ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 11話(最終回) 感想|凛々子の知りたがりはまだまだ続く

 

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ひたすら"誠実"な作品でした。

一時期は恋愛方面に傾きがちだったり、

初回の感想では「キャラが弱い」なんて事を書いてしまったりしていましたが、

最後まで見てみれば、凛々子(黒木華)を始めとした

傷を抱えながら生きるメンバーたちが、日々感じている"ざわざわ"の真相を追い、

そして自分の言葉で「届けたい人に届ける」までの成長物語として

1本のブレない軸が通っていた…そんな印象が残る仕上がりになっていたと思います。

 

最終回の内容自体は、解散間近のチームが再集結、連名、ボス=仁和(安藤政信)との決別と、

今の時期に相応しい卒業式を彷彿とさせる王道展開。

でも、初回からずっと見続けてきた者にしか分からない、"連続ドラマ"ならではの良さが

この1時間で存分に活かされていたので、ベタはベタでも感慨深いものがありました。

それは、前々から感じていた、凛々子の仁和への依存っぷりや、

当初はやる気のなかった一本(石井杏奈)がカンフルNEWSの仕事観を代弁する…

といったシーン・描写も挙げられますが、

個人的に最も見入ったのは、いつものマフラーを外して

依頼相手に「PVが伸びる」に対する想いをはっきり伝えてみせた所だと思っています。

 

黄実子(りょう)の言葉を借りるとするなら、

「あの子の感情にはいろんなものが渦巻いている。それを上手く表現出来ないだけ」が、

視聴者がずっと見てきた彼女ではあったんですが…

(時期的にとったと考えられるにしても)あのシーンを見て、

ああ…首にいっぱい巻きつけているマフラーが、

彼女の中々言葉に出来ない感情を埋(うず)める先だったのかもしれないな…と。

マフラーをとった事で、淀みなく、迷いなく、ありのままに言葉をぶつける。

首回りがスッキリしたというぱっと見の"視覚的"な変化を見ているだけでも清々しいけれども、

その時の凛々子の目は吸い込まれるように真っ直ぐで。

視覚でも、黒木華さんの"知りたがり"を体現する演技でも、

今までの集大成である"凛々子の成長"を真正面から描く締め方には実に好感が持てました。

 

以前の感想にも同じような事を書きましたが、

話の腰を折ってしまいがちな縦軸も、本作の場合は上手くいったケースで、

主人公の変化とリンクさせて地続きで物語を紡いでいった所も良かったです。

そして、ゴシップを扱うとなると、大体ゲスで癖の強い作風になり、

人の真相を暴いて面白がる所に重きを置いているイメージがあって、

そういう意味で「お腹いっぱい」であまり期待はしていなかったんですが…。

そのイメージを払拭する、全体的に漂う静かで少しミステリアスな雰囲気に落ち着いていた事、

その雰囲気の中で人物描写を丁寧に積み重ねていった事を考慮すると、

最近は(昔なら月9でやっていたはずの)ラブコメや胸キュンラブストーリーといった

大衆的なコンテンツが頻繁に放送されつつあった木10枠が"原点回帰"した…

つまり、久々に"木10らしい"じっくり味わう良さのある作品だったかな?という気もしています。

 

まだ最終回を迎えていない作品もあるものの、

現段階では有終の美と言っても良い幕引きとなりました。

次回作は題材的にテレ朝作品っぽいのですが(笑)

この調子で面白くなれば良いなぁ…と願っております。

(そして、今更過ぎる感想ですみませんm(_ _)m

もしも待っていてくださった方は、大変お待たせいたしました。

明日は日9の最終回の感想を上げる予定です。)

 

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ファイトソング 10話(最終回) 感想|ベタな群像劇になってしまった理由を考えてみる

 

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「終わった」というより「終わらせた」感満載の最終回でしたね…。

登場人物が多いとそれだけ話の幅は広げられる利点はあるけれども、

その作りに限って、最終回"だけで"全ての着地点を描こうとしがち。

これでは、物語の展開が駆け足であっさり気味に見えてしまうし、

花枝(清原果耶)が頑なな性格なのにも説得力がないように見えてしまう。

うーん…せめて、「ファイトソング」にちなんで、先に恋が成就した(しそうな)

