2023年08月一覧

VIVANT 6話 感想|別班のメンバーは他にもいる。

 

 

冒頭で「一部過激な制裁シーンがありますので、視聴にはご注意ください」

ってテロップが流れていましたが…あれ、どっちを差していたんでしょうね。

ベキ(役所広司)が見せた映像で、

社員にギリアム(海老原恒和)の悪事をバラすよう脅迫させた時?

それとも、映像を背景にして刀で斬った時?(でも、シルエットみたいに映してたから…)

プライム帯で放送する上での配慮だとしても、

「あ、ここか」と明確に分かるシーンがない時点で、そんなに過激とも言えないような。

むしろ個人的には、前々回の終盤の山本(迫田孝也)抹殺事件や

前回の家族を人質に見せかけて弄んだ行為の方が、よっぽど過激な印象を受けましたよ。

 

あと、ツッコミたい所としては…数字やグラフを扱って状況説明をしたり、

緊迫感を演出したりする見せ方を多用するの、

福澤班って好きだよなぁ〜…と思ったくらいですかね(笑)

まぁ、それらを除いて、今回は役所広司さんのベテランの風格漂わせる演技と

ラストの仕掛けを楽しむ事は出来ました。

 

前者に関しては、やっぱり大御所の役者さんって凄いですね。

表情を何一つ変えず、しばらく無言を貫いていても、

この人を怒らせたら間違いなく消されるという威厳を感じさせるんです。

無表情から一気に鬼気迫る表情になって、ギリアムの前に少しずつ近づいてきた時なんかは

画面上からも恐怖が伝わってきましたよ!

やっと口を開いたのは彼を斬った後なのも、

息子らしき人物(役名不明・二宮和也)との静かな掛け合いも、

ベキがテントの"ボス"である事を引き立たせていた気がします。

 

で、後者は…これは毎回思うんですが、ラストの盛り上げ方が上手いんです。

前々回は乃木(堺雅人)の正体が別班だった事、

前回はテントのリーダー・ベキが乃木の父親である事が明かされ、

今回は乃木、黒須(松坂桃李)以外にも別班のメンバーが4人いる事が判明しました。

衝撃の度合いで言ってしまえば、正直、今回はやや薄めではあったんですが、

展開の仕方の勝利だなぁと。

ラストで司会者が会場の扉に鍵をかけ始めて「おっもしかして?」と違和感を持たせた所で、

ズラッとあったテーブルが模様替えされ、最小限の数に抑えられて、

気をつけ!敬礼!直れ!の号令で空気がピリッと引き締まって…で、

動作を畳み掛けた意味が最後に分かるのにはニヤリとしてしまいました。

 

したがって、今回はこの2点で面白味を感じられたので、これで良いかな…と(笑)

他に触れるとするなら、薫(二階堂ふみ)が急に乃木への態度を変えた辺り、

彼女もただの医者ではなく、ハニトラを仕掛けているんじゃないか?とか、

公安にいる野崎(阿部寛)の部下なのに、大事な所で乃木を見失いがちな新庄(竜星涼)も

実は別班のメンバーなんじゃないか?とかは気になりますね。

 

 

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トリリオンゲーム 6話 感想|明らかにハラハラ感が皆無…

 

 

うーん…どんなにピンチな状況下でも、最後は必ず逆転劇を見せるのが

本作の特徴ではあるんですが、今回は明らかにハラハラ感が不足してますねぇ。

 

前回のラストでハル(目黒蓮)が宣言した通り、

ハルはゴップロの買収に専念し、ガク(佐野勇斗)はゲーム開発に専念して

お互いで明確な担当を担う事になっていたはずなんですね。

ですが、今回の内容を見てみると…

お互いがお互い、担当している仕事とは違う仕事に介入してしまっているんです。

特に、ハルがゲーム開発に介入している頻度が高過ぎますし、

本来ガクが先頭に立って言いそうな発言もほとんどしています。

よって、どちらも中途半端に顔を出したお陰で、

ハルがゲーム開発に介入している間、ゴップロの買収の進捗はどうなったの?

