2019年12月一覧

ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 最終回 感想|失敗を認める事の大切さ

 

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謎解きミステリーがメインの話があったり、医療が舞台の話があったりと、

後半になるにつれて「失敗学」と括れば何でもアリでしょ!といった話が続いたので、

このままネタ切れして終わっちゃうのかなぁ…と心配した時もありましたが。

前回も含め、最終章は初回で感じた「失敗は成功のもと」という原点に立ち返った

本作らしい締めになっていたんじゃないでしょうか。

 

真奈子(松雪泰子)が度々言ってきた「また同じ失敗を繰り返さないように」

つまりそれは、失敗を認めるためには、凝り固まったプライドやキャリアは一度捨てる

強い覚悟と柔軟性が必要とも捉えられます。

 

今回の大手自動車会社がリコール隠蔽を引き起こした原因も

「100年の"歴史"」「長年の信頼」にこだわり続けた所にあり、

この会社がもし中小企業であれば

失敗に対する向き合い方も大きく変わったのかもしれません。

 

「失敗したのを分かっていて隠蔽をする事は、ただの犯罪」

命に直接関わる仕事に就く人々には、特に肝に銘じて欲しい言葉でしたが、

素直にならないと次はないよ…という意味で自身もハッとさせられる部分がありました。

 

 

「失敗学」「事故調」なので、今回のような高齢者運転など、

実際に起こった身近なニュース&社会問題を絡めた話をもっと見たかった気はしますが、

(例えば今なら、保育士集団退職やいじめ、パワハラなど…)

真実を追求する主人公達の姿勢に全くブレがないのは良かったですし、

こちらは時々ではありましたが、大規模な実験シーンも楽しめました。

 

最初はノリが軽くて微妙かも…?と思っていた研究室の面々も、

イメージがいつの間にか変わるとまでは行かなくとも、

助手役の堀井新太さんと、真奈子の良き理解者役の須藤理彩さんは

最終的に存在感は残せていた印象です。

 

「失敗の隠蔽は犯罪」に加えて「最高傑作です!」と娘を褒める

南雲(余貴美子)博士にもスッキリ。

今思えば、失敗学に携わっている分、相手の良い所も改善すべき所も

よく見ているのが伝わる言葉選びのセンスが、本作の中で一番好きだったのかもなぁ。

 

最後のあのノリノリサンタ姿には、全て持ってかれた感じでしたけど(笑)

続編が作れそうなラストでしたね。またやる時が来るのかしら?

 

 

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探偵が早すぎる スペシャル 感想|笑いっぱなし!1時間が早すぎる。

 

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前後編共に、あっという間の1時間でした。

滝藤さんが楽しそうにしていると こっちも見ていて楽しくなるし、

もう1つの見所である広瀬アリスさん&水野美紀さんとの掛け合いも、

約1年の空白期間を全く感じさせません。

むしろ、連ドラの時よりも、息のぴったり具合や体の張ったギャグなど

色々とパワーアップしていたんじゃないでしょうか(笑)

 

前編は、倍返しネタや銀行前での変装アタック、あだ名の「もじゃ」など、

ついて行ける奴だけついて来い!!と言わんばかりの怒涛のハイテンションさを楽しむ。

後編は、トリック自体が「ゼロ 一攫千金ゲーム」のような感じがしたのと、

ショーで出されるその謎を見破っていくという展開続きで

若干グダッた気がしなくもないですが、またこれも、3人が伸び伸びされてたら

それで良いのかもな…と思い、満足に見終える事が出来ました。

 

特に笑わされたシーンは、仰向けになった体制で

まるでGみたいに動き回る千曲川滝藤賢一)さんと、

マジックショーの助手役がいつの間にか橋田(水野美紀)になっていた事が判明した時の、

腕と胸をピーン!と張るポーズを、何の意味もなく繰り返し行っていた所でした(笑)

 

あれ?個人的に怪しいイメージだった茶之介(矢野聖人)は

結局何でもなかったのか?と思いましたが、Hulu要員だったんですねぇ。

読売テレビ制作のドラマにもHuluと癒着させようとする、最近の日テレ。

いやぁ、懲りないですね。意地でも入会はしませんけど(キッパリ)

視聴率で十分稼いでいるはずであろうに、そこまでしてお金稼ぎしたいか…

そのオリジナルストーリーもちょっと面白そうなだけに、

なんだ…お金取られるんか…と知った時のガックリ感ったらないw

 


ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 最終回 感想|ニコラスって結局何しに来たんだ?

