人生3周目で、テレビ局のAP(=アシスタントプロデューサー)になる!…という事で、
今回は、本作の特徴の1つでもあった「リアルな世界線」が前面に出て、
メタ要素を含んだお仕事ドラマっぽい内容に。
でも、ドラマ制作の裏側を見せるだけに留まらず、シュールな笑いは今回も健在でした。
何と言っても、「シン・ゴジラ」を彷彿とさせる劇伴とテロップで
妙な緊張感を演出していたのがじわじわ来てしまいました。
そのチョイス…ぴったり過ぎます(笑)
それに、麻美(安藤サクラ)が撮影時間を巻いている理由が、
出演者の次の仕事に支障が出ないようにするためでも、
効率よく回す事でスタッフや出演者に負担がかからないようにするためでもなく、
三田先生(鈴木浩介)を痴漢冤罪から救出する徳を逃したくないから…っていうのが、
実に人間臭くて可笑しいです。
で、親友3人で昔懐かしのドラマノートを広げて、
「カタルシス」にやたら言及していたくだりが、このエピソードに活きてくるんですよね。
自分のために動いているのに、結果、現場の雰囲気の活性化に繋がって、
塚地武雅さんがようやく到着した時には謎の達成感・一体感すら覚えているという、
まさしく、言葉だけではよく分からなかった
「カタルシスが整ってる」が具現化されていた辺りに、
今回も脚本の緻密さを感じさせました。
シュールな笑いで言えばもう1つ…
田邊(松坂桃李)をダメんずにさせないようにサポートする割に、
実際は10億円しか頭にないと思わせる、麻美を皮肉った描写も面白かったです。
なんか…「面白かったポイント」ばっかり書いた感想になってしまっていますが(苦笑)
それだけ、3周目のタイムスリップで
構成的にも展開的にももう飽きが来てしまいそうなものを、
全く飽きさせないように作られているって事なんですよねぇ。
今回のエンディングテーマは、斉藤和義さんの「やさしくなりたい」。
ミタコングを助けるエピソードが最後に来たから「家政婦のミタ」の主題歌?
父親へのプレゼントを渡すのが"ついで"になって
ちょっと申し訳なくなってしまったから「やさしくなりたい」?(笑)
麻美の本音とダジャレで、ダブルミーニングになっていましたね。
無事に徳は積めたようですが…
テレビ局となると現場移動も多くなり、
その分事故に逢う確率もかなり高くなりそうな気がするので、
33歳の壁を越えられるのかどうか、そこもやっぱり気になる所です。
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