2025年12月一覧

緊急取調室(2025) 9話(最終回) 感想|警察学校内で起きた殺人事件

 

 

こちらもまだ最終回の感想が書けていなかったので、書いておきます。

とは言っても、そこまで面白味は感じられなかったため、簡単にではありますが…。

 

8話と9話(最終回)は案の定、前後編でした。

警察学校を舞台にしたお話です。

警察学校と言えばもう「教場」を視聴してしまっているため、

銃撃訓練に備えて悪事を働く学生のエピソードも、雰囲気、演出自体においても

少々薄味な感じではありましたが、

まぁ、本作の場合メイン題材ではないので置いておくとして…。

それでも、今回のお話を前後編にする必要はあったのかどうかは疑問でした。

 

何と言うか…教官・滝川(玉山鉄二)が早いうちから登場している時点で

出オチでしかないんですよね。

中堅どころの役者さんで、天海祐希さんとは「BOSS」で共演されているので

どうしても真壁の取り調べシーンに注目したくなるのです。

でも、宮本(大橋和也)と中里(森マリア)を中心とした

エピソードが繰り広げられるばかりで、中々滝川が前面に来ない。

故に、引き延ばしを感じてしまう。

別に、学生たちの話を膨らませるな!と言いたい訳ではなく、描いて良いと思っています。

しかし、もし前後編である意味を持たせるなら、

「滝川王国」というワードもあった事ですから、

前編は滝川の姿をとことん出さず、指導している様子が描かれるにしても

顔部分は影で隠して(あるいは下半分で見切れさせて)、

"謎めいた権力者"のイメージを視聴者に覚えさせ、出演者を考察させた上で

終盤の方で玉山鉄二さんだったと明かす演出を施したら、

後編も盛り上がりを見せたのかもしれません。

前編は状況紹介、後編は真相解明で分ける形が得策だったように思います。

 

肝心の取り調べシーンにしても、元部下の現在の姿を映像で見た途端

涙ぐんでしまうのは…途中までの様子と違い過ぎて唐突でした。

あれ?事件捜査に進展があって、学生たちにも話を聞いたと報告を受けても

一切動じなかった滝川が、そんなにあっさり絆されるんだ?と。

 

シーズン3から感想は書いてきており、今シーズンは事情で2話分飛ばしてしまったものの

物語が完結するとの事で、ドラマとして有終の美で終わると良いなぁと思いながら

最終回は見たんですけど、この終わり方は残念でしたね…。

今シーズンで面白かった回を挙げるとするなら、5,6話くらいでしょうか。

でも全般的に、良くも悪くも安定感が先行しており、

期待を超える事はあまりなかったように思います。

 

 

↓前回の感想はこちら(7,8話は書いておりません)↓

 

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ちょっとだけエスパー 9話(最終回) 感想|生きていくことがミッション

 

 

この感想も今更って感じではありますが…(苦笑)

最後まで書かないまま年を越すのも何だか気持ち悪いので、ざっくりと書いておきます。

 

6話以来の感想となりました。

以前お知らせした通り、最終回放送週までが多忙でして、

当時未視聴だった7,8話を後追いで見て感想を書こうにも、

その時間が確保出来そうにない事を察して飛ばした…という事情にはなるんですけど、

もう1つ理由がありまして。

個人的に上記2話は、話を理解するだけで満足しちゃったんですよね。

感想を書くにしても、その回に提示された情報を整理する事に終始してしまいそうなので、

わざわざ書かなくても良いかな〜と思ったのも正直な所です。

 

でも、理解するだけで満足とは書いたものの、

兆(岡田将生)による説明が長過ぎたためか右から左に流れていく感覚で、

要は兆が自分の望みを叶えるために周りの人たちを巻き込んでいるんでしょ?という

漠然とした捉え方で見てしまい(笑)

最終回でも、文太(大泉洋)が図解するシーンでは

途中から理解するのを諦めて、桜介(ディーン・フジオカ)状態になっておりました。

 

そんな感じで、細かい事はよく分からないですし、

野木亜紀子さんがSFを物語に取り入れたらこんな話になるのか〜…へぇ〜

と思いながら見ていたんですけど、いざ完走してみれば、

ああ、何だか活力がみなぎってくるような良い結末だったなぁ…という気持ちに。

実際、文太と四季(宮﨑あおい)は

半年前のまだ出会っていない関係性に戻ってしまった訳で、

四季と愛し合っていた日々を思えば、それ自体はとても寂しい事なんですけど、

私としては、"今"を生きる人間だと自覚し、人のために動いた文太の心の変化が嬉しくて。

「歴史の改竄っていうけど、誰視点のどこ視点?」これ、ハッとさせられました。

 

初回冒頭の、文太が屋上から飛び降りてしまいそうなシーン。

文太が相手の心の声が読めると気づいた時、最初は嬉しそうに聞きまくるものの、

徐々に社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになるシーン。

文太たちが、パネル落下事故からお客さんを未然に救う姿を見ながら

2つのシーンがふと頭によぎったのですが、

思えば、最初から最後まで、物語の芯は確かに存在していました。

犯した罪は決して消えないし、理不尽な出来事はどうしたって起こるものだけど、

今を諦めずに生きている限り"光"は見えてくる。

文太の他に、桜介、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)、そして兆…

それぞれの過去や未来に触れながら、このメッセージは描かれ続けていたと思います。

途中が理解しきれない状態になっても、

最後は満足して見終えたのは、芯がハッキリしていたからなのかもしれません。

 