直美(稲森いずみ)と智也(戸次重幸)のエピソード、

慎吾(菊池風磨)と凛(藤原さくら)のエピソードを前回の終盤に持ってきて、

「次は花枝の番だよ」と背中を押す…という流れにした上での今回の方が、

芦田(間宮祥太朗)に心が解かされるのにもまだ頷けたのかもしれません。

 

いや、物足りなかったのは最終回だけではありませんね。

総じて言えば"欲張り過ぎ"な作品だった…に尽きるでしょう。

では、なぜそうなってしまったのか?

なぜベタな"群像劇"でまとまってしまったのか?を自分なりに考えるとすると…

恐らく、メインの「耳が聞こえなくなった」エピソードを掘り下げず、

花枝が挫折から立ち直るための一種のアイテムとして

他と同等に扱ってしまったのが原因なんだと思います。

 

本作ならではの要素が何かって言ったら、主人公の耳が聞こえない設定くらいで、

それにまつわるろう者のエピソードや演出を除けば、

あとはこの枠でもよくあるラブコメディに落ち着くんですよね。

「恋の取り組み」というワードも、あたかも斬新な印象を持たせていますが、

恋愛初心者が経験値を積み、恋とは何かを知る指南モノと同じ括りになる。

なので、全体を通して見たら、特に真新しさはありません。

だからこそ、耳の描写を深堀りするべきだったのに、

「聞こえていた自分」から「耳の聞こえない生活に慣れた自分」までの

2年間をすっ飛ばしてしまった事…これが個人的には大きいんです。

2年という長い期間、花枝は密度の濃い経験をいくつも味わってきたのではないでしょうか?

 

例えば、昔なら当たり前に聞こえていたものが、ある日を境に

まるで異世界にいるかのように聞こえなくなってしまった時の動揺。

それに慣れるための苦悩や訓練。

耳が聞こえなくなった自分だけが感じている事。

逆に、周りが気づいて、自分だけが気づかなくなった事。

いろんな経験を過ごしていたはず。

途中で"先輩"となる葉子(石田ひかり)のエピソードを挟んで

参考にしているような描写をした割に、

その機微な心情変化を丸々省略しているのであれば、

耳の設定を加える必要もなくなってしまうのです。

 

そこで、素人ながら1つ提案させていただくとするなら…

「小さい頃から欠かさず聴いていた曲」という設定は同じにして。

耳については"途中から"聞こえなくなるのではなく、

"大人になってから"(初回で既に)聞こえなくなっていた設定にしておけば

上記の数々の違和感は払拭され、

耳の聞こえない主人公がミュージシャンと出会い、1つの音楽を作り上げていくまでの物語として

2人の関係性の描写に没入出来たんだと思います。

初回で初期設定を済ませておけば、あとは説明はいりませんしね。

 

この枠ではありがちな俺様キャラや、元カノやライバルが出てきて引っ掻き回すキャラは、

(そこは岡田脚本らしさだと思いますが)本作では珍しく登場せず、

そこは見やすくて良かったですが…

全体の話の構造の粗さや胸キュン演出に"本作も"押し潰されてしまった感は強い、

個人的には惜しい作品として記憶に残りそうです。

 

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ミステリと言う勿れ 10話 感想|儚く美しい別れ

 

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final episodeとうたっていた事から、今回含めた残り3話で

原作の長編エピソードをじっくり描いていくのかと思いきや、

事件パートをサクッと解決させ、ライカ門脇麦)との親睦や別れに丸々1話分割くという

ある意味"番外編"的な作りになっていたのには意表を突かれましたが。

次回以降ようやく我路(永山瑛太)の件に触れるとなると、

いろんなエピソードが入り乱れて複雑になる前に1つの物事にピリオドを打ち、

クライマックスに集中させるように整理整頓した…と考えれば、

良い判断だったのかもしれません。

いや…あれこれ前置きを並べ立ててみたものの、

神秘的なラブロマンスにうっとり魅入ってしまった…というのが素直な感想でしょうか。

 

前々から本作だけにかかわらず、いろんな作品の感想でも、

恋愛要素を前面に押し出して盛り上げる展開は、

本作の持ち味が失われがちで苦手だといった旨の言及をしてきました。

でも、そんな私が、今回の恋愛色の強い内容を

(後述する一部を除いて)なぜ受け入れられたのか?

