妻、小学生になる。2話 感想|妻にデレデレ過ぎて逆に心配

 

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うーん、そうなるかぁ…。

確かに前回でも、貴恵(石田ゆり子)がいた頃は

彼女なしでは生きていけない!ってほど依存していた圭介(堤真一)の姿が描かれていたし、

再会するまでの10年間はゾンビのような生活を送っていたという事実も

十分に見せられてきた訳で、

その流れを踏まえれば、どっぷりのめり込む今回の変化も理解は出来るんですが…

ヒューマンとコメディのバランスが程良かった前回の雰囲気と

あまりにも風変わりしていて、ちょっと困惑している私がいます。

何というか、"小学生の女の子と一見不審者なおじさん"の組み合わせ、

なぜか仲良しである見かけの可笑しさをコメディとして消化して、延々と描いている感じ。

 

まぁ、まず言えるのは…デートのエピソードが長過ぎる!に尽きるんですよね。

極端に言ってしまえば、今回の内容は"夫婦のいちゃこら"なんです。

そう見えた理由は、表現は悪くなってしまいますが、

娘・麻衣(蒔田彩珠)を合コンに行かせる形で"両親"と"娘"を別々に分け、

娘の方は傍に回して話を展開させてしまったから…っていうのもあるんでしょう。

 

それはそれで、圭介のボケっぷりで楽しめるし、奇想天外な言動に笑わされる

違う魅力は生まれるのかもしれませんけど…

これが"通常運転"で、しばらくこの流れで進めていくの…?という疑問は出てきます。

起こりもしないはずの"奇跡"が招く、家族再生の物語ではなかったの…?

前回で、妻(母)の死をきっかけとした麻衣との関係性の変化や、麻衣自身の挫折、

母だと受け入れるまでの葛藤が"あった"という

彼女の心情を映し出す描写をしたのも、そんな物語だと伝えるためではなかったの…?と。

 

公式サイトに記載されている通り

本作が本当に「ちょっと変わった3人による家族再生の物語」だったとしたなら、

前回と今回とでコンセプトにブレがあるようにも感じさせます。

これは、エピソードと娘の絡め方次第で、

印象もかなり変わったのでは?と思えてなりません。

せっかく提供バックでホームビデオ風演出もしているんですし…。

 

例えば、"デート"にするのではなく、合コン用の服選びか、

あるいは就職用のスーツ選びに付き合うついでにショッピングを楽しむだとか。

万理華(毎田暖乃)の見た目に合わせて選んだ映画が当時見た映画を彷彿とさせて、

思い出話に話が弾むだとか。

あとは、万理華が映った写真を待ち受けにしてからの、終盤での家族写真…という

分かりやすい共通点があったのですから、

待ち受けを 万理華だけのものを3人のものに変えるくだりをオチにして

"家族再生の物語"である事を印象付けるシーンにしても良かったのかもしれません。

 

そもそも、重箱の隅をつつくようですが、麻衣が就職出来た件に関しても、

10年間父ともまともに会話しない、1階に下りるのは弁当を取りに行く時だけ、

あとは基本的にゲーム三昧で引きこもりだと就活(特に面接)に苦戦しそうなはずなのに、

あっという間に内定がもらえているのもなんか不思議で…?

どうせじっくり描くのであれば、麻衣の就職を両親(小学生)がサポートする話でも

面白そうだった気がしますね。

 

"2人の時間"に尺を割いているから、白石家というもう1つ描くべき家族があるのに

片方だけに偏っているようにも見えるし。

白石家の実態がチラッとしか描かれないから、

ハートフルよりもぞわぞわした気持ちが勝ってしまうんだし。

他には、今回はサプライズ的な登場をした神木隆之介さん(役名不詳)の出番が

かなりあった印象ですが、ちょっと唐突だったのでは?とも思えます。

ただの憶測ですが…後で登場させる予定だったのが、

いわゆる"大人の事情"で早めに回したとか、そんな事ないですよね?