 

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本作自体が時代劇路線を貫く作品なので、

大門(米倉涼子)が失敗したように見せかけて

実は先の事まで考えた手術をピアニスト少年に施していた件も、

最終的にはチームが集結してニコラス(市村正親)の命を救う件も

想定内ではあったのですが…

潮(ユースケ・サンタマリア)とAIが一緒に協力に乗り出してきたシーンは

ちょっと良かったなって思えました。

 

4話で潮がAIのその他の診断結果を見逃した時は、いや、医者としてどうなのよ…と

ツッコンだりもしたもんですが、逆にここまでダメダメに描いた事が

かえって潮の成長っぷりを実感出来たのかもしれない、なんて(笑)

 

まぁ、そうですね。総括するとするならば…(え、もう…w)

やっぱり、新キャラも設定も上手く活かせてませんでしたよね。

「コストカッター」として動くニコラスも、

序盤であれほど匂わせていた病院の改革も、

ブラックバスだか何だかの計画も、今思えば全ておじゃん。

気づけば、これらの要素無しでも特に支障のない、

まるで初期のシリーズでやっていそうな展開が続いていた印象でした。

(というか、むしろニコラス達が絡まない話の方がまだ面白かったような…)

今回でのニコラスの病気→手術だって、最終回が近づいてどうしようもなくなって

ええい!病気持ちの設定にしちゃえ!という若干投げやりな感じがプンプンします。

 

蛭間(西田敏行)の急なキャラ変も。

「あの小僧…」とか言って、アウトレイジ化しちゃうしさ。

元々は悪い思考の持ち主のキャラクターだったのが、ニコラスという敵対する相手が

やってきた事によって抑え目になったのかは分かりませんが、

最終回でこんなズル賢い院長にするんだったら、

最初から彼を登場させなくても良かった気がしました(笑)

 

医療のプロフェッショナルが大門であるように、

改革のプロフェッショナルのニコラスを見たかったですし、

「私、失敗しないので。」という言葉にも日和らず

対等に張り合えるくらいの存在であって欲しかったです。

 

で、今までのシリーズ未視聴の私が本作を初めて見た理由としては、

視聴率平均20%台の作品とはどんなもんなのか…

最近では続編が出来てつまらなくなる一方で、本作は6まで続くんだから、

よっぽど押さえ所はしっかりしていて面白いんだろうな…というのを

確かめるためだったのですが。

個人的には、最後まで「なぜシーズン6まで続くほど視聴者から熱い支持を得ているのか」

はよく分からないまま見終えた結果となりました。

 

なので、もし来年も続編をやるとしたら、見るかどうかは今は不明なのですが…

おじさん達4人が大門の所の紹介所で 本当に雇われる事になったら、

それはそれで見てみたい気がしなくもないような…(笑)

 

 

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同期のサクラ 最終回 感想|何も響かない最終回。どうしてこうなった?

 

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※前々回と前回に引き続き、今回の感想もネガティブ寄りになっているので、

感動したという方は読まない事をオススメします。

 

終わった…。お疲れ様…。

7話まで好意的に見ていた頃を思えば、今期で一番裏切られた感が強い作品でしたわ。

 

8話と9話の同期達が、サクラ(高畑充希)に対して

あまりにも無惨で情のない描かれ方をしていて、

不快感の残った状態での最終回の流れだったからさ…

どんなにハッピーエンドであろうが、感動する事はないだろうなと思って

「とりあえずここまで見たから一応最後も見ますか…」くらいの視聴意欲で見届けた訳さ。

 

で、結局、風呂敷を広げては綺麗にまとめ過ぎた展開なのもあり、

何も心に響かないままスーッと流れるように見終えた最終回でした。

 

鍋をすっぽかされる事があっても、集団で囲まれて理想像押し付けられても、

仲間仲間を強調出来るサクラが逆に恐ろしかった。

前半は、黒川(椎名桔平)が何か企んでいて彼女を騙そうとしているんじゃないかと

視聴者を誘導させる描写の仕方でしたが、

私には、サクラの出世に嫉妬し、築いてきた地位=力で引きずり降ろそうとする同期達が

友情搾取で「同期は最高」とマインドコントロールする形で

騙しているようにしか見えませんでした。

仲間は力となった。今の私があるのは仲間のおかげだ。

本当にそう思ってるのかな?

