今回は野津田(堀井新太)が、過去のトラウマを乗り切る成長回。
とともに、深掘り調査から思わぬ発見が…といういつもの描写過程は多めに省き、
真奈子(松雪泰子)も含めて「失敗から立ち直れる環境・人がある(いる)事の温かさ」
がメインで描かれた回だったかと思います。
ここまでは、事件に食い入る姿勢を見せ、豊富なデータベースの量という点で
他の人にはない超能力の持ち主だと思わせられるような
変わった主人公として描かれた真奈子ですが、
そんな彼女にも、自らが起こした失敗にくじけて泣く事があるのだといった
「人間性」が垣間見えたのが良かったです。
仕事の出来る上司としても、
野津田の元上司(千葉哲也)は彼をぞんざいな扱いにする一方で、
真奈子は彼の失敗と真正面から向き合い、そこから答えを導いていく…と
「野津田の失敗」を共通項に二人の考え・動きを対比させる事で、
真奈子の頼れる存在っぷりが明確になっていたような気がしました。
「あなたの失敗は、価値のある失敗」これ、良い言葉ですねぇ。
やっぱり捉え方次第で大きく変わるんだと気付かされます。
全く失敗のない人生なんてない。次に活かせるかどうかが大事。
ガールズバンドのメンバー達に「彼女は決して自殺なんかしていない」と
告げる野津田の表情、少したくましく映りました。1歩ステップアップ出来たんだね。
真奈子が野津田を雇ったのは、実力のある工学者だからというのも
あるのかもしれませんが、彼の抜けた所に救われる時もあったからなのかも。
欠けた部分を補い補われ…の関係、良いコンビになれそうです。
傷を負った者が最後には救われる、ほんの痛快さと優しさが混じったラストも好きなドラマ。
ただ、強いて言うなら、研究室の面々のノリが軽い感じがするのが気になるので…
(今回なら、実験シーンで「200ー!」って叫ぶ所とか)
男性の脇役を揃えても良かったかな?と思いました。
個人的には、荒川良々さんがいたらチームとして引き締まりそう。
まぁ、もう作品が始まってる時点で言うのもなんなんですけど…(笑)
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