 

とりあえずは、もっと娘も、白石家の謎も絡めて、

小学生の姿をした妻にデレデレな夫…という構図から

早めに抜け出して欲しいと願うばかりですが…

 

 


ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 4話 感想|誰かに必要とされたい…という真理

 

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椛谷(野間口徹)に続き、下馬(野村周平)が現在の状態に至るまでの

背景の深堀りから始まった今回。

前回でも感じましたが…やっぱり、この冒頭から始まる構成が、

本作が描こうとしている方向性にぴったりはまってるんですよね。

本当に、回を重ねるごとに面白くなっています。

 

「自分にしか出来ない仕事なんてない」からの

「あなたで良かった。そう言われる仕事ならきっとある」

これって、仕事をしている人なら誰だって言われたい言葉でしょう。

最初は希望に満ち溢れていたのが、不慮の出来事や度重なるミスがきっかけで

"代わり"はいくらでもいるという現実を突きつけられ、

そこから自信喪失になって行くのって…

下馬じゃなくとも経験した事はあるかもしれません。

そして、それはユーチューバー・カマドウマ(大木空)も同じで、

自分の居場所がなくなっていくのに憤りと孤独を感じていた。

下馬の実家の介護パートもあり、描く要素が割と盛り沢山だったにもかかわらず、

2人の境遇や下馬のお仕事パートと合わせて

"承認欲求"の話に繋げるまでの流れが、とても綺麗にまとまっていた内容でした。

 

介護パートについても、根性論で片付けるんではなく、

行政の力を借りて前向きに考えてみようという

実に現実的な着地点に落ち着いていたのも良かったですし。

下馬が昼間も撮影している意図を聞いて肯定したり、

アドバイスを考慮して違う調査方法を考えてみたり…といった、

「あなたで良かった」と瀬古(黒木華)が声をかけるのも頷ける、

ある意味謎解きの"手がかり"みたいなものが散りばめられていた作りも

丁寧だったと思います。

 

最もやる気のなさそうだった下馬を絡める形で、"お仕事ドラマ"としてもしっかり成立。

前回で心に光が灯った椛谷が、彼に「編集長が振ったんだから

お前が最後まで責任取らないとダメだろ」と鼓舞するやり取りに加えて、

今までの話の流れでチームワークも深まっていて、良い感じですね。

(信憑性がどうもなさそうなんですが(笑))瀬古の過去や、仁和と謎の女性との関係性、

笹目(筧一郎)の描写と、曖昧だった部分も徐々に動き出してきました。

 

ただ、強いて言うなら…やはり脚本家の複数体制が影響しているのか、

回によって雰囲気の温度差が微妙に違っている感覚がするのが気になる所かなぁ?

設定自体もイレギュラーでしたよね。

瀬古が何かぞわぞわするものを感じて自ら動いていくパターンではなく、

仁和(安藤政信)の指示で動くというパターンだったし…

まぁそこは変化球だと思えば何て事ないんですけども。

 

 

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となりのチカラ 2話 感想|さらっと明かされたチカラの生い立ち

 

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前回の問題がやんわりと解決されていたから、今回もそうだろう…とは思っていたので

そこは予想通りではあったんだけれども。

いや〜まさか…灯(上戸彩)がさらっと喋っただけとは言え、

チカラ(松本潤)の重い過去をここで盛り込んでくるとは!

 

確かに、距離が近過ぎるかもしれない。お節介過ぎて共感されづらいかもしれない。

でも、彼がなぜほぼ初対面の相手に世話を焼きたがるのか…

その"意味"が何となく分かったような気がします。

そしてそれを、展開次第では重点的に描く事も出来たでしょうが、

あくまでもファンタジーな世界観に合わせて

ほんの闇を覗かせる…程度に落とし込んだのも、

"本作らしさ"を貫くには良い塩梅だったとも思いました。

まぁ強いて言うなら、あんまりにも仕事の様子が描かれないから、

放棄しているように見えるのにはツッコミたくもなるんですけどね(笑)

 

で…今回の介護については、恐らく明確な解決策を示すのは難しい。

だから、チカラの存在が必要だったんじゃないかなぁ…と。

現実ベースで考えるとすると、行政が関わらなくてはならない問題に、

金銭的な都合とか家庭事情とかそういった理由で相談出来ない人がたくさんいる訳で、

それで最悪は犯罪をするケースも起きてしまうんであって。

そんな人々の心の救いになるなら、一般人が助けに行くのもアリだとは思わされます。

 