それは、ライカが登場し、整(菅田将暉)の目の前に現れてからの今までの内容そのものを、

今回で種明かしする"ミステリー"として

意味を持たせるように紡いできた構成が大きいんだと思っています。

つまり、何が言いたいかって言うと、

今回の話は"ラブロマンス"メインに見せかけて"ミステリー"の顔も持ち合わせているんです。

 

イカにまつわる今までの断片的なエピソード・描写を

まるでパズルのように1つずつはめて行き、

最終的に、彼女の繊細で儚い存在を1つの人格として浮かび上がらせる。

そして、ラストの魅せ方も素晴らしく…ライカの正体が判明し、事件も解決し、

2人が"あの"いつもの木の下へと走って、同じ時間を同じ場所で共にする一連のシーンが、

周りの仄かな照明と夜の風景のコントラストも相まって

映画を見ている感覚にも陥ってしまいました。

 

幼少期、喜和(水川あさみ)から考える知恵を学び、

現在の姿を形作るきっかけを与えてくれたように、

自身の傷を「整くんの痛みも代わってあげられたら良かったな」と

言ってくれる存在に出会う事で、誰かと何かを共有する多幸感も知った整。

ここ最近の主題歌と物語のシンクロ具合も上手くハマっていて、

今回の場合は、そう言ってもらえて"心の傷"が和らいだ気がした心境と、

同時にお別れが刻々と近づいている寂しい心境で揺れ動く

整の心理描写をもろに表している感じがして良くて。

天達(鈴木浩介)の言葉も含めて、この余韻に包まれたまま終わりたかった、んですが…

 

後述すると書いた内容が、今回の話を見た多くの視聴者ならお気づきかと思いますが…

作り手側はどうしても、風呂光(伊藤沙莉)の出番を作らないと気が済まないんでしょうね。

そこだけが若干のマイナスポイントでした。

ソメイヨシノのクローンのお話は興味深かったです。

ただ、別に彼女がその話の聞き相手じゃなくても、物語としては成立出来たはずです。

逆に、仕事よりも整への恋心で頭がいっぱいになっている

"典型的なドジっ子女子"の彼女が現れる事で、

ベタで一昔前の月9の雰囲気にガラッと変わってしまうんですよねぇ…。

(個人的には、前回の描かれ方に、風呂光というキャラ"そのもの"に嫌悪感を覚えてしまってね…)

例えば、病院の温室管理者の梅津(阿南敦子)もいるんですから、

彼女が「今年も綺麗に咲いたわねぇ」と一言言って近づき、

一緒に見ている流れで整からその話題を持ちかける流れにするとか。

あるいは、ライカとの思い出を噛み締める時間=無音の演出を活かすとするなら、

クローンであるソメイヨシノにライカを重ねて、

彼女を想いながら1人でじっくり味わうシーンにしてみた方が、

今回の不思議で切ない世界観が保たれていたのかもしれません。

 

でも、今回の話は、まさしくお別れシーズンである今の時期も相まって、

とても印象に残るお話でした。

一部はなかった事にしておきます(苦笑)

 

で…噂ベースによると、続編の放送も決まっているようですが。

それよりも、我路の件を劇場版まで引っ張らずに進めてくれる事が

私としては嬉しい限りですね。

 

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真犯人フラグ 20話(最終回) 感想|皆様も私も、お疲れ様でした…。

 

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半年間1話も見逃さず(私は半分ながら見でしたけどw)、完走した皆様…お疲れ様でした。

最終回を見てちゃぶ台を返すどころか、

もうね…ポカーンとしながら、時々ため息をつきながら最後まで見ましたよ。

だって!!!まさかほぼワンシチュエーションで、

独白と回想オンパレードで幕を閉じるミステリーなんて

悪い意味で衝撃的だったんですもの!!!(苦笑)

