんでそんなに音楽が楽しくなさそうなの?

そもそもなんで所属し続けてるの?っていう、変な疑問が湧いてしまうんです。

 

で…演奏が下手なら下手で、そこから応援したくなるように

段階を踏んで上達具合を描いていくんだったら良いんですが。

初音の絶対的な存在感と、生まれ持った才能を表現したかったのかもしれませんが、

彼女の演奏に合わせて弾き始めた途端、

音に急に一体感・立体感が生まれるというのにも違和感を覚えました。

コンマスコンサートマスター)がいるかいないかで、

そんなに劇的に変わるもんなのでしょうか?

私としてはイマイチ現実味が持てなくて…

そのシーンで純粋に胸を膨らませられなかったのが残念でした。

 

あ…あと、やっぱり⑤にも触れておきたいですかね。

初音が楽団への参加を拒む理由を聞かずに、ストーカーのようにしつこく追いかけ回して、

最後は父・修介(生瀬勝久)に頼んで、彼の勢いで半強制的に参加させるというのは…。

ドラマではお馴染みの「ひょんな事」でも、

これだけ個人の要望を押しつける描写が続くとなると、

「フィクションだから」では消化出来ません(泣)

朝陽自身も、父に勝手に仕事をキャンセルされ、家も売られて

止むを得ず今の仕事を受け持つ事になったという流れだったために、

こっちもこっちで辛いものがありました。

なので、前半部分はあまり楽しめなかったなぁ…と。

 

最後に、懸念材料として書いておきたいのは、

"敵"の存在を主軸にどう絡めていくか?って所でしょうか。

というのも…事前に予想していた通り、「ヒロインが組織を立て直す物語」という意味合いでは、

根本的には前期の「ファーストペンギン!」と同じ内容ではあるんですよね。

その作品は、根っこは悪くなかったものの、黒幕との対立や仲間割れ、嫌がらせ描写で

本題からどんどんズレていった勿体ない感じで終わってしまったので、

本作も二の舞になってしまわないかどうかは、少しだけ不安でもあります…。

 

まだ楽団との関わりを見せていない状態ですから、どんな方向に転ぶかも分かりません。

言い換えれば、敵の介入の塩梅次第で、本作の面白さも決まってくると思っています。

そんな訳で、しばらく様子見するしかなさそうです。

 

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大奥(2023) 1話 感想|中島裕翔くんも冨永愛さんも出番終了!?

 

 

TBS版も劇場版も未視聴。

フジテレビ版は…連続ドラマは再放送でチラッと見かけたくらいで、

ガッツリ見たのは、2019年放送のSPドラマ「大奥 最終章」だけかな。

(みかんと謎挿入歌の印象が強いんですけど…w)

つまり、フジテレビ版の「大奥」しかまともに知りません。

なので…男女逆転物語というのは事前に情報入手していたものの、

私が記憶していた「女性同士の争い」「ドロドロ愛憎劇」とは

かなり違う話が展開されていて、

一体どっちが原作準拠なの!?と、ちょっと動揺してしまいました(笑)

まぁ…局の傾向的には、重きを置く所がそれぞれで違っていた…って感じなんでしょう。

本作の世間の評判を見る限りは、特に改変もなかったようなので、

こっちの方が原作には近いんでしょうかね?

(9:52追記:読者様からご指摘をいただきました。

フジテレビの「大奥」は原作と全く関係ないそうで…(ややこしいタイトルですな…w)

コメントありがとうございましたm(_ _)m)

 

内容は〈八代将軍吉宗・水野祐之進編〉を1話で完結させたのもあってか、

とにかくサクサクと進んで行った印象。

でも、駆け足とは思わなかったですね。情報取捨選択の上手さが光りました。

大奥での日常や内部構造といった初期設定は、説明過多でも過不足でもない

程よい量にして簡潔に済ませ、

あとは…お三の間での夜の出来事や三人衆との対立、

吉宗(冨永愛)と水野(中島裕翔)の初夜といった

彼の人生を大きく揺るがす"運命"をしっとり、じっくり描いていたので、

ドラマ…もとい"プロローグ"としては、

これから大奥の世界でどんな物語が繰り広げられていくのか?と

胸を膨らませてくれる仕上がりになっていた気がします。

 