逆に、ガクがゴップロの株主総会に同席している間、ゲーム開発はどうなったの?

ということが凄く気になってしまいました…。

これが、今回の話に物足りなさを覚えた一番の原因だと思います。

 

リーダーが不在でも事が上手く運んでいるように見えるようでは、

正直、会社「トリリオンゲーム」としての脅威も、

ハルやガクのビジネスマンとしての優秀さも伝わりづらいんじゃないんでしょうかね。

 

別に、ビジネスは情報共有やチームワークが大事だから、

連携する事自体は間違っている訳ではないんです。

なんと言うかな…過程がなさ過ぎるのが致命的な気がするんですよ。

例えば、不在は不在なら、ハルの指示を元に

祁答院(吉川晃司)が水面下で動いている様子を、

凛々(橋本莉子)や「SAKU SAKU LAB」出身の面々で

ゲームを開発する苦労を味わっている様子を…と

「一方で、向こうは現在何をやっているのか?」を示すシーンが盛り込まれていたら、

この予定調和感も少しでも薄まったのかもしれません。

 

2、4話は仲間たちの発展途上を、

前回はガクがキリカ(今田美桜)と対峙する話が描かれていたから

面白味を感じられたんですけどね…

そろそろ、ドラゴンバンクとの本気のぶつかり合いを見てみたいです。

その上で、立ち直れないと痛感するハルたちの挫折も描かれたら、

物語も盛り上がってくるんじゃないかと思います。

 

次回は「トリリオンTV」を作るのがきっかけで、覇権争いを行うようですから…

そんな展開が見られる事を期待したいですね。

 

 

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トリリオンゲーム 6話 感想|明らかにハラハラ感が皆無…

 

 

うーん…どんなにピンチな状況下でも、最後は必ず逆転劇を見せるのが

本作の特徴ではあるんですが、今回は明らかにハラハラ感が不足してますねぇ。

 

前回のラストでハル(目黒蓮)が宣言した通り、

ハルはゴップロの買収に専念し、ガク(佐野勇斗)はゲーム開発に専念して

お互いで明確な担当を担う事になっていたはずなんですね。

ですが、今回の内容を見てみると…

お互いがお互い、担当している仕事とは違う仕事に介入してしまっているんです。

特に、ハルがゲーム開発に介入している頻度が高過ぎますし、

本来ガクが先頭に立って言いそうな発言もほとんどしています。

よって、どちらも中途半端に顔を出したお陰で、

ハルがゲーム開発に介入している間、ゴップロの買収の進捗はどうなったの?

逆に、ガクがゴップロの株主総会に同席している間、ゲーム開発はどうなったの?

ということが凄く気になってしまいました…。

これが、今回の話に物足りなさを覚えた一番の原因だと思います。

 

リーダーが不在でも事が上手く運んでいるように見えるようでは、

正直、会社「トリリオンゲーム」としての脅威も、

ハルやガクのビジネスマンとしての優秀さも伝わりづらいんじゃないんでしょうかね。

 

別に、ビジネスは情報共有やチームワークが大事だから、

連携する事自体は間違っているわけではないんです。

なんと言うかな…過程がなさ過ぎるのが致命的な気がするんですよ。

例えば、不在は不在なら、ハルの指示を元に

祁答院(吉川晃司)が水面下で動いている様子を、

凛々(橋本莉子)や「SAKU SAKU LAB」出身の面々で

ゲームを開発する苦労を味わっている様子を…と

「一方で、向こうは現在何をやっているのか?」を示すシーンが盛り込まれていたら、

この予定調和感も少しでも薄まったのかもしれません。

 

2、4話は仲間たちの発展途上を、

前回はガクがキリカ(今田美桜)と対峙する話が描かれていたから

面白味を感じられたんですけどね…

そろそろ、ドラゴンバンクとの本気のぶつかり合いを見てみたいです。

その上で、立ち直れないと痛感するハルたちの挫折も描かれたら、

物語も盛り上がってくるんじゃないかと思います。

 

次回は「トリリオンTV」を作るのがきっかけで、覇権争いを行うようですから…

そんな展開が見られる事を期待したいですね。

 

 

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ハヤブサ消防団 5話 感想|太郎、騙されてまっせ!

