清一郎(鈴木亮平)の誹謗中傷の件は、とりあえずひと段落。
…まぁ、由奈(小西桜子)に対しては、自分で謝りに行け!とは思うし、
彼女を守る形で謝りに行っちゃう→傷ついている本人に「あいこ、今傷ついてますよ」って
良い人っぽく助言する二階堂(真栄田郷敦)もなんか違うとも思うんですけど、
今回の授賞式のくだりや、あいこ(吉岡里帆)の誠実な態度には
かなり気持ちの良い爽快感が残りました。
あいこは怒るべき所はしっかり怒ってくれるから好きだな。
以前の感想でも、彼女の真っ直ぐな性格に触れた内容を書いたけれども、
彼女のああいう部分に惹かれて清一郎は惚れていったんだなぁ…というのが
今回のシーンを見てもよく分かる。
そして、刈部まりあの正体が明かされた時の"自称"ファンの心理。
男だと判明しただけで「もう読まない」「裏切り者」などと
一気に手のひら返しする気持ちがまるで理解出来ません。
だったら、あなた達が普段利用しているSNSの世界なんて、
アニメキャラやアイドルの可愛いアイコンを使っておいて
中身はおじさんなんてアカウント、結構いますけど!?って教えたくなってしまいますし(笑)
そもそも…本当のファンだったら、作者の家に押しかける迷惑な行動はとりませんよね。
(家に押しかけるよりかは、出前による嫌がらせの方が現実味はありそうだけどね。)
だから、清一郎は全然反省する必要もなければ、怖気づいて休む必要もなくて。
表舞台に上がった時に謝罪せず、
自分をここまで立ち直らせてくれた大切な2人に感謝の言葉を伝える展開だった所に
ホッとさせられました。
全体的に見れば、愛を知らなかった清一郎が、あいこや向後(片岡愛之助)を通して、
同じ"ラブ"でもベクトルの違う2種類の"愛"を知る…そんな内容だったとも思える今回。
編集者として自身の気持ちを伝えて説得する向後のシーンは王道と言えば王道ですが、
2人だけの世界って訳ではなく、漫画を描き続けてきたきっかけとして
そこにあいこも静かに存在していた…という絡ませ方が、運命を感じさせて素敵でした。
2人からの愛を受け取った清一郎が、スピーチで"愛のお返し"をして、
今度はあいこがキスで"愛のお返しのお返し"をする、
愛の交換しあいっこみたいな関係性にもニヤニヤ。
キスシーンの演出、良かったな〜!!
1人で見ていたら騒ぎまくっていたかもなぁ(笑)
鈴木亮平さんの首が曲がるほどの身長差萌えをガッツリ映してくれたのも勿論ですが。
主題歌の流すタイミングが、毎回ベストを超えてくる。
俺たちは付き合ってる訳じゃないのか?交際するの意味は何なんだ?とパニクる清一郎に
勢いでキスするあいこのシーンで流れ始めた
『ああ、夢見てた王子様じゃ ないけど君が好きなの』という歌詞。
ここの曲の小さな入りは、
果たしてこの真っ直ぐな愛に向き合ってくれるのかというほんの少しの"不安"や"期待"で
相手の気持ちを伺うあいこの繊細な心境を表現していたのだと思うんだけれども、
それと同時に、清一郎側の「こんな俺でも良いのか?」という"自信のなさ"を
表しているようにも見えた。
「意味は2人で作っていきましょう」こう返すあいこの言葉の意味を
ゆっくり咀嚼していく清一郎の様子を描く時には、
『ねえ、へたくそなエスコートしてよ エンドロールの続きも』の部分で
音量が徐々に大きくなり…
それが自分に向けられた"愛の告白"だと確信し、微笑んでキスを返した時には、
『さあ、始めよう 運命は君と僕とで…』で、
溢れんばかりの喜びを抑えきれない感情を出す清一郎とシンクロするかのように
大音量で聴かせて恋愛を"魅せる"。
今回ほど主題歌の使い方が上手かった回はないです。
ここ最近終盤は毎回泣かされているのに…もう、クスッとさせられたり、
心動かされたりで、情緒が忙しいです(笑)
私、結構ハマってるんだなぁ。
しかし、次回はまた、あいこが自信をなくす姿と、
漫画がピンチになるエピソードが描かれるんですな。
幸せカップル生活は中々見せてもらえない焦ったさが、ドラマ…って感じですね。
で、みんな大好き早瀬(竜星涼)は、
最後のキスで気絶してそうなのが目に見えます(爆)
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