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緊急取調室(2025) 9話(最終回) 感想|警察学校内で起きた殺人事件

 

 

こちらもまだ最終回の感想が書けていなかったので、書いておきます。

とは言っても、そこまで面白味は感じられなかったため、簡単にではありますが…。

 

8話と9話(最終回)は案の定、前後編でした。

警察学校を舞台にしたお話です。

警察学校と言えばもう「教場」を視聴してしまっているため、

銃撃訓練に備えて悪事を働く学生のエピソードも、雰囲気、演出自体においても

少々薄味な感じではありましたが、

まぁ、本作の場合メイン題材ではないので置いておくとして…。

それでも、今回のお話を前後編にする必要はあったのかどうかは疑問でした。

 

何と言うか…教官・滝川(玉山鉄二)が早いうちから登場している時点で

出オチでしかないんですよね。

中堅どころの役者さんで、天海祐希さんとは「BOSS」で共演されているので

どうしても真壁の取り調べシーンに注目したくなるのです。

でも、宮本(大橋和也)と中里(森マリア)を中心とした

エピソードが繰り広げられるばかりで、中々滝川が前面に来ない。

故に、引き延ばしを感じてしまう。

別に、学生たちの話を膨らませるな!と言いたい訳ではなく、描いて良いと思っています。

しかし、もし前後編である意味を持たせるなら、

「滝川王国」というワードもあった事ですから、

前編は滝川の姿をとことん出さず、指導している様子が描かれるにしても

顔部分は影で隠して(あるいは下半分で見切れさせて)、

"謎めいた権力者"のイメージを視聴者に覚えさせ、出演者を考察させた上で

終盤の方で玉山鉄二さんだったと明かす演出を施したら、

後編も盛り上がりを見せたのかもしれません。

前編は状況紹介、後編は真相解明で分ける形が得策だったように思います。

 

肝心の取り調べシーンにしても、元部下の現在の姿を映像で見た途端

涙ぐんでしまうのは…途中までの様子と違い過ぎて唐突でした。

あれ?事件捜査に進展があって、学生たちにも話を聞いたと報告を受けても

一切動じなかった滝川が、そんなにあっさり絆されるんだ?と。

 

シーズン3から感想は書いてきており、今シーズンは事情で2話分飛ばしてしまったものの

物語が完結するとの事で、ドラマとして有終の美で終わると良いなぁと思いながら

最終回は見たんですけど、この終わり方は残念でしたね…。

今シーズンで面白かった回を挙げるとするなら、5,6話くらいでしょうか。

でも全般的に、良くも悪くも安定感が先行しており、

期待を超える事はあまりなかったように思います。

 

 

↓前回の感想はこちら(7,8話は書いておりません)↓

 

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ちょっとだけエスパー 9話(最終回) 感想|生きていくことがミッション

 

 

この感想も今更って感じではありますが…(苦笑)

最後まで書かないまま年を越すのも何だか気持ち悪いので、ざっくりと書いておきます。

 

6話以来の感想となりました。

以前お知らせした通り、最終回放送週までが多忙でして、

当時未視聴だった7,8話を後追いで見て感想を書こうにも、

その時間が確保出来そうにない事を察して飛ばした…という事情にはなるんですけど、

もう1つ理由がありまして。

個人的に上記2話は、話を理解するだけで満足しちゃったんですよね。

感想を書くにしても、その回に提示された情報を整理する事に終始してしまいそうなので、

わざわざ書かなくても良いかな〜と思ったのも正直な所です。

 

でも、理解するだけで満足とは書いたものの、

兆(岡田将生)による説明が長過ぎたためか右から左に流れていく感覚で、

要は兆が自分の望みを叶えるために周りの人たちを巻き込んでいるんでしょ?という

漠然とした捉え方で見てしまい(笑)

最終回でも、文太(大泉洋)が図解するシーンでは

途中から理解するのを諦めて、桜介(ディーン・フジオカ)状態になっておりました。

 