 

 

ドラマ撮影の様子とか、中山田(山本耕史)との情報共有とか、

太郎(中村倫也)と勘介(満島真之介)が話しているのを

意味深な表情で見つめる賢作(生瀬勝久)とか、

いろんなシーンが随所に散りばめられてはいましたが…

それらはあくまでもアビゲイル騎士団に関連したものなので。

大まかに言ってしまえば、今回は彩(川口春奈)の過去がガッツリ描かれたお話でしたね。

 

彼女にまつわる回想が挿入された頻度は計4回で、これだけ多いとなると

肝心の放火事件の真相が放置されていて中弛みしがちな印象を覚えそうなんですが、

"魅せる演出"がてんこ盛りだったお陰で

最後まで惹きつけられるように見てしまってました。

 

まず、さり気ない工夫だなぁ…と思わされたのは、彩の服装のチョイスです。

今回、妙な偏りを感じたんですよね。

と言うのも…回想で日々着ていた彩の服の色は、仕事が充実していて、

初めての脚本執筆も順調に進みつつある時は赤。

上司に手柄を奪われ、ゴーストライターとして都合良く利用されている時は黒。

そして、いざ動画制作に取り掛かり、周囲に認められて正式に信者となってからは白の

3つに分かれているように見えたのです。

色合いにも多少の違いはありましたが(濃いピンク、淡いベージュなど)、

情熱や活発さをイメージさせる赤→絶望をイメージさせる黒→清純をイメージさせる白 で

記号化する事で、彩の心情変化を表しているのが面白かったですね。

 

現在パートだと淡い色の服を着ている分、赤や黒の濃さが目立って、

再び回想が始まったというのも分かりやすいですし。

劇中劇で、赤いチャイナ服を着た女優がネガティブな発言をして自ら首を切る姿を

どん底に追いやられた彼女と重ねるかのような見せ方も、中々凝っていました。

 

次に書き残しておきたいのは…アビゲイル騎士団の象徴でもある「輪」を

連想させるモチーフ・演出が随所に取り入れられていた所。

いつにもなく、やたらと輪を強調していましたよね。

太郎が映り込んだ丸い鏡…彩の瞳に映る輪っか状の電気…コーヒーカップ

教本を読んで思考を巡らせている時の、頭上を中心にぐるっと回転するカメラワーク…

円状のホールや客席(多分、丸く見えるように撮っている?)…

この異質感の連続が、かえって彩の不気味さを浮き上がらせていたと思います。

 

不気味さと言えば…もう1つ、本作は第三者視点の映像が特徴的ですが、

太郎と彩の様子をキツネのぬいぐるみが覗き見るかのようなカットも印象に残りました。

これ…恐らく、自分が騙されている感覚を覚える

「キツネに化かされる」意味合いも含まれているんでしょう。

今回彩が話した内容は半分は真実でも、

退団して免許を取ってからハヤブサに移り住んだ云々は、多分嘘。

一度入信したら洗脳を中々解けないのが宗教ってもんですし、

ラストのガンギマリの目がね…もう、太郎を騙す気満々でしたよね(笑)

 

ここまで演出について褒めまくりましたが、

5話というタイミングで彩の過去に焦点を当ててきたのも

全体構成としては良く出来ていると思います。

後半戦に向けてのターニングポイントとなる回なので、

彼女や宗教団体の存在が、放火事件にも繋がってくるのでは?