実際に、わずか…でも2人の力にはなっているのは伝わりますしね。

責任感故に自身を追い詰めていた託也(長尾謙杜)が泣き止むまで

付き添ってあげるシーンには特にほっこりしました。

警察も児童相談所も地域内に存在しない世界ではあるけれども、

そこは優しい目で見逃してあげて、逆にチカラの言動から

生き方のヒントを盗むつもりで見た方が、やっぱり一番楽しい見方なのかもしれません。

今回で再び、そう確信出来た内容でした。

 

過去に会った事があるという設定については、

今後関わる住人たちみんなの共通項だとしたらかなり面白いんですが(笑)

あとは、自分の仕事が出来ていない…点で言えば、

この徐々に作られていく"コミュニティ"に絡めて、

次々と住人の悩みに首を突っ込んでは

やがてマンション中で御用聞きと噂されるようになったチカラの自伝を書いて

有名作家になった…っていうオチでもあり得そうな気がしてきましたね。

 

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愛しい嘘〜優しい闇〜 2話 感想|怪しくないようでやっぱり怪しい雨宮

 

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前回で起こった出来事の"その後"を少しずつ進めつつ、

今回で追加された謎に関しても、多くを語らないながらも

種明かしして見せていっている感じですね。

そして…「私たちはかつて、罪を隠すために小さな嘘をついた…」から始まる

初回同様のモノローグを冒頭で再び提示する事で、

物語に一本の軸を通しているような作りになっている。

謎は増えたものの、現段階では風呂敷を畳めそうなくらいの丁度良い量です。

そう考えると…やっぱりミステリーは1クールが適しているのかもしれません(笑)

あとは、後輩・りえ(松村沙友理)は活動休止状態に入り、奈々江(新川優愛)は退場…と、

前回では面白おかしくしようとしていて不自然に感じていた

2人の女性キャラの出番がなくなって、より見やすくなったのも大きいですね。

 

ただ、湊かなえ原作の二番煎じと言われようが、

そのまま哀愁漂わせる雰囲気に作れそうなものを、

今度はその2人とは引き換えに、優美の旦那・正(徳重聡)を

ネタキャラ化しようとしているのに引っかかりを覚えているのも事実。

うーん…何となく、同じ枠で例えるとするなら、

「奪い愛、冬」の水野美紀さん(役)に寄せているあざとさと

それに近しい演出がたまに鼻につくんですよねぇ。

この余計な要素があるから、ネタドラマとして見たら良いのか?

あるいは、愛憎が入り混じったミステリーとして真面目に見たら良いのか?が

ますます分からなくなって、多少の混乱を生むんだと思います。

前回は関連している人がいたからまだ受け入れられたし、

旦那がDVの設定なのは定番だとしても…

本作はあくまでも「中学の同窓会での再会」がテーマになっているんだから、

そこと直接関わりのない人物の悪目立ちがエスカレートする事にならないよう

願いたいところです…。

個人的には、せめて"なめらかに"見せてくれれば、十分良いんですけども(苦笑)

 

でも、今の所は普通に面白いですし、普通に先が気になっております。

若年性アルツハイマーの雨宮の母・サユリ(高橋ひとみ)を主体とした

エピソードを盛り込んで、望緒(波瑠)と"記憶"が共通している事を考えれば、

望緒だけが"中野くん"を覚えていない件については、

当時彼と火事現場に居合わせていてそのショックで記憶を失い、

同じくその場にいた稜(溝端淳平)や優美(黒川智花)が

彼女が"優しい闇"を思い出してパニック状態にならないように(?)

