次回予告で分かっていた事ですけど…時の流れが、は…早い!
子供時代のエピソードは、するすると流れるように終わってしまいました。
前回の感想で書きそびれていたんですが、
設定自体は違うものの、人生2周目が故に
周りの動向を熟知して行動を慎重にとっている辺りに、
ちょっとだけ「SPY×FAMILY」のアーニャっぽさを感じていて(笑)
大人にバレないようにどうやって動いていくのか…のドキドキ感を味わいながら
見ていた部分もあったので、
あっという間に成人姿になったのには、寂しさもあったんですよねぇ。
高校時代も大学時代もどんな風に徳を積んでいったのかを、もっと見ていたかったです。
まぁでも…子供自体は早々に終わらせて
大人時代を(恐らく)じっくり描こうという構成にしたのは、
主演は安藤サクラさんだから…という事情も含まれてはいるんでしょうけど。
個人的には、「20代に突入したら、時の流れがどんどん早く感じるようになる」
という説があるように、社会人として目まぐるしい日々を過ごしている中で
流してしまいがちな、"人との繋がり"や"ご縁"といった生きていく上で大切なものを、
人生1周目の頃はただ「このまま平凡な人生が続いていくんだろうなぁ」と
何となく考えていただけだった麻美に気づいてもらい、"学び"に変えてもらおう…という
彼女自身への課題をも意図しているのかなぁと思えたりもしております。
実際今回でも、麻美にとっては、福田(染谷将太)の選んだ道が失敗だと思っていても、
彼からしたら、夢破れて家族が出来て、フリーターとして働きながらも
大切な人を養えて充実した日々を送れているんだろうと、
相手の立場になって一旦立ち止まって考えてみる事を学びましたし。
三田先生(鈴木浩介)を救った代わりに、今度は人生1周目だったらならなかったであろう
市役所の課長の人生を大きく変えてしまう事も、
逆に、アクションを起こせば、
自分に幸運が舞い降りてくる可能性だってある…という事も経験しました。
それでも、ゲームボーイアドバンスをまた没収される羽目になったり、
記憶がおぼろげだったりと、人間は必ずどこかに"抜け"があるもので。
それは麻美だけでなく、現実世界を生きる全ての人々にも当てはまる事だと思います。
歴史上の人物ではなく、一般人のやり直し人生…って所に意味がある気がしていて。
一種の成長物語として、"ベスト"ではなく、
どうやったら"ベター"な人生を歩めるのかを模索する麻美の様子を見守る面白さと同時に、
現実では彼女のようにやり直しがきかないからこそ、自分事に当てはめて考えてみる
ささやかな教訓のような面白さもあって、
2通りで楽しめる内容になっていっているのが凄いんですよね。
もしかしたら…回を重ねるごとに、
深くないようで、見方によっては案外深いのかも?と思える作品になるのかもしれません。
最後に…三田先生の新たな一面も覗かせたラストエピソードには、ほっこりさせられましたね。
優しく包み込むような声が特徴のあの方の主題歌が流れていたのが
また良い仕事をしていて、若干涙腺が緩んでしまいましたよ(笑)
何年も経っているのにまだ使える…と思ったら、
いや初期化してるんかい!というオチのつけ方まで、今回も最後まで抜かりない回でした。
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