そんな感じで、細かい事はよく分からないですし、

野木亜紀子さんがSFを物語に取り入れたらこんな話になるのか〜…へぇ〜

と思いながら見ていたんですけど、いざ完走してみれば、

ああ、何だか活力がみなぎってくるような良い結末だったなぁ…という気持ちに。

実際、文太と四季(宮﨑あおい)は

半年前のまだ出会っていない関係性に戻ってしまった訳で、

四季と愛し合っていた日々を思えば、それ自体はとても寂しい事なんですけど、

私としては、"今"を生きる人間だと自覚し、人のために動いた文太の心の変化が嬉しくて。

「歴史の改竄っていうけど、誰視点のどこ視点?」これ、ハッとさせられました。

 

初回冒頭の、文太が屋上から飛び降りてしまいそうなシーン。

文太が相手の心の声が読めると気づいた時、最初は嬉しそうに聞きまくるものの、

徐々に社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになるシーン。

文太たちが、パネル落下事故からお客さんを未然に救う姿を見ながら

2つのシーンがふと頭によぎったのですが、

思えば、最初から最後まで、物語の芯は確かに存在していました。

犯した罪は決して消えないし、理不尽な出来事はどうしたって起こるものだけど、

今を諦めずに生きている限り"光"は見えてくる。

文太の他に、桜介、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)、そして兆…

それぞれの過去や未来に触れながら、このメッセージは描かれ続けていたと思います。

途中が理解しきれない状態になっても、

最後は満足して見終えたのは、芯がハッキリしていたからなのかもしれません。

 

謎の男…ではなく、2070年の文人・京(麿赤兒)が再登場してきた所も良かったですね。

あの手の人物って、話を盛り上げる要員として1回登場したっきりで全然出てこないか、

そうでなかったとしても、最終回のラストの方で

まだ物語は終わっていないと言わんばかりに意味深な現れ方をして

視聴者へ考察を促しがちなイメージがあったので、

うやむやで済ませず、どんな人物かを明らかにしてくれたお陰で

モヤモヤも残りませんでした。

 

「生きていくことが私たちのミッションね」という円寂の言葉も良い。

野木さんの脚本は、根本に"生(せい)"を感じるんですよねぇ。

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 10話(最終回) 感想|2人が出した答えは…

 

 

「もう一回やり直そう、俺たち」から始まった最終回。

前回の感想でも書いた通り、弱っている状態から始まる元サヤは

上手く行かないんじゃないかというのはもちろん。

元サヤになってからの勝男(竹内涼真)は、過去に鮎美(夏帆)を傷つけてきた分

挽回しようとしているのか、そして以前とは違う鮎美の事を

本当の意味で理解し切れていないのか、変に空回ってしまっている所が見受けられたので、

これはお別れのパターンだろうな…と思いながら見ていましたが、

案の定、「お別れ」で幕を閉じましたね。

 

鮎美に食べて欲しくて料理を始めたり、周りの人の考えや価値観に触れながら

鮎美が別れを告げた理由に徐々に気づいていったりする勝男を

初回からずっと愛着を持って見てきたので、正直、寂しさはあります。

また、本作のようなラブコメディだけでなく、最近の恋愛モノ全般、

紆余曲折ありつつ最後は何やかんや綺麗にまとまり、

両想いで終わる印象が個人的にはあったので、

本作も同じ流れなのではないかと途中までは思っておりました。

 

でも、どんな結末になったとしても、私が一番願っていたのは

2人またはどちらかが悲しんだまま終わって欲しくないという事。

その点において、満足のいく最終回となりました。

 

「終わりにしよう」と勝男から言う所は、グッときましたね。

勝男は今では、自分の言動を見つめ直して、それを言葉にして、

相手の気持ちを尊重出来る人になっている。

鮎美は以前なら人に影響されやすい性格だったけれど、

自分の芯を明確に持ち、考えをはっきり言えるようになった。

2人がここまで変われた理由は、鮎美も言っていた通り

「ずっと一緒にいたら、こうはならなかったから」。

2人だけの世界から外に飛び出してみなければ、2人の周りには素敵な人たちがいる事も、

そんな人たちに支えられている事にも気づけなかったかもしれません。

「今の俺たちなら上手く行くかもしれない」と確信して再び付き合い出したのに、

お別れを決意した時の2人の表情は、とても希望に満ち溢れていて。

そこでまた、成長を実感して涙しました。

2人とも強くなったんですねぇ…今までで一番良い表情だった気がします。

別の道を進む事になってしまったけれども、今後も進んだ先でいろんな人と出会って、

それぞれの人生が作り上げられていくんだろう…と、未来に胸を膨らませたくなる

ラストのズームアウトの演出も良かったです。

 