あえて"愛しい嘘"をついているとか…。

あとは、稜に「お前変わったな」と言われていたように、雨宮(林遣都)は実は中野で、

整形して彼になりすまして復讐しているんじゃないかとか、

考察は苦手ながらもいろんな想像が出来るんですけど…

この線があってもおかしくはないですよね?(笑)

 

特に雨宮はなぁ…今回で身の潔白を証明していたけども、

同窓会での誘いをきっかけに望緒に接近している以上、

やっぱり怪しいキャラである事には変わりないのです。

「ほら!ちゃんとアリバイあるでしょ?」と言わんばかりに証拠も綺麗に揃っているし。

IT会社の社長だから、事前に大金を寄付する形で

情報を改ざんするのも可能ではあるかも…とは勘ぐってはしまいますね。

 

 

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ファイトソング 3話 感想|期間限定の恋…初デートは中華街!

 

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今回はちょっと思う事があったので、

「ん?」と感じた点と、良かった点を正直に書いてみます。

 

まずは前者。

「心が動く事は良い事だ」と教わり、"恋の取り組み"を実行してみる

2人の姿が描かれたお話でした。

前回で既に、"大好きな曲を歌う歌手"であった

芦田(間宮祥太朗)との運命の出会いがきっかけだった事、

耳が聞こえなくなる前に最高の思い出を作ろうと決心した事には触れられていたので、

彼のプロポーズに乗っかったのにも頷けたのですが…。

いざ恋愛モノではど定番の展開となると、

花枝(清原果耶)のキャラが前回までと変わってる?とはうっすら感じてしまいました。

 

何というか、個人的には"吹っ切れた"ように見えたんですよね。

彼女が抱えている秘密は、特に病状が改善の方向に向かっている訳でもないし、

芦田や施設の仲間達に打ち明けた事で心が軽くなった訳でもない。

いつか告白しないといけない…耳が聞こえなくなるのが怖い…

そんな不安と隣り合わせの日々を過ごしているはずなのに、

表情はなぜか明るい方が多いし、よく喋るようになったし、

恋愛もむしろ彼よりも積極的で楽しそう。

これ…今後の"キーパーソン"となってくる事を考えれば、

主治医・立石(橋本じゅん)とのカウンセリングや

杉野(石田ひかり)とのシーンをもっと早い段階で挿入していれば、

彼女が変われたのも納得しやすかったんじゃないかなぁと思います。

 

あとは、本作は"ヒューマンラブコメディ"なのに、

今回は今までの内容よりも"ラブコメ"を強調し過ぎていたのも

違和感を覚えた原因かもしれません。

この枠のカラーと言えばそうなんですけど…

本来、恋愛に奥手な2人が、手繋ぎやキスといった勇気ある行為をすぐに出来るものなのか?

ベタな寸止めシーンやスローモーション演出にする辺り…

この1シーンで"胸キュン"を狙っていないか?と思えてなりませんでした。

うーん…心情の揺れ動きをじっくり描いていた1,2話の作風に戻って欲しい限りです。

 

「ん?」と感じた点はここまでにしておいて、今度は後者の良かった点。

ししおどしを絡めた話から始まる構成は印象的でした。

前回のラストでは、店のチョイスもあってただただ可笑しく感じられ、

今回の冒頭では、頻繁にかつ大きくししおどしの音がしていた事から

「うるさい!」とツッコむほどだったんですが、

あえてそうしたのにはちゃんと意図があったんですよね…。

 

今の花枝は私たちと同じように、その音を「うるさいよねw」と話題に出来るけれども、

今後の立場を考えると、音が大きかったからこそ、同時に寂寥感も募っていくというのか。

少し話は戻りますが、杉野が「たくさん音を聞いて思い出にした」と言っていたように、

この2人の聞いた音もいつしか思い出に変わるんだと思うと、

終わりが近づいている事による"期間限定の恋の切なさ"も

ほのかに感じさせる内容になっていたのは中々粋だった気がします。

 

という訳で、今回の感想はポジティブばかりでもなかったんですが、

作品の良さはしっかり受け取りつつ、もう少しヒューマンの方に寄せていただけたら…という

期待も込めて視聴していくつもりです。

2人の恋は、もちろん、応援したいです。

 

 

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ミステリと言う勿れ 3話 感想|ヘイジュート♪ 物語はまだまだ始まったばかり。

 

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毎回毎回、音効に関する感想でうるさいかと思われますが…(苦笑)

今回は視聴者の声が反映された結果なのかな?

