本作にハマれない理由が何となく分かった第3話。
それはやはり、無理やりコメディ要素を取り入れる所にあると思うんですよねぇ。
今回は、自分は死んでいると思い込む患者と、
大病の後に関西弁しか話せなくなってしまった患者の2人の話。
作り手の意図を考えるに、前者が少し哲学的でシリアスな分、
後者で釣り合いをとろうとしたのでしょうが、
「見やすい」のと「軽い」のは全然違いますからね。
その方言(言語)でしか喋れなくなるのも結構深刻なのにもかかわらず、
関西弁の設定にする事で親しみやすい感じの兄ちゃんキャラに仕立て上げ、
「プロポーズを成功出来るか否か」でその人の症状を描写するというのが
何とも脳の病気を面白おかしく扱っているような気がしてならないのです。
「軽い」と言えば、小机(広瀬アリス)の恋愛模様もそう。あの展開は、本当になくて良い。
ただでさえ主要人物の抱える謎、2人の患者のエピソードでてんこ盛りなのに、
小机が店主を好きになる様子まで描いてしまっては主軸がますますボヤけてしまいます。
…というか、前々から思っていたけど、病院以外に立ち寄る場所ってバーしかないの?
隣接…してるの?(汗)
大きそうな病院なのに、神戸(池田成志)が病室から出て行くのを止める医者や看護師が
周りにいなかったり、待合室に子供1人だったりと、
ここは患者が3人しかいないのか!と思えるほど閑古鳥状態なのも不自然。
手術シーンはドリルを使うなどして割とエグい見せ方をしていたり、
脳の病気に関する知識のない視聴者が「変な人」と捉えそうなものを
こういう病気もあるんだ〜とタメになる部分があったりと、
良い所もあるんですけどね。
ただ、要素要素にあり得ない箇所が目立つだけに、せっかく新たに知れても
「脳の病気って怖いんだね」くらいの薄い印象止まりにしかならないのが勿体無い。
せめてどれか1つは排除して、もっと"患者の人生"を見てみたいです。
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