勝男が職場復帰した後の柳沢(濱尾ノリタカ)にはイラッとしたものの、

南川(杏花)に言われてからは、なんか憎めないキャラになりましたね。

勝男の席に来た時の「手伝いますけど、何か?」みたいな

ツンデレな態度にはちょっと笑っちゃいましたw

そして…勝男の母・陽子(池津祥子)は孫・真鳥(鷲尾心陽)に

茶色のランドセルをプレゼントし、父・勝(菅原大吉)はテレビ電話中の妻の代わりに

大盛りのご飯をよそって持ってきてあげるなど、他の登場人物の成長も描かれました。

 

劇的に変わるよりかは、分かりにくいほんの小さな一歩だったとしても、

相手のために変わろうとしてくれてるな…?というのが見える変化の方が、

私は人間味があって好きです。

だから、勝男と鮎美の決断のみならず、

各登場人物の"その後"も盛り込んでくれたのは嬉しかったですね。

 

どんな人でも、何かをきっかけに変われるし、何歳でも変われる。

それはやっぱり、人と関わる所から来ているんだというのを最後まで一貫して描いており、

見終わった後に毎回、清々しい余韻が残る作品でした。

あとは…大ヒット作を生み出していた頃の火10を、思い出したりもしておりました。

キャラクターは粒立ってユニークで、

突っ込んで楽しめるポップなコメディ要素もあり、パロディ演出もあり、

それでいて、根底では自分自身や家庭を照らし合わせながら

考えさせられる物語になっている。

火10で、笑える所も真面目な所も両立していた作品は久々だった気がします。

 

ちなみに、私が火10の感想を書いたのは、2022年1月期の「ファイトソング」ぶりです。

感想書けば良かったな〜と思う作品は、ここ最近でも何個かあったんですけどね。

本命だった作品が控えていたので、最初は本作の感想を書くつもりはなかったんですが、

結果的に、見るのも、書くのも一番楽しかったのは本作でした。

お知らせしてから、投稿まで時間がかかってしまってすみません(汗)

2週間以上経っているので、読んで下さっている方はごく僅かだと思いますが、

無事に最終回まで書けたので、今となっては安心しています。

 

P.S. 実は、前の日に途中まで感想を書いていたんですけど、

後日続きを書こうとしたら、それまでの文章が消えてましてね…(震)

最初の方は流れを思い出しながらで、何とか完成させられました^^;

 

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【お知らせ】12/18(木)まで多忙につき、感想投稿がさらに遅れます。

 

こんばんは、りんころです。

ここ最近は放送から1週間遅れの投稿続きになってしまい、

「そう言えばりんころ、感想書いたかな〜」と、お手隙の際に来てくださる方には

大変申し訳ございません。

 

つい先週最終回を迎えた「じゃあ、あんたが作ってみろよ」の感想も

なるべく早く書いて投稿したいとは思っているのですが、

18日(木)までプライベートの方がいっぱいいっぱいの状態になっておりまして、

中々手がつけられずじまいです。

 

その他書いている「ちょっとだけエスパー」「緊急取調室」は、上記の多忙のため

1〜2話飛ばして、いきなり最終回の感想を書く可能性も考えられます。

実際に、「エスパー」の7話の感想は、TVerの視聴期間もあるため

見送らせていただきました(汗)※TELASAに入る予定はありません

「緊急取調室」に関しては、5・6話の感想は2話合体の形で既に執筆は完了しておりますが、

割と最新の投稿記事になってしまうため、もう少し様子見してこっそり投稿する予定です。

(日付を変更する理由は、「今更?」な日に書いているからです…。

しかし最終回に関しては、せっかくなので最新記事として投稿します。)

 

