前作とはちょっと違って、
初回の演説シーンから「セカンドステージ」をテーマとして提示し続けてきましたが、
今回は、懐かしさもありつつ新しさもある本作の良さが
一番出ていたような気がしました。
桑野の母・育代(草笛光子)にスポットが当たるお話。
我が子が気掛かりなあまり、独身なの?とまどか(吉田羊)に食いついたり、
人の私物をゴミ箱に捨てたり、終いには舌平目を煮物にしたりしてしまう、
ちょっとお節介なお母さん。
しかし、自分が大人になってお母さんを「お節介」だと思えてしまうのも
親子あるあるエピソードで。
その言動も決して悪気ではなく、愛情が込められているのは息子が一番分かっている。
「いつまでもあんたの側にいられる訳じゃないのよ」でちょっと無言になっちゃうの…
本当はお母さんが大好きなんですよね。
「綺麗だから」「まだ需要あるだろ」で、誕生日の言葉は一切出さないのは
いつもの素直じゃない桑野さんって所ですが、最終的にはちゃんと渡せて良かったです。
冷蔵庫を勝手に開けて、食材を使われてしまうのもあと何回か。
プレゼントを渡せるのもあと何回か。
「いつまでもあると思うな親と金」とはよく聞くけれど、
今回は草笛光子さんの深みのある声がストンと心に響いてしまって、
母がいるという存在に温もりを感じつつも、消えてしまいそうな切なさも覚える…
じわっと考えさせられるお話でした。
「人として付き合ってください」と頼むお母さん。
渡してこい!って背中を押すまどか。
桑野さん、素敵な人たちに恵まれているね。人との繋がりを構築するのも大事だなぁと。
そんでもって、やっくんはジムの薬丸!?というコメディパート…
笑えると思ったら今度はしんみりさせられる。振れ幅の大きさも、また楽しいです。
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