という興味が湧きやすくなります。

で、過去ばかりを描いて来たので…逆に、

まだ回収されていない展子(小林涼子)の件、映子(村岡希美)との意味深なラストシーン、

そして真鍋(古川雄大)との関係性…といった不審な点が徐々に思い出されて、

それが早く次を見たい気持ちにさせると言いますか。

とにかく、ここまでの巧みな情報の小出しも含めて、

真相解明のためにしっかり準備を整えて来たのは確かです。

 

いや〜ますます面白くなってきましたね。

宗教の描写も、よくある"形なき教祖様"の崇拝や

怪しげな大振りのネックレスとかではなく、ぱっと見は、若者たちが起業したかのような

開放的なオフィスでやり取りされていく…っていうのにはゾワっとさせられました。

彩の「自分を認めてもらえる居場所が欲しい」心境も共感出来るだけに、

心が弱った人が宗教に片足突っ込むのって、きっとこんな感じなのかもしれませんねぇ。

普段なら、まさか〜なんて思うけれども、私も彼女と同じような状態になったら

ちょっと確信は持てないかもです…(怖)

 

 

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ばらかもん 6話 感想|ヤスばとの思い出は、これからも

 

 

初回での印象的なやり取りや要素を重ね合わせる形で

清舟(杉野遥亮)の心機一転を表す演出は洒落ていたのですが…

今回の構成について、ちょっとだけ気になった事を。

 

前半は母・えみ(長野里美)を説得するエピソード、

後半は住民たちがヤスば(鷲尾真知子)との別れを経験するエピソードで

分かれていましたが、正直、これ…それぞれ単独の話でも

良かったんじゃないかな?とは思ってしまいました。

単独でも行けそうな話をくっつける事で、まとまりがなくなると言うか。

いや、次回予告を見る限り、両親が島にやってきてお見合い話を持ちかける…

という展開をやるのであれば、えみの必死の抵抗や、

前半は丸々カットしても支障はなかったのかもしれませんね。

まぁ、気になった部分への言及はここで終わるとして…。

 

今回特に刺さったのは、後半のヤスばと住民たちとのエピソードでした。

劇中に登場する糸巻き車というおもちゃは、

何度も遊べばゴムが劣化するなどしてそのうち進まなくなる、

勢い良く進んではパタっと止まる点で「生と死」を象徴するアイテムとして描かれています。

このアイテムが後半のテーマに一貫性を持たせていたのはもちろん、

ヤスばに作り方を教えてもらった思い出は、当時は子供だった育江(田中みな実)にも、

美和(豊嶋花)や珠子(近藤華)にも根付いていて…

今度はその教えがなる(宮崎莉里沙)たちにも受け継がれていく様は

まさしく島ならではの「伝統」「世代交代」を物語っているようで、

話に深みを与えてくれました。

 

死を扱うとどうしても湿っぽくなりがちなんですが、

本作の場合は、感情を全面に出し過ぎない描写になっていたのが意外で。

いざ葬儀の準備が始まれば、忙しさに追われて悲しむ暇がなくなるにしても、

他人の家にフラッと入っては助け合いをするほど親密な関係性ならば…

ましてや、長年この島で暮らしてきたであろうヤスばが亡くなったとなれば

ショックが大きいんじゃないかと思っていたんですが。

きっと、なるにも言っていたように、みんなには笑顔でいて欲しいというのが

彼女の"願い"だったのかもしれないと分かってからは、

住民たちの賑やかな様子も腑に落ちましたね。

 

そして、島には大名行列という風習があるみたいなんですが、

これがまた、私としては結構衝撃的だったのです。

葬式と言えばやっぱり連想されるのは、黒い喪服に、白の空間。

でも、大名行列はそれとは真逆で…

桜の花びらを撒きながら、カラフルなのぼりがずらっと並ぶ光景を見て、

こんなに華やかな見送り方があるのか!と驚かされました。

でも、この感覚は、今まで都会で育ってきた清舟も同じく受けている事でしょう。

「俺、ヤスばとの付き合いは短いけど、村の人たちの中で生きているヤスばと、

これからも付き合っていければ良いなって思います」

微かに微笑みながら、育江に一礼をして去る彼の姿から、

彼もまたこの光景が、一生心に深く刻んでおきたい記憶になるのだろう…

というのが想像出来ます。

 