各々の最終回の感想は、プライベートが落ち着き次第

時間を確保しながら徐々に投稿していくので、もう少しお待ちいただけると幸いです。

こんな私の感想でも、読んで下さる方がいらしたら嬉しいです。

 

今年も残り半月ほどですが、引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 9話 感想|2人のたくましさを見た。

 

 

「おにぎり食べて、元気だせ!」というサブタイトル。

鮎美(夏帆)に近づくフードプロデューサーはどう見ても怪しいやろ…というのは

序盤からぷんぷん漂っていたけれども、

そうか、勝男(竹内涼真)も理不尽な目に遭ってしまったか〜…。

 

後輩への接し方に苦労して何とか距離を縮めようと試みる勝男はとても健気だったけど、

手作りのおにぎりは苦手な人も多いんじゃないかなと思ったら、

そこを案の定突かれてましたね。

(しかし、「おにハラ」というワードにはギョッと。

それにビビって双方の話を聞こうとしない上司にも落ち度がありますよねぇ…。)

 

鮎美の場合はさらに深刻な状況に陥っており、貯金はほぼなくなり、

既に退職してしまっているので、しばらく安定的な収入は得られません。

だから、相当しんどいだろうな…1人涙を流す事になるのかな…と

少し先の展開を想像していたら、

勝男も含めて、いつも通り手作りのご飯をしっかりと食べる2人の姿が見られたのが意外で、

そのたくましさがカッコいいとすら思いました。

「美味しいもん食べて嫌な事が消える訳じゃないんだけど、

こうやって美味しいって思えたら、まだ大丈夫だなぁって思えんだよね。」

これ…かつてのドラマの台詞「泣きながらご飯を食べた人は、強くなれます。」以来の、

胸に響く台詞でしたね。

 

通りかかった鮎美に勝男が必死に助けを求めるくだりは予告映像で流れていたので、

こんな面白いもの、先にネタバレしないで欲しかった〜!が正直な気持ちではありますが。

そこを抜きにしても、やっぱり何かに挟まっている竹内涼真さんを

二度見られるのはレアですし、白骨化エンディングになりそうな演出も、

「ここで(休んでる)?」と真面目に聞いてくる鮎美の天然発言も、

勝男のホームランに全く興味のない鮎美も、「全力不器用男」も、笑えるポイントだらけ。

風向きが変わりがちな最終回前でも、良い意味でしょうもなくて笑えるコミカル要素を

ふんだんに盛り込んでくれたので、その分、来週で終わってしまう寂しさはひとしおでした。

 

居酒屋で何でも気兼ねなく話せる2人の様子は、見聞きしている私もとても微笑ましいもので、

このまま友達の関係で終わっても良いんじゃないかと思っていた所で「やり直そう」。

いや〜、弱っている状態から始まる元サヤは上手くいかない気がしますが…

キャラクター、人物描写が今期一番魅力的な作品ですから、

どんな結末であれ、前向きな終わり方になる事を期待しています!

 

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緊急取調室(2025) 5・6話 感想|罪を被る者

 

 

遅れをとってしまったので、5・6話は2話合体感想とさせていただきます。

 

5話「みどりのいえ」

 

今回のハイライトは、やはり監物(鈴木浩介)のあのシーンでしょう。

矢代家の子供2人に自身の過去を打ち明ける親身な姿も、優しい語り方にもやられました。

特に、「ナベ…ハンカチ、ある?」の時の声はすこぶる優しかったですね。

最初に子供2人と会った時の話しかけ方はぎこちなくて、

ああ、子供と接するのは上手くないんだな〜wと笑って見ていただけに…

最近の鈴木浩介さん演じる役は、冷酷そうな役が多かっただけに(個人的イメージ)…

後半で見せてくるギャップには、ズルいと感じざるを得ませんでした。

 

中学時代に再婚相手と上手くいかなかった過去を持つ堅物以外にも、

矢代(高橋ひとみ)と同じくママである真壁(天海祐希)だったり、

息子と雪解けしないままお別れとなった春夫(小日向文世)だったり、

今回は登場人物複数人の家庭事情が事件に絡んでいました。

それぞれが自身の中で決して消える事のない"後悔"や"傷"と向き合い、

まさしく自分と同じような状況に立ってしまいそうな人と

真摯に対話する描写がなされた事で、

未成年が罪を犯してしまった奥深さが際立っていたと同時に。

ラストは真壁が息子にみかんのお礼の電話をする形で、

「理想の家族には中々なれないけど、生きている限り、想いは届けられる」という

"家族愛"に帰結したストーリーになっており、

やりきれない気持ちの中にほんの温かさも残る余韻が味わえました。

 

