おお…そうか〜…今度はそんなトリッキーな話で来たか〜。
佐伯(葵揚)が遺体を見て「違います。美江じゃありません。」と
ハッキリ言ったシーンでおや?となり、
佐伯が梨々香(山本美月)の腕を掴んだ時に目を見開いて驚く様子で疑惑が確信に変わって、
いやまさか、彼女の顔に整形なんてそんな事ある〜?wと
思いながら見ていたんですけど…本当にそうだったのでビックリしました(笑)
1・2話は、一旦は遺族が遺体の引き取りを拒否するものの、
主人公の推測に基づく説得に絆されて、考えを改め、引き取る事を決意する…
という人情強めの内容で、3話はその2話とは毛色が違います。
1・2話の路線がこのまま続くと、感動の押し付けになってしまうのでは?と懸念はしていたので、
早い段階で、「遺体を家族の元に帰す」をテーマに作れる話は何も感動話だけではないのだ
という作り手の意思が見えたのはもちろん。
今回の結末自体も、早々に読めていた女性同士の入れ替わりを最大のトリックにせず、
そこからさらに一捻り加えてきた所も良かったのですが。
う〜ん…毛色を変えようと工夫したあまりに、
かなり無理くりな話になってしまった感は否めませんでしたね。
美江(東野絢香)が全く別人の顔に整形するなら分かるんですけど、
既に実在して、かつ知名度の高い梨々香の顔に整形してますからね。
個人的には、元々備わっているパーツを綺麗に見せるための手段だと捉えているので…
顔の輪郭も、肌の色も、手も全然違うのに
瓜二つになれるもんなの?と疑問でならないんです。
最終的に声紋調査を利用して不一致と判定されていましたけど、
それなら、活動休止前から視聴してくれている熱心で鋭いファンの中には
「ちょっと雰囲気変わったよね」と思う人(コメントしてくる人)も出てくるでしょうし。
声が決定打になるなら、VTuberの設定にした方がまだ不自然さが拭えたかもしれません。
いや、そもそも、遺書と身分証明書についている指紋が
同一人物のものであるかを調べないのが変…かな。
私がパッとあげてみたのは以上になりますが、
深掘りしたらどんどん矛盾点が出てきそうな設定・展開ではあるんですよね。
インフルエンサーだった梨々香が、急にマンホールカードの聖地巡礼専門のYouTuberになり、
唐突に現れた、姿も分からぬヨシエという人と3人で活動するラストも…
ファンからしたら軽くホラーでしょうね(笑)
顔に以前の面影がなくなった美江でも変わらず愛してくれる、
佐伯の心の広さは素晴らしかったですが…。
コミカル描写の匙加減は前回より少しマシになりましたが、
キャラの描き分けと言い内容と言い、雰囲気の一貫性と言い、
あらゆる面で何だか惜しさが残る作品ですね。
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