日本アカデミー賞の受賞者(西島さん、おめでとうございます!)や

長年のキャリアを積まれた方々が集ったキャスティングでも、

画面に動きがない&説明台詞ばかりの作りだと

ここまで集中力が途切れるのだと、改めて気づかされた最終回ではありました(爆)

↑いや、役者さんに罪はない。こんな事書いてごめんなさい…^^;

 

前々回からの怒涛の後出しじゃんけん然り、置いてけぼりになった視聴者の方が多かったはず。

せっかく2クールあるんだから、その長さに甘えて好き放題風呂敷を広げるのではなく、

年末の段階で一旦、ある程度の謎を回収する構成にして欲しかったです。

考察好きやミステリー好きじゃない限り、19話分の真相をダイジェスト感覚で出されても、

「そんなのあったっけ?」「あ〜そう言えばあったね〜」くらいの

ぼんやりとした感想しか浮かばないんですよね…正直。

 

もし本作が1クールでの放送に収まっていたら、

まだ納得出来る形で終わっていたんでしょうけど。

いや…そもそも、よほどの脚本力がない限りは、

ミステリーを2クールでやる事自体が不向きなのかもしれません。

 

リタイアをする機会はいくらでもあったのに、それでも最後まで見続けたのは

西島さん目当てだったから…っていうのが第一の理由ですが…

今となっては、ちょっと悔しい気持ちでいっぱいですw

だって、少なからず、感想を2話以降一切書くつもりもなく視聴していた私が

最終回を見てこうして書いているって事は、

俗に言う"ヒットメーカー"である某プロデューサーの人気に

貢献してしまったって事になる訳で(苦笑)

仮にこの手の作品の第3弾があったとして、

そこにまた好きな役者さんがキャスティングされていたとしても、

「どうせまた出オチで終わるから…」と事前にスルーするくらいの

心持ちでいなければいけませんね。

 

林が関わった家に住める相良家の度胸、どうかしてるぜ!っていうラストは置いといて…

まぁ、唯一良かったと言えるのは、

阿久津(渋川清彦)のキャラが最後までブレず、真っ当な刑事でいてくれたって所でしょうか。

つい最近のエピソードで挙げるとするなら、親子丼とチキン南蛮のくだりとかね。

サイコパスに偏るでもなく、良い意味で脱力感のある話題にいつも楽しませてもらっていました。

 

Huluでのオリジナルドラマよりも、部下とW主演の刑事ゆるコメディの方が

見たい、見たくない、どっち?(笑)

 

 

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冬ドラマの雑感いろいろ⑦〜となりのチカラ・DCU〜

 

今回はこちらのラインナップになっております(時系列順)↓

※タイトルをクリックすると、そのページに飛びます。

・となりのチカラ 6話

・DCU 8話

え〜と、記事タイトルの通り、各々の感想は長くありません。そして雑です。

それでもよろしければ… ※しばらくテンプレです。

 

  

となりのチカラ 6話(3/10放送分)

 

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初回での木次家のDV問題に関しては、

チカラがコミュニティを作ってから再び挑むんだろうと思っていたので、

残り3話控えている段階でその話を持ってくるのは妥当ではありましたけど…

う〜ん、以前も言いましたが、"あれだけ"人数がいて

警察に通報する発想はないの?っていうのが引っかかります。

最終的に住人たちが解決する…そんな作品だとしても、

誰かがスマホで通報する(しようとする)カットを入れる事は出来たはずで。

結局、灯の言う通り「覚悟しろ」ってオチにはなったものの、

いじめられた相手が逃げるばかりで、いじめた人は平然と暮らす話と一緒で、

根本的な解決にはなっていないんですよね。

 

今の時代にしては、シェルターの案が出てこないのも変ですし。

バレないように名前や居住地を変える人だっているのに、

実家に逃げたままじゃあ、あの旦那なら「営業先の近くだから寄ってみた」感覚で

また追いかけかねないでしょ…と思えてなりませんでした。

 

遊川作品の癖は今までも強けれど、本作の場合は、

団地住まいのトラブルがテーマである事、そして主人公が"こんな人いそう"な

キャラになっている事を考慮すると、至って普通。

普通だからこそ、現代にはびこる社会問題を取り扱う割に

公共団体の存在もチラつかせずに終わり…という所に違和感を強く感じるのです。

 