スタッフクレジットは冒頭で済ませて、主題歌も流さず

清舟となるが一緒に月を見るシーンで終わるのも、余韻の残る締め方でした。

その前に飛行機雲のカットが挿入されていたのも、より哀愁を漂わせていました。

今日(16日)が最終日ですが、親の実家にいるおばあちゃん・おじいちゃんと

遊んだ幼少期を懐かしんだり、大切な人との別れに改めて向き合ったりする

お盆の時期にはぴったりなお話だったと思います。

 

 

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シッコウ!!〜犬と私と執行官〜 6話 感想|みんなどこかで苦労している

 

 

胸の痛いお話でしたねぇ。

今回は珍しく債務者側に落ち度がないパターンだったんですが、

もし息子が勝手に抵当に入れていなかったら

あの部屋で孫の成長を見守りながらまだまだ暮らせたと思うと…

何だか居た堪れなかったです。

 

でも、長窪(笠松将)の言葉にもありましたけど、

苦しい顔をしているのはみんな同じなんですよね。

夫婦はやっとの想いで買えた物件で、子供も授かったから、

これから家族を築いていくためにもやっぱり手放す訳にはいかないし。

執行関係者たちも、前回「(プライベートを詮索するのは)執行官の仕事ではない」

みたいな事を言っていたように、常に心を鬼にしないとやっていけない。

みんな、それぞれに生活がある訳で。

息子以外は誰も悪くないし、むしろ佐久山家も被害者の立場だからこそ、

引き渡しの交渉のシーンはヒリヒリした感覚で見続けておりました。

 

確かに、真面目に生きてきた者が損する世の中にはなりつつあります。

でも、悲しい事ばかりじゃないよ…と示してくれる結末には救われましたね。

真面目に生きてきたという誇りや、孫を親身になって育ててきた思いやりは

長年培っていけば人柄や暮らしに必ず現れるし、誰かにもきっと伝わる。

そして、困っている誰かの支えにもなれる。

大家さんのちょっとしたシーンも活かされていて、

仕事先を紹介してもらえて、新たな生活の糧を得る…

そんな明るい兆しが見えるオチが用意されていたのも良かったです。

前回とはまた違った、苦渋を味わう大人たちへの"労い"が描かれた内容だったと思います。

 

今回また初めて知る事の出来た競売物件については、

安易に手を出すもんじゃないというのがよ〜く分かりました。

佐久山(でんでん)はたまたま巻き込まれただけですが、

もし申し出をすんなり受け入れてくれない人と相手をするとなると、

執行官の元に何度も出向いてやり取りをするわ、追加費用を払うわ、

引き渡し時に対面して気まずい想いをしなきゃならないわで

精神的にしんどくなる頻度が多そうです。

 

強いて言うなら、長窪と母親のエピソードは、残念ながらそこまで必要性を感じず…。

ひかり(伊藤沙莉)から語られた事も含めて、

それぞれの苦労を描くためのエピソードだったのかもしれませんが、

途中にあった自分の家庭環境を打ち明けるシーンだけでも十分に成立出来た気はしますね。

大体、入信しているくらいだから、芝居を打ってまで説得しても

何も響かないんじゃないんでしょうか。

っていうか…今回で解決しそうにないのは気のせいですかね?