全体的に音量が小さくなって、物語に集中する上での鬱陶しさはかなりなくなりましたね。

主題歌を入れるタイミングも、前回よりも適切。

そして、音楽も含めて、事件解決のシーンで"泣かせよう"風の

重たい演出をしなくなったお陰で説教臭さも減り、

森下能幸さん演じる煙草森の気持ち悪さをただひたすら味わえたのは良かったです。

(森下さん…某作品では守護天使で、何かと犯人のイメージが強いというのは置いといてw)

まぁ、その代わり…事件が終わるエンディング部分で流れるような似通った劇伴が、

「そこでも?」と思えるほど頻繁に流れていたのが今度は気になりましたが(笑)

でも、音量が改善されて見やすくなっただけ、個人的には大分印象が違いますし。

それを1話からの同じ演出家さんがやられた…となると、

今後も軌道修正されて行く可能性は高く、期待は出来そうです。

 

で…もう2つ、ここまで見てきて感じた事。

これから書く内容は、決してネガティブな感情から来ている訳じゃないというのを

ご理解いただけると幸いなんですけど…

本作って、構成が不思議なんですよねぇ。

今回の内容が前後編で描くべき内容だったとは理解しつつも、

最初のCMが入るまで前回のおさらい+未公開(?)を丁寧に掘り下げたり、

普通に次のシーンに切り替わりそうなタイミングで

(つまり、映画を地上波での放送仕様にしているみたいな感じで)CMを入れたり、

それが原因で、またちょっと話を巻き戻したり、

そもそも前回の話に違うエピソードを盛り込んで、今度は次回用にまた新たなエピソードを…

と続けざまにやっていたりする辺り、

連ドラにするには勿体なかったんじゃないかな?って気はしております。

 

あと2つ目は…我路(永山瑛太)の後日談的な話をそこまで描いちゃうんだ!なんて。

瑛太さんの今までの役柄とのギャップはもちろん、

異様にサラサラで綺麗な金髪をしたビジュアルが頭にこびりついていたので、

私としては、もうちょっと彼が現れると生まれる"ざわざわ"を

持続させて欲しかった…感もなくもありません。

劇中に出てきた「漂流郵便局」という言葉自体、十分に興味を引くものでしたから、

整(菅田将暉)と自分は似た者同士な気がする…

で、メッセージで送られてきた手紙の写真でその言葉を見つける…といった

まだまだ我路の物語にも続きがありそうな予感を匂わせる程度で済まし、

妹想いな一面、その後の彼の動きをじっくり見せるのは

何話か後でも良さそうだと思えました。

 

菅田将暉さんと永山瑛太さんの共演に新鮮味があるので、

それを押していきたい…という意図も含んでいるんでしょうけどね。

そして、今後に続く豪華キャストを続々とチラ見せしている限りは、

同じジャンルかつ月9枠だった「シャーロック」のように、

数年後に劇場版を製作するのを前提として、本作が作られていっているのかもしれません。

その作品じゃなくても、最近は映画化するドラマも多いですしね…。

 

いろいろ言及する感想になってしまいましたが、再び面白く感じられたのは確かです。

次回も…いや、最終回までずっと見ていたい気持ちにさせられた1時間でした。

 

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DCU 2話 感想|潜らせれば良いと思ってそう…

 

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遺体が港で発見された事、密漁というワードが絡んできた事、

で…DCUの部員に潜らせるなどして、前回よりも海のシーンを取り入れた印象はありましたが…

うーん…今度は、潜らせれば良いと思ってない?という引っかかりが出てきてしまいました。

 

