一応刑事モノなのに、事件描写が雑過ぎるのはどうなんざんしょ…。
なんというか、「犯人にも良心があった」みたいな、
犯人←役名不詳(清水尋也)に説教して泣かせる展開"ありき"で
話が作られているのが見え見えなんですよね。
だって、色々と「?」な箇所が浮かび上がりますよ?
第一、事故死した孫に成りすますのは無理があるでしょ。
顔が本当に似ていたとするのなら、認知症が原因でおばあちゃん(島かおり)が
すっかり孫と信じるようになるのも頷けますが、
近所の人たちには通用しないと思うんです。
葬儀に参列していなくても、亡くなったという情報は入ってくるでしょうし。
あ…でも、バイトだと思い込んでいたとか?
それにしたって、住み着いているんじゃあ「最近あの子、よく見かけるようになったけど
新人さん雇ったの?」とか質問した時に、矛盾が生じるはずなんですよねぇ。
認知症のおばあちゃんは成功しても、その他の老人はどう騙していたのか、
そして、特定されていた男2人とグルだという"動かぬ証拠"があったのかどうかも、
詳細は全部「人情話」のために端折られる(苦笑)
だいたい、「おばあちゃんのために孫になった」なんて方向に誘導していましたけど、
自分の身を守るための行動でしかない訳ですから、特に響いてこないし…。
唐揚げはどんな人をも救う…ってお話で良いんですかね。
逮捕をきっかけに、おばあちゃんの症状がますます悪化しそうで心配です。
老人ホームに環境を移すのも悪影響ですから、近所同士で面倒を見てあげて欲しい。
コメディパートも、やっぱり振り切りが足りないんですよね…。
↑なんか定期になってしまいそう…
ダンス対決、キメ顔カメラ目線、コン!カン!などのSEを入れておけば
視聴者の笑いを取れるだろうという"手抜き感"を感じさせます。
江口のり子さんのケバいメイクと演技のお陰で、なんとか場を盛り上げてくれた印象。
全然本編と関係ない話ですけど、ジェシーさんって結構手足長いんだなぁと
思いながら見てもいましたw
そして、最後に浮き彫りになった「兄弟じゃない」説。
犯人の子供が神崎(山田涼介)だったら、
親とは真逆の情に深い刑事に育った点で面白くなりそうですけどね。
次のドラマが10月スタートとの事なので、本作は長くても残り4話なのでしょうか。
どちらにせよ、縦軸の部分"だけは"雑に扱ってくれなければ良いです。
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