基本的には歴史口調なんですが、「たぬきじじい!」とか人情劇とか

現代のドラマにも通ずる要素が時折盛り込まれている上に、CG演出もあって。

時代劇があまり得意ではない私としては、このライトさが見やすかったです。

そして、主要人物が数人に絞られていたのも、

複雑さを感じさせない理由の1つだったのかなぁと。

なぜ普段、時代劇や大河ドラマを見る習慣がないのかと言うと…

やっぱり1番に来るのは登場人物の多さで、

人数が多ければ多いほど名前もそれだけ覚えないといけないし、

しかも歴史モノだから似通った名前も多いしで、

各々の関係性も含めると「楽しむ」よりも、世界観を掴み切れずに「苦労する」方が

強くなってしまうからであって(苦笑)

だからこそ、何となく理解出来る程度に収まっていたのには助かりました。

 

でも、見ないとは言ったものの、

長年大河ドラマを制作し続けての経験値が活きているなぁ…というのは、

画作りからも感じさせますね。

窓から漏れ出る光や、日光を浴びた部屋など、

全体的に優しくて、開放感すら覚えるライティングが良いです。

裃のデザインも男性だと、着物によくある花柄が取り入れられているのはもちろん、

あんなに煌びやかで鮮やかな色遣いのものは中々見ない気がするので、

1着1着を見ているだけでも新鮮で、楽しめました。

…きっと、本作のためだけに作った裃もあるのかもしれませんねぇ。

衣装展を開催して欲しいとも思えてしまいました(笑)

 

予告映像にあった冨永愛さんの将軍姿で、本作への期待値が若干上がったようなもんなので、

もう出番が次回以降ないのは寂しいですが。

冨永さんの、たくましさだけではない、可憐な一面も覗かせる佇まいも魅力的でした。

 

で、来週から始まる裏のドラマは…最悪、初回を見ただけで終わりそうな気がするのでw

もう1つの前時間のドラマ次第にはなりますが、引き続き書いていくつもりではいます。

NHKドラマは情報が解禁されたと同時に、話数も発表されるのがデフォルトなんですが、

本作は何話くらいになるのか?については…

原作は長いとの事なので、時期を分けて放送する構成もあり得そうですね。

 

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女神の教室〜リーガル青春白書〜 1話 感想|大学院の学生の割には…

 

 

う〜〜〜〜〜ん…………いろいろと薄いかなぁ。

初回を見た感じだと、この言葉しかぱっと浮かんできません。

まぁでも、それだと感想にならないので、もう少し付け足しますが…

 

何と言っても、登場人物がみんな

「〇〇はこんな人で、こんな設定で〜」という、

プロットで描いたキャラ設定の域を出ていない気がするんですよね。

ステレオタイプ…と例えた方がもっと伝わりやすいんでしょうか。

例えば、ツンケンした態度をとるエリート風の学生だったり、

逆に、勉強についていけなくて劣等感を感じている学生だったり、

真面目に物事に取り組む学生だったり、裏表のある学生だったり。

訳あり学生を描く上で、いかにも"定番"なキャラを集めてきたなぁ…と感じたのは、

きっと私だけではないはずです。

舞台はロースクールで新ジャンルを装っていたとしても、

青春群像劇という題材を扱っている以上は

やっぱり、何十年も擦られてきている「学園ドラマ」っぽさが滲み出てしまう訳で、

難しいですが…もう少し想定内を超える"何か"が欲しかったかな?と思えてしまいました。

 

それは、教員側も同じで。

内容を見ていると、藍井(山田裕貴)が最も濃くて癖の強いキャラには映るんですが、

いつもニコニコしていて・明るくて・「正しい」を貫く柊木(北川景子)と

分かりやすく両極端に描かれている所が、かえって既視感を覚えてしまうんです。

両極端にする事で、「ああ、この人はそのうち主人公に感化されていくんだろうな…」なんて

"先"が読めてしまうから。

なので、個人的には彼の個性が突出している…とも、あんまり思えませんでした。

 

プロットで描いた…に因んで、もう1つ引っかかったのは、

大学院生があまりにも幼稚に描かれていた所も挙げられますかね。

特に気になったのは、模擬裁判を傍聴しながら

大勢の学生が野次を飛ばしたり、嘲笑ったりするシーン。

前半で、11時間勉強しても司法試験に必ず合格出来るとは限らないという

"現実"や"厳しさ"、司法試験対策は時間と効率が全てだと認識している

学生たちの背景を提示しておきながら、

たった5人しかとっていない選択授業をあたかも「暇潰しに来てやってる」風に描くのは…

なんか矛盾しているんじゃないかと。

証言を馬鹿にしている暇があったら、勉強に回せば良いんじゃないの?