そもそも、捜査の描写自体に違和感があるんですよね。

流れてきた遺体は「風成海流」という、本来流れる方向とは別の方向に

戻ってくるように流れてきた事が説明されたのですが、

まず証拠を探しているのは、なぜか遺体発見現場を"遺棄現場"と決めつけた場所だけ。

結果的に都合良く遺棄現場は特定されてはいたけれど、遺体は元々流れ着いている訳で、

いくら海での仕事がDCUに任されていると言っても、

縦にも横にも広範囲にわたる海を、海上保安庁など他の組織の協力も得ずに

少数で探すのはかなり無理があるんじゃないか?という気がしました。

新名(阿部寛)と瀬能(横浜流星)は相変わらず陸上で聞き込み調査をしているし、

遺棄現場付近で"しか"捜査をしないのなら

最初から水中ドローンを使った方が効率良さそうですし…

前回同様、DCUである必要性が感じられないんです。

まぁ、従来の刑事ドラマに見えてしまうのは、

犯行現場が陸上(しかも2サスくさい場所)で起こっていたのにも原因があると思いますが…

せめて、今回の要素を扱うとするならば、「風成海流」を上手く利用して

出航中の揉め事で被害者を落とした事にすれば、

警察の捜査でも手が届かない範囲だから

DCUが代わりに捜査を…って流れにでもなったのかもしれません。

 

で…捜査パートが粗ければ、ミステリー要素も雑。

血痕が見つからなかったのは、岩の割れ目にいる血液の大好きなヒサラガイが

蓋をしていたから!って、そんな事あるぅ…?

時間が経っていれば流れてない…?とも思えてしまって(汗)

無理やり水と絡めようとするから強引に感じるんでしょうね。

他にも、捜査に関わっているみんながサンチェスを疑っている展開だから

犯人が彼じゃないのが丸分かりな上に、

某監督の出し方も後出しじゃんけんっぽさが半端ない。

あと1時間で送検されるって言ってるのに、テントを張っているほどの暇があるのか…とか、

民間人に何の疑いもなく、証拠品が置いてある車の鍵を渡すか?とか、

お仕事描写の所々の違和感も助長していて、もうツッコんだらキリがないです(苦笑)

 

本作らしさも活かせていなければ、事件解決への持っていき方もご都合主義。

おまけに、瀬尾の縦軸ならまだしも、子供を助けるシーンや試験のくだり、

訓練のくだりと、本筋とは全く無関係なエピソードも盛り込んでくるから、

そのための"延長"で、時間稼ぎをしているようにしか見えません。

少なからず、複数の脚本家による弊害が出ているのは間違いないでしょう…。

 

で、次回が恐らく、失踪したサンチェスを探す内容となると、

また水から離れそうで心配です…。

共同制作するなら、この枠じゃない方が良かったんじゃないかなぁと思うのは

余計なお世話ですかね。そうですね……。

 

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恋せぬふたり 2話 感想|2話にしていきなり家族と衝突!

 

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見方が分かってきた感じかなぁ…。

前回で言及があった「恋愛には興味はないが、1人でいるのは寂しい」が

まさしく軸となっている物語。

家族や友達との単なるルームシェアではなく、

お互いがアロマンティック・アセクシュアルの人間であると認識した上で、

果たして、家族…いや、"味方"のような心地良い関係が作れるのか?を

実験的に描く作品なのかもしれませんね。

その上で、照らし合わせて描かれるのは

「男性との付き合いには恋が芽生える」を前提とした人間関係なんでしょう。

 

例えば、今回の場合は、両親と妹夫婦とのやり取りが描かれました。

前回はアロマアセクじゃなくても嫌悪感を覚えるような人物設定で不自然さがありましたが、

今回に関しては無理がなかったです。

妹の旦那は余計な口を挟み過ぎ感は否めませんが…

中々恋人が出来ないまま長年実家に暮らして居る姉を心配していた妹、

特に両親に至っては、長年手をかけて面倒を見てきた経験があるからか

「娘の事は分かっている"つもり"」でいる事を考慮すれば、

自分の出来事かのように喜んで、2人を囃し立てるのも頷けるんです。

それに、最初は付き合っている設定で通していたのが、急に嘘だとバラされて

(世間にとっては)訳の分からないカタカナ用語を並べ立てられたら、

混乱して思いがけない言葉を吐いてしまうのかもしれません。

 