で、次回からはやっぱり"奥さんのチカラ"になれなかったチカラが、

灯の悩みに初めて向き合う展開に突入、ですか…。

まぁでも、彼のペースについ乗っかっちゃう彼女の事だから、

案外ひょろっと戻って来るに一票しておきます(笑)

 

  

DCU 8話(3/13放送分)

 

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すみません。前提として、旅館は決して悪くないんですが…

海上保安庁&ハリウッドの制作会社という大きな組織がバックについた作品である事、

かつ今回が最終回前だというのを考慮すると、

もうただ一言…内容が「しょぼいな」としか思えなくて(苦笑)

特に、にごり湯でもない、歩いて探せば済むような浅い温泉に

ゴーグル姿で潜らせるシーンなんて…"本作らしさ"を残すには苦し過ぎて、失笑もんでしたよw

 

ここに来て、成合やブラックバタフライについて衝撃的な真相が明かされる訳でもなく、

"成合を追う"展開を引っ張り続けているだけなので、

山場らしい山場が何もないんですよね。だから盛り上がりに欠ける。

テロリストの存在であたかも大規模な設定に見せていますが、

むしろこの設定が足枷になっている気がしてなりません。

 

海上保安庁で捜査に特化した架空の組織ってだけでも

オリジナリティがあって、十分に惹かれるのに…

日曜劇場は視聴者を呼び寄せたいのか、どうしても大掛かりにしがち。

普通に、海や湖など、刑事では手がつけられないような深い場所を

"チームで"捜査する姿を描く事に特化させるだけでも、面白かったと思うんですけどねぇ…。

 

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ミステリと言う勿れ 9話 感想|今回の風呂光の存在意義がよく分からず…

 

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佐々木蔵之介さんの、頬を伝う涙ではなく大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちる演技に、

人知れず罪悪感や悲哀感を心の奥底に溜めながら過ごしてきたんだ…という

"描かれなかった背景"みたいなものが感じられて、魅了されはしたものの…。

うーん…時間を置いて考えてみたら、(※初視聴も感想も3/13時点のもの)

言い方は悪いですが、蔵之介さんの演技の上手さで

あらゆる物事の違和感をねじ伏せた気がしないでもないんですよね。

 

例えば、橘高(佐々木蔵之介)が起こした事件のきっかけについて。

喜和(水川あさみ)から

「若宮から電話がかかってきたら私の居場所を知らせて欲しい」という旨の電話を

橘高の勤める市役所にかけてきた所にあるんですが…

5年前ならばLINEやメッセージなどいろんな連絡手段がある訳で、

なぜ橘高に、しかも市役所を通して伝言を頼んだのか?

そもそも、なぜ天達(鈴木浩介)ではなく橘高に電話したのか?が疑問に残るんです。

私が補足の台詞を聞き逃していただけかと思い、ここの部分だけ見返してみましたが、

やはり経緯はカットされていた模様。

彼が犯人だと印象づけるためなのか、説明不足感は否めませんでした。

 

そして、パン(渋谷謙人)とデラ(田口浩正)の正体についても、

気配を薄めて 周りよりも異質に描かれていたのは、

事件の関係者ではなく刑事だったからなのか!とは納得出来ましたが。

そうなると今度は、同じ刑事である風呂光(伊藤沙莉)が同行する必要性を

ますます感じにくくなってきます。

刑事なのにどちらか一方でも顔見知りではないの?というのはもちろん…

彼女が彼らと裏でタッグを組むなどして刑事らしい活躍もするのでもなく、

「何も気づけなかった」で"一般人扱い"で終わらせるとなると…

これ、今回の彼女の役割って、原作で元々いたキャラと置き換えられたか、

あるいは原作にはない設定を追加し、

結果的に上手く改変出来なかったんじゃないかと思うんですよね。

 

