今ここにある危機とぼくの好感度について 1話 感想|からっぽ広報マンのサバイバル物語

 

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タイトルからして哲学的な方向に寄りそうな感じがしていましたが、

思ったよりもコメディコメディしてましたね。

それも…宣伝文句通り、本当にブラックな笑い。

 

アナウンサーなのに「いやいや」「うわ〜」しか言えない所はフィクションでも、

何も考えを持たないと世の中の情勢に飲み込まれてしまう真(松坂桃李)の姿は、

事前の調べもせず安易にガセツイをリツイートしては騙されたり、

批判を恐れて自分から意見を発信する事を諦めてしまったりするSNS社会の構図に近くて、

笑える部分もあるけど、同時に真理を突き過ぎていてグサッと来ます。

とある大学をモデルにしたという噂もあるらしいんですが、

この場の全員が願ってるのは、早くこの時間が終わる事=学校集会の校長先生の話?

魅惑に打ち勝つんだよ!強い心を持て!=精神論を訴えがちなブラック企業

どうしてもミスだったという事にしたい=大手企業の地位を維持するための隠蔽工作

などなど、いろんな皮肉が込められていそうな気がしました。

 

この手の冴えない役を容姿端麗な方が演じるとどうしても顔面の強さが先行してしまって、

イマイチ説得力の持てないまま終わるパターンもありがちなんですが、

松坂桃李さんはしっかり馴染んでるのが凄い。全然イケメンに見えません(笑)←褒めてますw

腑抜けた表情だったり、「う〜〜〜〜ん」の伸ばしの長さから醸し出る

呑気な性格の現れだったり、

でもってピンチな状況なのを察すると露骨に焦った素振りを見せたり…

とことん真が薄っぺらい人間なのが伝わってきて、妙に魅力的。

桃李さんがこんなにコメディ演技が出来る事を初めて知りましたねぇ…。

来週に始まる某入れ替わりドラマも楽しみになってきました。

 

「世界がもっと単純だったら良いのに」と語る真の心境にはとても共感して。

現代社会を映し出す作風らしく、○と×だけで判断出来ない世間の闇に呑まれる事になるのか、

はたまたフィクションの世界らしく、経験を積んだ彼が最終的には

○×つけやすい世界を切り開いていく事になるのか。

まだどうなるかは分かりませんが、とりあえず、彼の成長を見守る面白さもありそうです。

 

松重豊さん、國村隼さん、渡辺いっけいさんなど

重鎮の面々から「バイプレイヤーズの番外編か!?」と思えるくらい

豪華で威厳のある俳優陣が揃っているのも、

彼が上手く利用されてしまう理由としてかなり説得力ありますね(笑)

職務を失わない程度に、頑張れ!

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

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