謎の男…ではなく、2070年の文人・京(麿赤兒)が再登場してきた所も良かったですね。

あの手の人物って、話を盛り上げる要員として1回登場したっきりで全然出てこないか、

そうでなかったとしても、最終回のラストの方で

まだ物語は終わっていないと言わんばかりに意味深な現れ方をして

視聴者へ考察を促しがちなイメージがあったので、

うやむやで済ませず、どんな人物かを明らかにしてくれたお陰で

モヤモヤも残りませんでした。

 

「生きていくことが私たちのミッションね」という円寂の言葉も良い。

野木さんの脚本は、根本に"生(せい)"を感じるんですよねぇ。

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 10話(最終回) 感想|2人が出した答えは…

 

 

「もう一回やり直そう、俺たち」から始まった最終回。

前回の感想でも書いた通り、弱っている状態から始まる元サヤは

上手く行かないんじゃないかというのはもちろん。

元サヤになってからの勝男(竹内涼真)は、過去に鮎美(夏帆)を傷つけてきた分

挽回しようとしているのか、そして以前とは違う鮎美の事を

本当の意味で理解し切れていないのか、変に空回ってしまっている所が見受けられたので、

これはお別れのパターンだろうな…と思いながら見ていましたが、

案の定、「お別れ」で幕を閉じましたね。

 

鮎美に食べて欲しくて料理を始めたり、周りの人の考えや価値観に触れながら

鮎美が別れを告げた理由に徐々に気づいていったりする勝男を

初回からずっと愛着を持って見てきたので、正直、寂しさはあります。

また、本作のようなラブコメディだけでなく、最近の恋愛モノ全般、

紆余曲折ありつつ最後は何やかんや綺麗にまとまり、

両想いで終わる印象が個人的にはあったので、

本作も同じ流れなのではないかと途中までは思っておりました。

 

でも、どんな結末になったとしても、私が一番願っていたのは

2人またはどちらかが悲しんだまま終わって欲しくないという事。

その点において、満足のいく最終回となりました。

 

「終わりにしよう」と勝男から言う所は、グッときましたね。

勝男は今では、自分の言動を見つめ直して、それを言葉にして、

相手の気持ちを尊重出来る人になっている。

鮎美は以前なら人に影響されやすい性格だったけれど、

自分の芯を明確に持ち、考えをはっきり言えるようになった。

2人がここまで変われた理由は、鮎美も言っていた通り

「ずっと一緒にいたら、こうはならなかったから」。

2人だけの世界から外に飛び出してみなければ、2人の周りには素敵な人たちがいる事も、

そんな人たちに支えられている事にも気づけなかったかもしれません。

「今の俺たちなら上手く行くかもしれない」と確信して再び付き合い出したのに、

お別れを決意した時の2人の表情は、とても希望に満ち溢れていて。

そこでまた、成長を実感して涙しました。

2人とも強くなったんですねぇ…今までで一番良い表情だった気がします。

別の道を進む事になってしまったけれども、今後も進んだ先でいろんな人と出会って、

それぞれの人生が作り上げられていくんだろう…と、未来に胸を膨らませたくなる

ラストのズームアウトの演出も良かったです。

 

勝男が職場復帰した後の柳沢(濱尾ノリタカ)にはイラッとしたものの、

南川(杏花)に言われてからは、なんか憎めないキャラになりましたね。

勝男の席に来た時の「手伝いますけど、何か?」みたいな

ツンデレな態度にはちょっと笑っちゃいましたw

そして…勝男の母・陽子(池津祥子)は孫・真鳥(鷲尾心陽)に

茶色のランドセルをプレゼントし、父・勝(菅原大吉)はテレビ電話中の妻の代わりに

大盛りのご飯をよそって持ってきてあげるなど、他の登場人物の成長も描かれました。

 

劇的に変わるよりかは、分かりにくいほんの小さな一歩だったとしても、

相手のために変わろうとしてくれてるな…?というのが見える変化の方が、

私は人間味があって好きです。

だから、勝男と鮎美の決断のみならず、

各登場人物の"その後"も盛り込んでくれたのは嬉しかったですね。

 

どんな人でも、何かをきっかけに変われるし、何歳でも変われる。

それはやっぱり、人と関わる所から来ているんだというのを最後まで一貫して描いており、

見終わった後に毎回、清々しい余韻が残る作品でした。

あとは…大ヒット作を生み出していた頃の火10を、思い出したりもしておりました。

キャラクターは粒立ってユニークで、

突っ込んで楽しめるポップなコメディ要素もあり、パロディ演出もあり、

それでいて、根底では自分自身や家庭を照らし合わせながら

考えさせられる物語になっている。

火10で、笑える所も真面目な所も両立していた作品は久々だった気がします。

 