傍聴している学生たちこそ時間を無駄にしているんじゃないの?

見ながらそんな感じでツッコんでしまっていました。

そして、模擬裁判や終盤のシーンを通して、知識や経験値の浅さが垣間見える辺り、

大学院生ではなく、高校生が学んでいるようにも見えるんですけど…

(法学に特化した大学院に所属する学生だったら、

多方面で物事を捉えられる、賢い人が多いんじゃないかって。)

下位にあるロースクールに通っているという設定上、スルーした方が良いんでしょうかね。

 

ただ、ここまで微妙な点をいくつか書いてきたものの、

主人公の空回りな性格を強調してこなかったのは、

唯一見やすくて良かったと思っています。

予告映像の時点だと、変に張り切り過ぎて、後々暴走してしまうのではないか…と

少し危惧していた部分もあったのでね。

彼女のモットーである「人を知らなければ良い法律家にはなれない」も、

口だけではなく、人間関係からも実際に感じ取れましたし。

そこに説得力を持たせていたのには、安心しました。

 

そんな訳で、完全に微妙とまでは行かないんですが…とにかく地味なんですよね。

全然期待していなかった分、面白そうかも?と思えたら

こちらも感想を書くつもりでいたんですが、残念ながら、そこまでには至らず。

楽しみにしている「罠の戦争」が来週から始まるので、

予定通り、本作は今後視聴のみとさせていただきます…。

 

 

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ブラッシュアップライフ 1話 感想|ユルさの中にも鮮やかな伏線回収

 

 

1/5放送の木曜ドラマ2本から始まった今期。

金曜、土曜、そして日曜の前時間と、初回を一通り見終えて、

正直微妙…か、良い感じだけど毎回感想を書くほどでもないかも…が続いた中、

面白いどころか、週に一度の楽しみと言っても過言ではない作品にやっと出会えました。

それが本作です。

 

根本的にはタイムリープもの。

定期的に生み出されているので、このジャンル自体には特に真新しさはありませんが、

本作の場合は"ちょっとだけ新しい"のがポイントです。

例えば、タイムリープものであるあるの、今までの人生に後悔を覚えたり、

選択を誤って予期しない事態(死)を招いたり…

といった悲壮感を漂わせながら物語が始まるのではなく、

ただ「オオアリクイになりたくない」という理由だけで、人生のやり直しを決意する。

この軽さが既に面白いんですよね。

おまけに、"今の姿"で過去の世界に飛び込むのではなく、

あくまでも"今の自分"が過去の自分に乗り移った、

ある意味「生まれ変わりの人生」を送る訳だから、

過去の出来事の書き換えや、過去の自分とばったり会ってしまう…

などの禁忌を気にする必要もありません。

禁忌がないから、この先どう展開されていくのかが逆に読めなくて、

それが、早く次を見てみたいという気持ちにさせるのです。

 

脚本自体も、「パーツごとの楽しさ」と「全体の楽しさ」

両方兼ね備えた作りになっているのが凄いです。

「パーツごとの楽しさ」…は、幼馴染同士で繰り広げられる会話劇。

高校時代に内輪で流行った事で盛り上がったり、あの同級生って今どうなってるの?の話題から

今度はあだ名で呼ばれる先生の話題へと移り変わったり、

思った事を気兼ねなく言ってみたり…と、会話の内容全てが"あるある"で、

3人の中に紛れ込んで一緒に話を聞いているんじゃないかと錯覚するくらいには

夢中で見てしまってました。

でもって、共感だけじゃなくて、クスッとさせられるワードを盛り込むタイミングも絶妙で。

あのオープニングタイトルが出るまで30分以上経っていた事に、本当に驚きましたよ(笑)

(毎回20分過ぎまでがアバンになりがちな某枠よりも長いんですよ!びっくり!!w)

話の引き出しの多さや語彙力の豊富さは、

やっぱり、芸人を本業としているからこそだな…と思わされますね。

 