 

だいたい、本当にかけがえのない同期だったら、

みにくいアヒルの子が、白鳥になった途端本性を表した」

という例えなんてする訳がありません。

普通の生活していたら、そんな心ない言葉は思いつくのでしょうか。

 

サクラに黒川が肩入れしていた理由が「娘と似ていた」もなぁ…

その割には「この業界で2度と働かせない事も出来る」なんて

パワハラまがいの事を言うから説得力も持てないし…。

なんだかんだで、期待していたらしい上司よりも、支えてきたらしい同期よりも、

サクラにしっかり向き合っていたのはすみれ(相武紗季)さんだけなんじゃないですかね。

4人じゃなくて、この人が同期なら良かったのにな。

そうしたら、最終回でのサクラの想いの受け取り方も

かなり違っていたかもしれないです。

  

サクラには絶対に、今の同期達よりも最高の仲間を見つけて欲しいし、

同期達ももうサクラの事はほっといて欲しい。

 

話自体はモヤッとしたけど…高畑充希さんをはじめとした

役者さん方の熱演がまだ救いだったのかな。

 

 

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G線上のあなたと私 最終回 感想|「好き」という気持ちさえあれば、前に進める。

 

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良いもの、見たなぁ…

とても心が満たされてるわ。今。

 

弘章(小木博明)の件。

ここは正直、前回のラストで引っ張った割に約5分で解決…という

若干サッパリとまとめた気がしなくもないものの、

幸恵(松下由樹)さんにとっては、この日をまた思い出す時が来るほどの思い出に。

事のきっかけが何であれ、自分のやった行為に自覚がないのも別として、

そこに込められた「誠意」と真っ直ぐな「言葉」が欲しかったんですよね。きっと。

 

また一段と芯の強い女性へと変わった幸恵さんが、

胸にグサッとくる直球な言葉を投げかける形で。

そして理人(中川大志)は、以前に「自分で動くしかない」と言われた事がバネとなり、

なんでも良いからと勢いで抱きしめる形で、

不安で心がボロボロ状態の也映子(波瑠)を救いに行く。

もうあの頃の「緩いかもしれないけど良いもの」以上の関係になっていると

十分に伝わります。

そもそも、学生時代からの親友でもない限り、あそこまで立場の違う相手に

しっかり向き合ってくれる事って滅多にないと思うから。

 

本作が始まってからは とにかくバイオリンの音が酷くて、

ドラマとして考えたら、最終回までにはまるで別人のように

上手くなっているんだろうなぁと想像もしていたけれど、

完璧!とまでは行かなかった。逆にそこが良かったです。

 

也映子「大人のバイオリン教室はみんな大人なので、

    何者になるわけでもない私たちの演奏は、大して上手くはない」

度々この台詞から始まる也映子のナレーションに、

理人と幸恵さん、そして真於(桜井ユキ)との出会いがあった事で、

1つの結論が出ました。

「でも、大人になってから、何かが出来るようになるって、素敵だ。」

「人は誰かに優しくなるとか、やっぱり家族が大事だって思えるとか、

 人を本気で好きになるとか。」

「前は上手くできなかった事が何度も練習する事で、ちょっとずつ、

 でも気がつけば出来るようになっている。それは素晴らしい事だ。」

 

「だけど本当は、別に出来るようにならなくたって全然良くて、

 ただ思ってさえいれば良いんだ。」

「私たちはいつでも、いくつでも、前に進める」

 

そして、1年が経って、也映子と理人が物件探しをしている時に、

こんな会話のやりとりが。

也映子「私たち、意外とバイオリン続けてるよなーって。」

理人 「好きだからでしょ。好きだから続くんでしょ、何事も。」

理人の言葉が、まるで一段落前の上記の也映子の言葉に対する

「好きという気持ちがあれば、何度だって前に進めるんだよ」という答えに

なっているように感じさせられ、

上手い流れを考えるなぁとも感動さえしてしまったのは、気のせいでしょうか…。

 

バイオリンが「好き」だから。

バイオリンで出会った3人が「好き」だから。

恋人として理人の事が「好き」だから。

 

この先、画面では見られない物語の延長線上で、

嬉しい事と同じくらいキツい事が待っていたとしても、

本当に会えなくなってしまったとしても、

也映子達ならきっと大丈夫だろうなぁと思えます。

 

