原案が秋元康さんなのが個人的最大のネックでありつつも、
中井貴一さんと鈴木京香さんという、普段では中々同時にお目にかかれないような
大人の雰囲気を醸し出す役者が揃った事、
そして脚本が大根仁さんである事にわずかな期待をかけてみましたが…
やはり「想像していたのと違ったな」という感じで見終えてしまった初回でした。
何というか…テレビ業界の裏側の見せ方が、露骨過ぎて品がないんですよね。
序盤から「2人が共演NGと言われてきたほど仲が悪い」関係性の紹介を、
スタッフからの説明台詞や接触事故、記者会見での台詞の応酬劇などを通して
頻りに強調する作りになっていたのは、"コメディ"としては許容範囲。
しかし、25年前の破局会見の映像をスクリーンに大々的に映して、
傷ついた過去を面白おかしくほじくり返す流れになってからは
正直「ない」と思ってしまいました。
あの展開、復讐モノと一緒じゃないですか。悪趣味なんですよ…。
「ほら、こうした方が面白いんだろ?」「人と人を争わせた方がワクワクするだろ?」
っていう作り手の"狙い"が、視聴者がどこにこだわりを見出したのかを考えるよりも先に
分かりやすく画面に滲み出てしまうのは、あまり好きじゃないんですよねぇ。
そもそも、25年も長い月日が経っているのなら、
2人もとっくに水に流して性格も丸くなっている方が、
今でも子供みたいにいがみ合っているよりも現実味があると思うんですけども。
もうそのつもりはないのに、スタッフ達が勝手に気を使い過ぎた結果
事態が徐々にややこしくなって、2人の間にギクシャクした溝が生まれる所から始まる
「共演NG」にしたら、中井貴一さんと鈴木京香さんの持つ上品さが
活きたのではないかという気がしました。
まぁ、炎上したり非難されたりしても、それでSNSを中心にバズるんだったら
"美味しい"よね…みたいな作りは、いかにも秋元康さんらしい感じですね。
でも、その世界観に主演お2人の組み合わせは勿体なかったです。
月曜日は11時からも見たい番組がある都合上、感想は基本1本と決めています。
ちなみに、今期の場合は続編の某月9を優先して、こちらは今後視聴のみとなる予定ですが…
(何か強く思う事があれば、コメント欄に追記して行くかもしれませんが)、
来週の次の日は祝日なので、2本とも書こうと思えば書けます。
しかし、それは2話が面白く感じられたらかな?とりあえず様子見です。