そして、「全体の楽しさ」は、

ただ「共感出来る」「面白い」だけでは終わらない、会話劇を使っての伏線回収。

伏線回収と言いながら、伏線が張れていなかったり、

過去の栄光を掘り起こしてきただけだったり…な作品がここ最近は多かったので、

感想を書く際は、あえてその言葉を使わないようにしていたのですが、

本作に関しては、そう言ってしまって良いと思います。

何気ない会話の節々が、麻美(安藤サクラ)が徳を積む上での"ヒント"になっていたなんて、

良い意味で裏切られましたから(笑)

これ…普通に楽しめるのはもちろんですが、

考察好きの視聴者なら、初回の会話劇を何度も見返してメモを取る方も恐らく出てくる訳で、

トレンドを取り入れつつも、それを強く感じさせない・売りにしない

新しい形のドラマとしても成功しているんじゃないでしょうか。

 

話の展開の仕方も、後半30分は

保育園児の麻美を演じる子役・永尾柚乃さんの演技と

安藤サクラさんのモノローグを中心に見せていくという、中々挑戦的な作りに。

子役のこの表情には、喋りにどんな抑揚をつけていったら良いのか…

どうやったら人生2周目だからこその"どす黒さ"が際立つのか…を延々とやるんですから、

もはや「アテレコ」みたいなもんですよね。

でも、しっかり面白いし、

お互い息が合っているように見えるのが、さすが役者さんだなぁ…と。

テンポ感も良ければ話し方も心地良く、安藤サクラさんがいかにコメディエンヌかも

思い知らされました。

 

次回はもう成人まで進んでいるって事は…

やっぱり、オオアリクイを回避するために3周目も4周目もするんでしょうかね?

日曜のこの枠は時間が遅めで、ミステリー作品やサスペンス作品が多いのもあってか

あんまり集中出来なくて、録画に回す事が多いんですが、

今回は久々にリアルタイム視聴となりそうです。

なぜなら…肩の力を抜いて楽しめる上に、感想を書くと決めたから!!

…という訳で、こちらの感想執筆は確定です。

 

最後に超余談ですが…「タイムリープもの」と書いている時に、

ちょうど5年前のこの時期も、

それを取り扱った作品「トドメの接吻」を放送していた事を思い出しました(笑)

 

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Get Ready! 1話 感想|途中で脱落した人が多いんじゃなかろうか…

 

 

初回が終わった今、これから書く事も後出しじゃんけんに思われるかもしれませんが…

視聴前の本音を書き残しておきます。

(主観でしかないので、感想だけを読みたいという方は こちら をクリックして下さいませ…)

 

「視聴リスト&期待度」にも掲載した通り、

私、本作の期待度を星★3つにして、しかも期待度ランキングでは5位と

割と上位に設定していたんですね。

でも正直、柄にもないなぁ…とも思っていて、

それも、脚本家が複数体制である事、脚本家の過去作品がどこも弱い事、

そして、謎の仮面をつけた闇医者チームという設定で、去年放送された「インビジブル」の

モンキーズとか宣教師とかいった"ダサさ"を彷彿とさせた事と、

いろいろ不安要素はあったんです。

 

じゃあ、不安要素の方が圧倒的に多いのに、なぜ懸けてみたくなったのか?…は、

「日曜劇場」枠では珍しく、堤幸彦監督だったからなんですよね。

堤監督の作品は、私は「神の舌を持つ男」くらいしかまともに見ていないんですが、

作家性が強く、独自の世界観を貫き通す監督だとは認識しております。

だからこそ、池井戸作品を模倣した結果、せっかくの素材を台無しにしてしまう作品が

ここ最近続いている「日曜劇場」枠で、新風を巻き起こしていただきたい…

そういう想いもあって、期待度をやや高めにつけてみた次第です。

 

で、それらを踏まえた上で、肝心の初回の内容はどうだったのかと聞かれると…

えーっと、こんな長い前置きをした時点で、

どんな感想になるかはもうお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、

率直に言うと「期待するんじゃなかった…」そう言わざるを得ない仕上がりでした。

  

本作について言いたい事はいっぱいあります。

「期待するんじゃなかった…」と書くまでに至った理由を

順序立てて、何点か挙げていこうと思います。

 

