きれいのくに 5話 感想|それぞれの"落ちこぼれ"の行く末は…

 

f:id:rincoro_ht:20210413194906p:plain

 

当時の登場人物の年齢を示す数字のみを

はっきり映し出してから物語を展開するという斬新な演出で、

前回は「なんじゃこりゃ!?」と度肝を抜かれたまま見終えましたが。

今回は同じ演出で「15」を出してからは、いろんな意味でエリートにはなれなかった

高校生の青春"あるある"を丁寧に描いていったという印象が強く、

そのお陰で青春群像劇の作風に変わったようにも思えて

ちょっとした停滞感を感じさせてしまいました。

前回の方が何を描きたいのかが大凡掴めていただけにね…。

 

ただ、1つだけ何となくでも分かったのは、彼らが生きているこの世界は、

誠也の父(稲垣吾郎)が劇中で「劣性」と言葉を漏らしたのを踏まえて、

それを「優劣の法則」になぞらえて、優性=トレンド顔になる者、

劣性=コンプレックスである自身の顔をトレンド顔で隠そうとする者 の

二者にはっきりと分類されて出来ている…という事。

まぁ、最近では差別的用語だとも捉えられているので、顕性・潜性とも呼ばれるらしいですが。

 

本作に登場してくる高校生や親のほとんどは劣性に属し、

コンプレックスを解消するためには何で埋め合わせしたら良いのか?を模索した結果、

誠也の両親は整形を選び、

れいら(岡本夏美)は彼氏を持ちながらもパパ活をして現実逃避する事を選び、

誠也(青木柚)も凛(見上愛)もお互い相手に好意を寄せていると気づきながら

他の異性に手を出す事を選んだ。

そして両親から色気づいたのをバカにされた誠也もまた、

誰にも内緒でプチ整形を始めたりするのかな?

 

今回は特に大きな進展はなかったですが、

こんな感じで、"落ちこぼれ"の若者達の行く末を見守った回とも言えるでしょう。

 

次回では裏整形や遺伝子の話と、いよいよ核心に触れる展開が見られそうな気がするので、

そちらの方を楽しみにしておきます。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

↓前回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする