オールドルーキー 10話(最終回) 感想|マネジメントがしたいです…!で復帰

 

 

冷静に振り返ってみれば、最終回である今回が一番、サブエピソードは控えめだったし、

スポーツマネジメントに真剣に取り組んでいる姿が描かれていたような気がします。

でも………だからと言って、感動出来た訳でもないし、有終の美って訳でもない。

ほとんど「でしょうねぇ」という、予定調和な印象で終わった最終回でした。

 

そう感じた理由は、前々回から急に高柳(反町隆史)が新町(綾野剛)を

喜ばしく思っていない様子が強調されて、前回ではいきなりクビ宣告…という、

展開が早過ぎて逆にハッピーエンドになるのが想像しやすい

トントン拍子な話の進め方も関係しているんですけど、

まぁ何と言っても、高柳の独裁政権っぷりですよね。

新町がサッカー選手の海外移籍を成功させるのを待ってから

戻してあげるんだろうなぁ…とも分かっていましたが…

さっきまでは「君はもうスポーツマネジメントには関われない」と言っておきながら

終盤では「君にビクトリーに戻れるチャンスを与えよう」なツンデレな態度になっているのが、

あまりにも思考がコロコロ変わり過ぎていて(苦笑)

しかも…"最終回のお陰で"大団円で終わったから良いものの、

不当解雇と、本来社長に権利はないはずの「職業選択の自由の制限」を強要するなど

労働基準法に引っかかる行為も相まって、見ていてあまり良い気持ちにはなれませんでした…。

 

そして、話の全体の流れを見ていると、

あの時はついカッとなって新町をクビにしてしまったけれども、

後々後悔し出して、でも社長としてのプライドがあるから一度言った発言は取り消せなくて…

そこで悩んでいた所に、新町がちょうど海外移籍の件で苦労していたから、

裏でこっそり手助けする形で、新町を戻す事を試みよう…という

高柳の策略に上手く嵌められたとしか思えないんですよねぇ。←歪んでてごめんなさいw

何と言うか、高柳の手のひらの中で転がされているとも言いますか。

だって、新町は元々、彼の「人<ビジネス」に重きを置く方針が気に食わなかった訳でしょう?

彼が本当に初心に戻って変われたのかすら、具体的に分からないのに…

果たして、あの会社に戻りたいと思えるのかどうか?が疑問です。

疑問と言えば、今受け持っている選手たちの引き継ぎを任せる事もなく、

新町の後を追うようにして辞めた塔子(芳根京子)と城(中川大志)の責任感のなさも

ちょっとビックリしてしまいました。

えっと…自分なりに選手に向き合ってきた今までの描写は何だったの?という…(汗)

 

何だかねぇ…総括としては、

スポーツマネジメントを取り扱う話から得られる"学び"や"気づき"は確かにあったけれども、

全体的に「見たいモノを十分に見せてもらえなかった」

そんな残念な記憶が残る作品となりそうです。

話の腰を折っていた数々のエピソードに関しては、

今までの感想でも散々触れたからもう割愛するとして、

最終回になって、従来の日曜劇場を彷彿とさせる

「部下を身勝手な理由で切る→孤立した主人公が仲間を集めて反逆を試みる→

結果が認められてボスにギャフンと言わせる」みたいな、

どこかしらに"日9のカラー"である政治要素(?)を入れなきゃならないと

がんじがらめになっているような内容になっていたのも気になりましたかね。

 

日曜劇場という枠のお陰で、ドラマチックに昇華出来た"良さ"や"爽快感"もあれば、

逆に、日曜劇場という枠に囚われ過ぎて、素材を使いこなせない部分もあった。

だから、本作が別枠での放送だったら、まだマシになったかもしれない…とは言いませんが、

構成を見直せばもっと見え方が違ったんじゃないでしょうか。

う〜ん…いろいろと消化不良です。

 

 

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