長男の矢代卓海を演じた坂元愛登さんは、去年の「不適切にもほどがある!」で認識して以降

お見かけしてまだ間もないですが、名だたるベテラン俳優陣の前で

堂々とした演技を披露されていました。

長女・初美(新垣来泉)が告白してもなお「俺が…俺がやったんだぁ…」と

涙ながらに訴えて庇い続ける姿は、もちろん妹や弟を絶対に守るという

意志の強さもあるんですけども、

個人的には、心の奥底では救いを求めているようにも聞こえて見入っちゃいましたね…。

で、先ほど↑で役者名を調べて思い出したんですが、

あの女性は稲垣来泉さんだったんですね。

いつの間にか大きくなられて…順調にキャリアを積み重ねている気がします。

 

強いて言うなら、いくら夜の時間帯だったとは言え、

血のついた制服を着ている中学生がよく目撃されなかったな…とか、

証拠隠滅の際に、弟・光輔(長岡壱成)にも

ゴミ収集場まで行って捨てるよう頼んでいたなら、

それまでの間、監視カメラで撮られていないもんだろうか…とか

気になる部分はありましたが…。

今回の話が、シーズン5に入ってから一番興味深かったのは確かです。

あ、でも、次回のイッセー尾形さん回もまた面白そう…。

 

6話「白いスケッチ」

 

私…イッセー尾形さんのとぼけた声、好きなんですよねぇ。

ドラマでお見かけするたび、演技を見聞きしているだけで

その人物や物語に何だか興味が湧いてしまう俳優さんなんです。

なので、先週の予告映像の時点で楽しみにしていましたが、

イッセー尾形劇場」を堪能出来たのでもう十分♪と思える回でした。

 

イッセーさん演じる山田弘は、定年退職後に契約社員として再雇用されたものの、

若者がやりたがらないデータ消去の仕事を20年以上続けている人物。

一緒にスケッチを楽しんでいた妻は病気で亡くなっています。

だからか、自分の事を「私のような人」「消しゴムみたいな人生」とへりくだる発言が多く、

とぼけた声で訥々と語るので、山田の年齢や状況も相まって

何かを諦めてしまっている人なのかな…と勝手に切ない気持ちで見ていたんですね。

 

でも、面白かったのが、これらは実は全て真犯人を探し出してもらうための作戦で、

刑事たちよりも一歩上手だった事が終盤になって判明するんです。

確かに言われてみれば、蓮沼(近藤公園)の眼鏡の事も、スケッチブックの事も

自分から話していたな…と思い出して、してやられた感がありましたし。

また、今回は二課の2人との対立構造に仕立てて、一課の、連携しながらの

スマートな仕事ぶりを強調した描写が多かったのが効いていて。

先に「キントリチーム」の優秀さを印象づけた事で、

もう長年の積み重ねで、心理誘導もお手の物な真壁たちを翻弄出来る人がいるのかという

山田ののらりくらりしたキャラクターが、かえって活きていた気がします。

 

11年前から長きにわたってシリーズ化されているが故の安定感は

シーズン5で顕著になっていただけに、

たまにはこういう、優秀なままでは終わらない回があったって良いですよね。

山田という人物を演じられたのがイッセー尾形さんなので、やはり説得力はあります。

真壁の似顔絵も含めて(笑)楽しめました。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 8話 感想|勝男の鰹だし味噌汁で父改心

 

 

前から気になっていた、勝男の母・陽子(池津祥子)の抱えている想いに

スポットライトが当たった今回。

結婚するなら和食は作れるようにならないと…勝男とはいつ結婚するん?…

高齢出産は大変…2人とももう良い年齢なんだから…

椿(中条あやみ)にとっての地雷発言が次から次へと出てくる陽子を見て、

ああ、彼女も「ザ・昭和」側だったか〜と途中まで思っていましたが、

本人はこれらの発言がお節介だと自覚している模様。

姑みたいになりたくなかったのに、まさか私もやっちゃうなんて…と

反省の気持ちを見せている所が印象的でした。

 

