ああ、もう…分かり過ぎて辛い。
也映子(波瑠)が心配だからという気持ちが先走って家まで行っちゃう理人(中川大志)も、
「好きの先が怖い」、些細な言葉で悶々と考え込んでしまう也映子も、
一人になりたくても本音では誰かに助けを求めている幸恵(松下由樹)も、
どれも通ってきた道だから共感の嵐が過ぎる!!
この流れが原作通りかオリジナルのものかは分かりませんが、
全ての世代や立場を経験してきて、まるで人の気持ちを知り尽くしてるんじゃないかと
思えるくらいの脚本が、とにかく恐ろしい…
人の感情ほど、些細な事で傷つきやすく、面倒臭いものってない。
…が、今回のテーマ。
「どう見られているか」に偏見を持たない
恋愛は真っさらな状態の理人との関わりを増やす形で、
自分の方が年上である事にコンプレックスを感じてしまう也映子の
むず痒い心情を深掘りしていたと思います。
理人の行動も、彼女なんだから、今あの場で苦しんでいる也映子を
何も言わず抱きしめてあげたら良いじゃない…とは言いたくなるんですけど、
やっぱり彼にとっては、まだまだ恋とは何かが分からないものなんですよね。
「普通」も、二人で両極端の考えが出てしまうって所も妙にリアル。
あとは、全体的には、幸恵さんの見せる表情にやられっぱなしだったかなぁ。
「誰か実況して!!」は的確過ぎて面白かったけど(笑)
自分の事かのようにソワソワした乙女心を見せる姿から、
大切な場所まで無くなるほど変わってしまう現実に打ちのめされそうになる姿、
抱えてきた重荷を手放したいからと強がってもみせてしまう姿など…
彼女の持つ、彼女にしかない複雑な感情っぷりを堪能した気がします。
恋愛の事は一旦保留にした也映子と理人ですが、
この二人には絶対に幸せになってもらいたいし、幸恵さんにも勿論幸せになってもらいたい。
恋人を作って結婚する事だけが 幸せな人生を送る上で全てではなくて、
バイオリン教室でないと出会えなかった三人が
何年経ってもこうして親友を助けたいという気持ちが働くほど、
かけがえのない仲間になれたという事実もまた最高のものであると
今まで教えてくれたから。
最終回、三人の結末がどうなるのか気になるから早く見たいけど、
終わって欲しくないというジレンマ…。
予告では何やら、幸恵の夫・弘章(小木博明)にビシッと言ってそうな
姑・由実子(夏樹陽子)のシーンが。
今回の「してやってる」風の言い方には本当に頭に来たので(笑)
ちょっとでもスカッとさせてくれないですかねぇ。ここは。
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