初っ端から色々とツッコミどころを盛り込んできたなぁ。
明智小五郎ネタを思わせる顔面ベリベリシーン、よく出来てるチョコレート死体、
血糊で「ごめんなさい」と書かれた皿にショッカー…
CM入ってようやく息を落ち着かせられるくらいには笑わされたわ。
その後はちょこちょこ挟まれていたけど、
最初の30分くらいまでは一切挟んでくれないんだもん。容赦ない(笑)
前作は1時間経っても、一応シリアスで渋い雰囲気を装っていたもんだから、
今回はネタてんこ盛りで突っ走っちゃって大丈夫か?
続編となると、視聴者の笑いを狙った作りが優先的になって
所謂「あざとい」作りになってしまうのではないか?とも少し不安になりましたが。
舞台や設定にSF味が増したのが効いていて、
海外ドラマのような異空間と、アクションや銃撃戦による緊迫感と、
冷静に見ていたら可笑しい"抜け"感が、内輪ネタにならないギリギリのさじ加減で
上手くまとめられていて、極上のエンターテインメント的作品に仕上がっていたと思います。
クライムサスペンスとうたいながら、指笛が鳴らないのを撮り直しさせてもらえなかったり、
カッコつけた割にはコイントスを失敗したりする悪役が見られるのは、本作だけでしょうし。
幸薄枠同士のバリバリアクションが見られるのも本作だけ。
特に、松本若菜さんに「シィーイーエゥエゥエェルズ」と「クライマックスだぜ」を言わせたのは天才でしょ(笑)
ネイティブな発音するたび、よく笑わずにやり切りました。…そこは、女優魂ですね。
ちょいダサゲスの山中崇さんも、絶妙に気持ち悪い表情を魅せる野口五郎さんも良かったけれど、
松本さんが一番輝いていたんじゃないでしょうか。
最後のシーンを見るに、もう木村多江さんの出番はなくなってしまうのかもしれませんが、
またいつか、同じSPの形で折壁(唐沢寿明)さんにお会いしたいです。
…こう言ってしまうと語弊を招きそうな気もしますが、
とある大御所芸能人の訃報で気分がドンヨリしていた所だったので、
現実を忘れさせてくれるほど心から笑える作品が、今日の放送で良かったとも思えてしまいました。
楽しい時間をありがとうございました。
トンチキドラマは不滅なり!!