テーマがさらに迷子になってしまった感じかなぁ。
やっぱり、登場人物の多さが損をしているのかもしれません。
前回も今回も「主人公の波瀾万丈」というよりかは
「群像劇」寄りの内容になっている点では同じでも…
前回は物語を進めるにあたって、
「会社が倒産するか」それとも「小学生が書いたような原稿を採用するか」の
究極の二択を迫られるという軸があったお陰で、
衛(江口のりこ)も悩める社員の"1人"としてある程度の存在感を残せていたのですが。
今回は空(町田啓太)の過去のトラウマとの決別、インターン生の就職難、
東海林(矢本悠馬)のヘッドハンティングと、それぞれで向き合う対象が異なっていて、
悩める社員"たち"を描く構成になってしまったために、
結果、んん?これって何の話だったっけ?という戸惑いを生んでしまったような気がします。
他にも…
・インターン生が騒ぎを起こすシーンに必要性が感じられない事
→逆に話の腰を折っている。なくても成立する。
・回想による状況説明の多さ
→一度見た所から改めて振り返ろうとするので、ちょっとクドい…。
・今後三角関係の展開になるのが見え見えな恋愛描写の盛り込み具合
→これも強く押し出すと"会社の立て直し"話ではなくなるような?
この3点が、物語の方向性を見失いがちの
直接的な原因に繋がっているのではないかと思わされました。
今回のパワハラ描写も古いんですよねぇ。
今の時代だったらとっくに解雇処分になっているだろうに、
なぜ6年も同じ会社で働き続けられるのかが気になって、あんまり入り込めませんでした…。
録音・録画したら一発でアウトなんですけどね。
空もそうですし、なぜ誰もその発想に至らないのかが不思議です。
アバランチに制裁してもらったらまだ満足出来たのかも(苦笑)
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