勝男(竹内涼真)の場合、元々持っている素直さと行動力で

著しいスピードで成長出来たのが異例なだけで、

姑からの教えがあり、亭主関白の旦那と2人っきりでずっと過ごしている状況を考えれば、

昔と今では違うんだから…と分かっていながら、

昭和世代ならではの価値観が長年染み付いてしまって

中々アップデート出来ずにいる人はそう少なくないと思うんですね。

そして陽子は、たまたま出くわし一緒にカフェに付き合ってくれた鮎美(夏帆)に、

こうも言っていました。

ずっとして来なかった事を「しない」じゃなくて、

いつの間にか「出来ない」になってしまっていたと。

年齢を重ねれば重ねるほど、何か行動を起こしたり、何かを変えたりする事に

怖気づいてしまう、母親ならではのリアルな心境が反映された台詞でした。

 

それを踏まえれば、今回の父・勝(菅原大吉)は大分変化したんじゃないでしょうか。

「いや、お前が作ったんやけん…最後まで責任持て」「……おかわり」

もうここまでくると一気に憎めないキャラになってきます(笑)

祖父が倒れた時に会社を継ぐ事になり、朝から晩まで働き詰めだった今までの努力も、

家族に何不自由なく生活させるという強い責任感も、決して否定するものではなくて、

むしろ、仕事も育児も一生懸命してくれた両親に育てられた立場の私からすれば、

尊敬に値する事なんですよねぇ。

 

プライドも大事だけれど、相手へのリスペクトも忘れずにいたい。

もし相手に自分の考えを否定されてしまったら、1人で抱え込むのではなく

自分の想いも打ち明けた上で、時間をかけながら理解し合えたら素敵だよね…というのを、

海老原家を見ながら思わされる回でした。

 

勝男と鮎美がもし寄りを戻したとしても、

バリバリ「ザ・昭和」な価値観の勝男の両親がいる以上幸せにはなりづらそうだな〜…と

そこが懸念材料になっていましたが、今回の小さな成長を見れば大丈夫そうです。

そして前回、帰省した際にも両親を改心させる流れが作れた所を

なぜ今回に持ってきたのか?は…勝男が鮎美の想いに気づいて、

変わるきっかけとなった「料理」を、

勝男が1から作って提供する事に意味があったんだと思います。

勝が勝男の自宅に押しかけてくる動機に多少の強引さはありましたけど(笑)

まぁでも、家事をやってくれる人がいつも家にいて、

全て任せっきりにしてきた勝の事を考えれば、

そんな事のためにわざわざ!?と驚かれる言動をするのも不思議ではないのかもしれません。

 

もう1人気になっていた鮎美の母・貴恵(しゅはまはるみ)も前回の件をしっかり反省し、

早速行動に移していて、あまり落ち込み過ぎていない所を見て安心しました。

前回の感想でも書いた通り、自分の理想を最優先させてしまっただけで、

娘を心配しているのに変わりありませんからね。

 

家族関係が解決し…もう残り2話。

(来期ドラマの予告映像が流れて、もう8話なのかとびっくりしました。)

あとは、以前とは変化している事に気づいた鮎美が、勝男と改めて接してみて、

両者がどんな決断をするのか…が見所ですね。

 

 

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ちょっとだけエスパー 6話 感想|兆とyoung3の謎は残り続ける

 


進んだように見えて、あまり進んでいないような…。

 

今回描かれた事としては…

市松(北村匠海)は後の「市松博士」である事。

young3はあの謎の白服の男(麿赤兒)と仲間ではない事。

「アイ」は白服の男ではなく、←だとしたら可愛い名前(笑)

