2時間SP…やっぱり長かった!!
当初は20分拡大だったであろう1話と2話途中までをくっつけたような初回。
これは勝手な憶測によるものですが、本来全10話で用意されていたのがコロナ禍で延期になり、
普通に放送しようとしたら今度は9月からの全5話の特別ドラマと
スケジュールが被ってしまったために、
1時間分を初回に持ってきて8か9話で調整するしか方法はなかった…って所なんでしょうか。
8年後にいつの間にかブラジル人の設定になって帰ってきた竜一(玉木宏)が、
「和田猛です」とターゲット先に対して名乗るシーンで終わらせた方が
次回への良い"引き"になったんじゃないかと思ったんですが、
もしそんな事情があるとしたら、ここは仕方ないと割り切るしかないですね。
さて、関テレ制作枠で定期的に作られる復讐ドラマ。
新作は…正直、掴みが弱かった気がします。
両親が追い詰められて自殺。新しい環境(親戚、施設etc)で引き取られた子供達。
数年の時を経てターゲットに近づく設定。そして、整形して別人に生まれ変わる設定。
この手のジャンルは上の4つの要素をやり尽くしてしまっている訳で、
そうなると「相手に復讐心を燃やす主人公に感情移入出来るか」が肝になってくると
個人的には考えているんですが、
本作の場合は構成が下手だったのが引っかかりました。
特に放送開始から20分くらいのシーン。
テンポ良く見せているつもりの演出なのでしょうが、復讐計画を実行するまでの過程を
小出しにして、後から時間軸行ったり来たりしながら説明する手法をとらなくとも、
普通に順番通りに…例えばアバンの段階で
「いつもの生活が霧島(遠藤憲一)との出会いを通して大きく変わってしまった(対比)」
「精神的に落ち込んでいる姿をよく見かけるようになった→やがて自殺」
「警察に頼んでも話を聞いてくれなかったため、そこで自分の手で潰す事を決心した」
この3つの要点を押さえた回想を見せていれば2人の行動も繋がってくるし、
彼はこういう気持ちで復讐しようとしてるのだな…とすんなり受け入れられたと思います。
しかし、全体的に薄暗い映像が功を奏しているのか、
所々にツッコミ要素があったとしてもそれが世界観を破綻させる事なく、
シリアスと程良いバランスを保っていたのは意外でした。
単独行動は単独行動でも、「録音は!?」って言わなくても既に録音していたり、
事前に撮影していたりもしているので、
ただ主人公が迂闊なドラマで終わらなそうな所は一安心。
後半になると、ヤクザ系出版社勤め設定が完全に消えた竜一ですが、
毎週毎週名前や職業を変えてターゲットの周りを狙っていくんでしょうかねぇ。
ちょっと「コンフィデンスマンJP」要素もあって面白いとも思ったり。
2時間放送で途中から集中力を切らしながら見ていたせいか、
全体的に展開がのっぺりしている…?もうちょっと盛り上がりが欲しいかも…?感は
否めませんでしたが、そこは約1時間になった次回を様子見してみます。
冒頭のシーンがどう繋がっていくのかも注目です。
ところで、OP曲…勿論主題歌も含めてかっこいいんですけど、
第二の♪ブラッラッラッライ(分かる人には分かる)に
なりそうな気がするのは気のせいですかね。
歌詞を特定したいなぁ…そしてカタカナで書き起こしたい(笑)
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