視聴前は、恋愛もの?で、なんで波瑠さんと中川大志さんに、

松下由樹さんの組み合わせ?と少し驚きでしたが…

最後まで見てみて、幸恵役には明るさとチャーミングさもある

松下さんしかいないでしょ!と思えるくらいには、

時に視聴者代表にもなり、時にビシッと決め…で、偉大な存在へとなっていました。

「演技」「脚本に書かれた台詞」を飛び越えた会話劇も、

感情がそのまま溢れ出ているかのような也映子の告白シーンも凄く良かったです。

波瑠さんは本作で、かなりイメージが変わりました。

 

あくまでも恋愛を重きにする訳ではなく、

新たな環境で出会う人々、充実した日々を送る相手が羨ましい事から始まる嫉妬、

ヤキモチ、刺激、理想と現実の差に打ちのめされる姿…

「誰もが経験するであろう出来事の中に、恋愛へと繋がる道もある"かもしれない"」

というささやかな絡め方が大好きでした。

 

見終わった後、自分もこれから何かが出来るかもしれない。

私にとって本作は、そんな心のビタミン的ドラマ。

そう思えるドラマとの出会いがあるって、幸せだよなぁ…。

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 2話 感想|いろいろと早いな!

 

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3話から第2章。このペースだと、連ドラでは珍しい第4章までやるんでしょうか(笑)

 

事件の真相の二転三転具合は面白く、ちょっと見入ってしまいました。

というか、御子柴(要潤)があの公の場で死体配達人の当本人だと

バラしちゃうのが意外過ぎてなぁ…

亜希子(奥菜恵)の妹がその事件に関わっていた件も、

最初は、自分の過去を利用する形で、彼女が怯えるほど人を殺せない人間なんだという

印象付けをする作戦に出たのだと思っていたのですが、本当に繋がっていたとは。

過去の事件の関係者、カミングアウト…最終章辺りでやりそうな内容を

2話の段階でやっちゃって、今後の話は持つのか!?と真面目に心配しました(笑)

 

それだけでなく、御子柴パートの方はいろいろと展開が早いですよね。

彼が園田なのかどうかを真正面から問い質す日下部(ベッキー)のくだりも、

正体が分かって桜葉(玄理)が記事を作成するくだりも、

カミングアウトした事で御子柴を狙う人物がこの先出てくるんだろうなぁ…と思ったら

もう誰かに刺されてしまうラストも。

少しずつ小出しにしそうなものが、全て2話で描かれる。

(でも…次回予告では何事もないかのように動く主人公w)

 

主題歌が如何にもな「東海テレビ(この枠)らしい曲」感満載だから

一応深夜ドラマっぽくはなってしまいますが、

内容自体は普通にプライム帯でやっていてもおかしくはないですよね。

 

とりあえず、今後どう進めていくのかが逆に気になったので…次回も見てみようと思います。

 

そうそう。余談ですが、

この世界の検事もたった一人だったりします?(笑)

 

 

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シャーロック 最終回 感想|結局守谷は誰やねん!真相は全てモヤモヤーティ…

 

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えっと…どうしよう…色々何か書こうと思っていた事が

守谷(?)の正体で全て吹っ飛んでしまった…(笑)

まぁ、ぼちぼちと書いていきますか…

 

江藤(佐々木蔵之介)の意味深な君が代、結局何だったんでしょうね。

前回で見せたシーンの続きがある訳でもなく、理由を語る事もなく終了。

後から見たらさ、俺、急にどうした?って恥ずかしくならないだろうか。蔵之介さんw

 

エレベーターに乗っている時の北原里英さん。

得体の知れないような不気味なオーラが滲み出ていて、

いつの間にこんなに雰囲気のある役者さんに…という驚きはありました。

伊藤歩さんの艶のある声も素晴らしかった。

(正体はとりあえず置いといて)守谷と対峙する獅子雄(ディーン・フジオカ)のシーンも、

ダークサイドに陥った人々を映す画作りも、

全てがカッコイイドラマでした。

そこだけは本当に最後まで見る価値があったと思うくらい。

 

で、話を戻して、肝心の守谷の正体…

いや、誰やねん。

このスティック感、日曜劇場でお馴染みの落語家枠の方なのか?