未来の2055年の世界を生きている「I」を名乗る人を指している事。

九条(向里祐香)はかつて高校の同級生・八柳(小嶋藤子)と自身の会社で会っており、

その時はエスパー持ちでミッションによりカプセルを作成していたが、

次に会った時には亡くなっていた悲しい経験をしている事。

桜介(ディーン・フジオカ)のエスパーが、負の感情が影響しているのか

悪い方向に変化している事。

四季(宮﨑あおい)の記憶にノイズが生じ始めている事。

そして、兆(岡田将生)も市松と同様未来からやって来ているが、

あくまでも立体映像で、下の名前は「文人(ふみと)」である事。

箇条書きにすればこんな感じでしょうか。

 

「ノナマーレ」面でも「young3」面でもいろいろと情報が投下されたので、

一瞬、怒涛の展開かと錯覚しそうになります。

しかし、私が気になっているのは、

未来を知っている兆が何者で、なぜミッションを計画するのか、

young3が対抗してくる意図は何なのか、

結局「1万人が死ぬ」vs「1000万人が死ぬ」は何を意味しているのかという所にあるので、

核心に触れていない時点で、先延ばしにされた印象を受けました。

 

もう1つの見所で、四季の本当の夫が実は兆だった事がほぼ明らかになっていましたが、

そちらに関しては、最初からそうなんじゃないかとうっすら思っていたので

「ほらね〜」の感想が一番に出てきます。

あ、でもさすがに、立体映像で未来から来ている設定までは読めなかったんですけどね。

考えてみれば確かに、常にみんなと一定の距離があったわなぁ…と。

 

今回クスッとしたのは、(bit5にとって)敵側との集まりなのに

なぜかポテトを注文しちゃう所と、

静電気が起こっているシーンで、半蔵(宇野祥平)だけが効いていない所。

後者に関しては、面白切なかったですが(泣)

 

今回の感想はそこまで書きたい意欲が湧かず…だったので、

残り3話でのまとめ方に期待します。

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 7話 感想|虎吉家のような家族が理想…。

 

 

多分、以前の感想でも書いたかもしれないんですけど、

人と会って話すって大事な事だな…と、本作を見ていると改めて痛感させられますね。

私も高校時代からの付き合いで、

時々会ってランチをしたりどこか一緒に出かけたりする友達がいるんですが、

その人はとても努力家で、自分の気持ちや将来に対してしっかり考えを持っている人なので、

会って話をしているとリフレッシュした気持ちになれますし、

いろんな話題を喋り合って解散すると、

よし、私も頑張ろうと刺激をもらえる事が何度もあります。

 

今回の勝男(竹内涼真)や鮎美(夏帆)にとっては、

勝男の兄・虎吉(深水元基)家族との出会い(再会)が

貴重な経験だったのではないかと思います。

 

ジェットコースターでヘロヘロになった勝男に

男の癖にビビり過ぎだと、甥っ子(虎吉の娘)・真鳥(鷲尾心陽)が言ってしまうんですが、

その後の母子のやりとりがとても素敵でした。

「男でも女でも、怖いもんは怖いんよ。真鳥だってそう言われたら嫌やろ?」

「う〜ん……嫌かも。勝男…ごめん!」←勝男呼びは笑いましたがw

あくまでも平常心で接して、世の中にはいろんな人がいる事をそれとなく示した上で

最終的に自分事として考える機会を与える

虎吉の妻・恵(西原亜希)の教育方法ももちろん良かったんですが、

それを受けて、勝男にきちんと謝れる真鳥の姿が、ふと刺さってしまったのです。

ああ…この子は両親からの真心や愛情をたっぷりもらって、真っ直ぐ育っているのだと。

 

両親の誠実な教育ぶりは、次のシーンの言葉にも滲み出ていました。

真鳥は人形遊びよりもキャッチボールが好きで、スカートよりもズボンが好き。

ピンクとか赤より、青とか黒が好き。

でもそれは、男だからとか女だからとかじゃなくて、ただ好きなものを選んでいるだけ。

真鳥には真鳥のまま、選ばせてやりたい…と。

虎吉が子供だった頃は、「男だから(こうあるべし)」という条件を定められた

環境の下で育ってきた経験があったからこそ、

これからを生きる子供には自分にしかない"好き"を失って欲しくないし、

自分らしく伸び伸びと過ごせる環境を提供してあげたいという

虎吉夫妻なりの使命感を感じさせる言葉選びでした。

 

