Get Ready! 4話 感想|最初から下準備が出来ていれば…

 

 

「先生、仮面ドクターズはご存知ですか?」

おっ…初めて「仮面ドクターズ」の存在を認知している人が現れましたね。

そして、こちらは「やっと…」ですが、

彼らと敵対関係にある千代田医科大学附属病院の医者に、

手術不可と診断されても諦めきれない付添人が

直接その名前を伝える展開も初めて描かれました。

 

まぁ本当に…物語を魅せる上での下準備が不足していた。それに尽きるんですよねぇ。

初回のラストか2話の前半で、こういった「違法行為で患者を救う組織がいる」事を知らせて

病院側が意識するような展開をやっていれば、

病院パートが必ず盛り込まれるのにも説得力は感じられましたし。

警視庁のパートだって同じで。

警察が独自に捜査し、医者たちへの聞き込みで

「治療されている患者は、千代田医科大学附属病院に入院している患者ばかり」だという事を

指摘するくだりも、正直、状況説明でしかない訳で、

今更…?感が強くなってしまうんですね。

 

要するに、警視庁や病院が仮面ドクターズに目をつけている理由や動機となるものを

最初のうちに明示しておかないから、

今まで、2組の存在意義がイマイチ見えてこなかったんだと思います。

で…さらに堤監督の癖のある演出が上乗せされるので、蛇足過ぎて、

ここの描写はもう良いから!というイライラした気持ちも芽生えてしまう(笑)

実に勿体ない限りです。

 

まっ、お決まりのようにコケたり、大声を出す刑事だったり、

占い師のパートも含めて、コミカル演出がうっとうしいと感じる事は

今後も変わらないと思いますが(苦笑)

ただ、個人的には、今回の内容でようやく、病院と警視庁が今後

仮面ドクターズにどう接触していくのか?というもう1つの軸に

興味は持てるようにはなったので、そこは良かったです。

 

1話完結型の内容に関しても、今までにはあった犯罪や悪事が絡んでこなかったからか、

見やすい仕上がりになっていました。

波座間(妻夫木聡)の言う「生きる価値」が何なのか?を映像で分からせるには

キャッチーなエピソードです。

登場人物の抱える"悪"が浄化されそうな兆しが見えた所で手術をする…

この流れはきっと、「日曜劇場」枠ではお馴染みの

勧善懲悪に倣ってのものだったんでしょうけど。

今回のような内容を早い段階で持ってきて、変に悪い人物である事を強調する内容は

控えめにしておけば(またタラレバ構文ですみませんが(笑))、

波座間が手術したくなるのも理解出来て、この人に生き続けて欲しい…とも共感出来る、

本作のうたう「ヒューマンドラマ」らしい作品になったのかもしれませんね。

 

 

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