 

 

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転職の魔王様 5話 感想|千晴が2人の心のしこりを取り除く

 

 

戸松(葉山奨之)が何に対しても投げやりな人になってしまったきっかけを知って、

ああ…妙に心がザワついたのはそういう事か〜…と思いましたよ。

と言うのも、前の職場の労働環境が改善された旨の報告を受ける序盤のシーンが、

下に電車が通る橋で撮られていたからで。

自らの働きかけが実を結んだにもかかわらず、浮かばれない表情をしていたのと言い、

あの場所と言い、下手したら…と良からぬ方向に考えてしまっていたんですよね。

 

来栖(成田凌)の過去に関わる人物だけあって、逆恨みでは?

来栖は何も悪くないのに何でそんなに逆ギレするの??

と感じる視聴者も割といたかもしれませんが、

個人的には戸松に同情しながら見ておりました。

「あんたさえあそこにいなければ、真奈美は…」の後に迷いが生じて、

誰もいない棺の前で問いかけていたのが"答え"だった気がします。

逆恨みだって事にも、誰も悪くない事にも既に気づいていた。

結局、大切な人を守れなかった自分に腹が立っていた訳で…

あの時の後悔を払拭するために内部告発をしてみても、失った人は二度と帰ってこないし、

やり場のない気持ちをどこにぶつけたら良いのか分からなくなった結果、

他人に罪をなすりつける形で、物事の本質から目を背け続けて

今のような性格になったんじゃないかと察せられました。

 

目を背け続けていたのは来栖も同じで、

2人が向き合うよう背中を押す役割を千晴(小芝風花)が担っていた所には

連続ドラマならではの醍醐味が味わえましたね。

以前の感想でもさらっと触れましたが、息抜きパートとして描かれている

千晴と社員たち、キッチンカーの店員2人との会話が

何気に物語を動かす鍵になっているんです。

例えば、犬飼(藤原大祐)に「良い顔してますね」と言われたくだり。

そう言われた後に食べた杏仁豆腐で久しぶりに味覚を感じた千晴の様子は、

まさしく、自分自身と向き合ったお陰で

人生が少しずつ変わり始めた喜びを体現しているかのようで、

それから、私が良いと思うキャリアアドバイザーを今からやると宣言したのも、

戸松の自宅に押し掛けたのも、納得の行く流れになっていたと思います。

 

主人公の過去については、初期設定を固めて、現在での話をある程度進めた後に

まるまる1話分使って描く事でメリハリが生まれて、

視聴者に「いつもとは違う」という緊迫感を与えるものだと捉えているので、

やっぱり、3話分で小出しにしていくと話がダレ気味になるかな…感は否めませんが。

まぁでも…味覚障害になるまで心を擦り減らして働いていた初回の千晴のエピソードや、

3話での自分を偽り続けていた笹川のエピソードに加えて、

片足が不自由になり大きな挫折を味わったと語る来栖のエピソードも

今までで描かれたからこそ、

彼の「人は合わない仕事をしていると、肉体的にも精神的にも殺されるんです」

という言葉には重みを感じさせました。

そう考えると、台詞を魅せる意味では、適切な積み重ね方をしていたのかもしれません。

 

で、今回をもって来栖の過去は終わりかな?と思ったんですけど…

まだ何かあるんですね(苦笑)

原作もこんなに謎がてんこ盛りなんでしょうか。

恋愛要素も絡むようですし、2人の直向きな仕事ぶりを描くだけで

十分"ドラマ"になる気がするんですけどねぇ。

 

 

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VIVANT 5話 感想|テロ組織も決算報告をするらしい(笑)

 

 

物凄い情報量。

個人的には、台詞の多さでついて行くのに必死で、

今回の内容が完全に理解出来たとは言えませんが…

やっぱり、前回のラストで本作のうたう「敵か味方か、味方か敵か」の意味が

明らかになった事が、面白さの要因になっているんでしょうね。

 

乃木(堺雅人)の正体が別班だと分かった所で

1話でパッと見ポンコツだった彼の行動が次々と種明かしされていく演出も、

最近ではあまりなかった優秀な者同士による騙し合いも、

テンポの良さも相まって、普通に胸を躍らせながら見てしまってました。

 

そして、今回最も「敵か味方か、味方か敵か」を体現していたのでは?と思えたのは…

公安・野崎(阿部寛)とバルカ警察の警察官・チンギス(Barslkhagva Batbold)が

手を組んで捜査をするという展開!

