仮に警察官を目指していた子が知らない人からの誘いに乗っかって
リアルでも会っちゃうんだ…っていうのは置いといて。
今までよりも展開や設定の"無理筋"が減ったように思いますし、
変に巨悪相手と戦う話にするよりも今回の方が本作には合っていた気がします。
覗き見や外出先で事件現場に遭遇させるよりも
警察学校の同期を助けようと行動しているエピソードの方が、
自然と「この人を助けたいんだな」という主人公の正義感の強さも伝わりますし、
教官や警察官に協力を求めようとせず、なぜそこまでして単独で助けようとするのか…
というのにも説得力が生まれます。
内容自体はベタですが、だからこそもっと早い段階で
こんな話を見たかった勿体無さがありました。
外の世界にいる人物ではなく、同期の事、同期との関係性を深掘りしておけば、
軽い気持ちで「死にたい」と呟いた野原(竹内愛紗)の心情にも
以前から気になっていたという田畑(小平大智)の恋心にも
もう少し共感出来たかもしれないのに…。
いつもは本間(中島健人)・一ノ瀬(平野紫耀)の2人体制で動く所が、
今回は本間を前面に出し、一ノ瀬を一歩引かせて頭脳派である事を強調させた
キャラクターに仕立て上げた捻り方も良かったです。
また、サラっとではありますが、授業で学んだ事を応用しようとする学生達の動きも描かれ、
警察と連携を図る描写も増えたので、このまま変化が続けば
今後巻き返す可能性は高くなるでしょう。
学生が中心の話になった事で、
刑事ドラマに学園ドラマの要素がプラスされてこの枠らしい趣が。
野原が学校を去るシーンは「教場」を思い出させつつ、縦読みでクスッと笑わせる。
オチも今までの中では好みでした。
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