と思ったら、「柴公園」に出演されてた大西信満さんだと後から気づく。

メガネがないと全然分からない…小手さんとスギちゃんの

ハーフっぽい方だと思ってしまってごめんなさい。

でもなぁ。看板枠の月9なんだから、

もうちょっと知名度ある役者さんにしたら、

話にももう少し集中出来た…ような…(滝汗)

想像とかなり違っていて、内容が全然入ってこなかったよ、こちとら…

 

モリヤーティのくだりは原作にはお馴染みのネタなんでしょうが、

全11話の中で名前だけたま〜に出したり、最終回でドンドン展開を進めるくらいなら、

本作に関しては一切盛り込まない方が面白く出来たんじゃないですかね。

個人的には4、5話辺りが好きでした。

井上由美子さんがお得意の、心の闇を映し出す物語をもっと見てみたかったです。

 

スタッフとディーンさんの組み合わせで、

また「モンテ・クリスト伯」のようなドンデン返しがあるんじゃないか。

バディ×推理モノ、菅野祐悟さんの劇伴、初回でチラッと描かれた人間模様で

「刑事ゆがみ」の時の高揚感が再来するんじゃないかと思い、

期待してみましたが…

なんか、今振り返ってみれば、守谷の件は勿論だけど、

トリックも構成も、シリアスにしたいのかユニークにしたいのかも、

色々と中途半端で終わってしまった感じで、むず痒さだけが残ってしまいました。

 

そして、来週はもはや恒例行事の特別編。

普通に、今回がセミファイナルで、次回は最終回2時間スペシャル!で良くないですか?

あの結末じゃあ、真相は全て闇の中…なんて余韻には浸れませんよ(泣)

 

登場しながらも、結局の所は本物なのかは不明なまま終わりましたし、

もしかしたら、守谷は神様のような尊き存在だったりするのかも…ですね。

 

 

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死役所 9話 感想|謎の宗教団体・加護の会の実態が明かされる

 

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いよいよシ村(松岡昌宏)の過去=本題に入っていくかと思いきや…のお話。

 

妻・幸子(安達祐実)のエピソードは、今回は軽く触れられただけだったものの、

1話完結部分の寺井(柄本時生)の動きを通して、

宗教団体「加護の会」はどんな団体なのか?そこに入りたいとするきっかけは何なのか?

といった背景が掴み取れる作りとなっていました。

なので、幸子も同じように弱みに付け込まれて…と大まかに想像出来、

加護の会の実態も説明臭く描かなかったのも良かったです。

最終回に向けての前哨戦って所でしょうか。

 

出来の良い弟と比べられ、内定をもらえない日々を過ごし、

自分を出来損ないとまで例えてしまった、低い自己肯定感の持ち主の寺井さん。

そんな彼が家族の前で見せてこなかった笑顔を、

加護の会の人々には見せられてしまうほど悲しい事はありません。

 

約25年前に大事件をも引き起こした某宗教団体がいましたが、

今となっては誰が見ても「なんか気味悪そう」と感じる団体は少なくなってきてますよね。

奇行をする信者がいないから警戒心も薄まるし、アットホームな環境だとも思わせる…

そうやって洗脳させていく。こっちの方がタチが悪い。

 

結局、家族の言葉も耳に入らず、目を覚まさないまま死んでしまい…

今の姿にしてしまった原因を作ったお祖母さんも、

目の前にいて助けられなかった弟も、一生後悔を背負う事になるのでしょう。

せめて亡くなる前に家族の想いに気付いて欲しかったですが、

実際にはそんな思い通りの形で終わらない人が多いのが現実ですよね。残念ながら。

 

来週でシ村の過去が…となると、駆け足にもなりそうでちょっぴり心配です。

ニシ川(松本まりか)の過去も見たかったし、ハヤシ(清原翔)が成仏する姿も見たかったし、

もっと話数があった方が良かったのでは?