よくよく考えてみたら、

女性は1人もおらず、しかも半分以上初対面かつ歳の離れた男性と別荘で宿泊する…

年頃の女性なら躊躇してしまいそうな行動を平然と起こしているのも不思議ではあります。

もし仮に、風呂光のポジションが彼女ではなく、

整(菅田将暉)と頭脳戦で張り合える男子大学生にして物語が展開されていたとしたら、

この違和感は払拭され、今エピソードのメインである

「ゲーム」「ミステリー会」ならではの面白味も増したかもしれませんし。

潔く男性ばかりの舞台にする事で、

紅一点である喜和の謎めいた存在感も引き立ったのかもしれません。

 

恋愛要素に関してはですねぇ…あんまり書きたくないんですが、

ジャンプしてバランスを崩して倒れた先が整でドキッ!なんていうシーンをやらないだけ

まだマシだと途中まで思っていたのに…

最後の明らさまな時代錯誤エピソードを加えられるとモヤっとしますね。

個人的には、池本(尾上松也)のキャラも好きで、

初期の頃は整と風呂光で3人組として描かれていたイメージがあるんですが…

回を重ねるごとにただの脇役に回り、

しかも今回は、短絡的な上司へとキャラを変えられてしまって寂しい限りです(泣)

 

脚本家は女性の方なんですけどねぇ。

キャスティングも主人公の魅せ方も、謎解き部分もせっかく面白いのに、

風呂光を"恋するドジっ子ヒロイン"として押し出している作りが

全ての良さを壊している気がしてなりませんなぁ…。

うーん…勿体ない。

 

 

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ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 10話 感想|依頼に隠された仁和の本当の狙い

 

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いつもなら序盤であるはずの決め台詞「ざわざわする」がないまま

物語が展開されていくという、まさしく小さな"ざわざわ"が残り続けたお話。

 

仄かな三角関係の他に、仁和(安藤政信)の縦軸にも触れている

メインエピソードがあるのに、就活詐欺のエピソードも

合間合間に加えるとなると複雑にならないか?

別に就活詐欺の方はわざわざ最終回前に持ってこなくても…と

途中まで疑問に感じながら見ていましたが、

最終的には、なるほど…それなら納得…と思えるラストに仕上がりましたね。

単なる味変や尺埋めではなく、何かしらの意図が含まれていたのだと

後から気づいて新鮮さを覚えるという、種明かし的な構成になっていたのが面白かったです。

 

ただ、強いて言うなら、失明したライターの話の着地点が

ちょっと単純だったかな?という気がしないでもありません。

「プライドが死ぬ」って事は、要は彼には

「ライターでありたい」意志がまだ残っていたんでしょう?

なら、口述筆記でも出来たんじゃないかとは思えてしまうんですよね。

 

例えば、元々"目で見て感じたものを取り入れる"所にこだわりを見出している人だから

作家人生を捨てた…とか、いざ口述筆記してみたものの馴染めなくて諦めた…といった

補足が加えられていたら、妻が引き継ぐのにも説得力が持てましたが。

一応取材ターゲットなのに、全体に漂う謎めいた雰囲気作りを優先し過ぎたあまり、

彼の描写や背景が丸々カットされているのは気になりました。

まぁでも…今回の話はあくまでも仁和の"裏の顔"を知らしめるための内容ではあるから、

あえてそこは深く追求はしなかったと捉えた方がいいのかもしれませんね。

 

とりあえずは…カンフルNEWSと繋がりがあると思って見ていなかった

インターネオとの合併には衝撃を覚えたので、

このままエンタメらしさを押し通す最終回になる事を期待しています。

 

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ファイトソング 9話 感想|2年の時を経て運命の再会

 

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劇中でも言われていた「フリップ芸」…

あのシーンは真面目に見たら感情移入するんだろうし、

菊池風磨さんの、明るく振る舞いつつ儚げな

慎吾という人柄が滲み出た演技も良かったけれども…

かつてフリップ芸が使われた某ドラマを見ていた者からしたら

純粋に泣けなくてですね(苦笑)

すぐさま思い出してしまいましたよ、あの最終回を…何て事してくれたんだと…w

(分かる方は分かってくださるはず)

 

っていう雑談は置いといて。

2年後…ですね。

なぜ「数ヶ月後」ではなく「2年後」と期間を大きく空けたのかは、

大きく変わった日常を"日常"として捉えている花枝の様子を見ていれば、

苦しい現実を受け入れるまで・馴染むまでの時間だと思えば納得出来るんですが…

それと同時に、気になる部分もいくつかあるんですよね。

 

例えば、花枝(清原果耶)の「私、前よりも喋るようになったよね」という台詞。

これ、2年前までの花枝とさほどの変化を感じないのって、気のせいなんでしょうか?

