最愛 9話 感想|あとは最終回次第かな?

 

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フラグだらけですなぁ。

以前から少しずつ描かれていた真田ホールディングスの不正から発展した寄付金詐欺に、

前回で明かされたペンの所持者5人の動向に、再登場してきた藤井(岡山天音)の様子に、

そして、ラストには新たな事件まで…

様々な出来事を満遍なく描いては広げていっている感じ。

一方で、肝心の2つの事件に関しては、1話で梨央(吉高由里子)が血のついた手で

髪をかき上げるくだりが回収された以外は、特に進展はないまま。

 

もうこうなってくると…果たして最終回が整合性のとれた内容になるのか

だけが気になって仕方ありません。

出来事を追加している以上、(前回の感想で書いたのも含めた)数々の謎を

延長なしで全部回収し切るのは無理に近いだろうから、

あとは納得出来る仕上がりになるか。本当、そこだけなんです。

 

ここまで見てきた身としては、本作が「最終回だけ見ればOK」みたいな作りに

なっていない事は分かっているし、

「次回も見たい」という気持ちにさせる工夫として、怪しげな人物描写、煽り演出以外にも、

梨央と大輝(松下洸平)、優(高橋文哉)を中心にそれぞれの心の揺れ動きを

物やカメラワークで魅せてきたのには、

よく出来ているなぁなんて何度も思わされたりもしました。

正直言うと、後半はここ最近のミステリーと似通った展開になった感は否めないものの…

考察する面白さもありつつ、1人1人に感情移入して幸せを願ってしまいたくなるような、

そんな"余白"を与えてくれる本作は好きな作品の1つ。

だからこそ、その好意的に見てきた部分が

最後で裏切られてしまうんじゃないかという不安は隠せません。

途中までがどんなに良かろうと、脚本家の力量が最も問われるであろう最終回で転けると

作品の印象も変わってくるのでね…。

 

どこぞの膨らませるだけ膨らませて、SNSでバズらせるだけで

放置したまま終わった某局のヒット作ではなく、

この枠のヒット作を生み出してきた脚本家ですから、ある程度大丈夫だとは思うんですが。

…って、今回の内容だけでは何とも言えないので、

1つの事で引っ張るような感想になってしまいましたが(汗)

 

とにかく、"信じて"心待ちにしております。

 

↓次回の感想はこちら↓

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↓前回の感想はこちら↓

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