そして、この一連の様子を見て気づかされたのは、

この両親や妹夫婦のように、私たちの周りにも、

現実生活で気持ちを思いっきり口にしていないだけで

同じ価値観の人が身近にいるんじゃないか…という事。

実際に、本作ほどではないですが、両親からは「孫が欲しいな〜」なんて

冗談っぽく言われた事はありました(結婚願望は一応あるので、私は嫌ではありませんが)。

今の世代ならまだしも、親世代なら子供の幸せ=結婚を願うのが

必然とも言えるんでしょうね。

 

この実体験も加えて、「人のふり見て我がふり直せ」じゃないですが、

周りにはこんな風に感じている人がいて、こんな考えの人がいるのだ…という事を

俯瞰的に見て初めて考えさせられる面白さ(と例えるのも何ですが…)もあった気がします。

また、頭の中がぐしゃぐしゃになって、どうしようもなくなっているのが伝わる

岸井ゆきのさんの怒りの演技や、

冷静でいるようで、口を開けば徐々に闇を覗かせていく高橋一生さんの演技のお影もあって、

"自分たちと世間の認識のズレ"によるショックを追体験させられる点では、

視聴後に大きな余韻が残りました…。

 

最後に登場した新たな勘違い男も含めて、まだ気がかりな部分はあるにはあるんですが、

いろんな価値観を持つ人々を絡める事によって

現在における"夫婦"の在り方への問題提起をする意図も込めているんじゃないかなぁと。

そして、昨今のドラマではお馴染みと言えるであろう、

あえて"恋愛感情を育む過程の1つ"である同棲を2人にさせる展開で、

「愛するとは?」を愛"抜き"で描こうとしているようにも見えます。

 

同じアロマアセクでも、アンケートの結果で

また考えの違いが浮き彫りになりそうで…

結末よりかは"結末に至るまでの紆余曲折"に興味がある私としては

次回を早く見たい気持ちが高まりました。

それに、2話の段階で、物語の核心となる両親との対立エピソードを持ってくる辺り、

意外性もあって目が離せませんね。

 

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しもべえ 3話 感想|みんなの心にしもべえが…ってやつですね。

 

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やっぱり、本作って回を重ねるごとに、ちょっとした発見があるんですよねぇ。

 

作品概要、そして前回までの内容を見る限りだと、

しもべえ(安田顕)の助けを受けてユリナ(白石聖)も自信を持ち、強くなっていく…という

いわゆる2人が軸になっている話だと思い込んでいたので、

今回の展開は風変わりな感じが途中までしていたんですが。

なるほど…ユリナがスマホアプリでいつでも呼びだすほど信頼しているように、

みんなの心にもしもべえが存在する…そんな"広がり"も見せていくお話になるんですね。

ただ純粋に笑える作品なはずなのに、同時にグッとくる熱さも感じさせるとは意外でした。

 

今回の場合だと、多田(内藤秀一郎)には自分自身を変えるきっかけを、

ユリナの母・康子(矢田亜希子)には人生に大きな影響を与えていく。

ユリナ以外の人物にも関わらせた事で、

この一見トリッキーな彼が、今後どんな形でいろんな人を巻き込んでいくんだろう?

それによって、どんなハプニングが生まれるんだろう?

という新たな見所も加わり、ますます次回が気になる内容に仕上がっていたと思います。

 

そして…展開自体は先が読めやすいベタさはあっても、

3話の段階で「しもべえがいないと成立しない」物語になっているのも凄いなぁと。

もちろん、それは安田顕さんの変顔と、言葉を発さない演技が大きいんですけど。

表情も登場の仕方も、解決方法も…

毎回違うものを見せてくれるので、そこも中々飽きさせないんです(笑)

ただ喧嘩で解決!って訳ではなく、録画した動画を誰かに送りつけるという

賢さも持ち合わせているのには笑わされました(その後の行為も含めてw)。

 

で、前回の感想に書いていた父親の件。

しもべえが父親ではない事は分かったんですが、ラストシーンで正体が何なのか

ぼんやりと見えてきた気がしますねぇ…。

シングルマザーっぽい描写なのは前から気になっていましたが、

亡くなったのではなく入院しているのかもしれませんね。

娘と妻が心配で、守りたい…という切実な想いが自分の魂を動かし、

しもべえに乗り移ったとか?

