視聴前は期待度を星★4つにしていて、かつ期待度ランキングを1位にしていた本作。
情報が解禁された時点で「またあのスタッフ×ディーンさんの作品が見られるのかぁ」と
飛び上がる程にはワクワクしていたので、勢いよく星★5つの満点にしても
良かったのですが、
後述する2つの要素に若干の不安を覚えながら、過度な期待はし過ぎないようにしようと
抑えた状態で見始めた初回でした。
しかし、確かにトンチキさもあって楽しく、ディーンさんの飄々とした佇まいは
変わった主人公には合っていると感じられたものの、
その不安はちょっと当たってしまったのかなぁ…という印象が残ってしまいました。
「不安な要素」というのが、
「遊び心のある西谷演出&演者と脚本・井上由美子さんの組み合わせがハマるのか」
「『モンテ・クリスト伯』と同等、又はそれ以上に、他には真似出来ないような
弾けっぷりを見せられるのか」の2点。
これは個人的な考えですが、井上由美子脚本の作品はクオリティの高さに
少しばらつきがあり(面白いと感じた作品は勿論ありますが)、
また、コメディを効かせるというよりも手堅く魅せる作風が得意そうな印象です。
なので、初回を見た限りでは、演出と役者陣で送る唐突なバイオリンタイムや
ヒゲ剥がしのユーモアさと、本筋の事件推理パートから滲み出るシリアスさが
噛み合っていないような気がして、もっと"遊べる"のではないかなぁ?と思いました。
そして、キャッチコピーを「TOKYOを、解け。」にし、
大きくアレンジして「オリンピックを控えた東京の街を舞台にする」設定に
わざわざ変えた意図も見えてこないのも、何だか惜しい感じでした。
解決シーンは船で…という所は、主人公が洋風の衣装を着ているのもあり、
良くも悪くも「モンクリ」を彷彿とさせてしまいます。
こちらも、もっと「東京」を活かして、
今までのシャーロックとは分別化を図って行って欲しいです。
まぁ、モンクリモンクリ言ってすみませんが(どうしても期待しちゃうので…(汗))
あの作品も最初は「?」状態でも徐々にハマって行きましたからね…。
まだ期待はし続けてます。
アバンでの「え?どうなってるの?」という引き、説明なしでサラリと紹介してみせる
主人公の特徴の描写はよく出来ていたと思うので、
早く世界観に馴染めると良いなぁ、と。
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