以前も確か、毒舌も本音も交えつつ、

(特に芦田に対しては)長々とドライに喋るキャラだったはず。

別に変化が全くないと言っている訳じゃなく、

清原果耶さん自身が口元の動きや喋りをハキハキさせるように演技をされたり、

花枝が話している間に遮る者が出てこなかったりして、

「喋るようになった」風に見せているのは伝わるんですが…

根本的な性格は変わっていないというのか。

この違和感が生まれた原因は恐らく、

"よく喋るキャラ"だと印象づけた今までの描写にあるのだと思っています。

 

で、「喋るようになった」と、2年間の時間経過に付随してもう1つ言えるのは、

いくら後天性の聴覚障がいだったとしても、以前のような会話で、読唇術メインで

コミュニケーションが取れるのか?という事。

今の時代、手話を使わなくとも、音声アプリや筆談があれば行けるのかもしれませんが、

ろう者同士でも読唇術で話が通じるのかどうかはちょっと疑問。

せっかくインタビューのシーンがあったのですから、

聞こえなくなった時に努力したエピソード、

または失敗してしまったエピソードといった両者間の"小ネタ"を台詞に混ぜ込んだら

まだ自然に見えたのかもしれません。

 

あとは…花枝は一般人なのに顔も本名も公開されちゃうんだ…とか、

芦田(間宮祥太朗)に知られたくないのなら、

取材相手に匿名にしてもらう対処は出来たはずなのに…とか、

多少のご都合主義は目立っていたものの。

この段階で慎吾(菊池風磨)は正式に振られる事になってしまって、芦田が動いて…で、

最終回に向けての準備だと解釈しておけば良いのでしょう。

 

それにしても、耳が聞こえなくなった後も

暗い雰囲気をチラつかせなかったのは良かったですが、

そうなるとやっぱり、病気の設定を入れなくても

物語としては成立出来たのでは?とは思えて複雑です。

 

まぁ…何やかんや言いつつ、次回でおしまい。

エレベーターが故障して閉じ込められる展開は、もはや定番ですね(笑)

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

↓前回の雑感はこちら↓

 

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冬ドラマの雑感いろいろ⑥〜ゴシップ・DCU〜

 

今回はこちらのラインナップになっております(時系列順)↓

※タイトルをクリックすると、そのページに飛びます。

・ゴシップ 9話

・DCU 7話

え〜と、記事タイトルの通り、各々の感想は長くありません。そして雑です。

それでもよろしければ… ※しばらくテンプレです。

 

  

ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇  9話(3/3放送分)

 

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本筋とは関係のない恋愛パートに時間を割く事に抵抗感を覚える理由の1つとして、

私情を持ち込んで対立する描写が増えてくる所にもあるんですけど…

そう考えると、本作の根津(溝端淳平)と笹目(筧一郎)は

仕事上でもプライベートでも互いを尊重しているのが伝わるから、

凛々子(黒木華)のライバル同士のシーンになっても見やすいんですよね。

話を最後まで聞く。逃げ出さない。ここも好印象。

 

笹目がプロポーズの流れで「凛々子を守りたい」と言った件に関しては、

"守りたい"だから、純粋に恋に落ちたというよりかは、

そこには姉への気持ちも乗っかっているような気もしています。

 

内容に関しては、終盤がやや駆け足だったかな?なんて。

そして、出演者が出演者なだけに「ゲスの極み!」で

上手い事ネタにしてやった風のオチにも出来たと思いますが、

その手の描写は既に某情報番組のパロディで取り入れているから、

更に加えるとなると狙い過ぎのようにも感じられて、

視聴者が気づいて楽しむくらいで丁度良い塩梅だったのかもしれませんね(笑)

 

  

DCU 7話(3/7放送分)

 

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最終章に向けての準備回なのかもしれませんが…

無理やり縦軸絡みの要素を混ぜ込もうという強引さを

物語の節々から強く感じてしまいました。

お陰で"仕事"より"私的な感情"で動いてるようにしか見えず…。

仕事自体も場内の捜索活動になるなら、水族館配属の警備や警察は存在していないのか?