 

死刑囚になった理由としては、

幸子が子育てノイローゼで、加護の会に入信させても言う事を聞かないのにキレて、

感情のまま刺し殺そうとしたらシ村がかばってあのシーンに…と予想してます。

 

 

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グランメゾン東京 9話 感想|ツッコミ所はありつつも、最後の勇姿にやられる…

 

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萌絵(吉谷彩子)がかかったノロウイルスは、ただの偶然。

最初、栞菜(中村アン)が仕込んだという流れになっていて

いやいやまさか〜と思っていたけど…

そこまで凄い人じゃなくて良かったわ。(←良くはないけど。

だって…ウイルスを手に入れて操れたら「インハンド」の時任さんと同じ

国際級の科学研究者じゃん…とツッコんでしまったから(笑)

 

栞菜が持っていた小瓶は、特に明かされはしませんでしたが、

あれは毒なんですよね。仕込むつもりでいたんですよね。

外務省の父の件を受けて、グランメゾン東京も3年前のエスコフィユと

同じ悲劇に遭えば良いと言っていましたが、

彼女のやろうとしていた行為は3年前と同じではないんですけど。

平古(玉森裕太)のは「事故」。栞菜のは「意図的」。

結果的に入れずには済んだものの、

本当に実行してしまったら犯罪(まず妥当なのは名誉毀損罪)になるし、

最悪の場合、父も二次被害で職業を失うなんてこと…考えなかったのかな。

 

しかし、小瓶の事を知っても、尾花(木村拓哉)達は怒る事なく、

むしろ新作の前菜を食べさせて、感想を聞く。

芹田の件もそうでしたが、ここのシェフ達はみんな優しいね…

「美味しい料理を濁したくなかった。栞菜さんも、死ぬほど料理が好きだったんだろ」は、

今回はさすがに美談にし過ぎじゃ…と思ったけど…

 

最後は、丹後(尾上菊之助)と尾花の2人なりの「後輩を鼓舞する姿」を

ガツンと決めてきたラストとなっていて、見事に涙腺をやられてしまいました。

 

丹後の方は、伝統芸能系の方を起用してきた事から、

最初は日曜劇場ではお馴染みの典型的な悪役になるんじゃないかな〜と

思っていたものの、実は料理や夢を追う仲間に対して真摯に向き合っている人柄が

回を増すごとに伝わるので、好感が持ててますし。

「お前の料理、最高だぞ」と、平古の才能を認める発言をするのも頷けます。

 

一方で尾花の方は、抽象的な表現になってしまいますが、

今まで若干抑え気味だった「ザ・キムタク」らしさが

あの平古を迎え入れるくだりで一番出ていたような気がして、

尾花の持つ熱さと、木村さんにしかない言葉の放つ力の強さ、インパクトの強さが

共存して生まれた名シーンだったんじゃないかとも思わされました。

決める所は決めるのは日曜劇場では鉄板の流れですが、

いやはや、やっぱりこの組合せはズルいでしょ…。

 

今回は栞菜の動きと3年前の真相とで、2つの事件が同時進行していたので

いつもよりミステリーっぽさが出ていましたね。

新キャラのフェルナン(マイケル富岡)、どこまで物語に絡んで行くのか…。

 

 

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おっさんずラブ -in the sky- 7話 感想|どこもかしこも悲劇のヒロイン

 

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山崎育三郎さん、もっと早く出てきて欲しかったなぁ…(笑)

そうすれば最初から面白くなったかどうかは分かりませんけど、

少なからず、今回の春田(田中圭)と獅子丸(山崎育三郎)のやり取りには

クスクスさせられる所が多々あったので。

「歌うな!」というツッコミ。唐突な社交ダンス。腕を上げる振りのキレの良さw

中の人のユニークさが滲み出ていて楽しい。

 

物語の流れとしては、もう最終回前なので一気に飛ばすよ〜!と言わんばかりの

フってフラれて…の連続でした。

黒澤(吉田鋼太郎)も恋愛関係から退き、

成瀬(千葉雄大)が向けていた四宮(戸次重幸)への矢印も消滅する。

四宮は「良いから成瀬の所に行けよ!」なんて、不器用な強がりを見せる。

どこもかしこも悲劇のヒロインだわ…

しかも、次々と関係が変わっていくもんだから整理するのも大変…

 

デートに見えるわ、何気なくポケットに自分の手を突っ込むわで

「そういうとこだぞ、はるたん!」な行動で、彼を好きになってしまった感じの成瀬。

今までの話からすると、四宮が振り向いてくれなかったから

やっぱり春田に乗り換えよう〜という単純な男性に見えますけど。

意外な展開、出てくるのかなぁ…?

ラブストーリーだとガッツリうたってますし、誰かとは幸せになるのが理想形ですけど…

それまでにもっと機微な心理描写とか、話数とか、必要でしたよね。

 

 

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