凄く分っかりやすい闇堕ちっぷり。
次回予告での声の荒げた様子と言い…俊祐(工藤阿須加)の感情の振り幅が激しいなぁ。
まぁでも…これは考え過ぎかもしれないと思って前回の感想には書かなかったんですけど、
前回の終盤で萌子美(小芝風花)のフラワーデザインが好評なのを知った時に
少し顔が曇った気がしたんですよね。
だから、本人はその感情に気づこうとしていないだけで、
いつの間にか徐々に膨らんできて、それが「嫉妬」だと分かるまでの過程を
何話も描いていくのだと思っていた分、今回の急展開には驚きましたよ。
しかし、彼にドッと感情が湧き出たのも何となく理解出来る。
事前に相談しないで自分で勝手に決める所だけでなく、
本音を押し込めて発散のさせ方が不器用になってしまう所も
ますます伸寛(田辺誠一)に似ているし。
一方で、萌子美と千華子(富田靖子)は、自分だけの世界に浸りがちで、
周りに目を向けられない所が共通している。
良くも悪くも、"親子"だなぁ…と思います。
多分、父が妻に対する気持ちをぶつけるまでと同じような
時間の積み重ねや過程を辿ってきたんですよね。
小さい頃こそ、萌子美にとっては「自分を救ってくれるヒーロー」に映っただろうけど、
実際は彼も見えない所で相当苦労してきたかもしれない。
子供は特に集団心理が働きがちで、
多数派こそが正義で強いと思ってしまう年代(個人的印象)。
萌子美を唯一助ける事で仲間外れにされてしまって、
妹のせいで思うように友達が作れなかった…とか、あったのかなぁ。
最初の頃は「萌子美の成長物語」がメインの話だと思っていたけど、
彼女にとってはまだ未開の地で、すぐには理解しづらいであろう
「自分と他人の価値観の違い」に踏み込んでいく話にもなるんですね。
相手を知って、世界を広げていく。
結構、大きな試練ですね…。
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