ちなみに、私が火10の感想を書いたのは、2022年1月期の「ファイトソング」ぶりです。

感想書けば良かったな〜と思う作品は、ここ最近でも何個かあったんですけどね。

本命だった作品が控えていたので、最初は本作の感想を書くつもりはなかったんですが、

結果的に、見るのも、書くのも一番楽しかったのは本作でした。

お知らせしてから、投稿まで時間がかかってしまってすみません(汗)

2週間以上経っているので、読んで下さっている方はごく僅かだと思いますが、

無事に最終回まで書けたので、今となっては安心しています。

 

P.S. 実は、前の日に途中まで感想を書いていたんですけど、

後日続きを書こうとしたら、それまでの文章が消えてましてね…(震)

最初の方は流れを思い出しながらで、何とか完成させられました^^;

 

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【お知らせ】12/18(木)まで多忙につき、感想投稿がさらに遅れます。

 

こんばんは、りんころです。

ここ最近は放送から1週間遅れの投稿続きになってしまい、

「そう言えばりんころ、感想書いたかな〜」と、お手隙の際に来てくださる方には

大変申し訳ございません。

 

つい先週最終回を迎えた「じゃあ、あんたが作ってみろよ」の感想も

なるべく早く書いて投稿したいとは思っているのですが、

18日(木)までプライベートの方がいっぱいいっぱいの状態になっておりまして、

中々手がつけられずじまいです。

 

その他書いている「ちょっとだけエスパー」「緊急取調室」は、上記の多忙のため

1〜2話飛ばして、いきなり最終回の感想を書く可能性も考えられます。

実際に、「エスパー」の7話の感想は、TVerの視聴期間もあるため

見送らせていただきました(汗)※TELASAに入る予定はありません

「緊急取調室」に関しては、5・6話の感想は2話合体の形で既に執筆は完了しておりますが、

割と最新の投稿記事になってしまうため、もう少し様子見してこっそり投稿する予定です。

(日付を変更する理由は、「今更?」な日に書いているからです…。

しかし最終回に関しては、せっかくなので最新記事として投稿します。)

 

各々の最終回の感想は、プライベートが落ち着き次第

時間を確保しながら徐々に投稿していくので、もう少しお待ちいただけると幸いです。

こんな私の感想でも、読んで下さる方がいらしたら嬉しいです。

 

今年も残り半月ほどですが、引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 9話 感想|2人のたくましさを見た。

 

 

「おにぎり食べて、元気だせ!」というサブタイトル。

鮎美(夏帆)に近づくフードプロデューサーはどう見ても怪しいやろ…というのは

序盤からぷんぷん漂っていたけれども、

そうか、勝男(竹内涼真)も理不尽な目に遭ってしまったか〜…。

 

後輩への接し方に苦労して何とか距離を縮めようと試みる勝男はとても健気だったけど、

手作りのおにぎりは苦手な人も多いんじゃないかなと思ったら、

そこを案の定突かれてましたね。

(しかし、「おにハラ」というワードにはギョッと。

それにビビって双方の話を聞こうとしない上司にも落ち度がありますよねぇ…。)

 

鮎美の場合はさらに深刻な状況に陥っており、貯金はほぼなくなり、

既に退職してしまっているので、しばらく安定的な収入は得られません。

だから、相当しんどいだろうな…1人涙を流す事になるのかな…と

少し先の展開を想像していたら、

勝男も含めて、いつも通り手作りのご飯をしっかりと食べる2人の姿が見られたのが意外で、

そのたくましさがカッコいいとすら思いました。

「美味しいもん食べて嫌な事が消える訳じゃないんだけど、

こうやって美味しいって思えたら、まだ大丈夫だなぁって思えんだよね。」

これ…かつてのドラマの台詞「泣きながらご飯を食べた人は、強くなれます。」以来の、

胸に響く台詞でしたね。

 

通りかかった鮎美に勝男が必死に助けを求めるくだりは予告映像で流れていたので、

こんな面白いもの、先にネタバレしないで欲しかった〜!が正直な気持ちではありますが。

そこを抜きにしても、やっぱり何かに挟まっている竹内涼真さんを

二度見られるのはレアですし、白骨化エンディングになりそうな演出も、

「ここで(休んでる)?」と真面目に聞いてくる鮎美の天然発言も、

勝男のホームランに全く興味のない鮎美も、「全力不器用男」も、笑えるポイントだらけ。

風向きが変わりがちな最終回前でも、良い意味でしょうもなくて笑えるコミカル要素を

ふんだんに盛り込んでくれたので、その分、来週で終わってしまう寂しさはひとしおでした。

 

居酒屋で何でも気兼ねなく話せる2人の様子は、見聞きしている私もとても微笑ましいもので、

このまま友達の関係で終わっても良いんじゃないかと思っていた所で「やり直そう」。

いや〜、弱っている状態から始まる元サヤは上手くいかない気がしますが…

キャラクター、人物描写が今期一番魅力的な作品ですから、

どんな結末であれ、前向きな終わり方になる事を期待しています!

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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