良いですよねぇ、少年漫画らしい熱さがあって。

チンギスに関しては以前、凶悪人に仕立てて終わりではなく、

ただ自分の職務を全うしている人物として描かれていて

魅力的なキャラクターに映っていたので、

敵対関係にあったのがすっかり意気投合する2人の姿には、感慨深いものがありました。

 

正直、2時間、1時間半と散々拡大放送をしておきながら話を進めなかった事や、

放送開始まで物語の概要や相関図を一切公表しないという手法は

今でも良いやり方だったとは思っていませんし。

何なら、何年か前に他局で某ミステリー作品が流行ったように、

本作の作風で考察が飛び交い、話題を呼んだのを機に、

表面的な部分だけを取り入れた二匹目のドジョウ的な作品が

ポンポン生まれてきてしまうんじゃないか…と危惧しているくらいですが。

まぁでも…3話まで話が停滞気味だった分、

4話以降はスピーディに展開していく形で緩急をつけたお陰で

次も見たくなる作品になりつつあるのは確かなので、

あとはこのまま、変に引き延ばしをせずに

テントの実態や乃木の背景でみるみる惹きつけて行って欲しいと願うばかりです。

 

テントのリーダーが誰なのか?そして、乃木とどんな関係にあるのか?を

5話で早々に明かしてきたのも潔かったですね。

最後に余談ですが…旗印が印刷された垂れ幕を上座の所に掛けて

決算報告を始めるというシーンは、

いかにも日曜劇場の福澤班らしくて笑っちゃいました(笑)

テロ組織なのに、あの役者さんだからかなぜか「こはぜ屋」感が……w

 

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トリリオンゲーム 5話 感想|2人で両輪!会社の再始動までを描く。

 

 

今回は、ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)の対比がひたすら描かれた回でした。

前科を一犯増やした所でかすり傷程度にしか思っていないハルと、

良心を捨てられず、ワルになり切れなかったガク(ハッキングした時点で十分悪い事はしてるんだけどね)。

自分の野望のためなら、今の事業を簡単に切り捨てて次の事業へと乗り換えるハルと、

1つの事業に懲りずに向き合い続けるガク。

そして、株式会社トリリオンゲームの発展に向けて、

ハルは祁答院(吉川晃司)と、ガクはキリカ(今田美桜)と2人で行動する。

簡潔にまとめるなら、こんな所でしょうか。

 

前回の件あって、両者の動きを完全に切り離した状態で話を進めていった分、

今まで影に隠れがちだったガクの気持ちを台詞に起こしたり、

ノローグ化したりする頻度が増えました。

よって、彼がいかにハルと正反対の人間であるかもはっきりと提示されました。

だからこそ…再びコンビとなるラストには、気持ちの高まりを感じさせたんですよねぇ。

 

そう感じた理由は構成の他にもう1つあり、

初回と最終章辺りで挿入するだけで、あとは省略しても全然良い…くらいの印象だった

「今の仲間を全て失ったガクが大企業のトップになる」未来を

散々見せてきたのが、ある意味、ラストの意外性に繋がったんだと思います。

そんな結末になると視聴者は既に分かっているので、

あの亀裂を機に、取り残されたガクが覚醒して

独立していく流れになるんだろうな…という想像をぶった斬る展開には、

ちょっとした「してやられた!」感がありました。

 

また、ハルが"悪魔"、ガクが"天使"なら、

凛々(福本莉子)は2人を取り持つ"中立"の立場と言えるでしょう。

自分の意思をしっかり持っている人物なのを活かして、

それぞれに刺激や気づきを与える存在として徹底して描かれた事で、

3人の役割がさらに分かりやすくなり、物語にメリハリを生んでいた気がします。

 