いずれにせよ、彼の正体がどう暴かれていくのかも楽しみです。

 

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妻、小学生になる。1話 感想|ママだ!と分からせる説得力よ…

 

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最愛の妻が小学生になる作品は見かけた事はないものの、

おじさんに生まれ変わるという設定ではよく見かけるこのパターン。

となると、妻だとは到底信じられないビジュアルになっている以上、

初回は"生きていた頃"の幸せな日常を存分に描き、

中盤辺りで小学生が妻であると分からせ、主人公にそう思わせるまでの話にし。

今度は主人公が娘を説得するまでの話を、次回で描くのが定番なイメージがありますが…

まさか、初回だけでそのどちらのエピソードも解決してしまうとは意外でした。

開始5分で妻の死を、アバンの段階で本作のコンセプトが何かを提示出来ていたのも含めて、

中々テンポの良い内容だったと思います。

 

そして、この手のドラマだと「妻が小学生になっている」と分からせるために、

終盤の自転車2人乗りのシーンのようなキャスト入れ替え演出を節々に施したり、

小学生のモノローグに妻の声を重ねたりしそうなものですが、

あえてそうしなかったのは、ひたすら親子で「本当に妻(ママ)なのか?」と訝しむ様子を

追体験させるため…だったんでしょうね。

個人的には、これが功を奏していた気がします。

堤真一さん、蒔田彩珠さん、そして朝ドラに幼少時代の主人公役として出演経験のある

毎田暖乃さんといった実力派の役者さんが揃っていれば、

妻の命が宿っている事、それが本当なのだと確信が持てる姿は

"演技だけ"でも見ていて伝わってきますし。

逆に、本作の設定がファンタジーなので、実際に上記の演出をしていれば

現実味を覚える視聴者も多く、世界観が壊れてしまっていたかもしれません。

ぱっと見は演技に頼っているようでも、実は意図が隠されている…

万理華(毎田暖乃)のスキンシップを受け、妻を重ねて心が浄化されていく時に

いつものシワやたるみがなくなり若返ったように見えた圭介(堤真一)のカットや、

生きる意味を見出した父娘の目に光を宿すなど、ライティングにも緻密さが感じられ、

演出部分でも好印象で見終える事が出来ました。

 

あとは、引っかかりがちな設定への配慮も抜かりないなぁ…と。

例えば、小学生の姿になって天上界から舞い降りたのではなく、

万理華としての記憶もありつつ、ある日突然「圭介の妻だ」と神から言い渡された事に

なっていたのには驚いて(笑)

それもあって、圭介や麻衣(蒔田彩珠)に1人で平気に会いに行ったり、

夜遅い時間帯でも自由に動き回れたりしているシーンには、親は心配しないの?

警察に捜索願でも出して探してるんじゃないの?というツッコミどころはあったものの…。

でも、小学生を持つ親なら、8時付近の時間であれば

子供の支度の世話をして早起きしているはずが、

万理華が家を出てから少し陰鬱そうな顔をして、ようやく起きてきたのを見る限りは、

少なからず、子育てが苦痛で現実逃避しているんだろうなぁ…とは何となく察せられます。

他には、不審者だと疑われそうな圭介の行動も、

(1〜3年なら分かるが)10年も経てば流石に前を向き始めているんじゃないかと思えそうな

圭介の心境もしっかり回収!

神から言い渡された件に関してはまだ言及はなかったですが、

そのうちメカニズムが分かる日が来るんでしょうね。

そして…新島家の再生物語であると同時に、白石家の再生物語にもなるのかも。

 

設定が設定なので、最終回には貴恵(石田ゆり子)としての記憶は消えて

普通の小学生になってしまう悲しいオチは読めますが、

良い意味でひょうきんな劇伴やSEのお陰もあって

コミカルとシリアスでバランスがとれている感じもし、最後まで興味深く見られそうです。

とにかく、まだまだ序章に過ぎませんが、

視聴予定の冬ドラマが出揃う最後の作品が本作で、

期待通りの出来になっていて良かった…の一言に尽きます!

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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