っていうツッコミどころが生まれるんですけど(苦笑)

 

話の構成上、成合を捕まえる事が

ミッションに見えてしまっているのは仕方ないにしても、

そうなると、未だに「ブラックバタフライ」がテロリストだという事以外に

目的や情報が不透明なのが気になるんですよね…(私が何かを見逃しているのか??)。

その展開にするなら、彼らの目的を前半ではっきり示してから、

それを阻止するために動く…という描写にした方が、

今回の内容にも多少の意義は感じられたかもしれません。

何と言うか、"組織"よりも、謎めいた成合"単体"を強調し過ぎだから

曖昧な印象が続いているんですよ。

 

そして、今更疑問に思った事を書いておくと…

瀬能を疑っているなら、なぜ彼を公安に尾行させないんだろうなぁと。

確か以前、新名が「利用するものは、何だって利用する」と言ってましたよね?

公安の存在感も薄まってきているし、

連携をとる形で上手く差別化出来ていないのが、やっぱり気になる所です。

 

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妻、小学生になる。7話 感想|介護の話になってしまったのが惜しい…!

 

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万理華(毎田暖乃)の事情を"知っている人"と"知らない人"を

1カ所に集まらせてのドタバタ劇は確かに面白かったけれども…

実家を今回の展開を繰り広げる舞台にした事で、

終盤まで「友利が母親の面倒を見るのか見ないのか」という介護問題に

焦点が当たった内容になってしまっていたのが惜しかったかなぁ…?と。

 

そう感じた理由としては、まず、万理華と母・礼子(由紀さおり)間の描写にあります。

人生経験豊富で、何でもお見通しの"母親だから"…というのは勿論、

寿命が近づきつつある立場だからこそ、万理華から唯一感じ取れる"何か"があったはず。

彼女にだけ目を合わせて返事をしていた意味深な演出もされていたのを考えると、

そこをもっと強調しても良かったのかもしれません。

 

そして、万理華と友利(神木隆之介)間の描写についても…

彼は周りとは違い「"信じる"と"疑う"の狭間にいる」人だったのに、

万理華が貴恵だと信じるまでの変化の描写がやや単調だった気がしています。

これを打破するには、例えば、実家内では友利中心の話に絞るのではなく、

姉弟で部屋を掃除するとか、アルバムを見て思い出話に花開くとか、母校に行ってみるとか…

 

まぁ要は…死を経験した事のある貴恵と、

(この言い方はなんですが)死をこれから経験する母親の特別な関係性を加えるだけでなく。

何かこう…故郷での"2人だけの時間・空気感"みたいなのが伝わる

エピソードも他に用意されていたら、

今回の内容、そして、友利の帰省に万理華も同行する事に

意味が感じられたのではないでしょうか。

 

ただ、守屋(森田望智)への返事、蓮司(杉野遥亮)の"大切な人"…

で、肝心の"魂の元通り"のくだりを、

残り3話もある段階で、変に引っ張らずに進めてきたのには潔さはありました。

特に最後の要素なんて、王道の最終回直前で入れたら駆け足気味になりかねませんから。

最終章突入という意味でも、また大きく一歩前進した回だったと思います。

 

あのラストとなると、「そろそろ本格的に自立する時が来たよ」という

お告げが含まれているんでしょうかねぇ…?

しばらくは交互に入れ替わって、徐々に頻度や潜伏期間が減ってきて完全にいなくなる…

そんな流れにもなりそうです。

 

まっ、娘が戻ってこない母親がいながら「幸せな1年だった」と言っている

圭介(堤真一)にも喝を入れないとですもんね(笑)

残り3話をどう紡いでいくのか、気になります。

 

↓6話の雑感はこちら↓

 

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