時間が押してるので、簡単感想で。
タイトルとは裏腹に、徐々にどす黒いものを見せてきた本作。
「きれいのくに」とは何なのか?理由は最終回まで明かされないのか?と思いながら
ここまで見てきましたが、それは店名である事が分かりました。
とは言っても…店名だけじゃない気もしますが。どうなんでしょ。
そして、前回と今回で「プレーン側に生まれた」者の心情を、2人の高校生を通して描く。
誠也(青木柚)は親から劣等感を叩きつけられ、
凛(見上愛)は裏整形にわずかな興味を示すように。
前回は1人の高校生にフォーカスを当てた印象が強く、
当時の回想の"謎"や隠された整形の実態に関して
何か新たな情報が得られる事はなかったために、若干停滞感を覚えてしまったものの。
今回は色々と進展を見せてくれたので、その点では再び興味を惹きつけられました。
社会の除け者にされているプレーン顔の人々…
整形全体を悪とする世間に対して、
コンプレックスをなくす事=部分整形の魅力を密かに訴える安藤(小野花梨)の想い…
一方で、遺伝子操作させられた自分の顔に肯定的ではない
中山(秋元龍太朗)という存在もいる。
「整形して良かった」人もいれば
「整形していない人生を送ってみたかった」人もいる混在した世界。
1つの世界でも、立場や世代で様々な視点を持っている多様性が伺える人物描写が面白いです。
「きれいのくに」に訪れて、プレーン顔でも楽しい日々は送れる事を知った凛は
裏整形を踏みとどまる可能性が出てきましたが、
安藤の「全部禁止するのはおかしい」も一理あるので…やっぱり手を出してしまうのかなぁ。
回想の中で唯一掴み切れなかった、不穏な雰囲気の漂うドッヂボールのシーンは、
「ブス」だとからかっていた凛の顔を狙い、鼻血を出させた男子達にムカついて、
今度は誠也が彼女の気持ちを分からせてやろうと相手に投げたものだったんですね。
その件で凛が惚れて、今に至る…と。甘酸っぱい初恋ですねぇ。
それだけに、気になる感情を隠して、れいら(岡本夏美)に近づこうとする優柔不断さには、
しっかりしろ!と背中を押してあげたくなってしまいますし、
凛を止めてやってくれ!とも思ってしまいます。
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