こんな家族が増えていったら…と願いたくもなりますし、

もし私が将来子供を育てる事があったら、虎吉家のような家族が理想です。

 

話は変わって、「自分らしく」みたいな考え方は鮎美の父や姉にも備わっているんですが、

母・貴恵(しゅはまはるみ)は自分の願望を先行してしまいがちな所があるんですよね。

顔合わせでの発言には確かにイラッとしましたし、

鮎美(夏帆)が「"良い子"って…家柄でしょ」と言ったのには

スッキリするものがありましたが。

鮎美も自分の意見がちゃんと言えるようになり、姉とも良い感じになって

鮎美・姉・父:母で形勢逆転した(そう見えた)今、

いつの間にか自分だけが取り残されたようで、

今後、肩身が狭い思いをしてしまうんではないかなと、

母親側の立場を想像するとちょっと切なくもなってしまうのでした。

娘の事を大切にしている気持ちは同じはずなんですけどね…。

どうか自分自身を否定し過ぎずに、いつか母親にも、変化の芽が出る日が来ると良いですよね。

 

で、その日が訪れそうなのは勝男の母・陽子(池津祥子)で…。

フリーズドライの流れから察するに、勝男の自宅にいるのは母親じゃないでしょうか。

 

 

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ちょっとだけエスパー 5話 感想|ヴィラン?に新たな人物にカオス状態

 

 

もう放送から5日経っているので(※11/23に感想執筆)、

初っ端からネタバレを書いちゃいますが…

何の脈絡もなく麿赤兒さんが登場してくると、一気にSF感増しますね。

てっきり市松(北村匠海)ら3人による「ヤングスリー」が敵側なのかと思いきや、

組織に属していないとも、「あんたのせいで1000万人が死ぬ(心の声)」とも言い出すし、

1万人と1000万人で対立し合っているし、

謎の男(麿赤兒)の能力はちょっとどころじゃないし。

四季(宮﨑あおい)が時々見るという悪夢で

倒れている男性の顔は兆(岡田将生)だったし…で、終盤で情報を畳み掛けてくるので

宇宙猫状態になっておりました(笑)

 

ミッションをこなす1〜3話辺りの頃からは随分物語の規模感が大きくなり、

視聴者が思わず考察したくなるミステリアスな雰囲気も増してきました。

しかし、四季の夫は兆では?というのは

初回からSNSでずっと見かけてきた事ではあったため、

今回の展開に驚きはあっても、今後、兆や四季の謎、未確認因子について

迫っていくようになるのも無理はないのかなと思っています。

(まぁそれでも、3話のような内容もあと2話くらい見たかった気持ちもありますが。

過去の傷をちょっとだけ癒す事の出来たヒーロー…って感じで少し刺さりましたもん。)

 

普段、考察要素の盛り込みが苦手な私がなぜ変わらず楽しめているのかと言えば、

考察させるのに最近ありがちな「隠してばかり」「意味深な演出に頼ってばかり」に

走っていないのはもちろんですが、

単純に、文太(大泉洋)たちの細々とした描写や、ミッションを遂行する姿に

クスッと笑えるポイントが多いからなのかもしれません。

そう…言わば、考察優先ではなく、1話ごとの見所も確保されているんですよね。

 

前回のラストで四季もエスパーになり、さてどうなるかと思ったら、

冒頭から既に文太と能力を見せ合ってイチャイチャしていたのは

「ふぇっ!?」とはなりつつ、純粋に見ていて可愛らしかったですし、

多少バタバタしている文太たちの一方で、

ヘッドホンを共通アイテムにしてクールに決める市松たちの対比は面白かったです。

そして、何気に一番楽しみなのは、半蔵(宇野祥平)のお願い対象。

世界を救うヒーローでありながら、本来だったらイメージとは程遠いはずの"緩さ"が

やはり病みつきにはなります。

 

「1万人が死ぬ」「1000万人が死ぬ」

さて、これはどういう事なんでしょうねぇ。

個人的には、どちらかを善と悪で区切るとか、

そんな簡単な話ではないんじゃないかと思ってます。人の捉え方次第…ですね。

 

 

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