1つ目は…単純に、闇医者チームを取り巻く登場人物が多過ぎる事です。

ちょっと脱線すると…本作って、ある意味「戦隊モノ」にも捉える事が出来て、

例えば、〇〇レッド、〇〇イエローみたいに、

4人それぞれに「エース」「ジョーカー」「クイーン」「スペード」という

"コードネーム"がつけられている所とか、

仮面の形や色の異なる変身コスチュームが用意されている所とか。

おまけに、合言葉を言うと、手術室のパーツがあちこち動いて環境が整う所なんかは、

厄介な敵を倒すのには"お決まり"である合体ロボットを想起させたりで、

設定の随所に「戦隊モノっぽさ」を漂わせているんですよね。

その流れで言うと、理事長・剣持(鹿賀丈史)は「ヴィラン軍団のボス」、

周りの医者や研修医たちは「手下」とも例えられますし、

作り手側も恐らく、あえてそういう立ち位置で登場人物を設定されたんだと思いますが…

1年かけて進める戦隊モノとは違って、本作は3ヶ月(1クール)。

しかも、本作のメインは「黒幕を倒す勧善懲悪」ではなく

「人間再生ドラマ」としているので、あの人数をほぼ毎回描いていくとなると

メインと釣り合わない気がするんです。

 

特殊な設定を扱っている以上、剣持の存在は「彼らを敵視している人物」…

つまり、物語を成立させる・盛り上げる上での"必要悪"にはなってくるので、

彼の動向を描く事については、無駄だとは思いません。

ただ、「彼らを敵視している人物」は1人いれば十分…という話。

院長と外科医で「こっそり付き合ってます」設定も、噂話ばかりする医者や研修医たちも、

警視庁の存在も…別に用意しなくても良くない?と、そう思います。

 

2つ目は、登場人物の多さに伴い、メインとなる患者が登場するまでの

前半約30分の内容が丸々"蛇足"になってしまっている事。

これは25分拡大が引き起こした弊害でしょうね。

先ほど書いた、噂話ばかりする医者や研修医たちのターン、警視庁のターンもそうですが、

途中で挟み込まれた占い師とのやり取りに、居酒屋でのシーンと…

とにかく、本筋となっている「ミステリアスで敏腕な医者が、

患者に生きる価値があるかどうかを見出し、高額な報酬と引き換えに命を救う」とは

全く関係のない話が続くんです。

波佐間(妻夫木聡)を筆頭に、4人に関する説明は

ほとんど説明台詞で済まされてしまっているので、分量も悪いです。

早く波佐間のダークヒーローっぷりを見たい!と焦ったく感じる視聴者や、

最悪、後半を待たずにリタイアを決めた視聴者も多くいたと思います。

"掴み"としては勿体ないとしか言いようがありませんでした。

 

で…3つ目は、「二面性」の描写が不足している事。

劇中では、波佐間がパティシエを表の顔としている様子が描かれましたが、

彼の二面性"しか"描かれなかった事が、これまた蛇足に繋がっていた気がするんですよね。

なぜ、表の顔は国際弁護士で、裏の顔は交渉人である下山田(藤原竜也)についても

初回ではっきり提示しなかったのか?

まぁ…二面性を売りにしているのはこの2人しかいないものの、

オペナース・依田(松下奈緒)やハッカー・白瀬(日向亘)にも

"普通"を装っている時はあるはずで。

「戦隊モノ」を思わせる特殊な設定を絡めて例えるとするなら、

全員がつけている腕時計に波佐間が集合の合図を送って、

制服を着ていた場合はそれを脱いで、あの部屋に合流するまでを描く…といった流れで、

「彼らには実は裏の顔があった」を分かりやすく魅せてもアリだったのかもしれません。

 

最後に、4つ目は…世界観の突飛さとヒューマンドラマ部分が噛み合っていない事。

これに関しては、特殊な設定がいかに特殊であるかを描き切れていないのが

最大の原因だと思っています。

具体的に言えば…目の前に黒い衣装をまとった人物が

ヌルッと現れる事に対して、なぜ驚かないのか?

