前回の感想で高岡早紀さん主演作「リカ」について少し触れましたけど、
今回もそれに近い役でした(笑)
魔性の女が共通点ではあるものの、
リカの方は幼少期の背景が特に語られる事のない所から来ている怖さがあって、
本作の方は今の姿に至ったきっかけがはっきり示されている…というのが大きな違いかしら。
まぁどちらにしても、プツンと糸が切れたように壊れゆく役が似合い過ぎるので、
やっぱり暫くはこういった役のオファーが続く事は間違いなしですね。
全話を通して台詞量が多い印象で、事件が解決に向かっていくにつれての
抑揚のつけ方も足りないのか、個人的にはそれを聞くのに必死で
話自体に引きこまれる事は少なかったのですが、
演出やキャスティングのセンスの良さは最後まで感じられた作品ではありました。
ミステリアスな横溝作品の世界と京都の街並みが合うもんなのだという発見も得られましたし、
何と言っても吉川晃司さんのロングコートの似合う事!
ちょっと特殊な主人公の相棒に、子犬っぽくて素直そうな志尊淳さんを
対として置いたのも良かったです。
若干トンチキ臭のした主題歌もいつしかクセになってしまってました。
由利(吉川晃司)の先端恐怖症の謎は結局明かされませんでしたし、
何やら女性の影もあるという事で…
また特別枠でやるのか今度は連ドラなのかは分かりませんけど、続編は作られるのでしょうね。
…ところで、犯人の姿を落ち武者にする必要はあったのでしょうか(笑)
あの髪型とポエミーな台詞の連続で、肝心の結末に集中出来なかったよね…w
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