まさか、ラストに泣かされるとは思いもしなかったわ〜…。
以前ハワイに飛んでしまったあの方法が鍵となっている事から、
ただ源氏物語の世界に帰って終わりという訳ではなさそうだし、
タイムスリップが失敗してまた現代に戻ってきちゃった!なんてオチも
あり得ると思いながら見ていたら…
一人で花火を見る沙織(伊藤沙莉)の隣に静かに現れるんだもの。驚いちゃった。
きっと、二人で花火を見る事を強く願い続けていたのだろう…という
光源氏(千葉雄大)の強い願いが伝わる、印象的なシーンでした。
自由に場所を行き来出来る体になったのかどうかは謎ですけど(笑)
他にも、頭中将(桐山漣)の行方とか、最終回だけ和歌がなかったとか、
意味あり気に映っていたおばちゃん店主は結局何だったとか色々思う所はありましたが、
とにかく!! 数少ない今期のドラマで最後を迎えられただけでも、個人的には満足してます。
逆に全ての要素を描ききらない方が、続編にも繋げやすいかもしれませんしね。
緊急事態宣言で世の中がピリピリしている真っ只中に始まり、
今それが解除されて落ち着きを取り戻そうとしている時期に去って行った本作。
予期せぬタイミングだったとは言え、本作は今あるべくして作られたような
運命的な作品だったと思うのです。
だからその分、画面の向こうでは、仕事したり、恋したり、家事したり…の
私たちと特に変わらないようなごくごく普通の日常を過ごす沙織の事が気になりましたし。
また、不器用で何かとこじらせてるように見えて、実は自他共に誠実であり続ける
まっすぐで綺麗な心の持ち主である彼女が、光源氏と出会ってどんどん恋する乙女になっていく
繊細さを表す伊藤沙莉さんの演技が本当に上手くって、
回を増すごとに「二人には絶対に幸せであって欲しい」という想いを重ねながら見てもいました。
悪い人が誰も出てこないのも良かったなぁ。
悪い役の印象があった桐山漣さんのイメージも変わりました。
ただの小悪魔キャラかと思いきや、意外としっかり者なんだぞ!というのが伝わる
入山杏奈さんのキーパーソン的存在感も光りました。
本作は結局3話と4話の感想しか書けませんでしたが、その後も楽しく見てましたよ。
いきなり光源氏が消える衝撃展開だったり…
RPGの世界を思わせるタイムスリップの設定だったり…
見終わった後にショックが残る余韻だったり…
癒し要素だけではない、良い意味で裏切られ続けられるような捻りも効かせた作品でした。
↓えっと…3話と4話の感想はこちら(笑)↓