闇医者チームの存在を、なぜそんなにも簡単に受け入れられるのか?なんですよねぇ(苦笑)

異質な存在に出くわしたら、恐怖心を覚えてビクビクするか、

不審な人物として迂闊に近づかないようにしようとするのが自然な訳で。

でも本作の場合は、基本的にリアクションが薄くて、特に怪しむ事もしない人物ばっかり。

それが逆に、視聴者に「ツッコんで楽しめば良いんだ!」という

印象を持たせるんだと思います。

で…その印象を持たせた結果、後半のヒューマンドラマ部分との温度差を感じて、

どんなスタンスで見れば良いのか困惑させてしまう。

シルエットからして怪しいんですし(笑)

驚くなら驚くで、「なんなんだお前らは!」くらい言わせた方が、

前後でのズレも和らいでいくんじゃないんでしょうか。

 

…とまぁ、思った事をつらつら書いていったら、なんと余裕で2000文字を超えてしまいましたw

明日が休みだから時間を費やせたようなもんですね…っていうのは置いといて。

そうですねぇ。通常放送になれば無駄な要素も削られて、

この手の作品は面白くなってくると思います。

あとは…患者のエピソード次第かな?

今回も、融資とか工場とか土下座とか、「下町ロケット」と重なってしまったので(笑)

変に池井戸作品らしさを醸し出す話にしない方が、見やすくなるかもしれません。

 

…といっても、次回も15分拡大ですし、

次回予告を見ると、土下座シーンがあるんですよねぇ。

という事で、もう1つのドラマが大当たりだったのもあり、

感想を書くかどうかは次回…最大3話まで見て決める予定です。

 

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忍者に結婚は難しい 1話 感想|悟郎に結婚は難しい…では?

 

 

今期の木曜ドラマはどちらもコメディ。

前時間の「警視庁アウトサイダー」は情報を詰め込み過ぎでしたけど…

こちらは間延びしていたのかなぁと。

 

基本は「夫婦生活あるある」が描かれていくので、物語が動き出すのは26分過ぎ。

でも、こんな依頼が来ましたよっていうのを先見せしただけで、

本作もとい原作の面白味である

「裏の顔は忍者(の末裔)」という設定を使ってのエピソードは

放送終了約10分前になってからようやく描かれるという遅さ。

 

泥棒一家と警察一家の禁断の恋愛を描いた「ルパンの娘」原作者の最新作である事。

裏の顔は伊賀忍者甲賀忍者の末裔で、それをお互いに隠しながら生活している事。

そして、2人に特殊任務が出されて、今も遂行し続けている事。

既にこれらの事前情報を入手していたから、

忍者パートについ期待を寄せてしまっていたんでしょうね。

菜々緒さんの本格アクションはまだか…

ダメ夫なのが演技だったと判明する(いや演技であって欲しいけど)

悟郎(鈴木伸之)のキレの良い一面はいつ来るのか…

そんな"ギャップ"を楽しみにしていたのに、あまりにも二面性を見せてくれないものだから、

見ながら体を伸ばすくらいには、少々退屈に感じてしまいました。

 

同時に、見れば見るほど「ルパンの娘」が恋しくなってしまいましたね。

本作の言う「忍者」は、定番の忍びの格好もしなければ

水とんの術もやらないそうなんですが、

豪華かつシュールなベロア製の泥棒スーツがあったように、

本作でもやっぱりそういったキャッチーで古典的な笑いが欲しかったなぁと思いますし。

日常生活をベースに物語を展開していくのだとしたら、

悟郎で言えば、郵便物(封筒)を各住宅のポストに異常な速さで入れて

一番の実績を残している人物であるように描くとか、

蛍(菜々緒)で言えば、早起き設定を活かして、"隠みの術"風に

近隣住民同士の噂を通して密かに情報を入手していく様子を描くとか、

あとは何でしょう…お風呂でついつい長く潜ってしまうとか?