冒頭で対比について触れましたが、

前回の台詞「俺のワガママは世界一だ」が

今回で「俺らのワガママは世界一だ」に変わるのも、王道の見せ方ながらグッと来ましたね。

それも、前回の感想では、画像をお借りして書きましたが…

ガクを見上げる形で、あたかも両者に差をつけるかのような場面から、

今度は肩を組む形で、同じ位置に立っている事を示す場面で

その台詞を言わせたって所が、盛り上げ方を分かっているなぁ…と思わされました。

 

あとは…今回は珍しく、未来パートがバッサリカットされていましたが、

ハルが本当の意味でガクを"パートナー"として認め始めたのと、

両輪の関係性を目指すガクの心境の変化で、

より強固なコンビになった事を表しているんでしょうかね?

まぁ何にせよ、ゴールは見えているので…

それまでがどんな過程で描かれていくのか、深く考え過ぎずに見守っていこうと思います。

 

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トリリオンゲーム 5話 感想|2人で両輪!会社の再始動までを描く。

 

 

今回は、ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)の対比がひたすら描かれた回でした。

前科を一犯増やした所でかすり傷程度にしか思っていないハルと、

良心を捨てられず、ワルになり切れなかったガク(ハッキングした時点で十分悪い事はしてるんだけどね)。

自分の野望のためなら、今の事業を簡単に切り捨てて次の事業へと乗り換えるハルと、

1つの事業に懲りずに向き合い続けるガク。

そして、株式会社トリリオンゲームの発展に向けて、

ハルは祁答院(吉川晃司)と、ガクはキリカ(今田美桜)と2人で行動する。

簡潔にまとめるなら、こんな所でしょうか。

 

前回の件あって、両者の動きを完全に切り離した状態で話を進めていった分、

今まで影に隠れがちだったガクの気持ちを台詞に起こしたり、

ノローグ化したりする頻度が増えました。

よって、彼がいかにハルと正反対の人間であるかもはっきりと提示されました。

だからこそ…再びコンビとなるラストには、気持ちの高まりを感じさせたんですよねぇ。

 

そう感じた理由は構成の他にもう1つあり、

初回と最終章辺りで挿入するだけで、あとは省略しても全然良い…くらいの印象だった

「今の仲間を全て失ったガクが大企業のトップになる」未来を

散々見せてきたのが、ある意味、ラストの意外性に繋がったんだと思います。

そんな結末になると視聴者は既に分かっているので、

あの亀裂を機に、取り残されたガクが覚醒して

独立していく流れになるんだろうな…という想像をぶった斬る展開には、

ちょっとした「してやられた!」感がありました。

 

また、ハルが"悪魔"、ガクが"天使"なら、

凛々(福本莉子)は2人を取り持つ"中立"の立場と言えるでしょう。

自分の意思をしっかり持っている人物なのを活かして、

それぞれに刺激や気づきを与える存在として徹底して描かれた事で、

3人の役割がさらに分かりやすくなり、物語にメリハリを生んでいた気がします。

 

冒頭で対比について触れましたが、

前回の台詞「俺のワガママは世界一だ」が

今回で「俺らのワガママは世界一だ」に変わるのも、王道の見せ方ながらグッと来ましたね。

それも、前回の感想では、画像をお借りして書きましたが…

ガクを見上げる形で、あたかも両者に差をつけるかのような場面から、

今度は肩を組む形で、同じ位置に立っている事を示す場面で

その台詞を言わせたって所が、盛り上げ方を分かっているなぁ…と思わされました。

 

あとは…今回は珍しく、未来パートがバッサリカットされていましたが、

ハルが本当の意味でガクを"パートナー"として認め始めたのと、

両輪の関係性を目指すガクの心境の変化で、

より強固なコンビになった事を表しているんでしょうかね?

まぁ何にせよ、ゴールは見えているので…

それまでがどんな過程で描かれていくのか、深く考え過ぎずに見守っていこうと思います。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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