私が不安視していた三角関係よりも
レストラン復興エピソードを押し出していたのは意外ではありましたが…
あとはとりあえず、可もなく不可もなくといった所でしょうか。
ちょっと個性的な主人公が先頭に立ち、
お仕事苦労話といったリアリティよりもエンタメを突き通す作りは
従来の水10ドラマらしい感じ。
まぁ、言ってしまえば…極めて普通なんですよね(笑)
「ムチャブリ」というタイトルではあるけれど、
ドラマって基本「ムチャブリ」から始まるもんですし。
だから、そこで特色を出そうとしているつもりでも、
全体的には"王道のお仕事ドラマ"に落ち着いたように見えました。
でも…手堅い役者さんが揃っているから
何の心配もなく見られる安心感があるのは良い事だし。
ここ最近のドラマは"お仕事ドラマ"で展開していけば面白いものを、
奇を衒おうとジャンルの違う要素を盛り込んだ結果
何をメインで描きたいのかが迷子になって終わるケースも多いので、
そうなるよりかは何倍もマシかな?なんて思ったりもしました。
一方で感じるのは、根本的には真面目なんでしょうね…本作って。
ライトな雰囲気で見せているようで、一応軸として描いているのは
「社長からの独立」言わば「ぬるま湯という名の"縛り"からの脱却」なんです。
初回を見た限りでは。(主演で何となく「過保護のカホコ」と重ねてしまう自分もいました)
ただ、この真面目さがコメディ部分にも乗り移っている感は否めず。
唯一物足りないとしたら…"緩急"の見せ方にある気がしています。まだ弱いかな?と。
前半でコミカルさを強調する事で初めて後半の盛り上がりに繋がると思うんですが、
コミカルさは雛子(高畑充希)の「誰もいない所で愚痴を吐く」という
裏表の性格でしか表せないのが難しい所で…
もっと主人公の個性を立たせる展開にするなり、
カット割りで主人公の二面性を表現するなどして演出面で補強して行けば
見映えも変わるのかもしれません。
という訳で、本作もしばらくは様子見です。
王道は王道でも、もう少しメリハリ加減を楽しめる作品になる事を期待してみたいです。
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