普通を装っているはずが、忍者の癖が時々無意識に出てしまう…という所を

もっと強調すれば、コメディとしてクスッと笑える仕上がりになったのかもしれません。

 

初回の感じだと「夫婦生活あるある」以前に、

悟郎に同情出来る要素が見当たらないほど、とことんダメ人間に描かれているのも、

全体に漂う中途半端さを加速させてしまっている気がするんですよね。

あとは、忍者パートを引っ張ると、ミステリアスを変に印象づけてしまうので、

1話完結型で「伊賀忍者vs甲賀忍者の攻防戦」にこだわるのが

見やすさに繋がってくるのかなぁと。

 

木曜日、どちらも設定を活かしきれていない惜しさを感じるだけに

頑張って欲しいんですけどね…

どちらかと言うと、本作の方が感想執筆が危うい気がしております。

 

あ…でも、「知ってるワイフ」のコラボは唯一楽しかったです。

演出家の土方政人さんと、プロデューサーの貸川聡子さんだからこそ実現出来たネタですね。

 

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警視庁アウトサイダー 1話 感想|木村ひさしワールドと縦軸でごった煮状態…

 

 

初回なので、はっきり申し上げますと…

私、木村ひさしさんの演出は苦手なんですね。

勧善懲悪のストーリーにするために、露骨に強調された悪役と

顔芸のオンパレードばかりの演出を盛り込む日曜劇場とは違うベクトルで、

ちょいちょい挟み込まれる小ネタや効果音、カメラワークの過度な切り替えで

胃もたれする…と言いますか。(好んで見ている方はごめんなさい…ですが(汗))

小ネタは小ネタでも、本筋に関係のないプロレスネタや地下アイドルネタが

もはや"定番"になっているので、それらが物語への没入感を削いでしまっている事に

毎度モヤモヤするんですよねぇ。

 

ただ、これでも、過去作品を挙げるとすれば、

「99.9」と「あまんじゃく」は面白く見ていたんですよ。

前者の場合は…まぁその作品も小ネタが気になりはしたけれど、

あくまでもお遊び程度に留まっていて、

真実は絶対に見つかると信じて止まない主人公の誠実な姿や、

黒幕である裁判官に挑戦状を叩きつけるという、盛り上がる事間違いなしの下克上の構図を

ブレずに魅せていたからっていうのがありますし。

後者の場合は、「殺し屋は元医者だった」トンデモ設定と

木村さんの本来の持ち味の相性が良かったのと、

コメディを演じるのが得意な役者さんを揃えていたのが大きいんだと思います。

だから、木村ひさし監督作だからと言って「全てが苦手」な訳でも、

全否定する訳でもないんです。

 

前置きを踏まえた上で、じゃあ、本作はどうだったのか?と言いますと…

嗜好を抜きにしても、正直、情報過多で見づらい印象を受けました。

 

前期にも縦軸を膨らませる作品がありましたけど、

縦軸って、"メイン"があって初めて引き立つものだと思うんですね。

つまり、本作で言えば…シブい刑事に憧れていて、

見た目や言動からは極道なのが滲み出る架川(西島秀俊)と、

面倒臭い事はやりたくないというイマドキ思考の直央(上白石萌歌)の

"ボケ"的立ち位置の2人と、

3人の中ではまともに見える、"ツッコミ"的立ち位置にいる光輔(濱田岳)の

各々のキャラクターと関係性をしっかり描き切ってから、

縦軸にも興味が持てるようになる…と言った方が分かりやすいでしょうか。

 

ところが、実際に初回を見てみると、ほとんどそれが出来ていないんです。

本作のテーマになっている「アウトサイダーな3人がトリオを結成し、難事件に挑む」の

全貌がイマイチ見えてこないのに、

さらにそこに、小ネタはもちろん、光輔が何者かを探るだの、

被害者遺族を思わせるシーンだの、議員・小山内(斎藤工)の動向だの、

直央の家庭事情だの、いろんなエピソードを合間合間に挟み込まれたら、

縦軸に惹かれる以前に、何の事件を追っているのかが分からなくなるほど

物語に集中出来なくなるのも仕方ない気がします。

…小山内のエピソードに関しては、チラつかせておいて、

今回の事件と特に繋がりもありませんでしたからね(汗)

最初は何を重点的に見せて、何を後半にとっておくか?といった整理整頓が

足りないように思いました。

 

事件パートは、案の定…といった所か、出演者で犯人が誰かがおおよそ分かる時点で

謎解きはあまり重視してなさそうなのを考えると、気軽に見てね!って事なんでしょうけど。

だからこそ、まずは"トリオ"で楽しませて欲しかったです。

 

次回もこの調子で、複数のエピソードを同時進行していく内容なのであれば、

感想はちょっとキツいかもしれません…。

なので、しばらく様子見してみます。

 

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