最後の画…素晴らしかったですね。
今回の事件の犯人が安定のあの方で、
いや、なんであんなにいた警察が周りにいないんだと軽くツッコンでいたのも吹っ飛ぶほどで、
それよりもラストを見てくれ!という作り手と演者の"圧"を感じさせられるようなお話でした。
キスを苺(小芝風花)に見せつけるシーン。
マリアの周りで燃えている炎が、まるで愛情と嫉妬で入り混じった
彼女自身の気持ちを表しているようで恐ろしかった。
あの場を支配してしまうかのような圧倒的な存在感を醸し出す「女性」のマリアと、
明智との間の関係には絶対に手の届かない儚さと弱さを醸し出す、まだまだ「女の子」な苺の対比。
そして、あの場では主人公だったであろう小池栄子さんのオーラに飲み込まれまいと
しっかり対峙出来る演技力を見せた中村倫也さん。
前から本作の主題歌のタイミングや、メイクの妖艶さ、1枚の絵を見ているような
画作りの美しさには目を見張るものがありましたが、
その3つの要素を上手く昇華できているのは3人のキャスティングの妙なのだろうな…と
確信させられました。
もう1つの舞台がフランスなのと、マリアの設定自体が絵画から来ている事などから、
最後の黒バックを背景に苺が明智への想いを語るミュージカル的シーンへの場面転換も
本作らしいファンタジーの趣があり、全く違和感はなかったです。
これがコロナ対策だというのは事前に知っていたとは言えど、
テロップで表示させるのは現実に戻された気がして、入れなくても良かったとは思いますが(笑)
次回予告が一切流れないって事は、ストックは全部出し切っちゃったんでしょうねぇ。
今回も一部撮れていなかったけど、6話として収めるためにあのような演出をとった…と。
今の大変な状況の中で撮影・収録方法を柔軟に対応して下さり、
視聴者を喜ばせようと、見せられるだけのコンテンツをギリギリまで届けて下さった
チームの皆さん、ありがとうございました。
次回以降がしばらく見られないのは寂しいですが、
"第1章"として考えたら区切りの良い話だったと思います。
特別編は、huluで配信されているやつが組み込まれるのかな?
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