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緊急取調室(2025) 3話 感想|神でいたかった男

 

 

「山の神」と呼ばれている救助隊員・布施(戸次重幸)が今回の取り調べ相手。

言葉巧みな所や、今の地位を守りたかったがために…な所は

前回・前々回の倉持(山本耕史)とも通ずると思うんですが、

今回はより、人間のズルさや愚かさを感じさせる結末になっていました。

 

争いを見たかもしれない恐れから、倒れた女性の意識が戻らない事を

願ってしまったのはもちろん、目を覚ました後の事情聴取で

結局見ていなかったと判明した瞬間には、うわぁ…と心の中で思っちゃいましたね。

布施が仮眠をとったのは、救助隊員の人材不足で

責任の重い立場にいる彼が過剰労働をせざるを得なくなったが故の

行動だとも考えられるんですが、

「あの瞬間、自分は神に背きました」と言っていたように本人も自覚しており、

意図的に落としたので…あまり同情は出来ません。

周囲に「神」だと持ち上げられるとロクな事にならない。

人間は「神」にはなれない。

何だか、教訓とも言える内容でした。

 

緩急を生み出す要素として見ていた真壁(天海祐希)と梶山(田中哲司)のやりとりは

実は最後まで活きていて、真壁が記録用のタイトルに「神々の山」と描いた所は、

山岳部出身という事で積極的に捜査してくれた

梶山への感謝の意を感じさせて、ニヤッと案件でしたね。

 

ただ、強いて言うなら…モツナベコンビを筆頭に

外での捜査による情報入手が多かったためか、

取り調べを通して被疑者の本性を炙り出す面白味みたいなのはやや減ってしまって、

そこは勿体ない気はしましたね。

あと…YouTuberカップルで、私利私欲のために悪事を働く彼氏の設定は

必要だったのかどうか?

布施の真相を明らかにするためなら、

女性が軽装で登山をしていた所落下…だけでも話としては成立出来そうなだけに、

逆に彼の存在が話を回りくどくさせていたんじゃないかとも思いました。

 

次回は女性回という事で。

個人的には、女性被疑者との取り調べの回は満足度が高くなりやすい印象があるので、

次回を楽しみに待ちます。

 

 

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ちょっとだけエスパー 3話 感想|過去の傷がちょっとだけ回復

 

 

3話という早さで、円寂(高畑淳子)以外のノナマーレ社員2人の過去や背景が

サクッと明かされました。

 

半蔵(宇野祥平)はノナマーレに就職する前、警察犬係の警察官として働いており、

とある日の捜査で、動物虐待している業者の元に向かったものの、

あまりの酷い有り様に放って置けず、中の動物を逃してあげようと勝手に侵入したら

相手に見つかって争い沙汰になり、やがて懲戒免職を受けてしまった過去があった。

その時はまだエスパーではないが、動物の気持ちが読めたら良いのに…とは

当時から思っていたそう。

桜介(ディーン・フジオカ)の場合は、幸せな家庭を築いた時期があり、

息子を育てるため仕事にも家事にも勤しんでいたものの、

かつてのヤクザ仲間が犯罪に巻き込もうとし、妻子の事で脅してきたので、

家族を守りたい想いから相手を殺してしまい、逮捕、離婚…と

結果的に家族から離れざるを得なくなってしまった。

花を咲かせる能力は、息子の名前で、花が由来の「紫苑」から来ているのだそう。

これが、今回判明した事でした。

 

文太(大泉洋)はかつて横領で捕まりましたが、半蔵は懲戒免職、桜介は殺人罪

みんな前科持ちなんですね。

そして、文太が語っていた父との関係性も含めて、

それぞれが得た能力はどれも、過去の出来事や願いから生まれたもの。

円寂もきっと…それはまた次回以降にお預け。

 

気持ちを知らないままお別れとなってしまった父の存在。

天職だと思っていた警察官の仕事を、自分で台無しにしてしまった後悔。

実の父親なのに、父親としてもうそばにいられない、何もしてやれないもどかしさ。

前半のエピソードは、三者三様で複雑な想いを抱えながら今を生きている、

もう過去には戻れない事を痛感させる内容だっただけに。

ミッションが始まってからの後半では、それぞれにとって身近な出来事を重ねながら

爆破を何とか阻止しようとする3人の姿が描かれた事で、

ちょっとだけ過去の傷を回復出来たかな…

ちょっとだけ前向きになれたんじゃないかな…と

ポジティブに思えるオチに仕上がっていました。

 

そして、同時に感じたのは、愛の力があれば人は変われるのだという事。

まぁそれは、家族愛、愛情、相棒愛…広義的なものなんですけど、

兆(岡田将生)が「人を愛してはならない」を制約を定めているのも、

そこが関係しているのかもしれません。

「愛はいつだって、人を惑わせ、判断を鈍らせます。」

…ドラマあるある、自分自身に言っているってやつでしょう。

 

四季がEカプセルを飲んでしまうラストには驚きましたが、

文太はこの事態をどうやって兆に弁解するのか、四季もエスパーになってしまうのか。

先が気になる要素を絶妙に残してきますねぇ。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 5話 感想|とり天が人の心を動かす

 

 

このドラマで人目を引きやすいのは、やはり勝男(竹内涼真)のキャラクターなので、

ついつい感想でも彼の言動を真っ先に書いてしまいたくなるのですが…

本作を見ていて、毎回何がこんなに心地良く感じるのかと言えば、

価値観のナチュラルな描写が大きいと思うんですね。

 

今回はその良さが遺憾なく発揮されていて、「人の気持ちに触れてみる」

「人の真剣な想いは誰かに届く」を描き続けたお話でした。

 

いつも成績優秀で、父から跡取りを期待されている兄さんは強い!と

思い込んでいた勝男は、その話を聞いた椿(中条あやみ)の

「強いって思われてる人って…本当はただ、そういう風にしか

生きられなかっただけなのかもしれない」という言葉をきっかけに、

もしかしたら兄貴もそうなのかな?とちょっと気になり出す。

兄貴のために何か力になりたいと考える勝男は、

彼の大好物のとり天を作って渡そうと思いつく。

 

勝男の提案から始まり、後輩2人、鮎美(夏帆)とミナト(青木柚)、

しまいには初登場である白崎の彼女・青子(夏目透羽)もやって来て、

じわじわ協力してくれる流れが、見ていてとても微笑ましいです。

後輩2人に関しては、仕事終わりならすぐ帰りたいだろうに

買い出しから料理まで付き合ってくれるんだから…

勝男は人に恵まれているのは確かなんですけど、

2人に手伝いたいと思わせたのもまた、勝男の著しい成長と、

その上で等身大の悩みを打ち明けてくれた嬉しさあってこそなんですよね。

(でも、自分の時間も大切にしていて、上司にも遠慮なく伝えられる所も素敵。)

 

鷹広(塚本高史)の前ですすり泣くシーンはねぇ…

弟心がはち切れるような泣き方に、肌着を着ている事を忘れるくらい(←ちょw)

つられ泣きしましたよ。

勝男と同じく「人前で泣くな。男やろうがっ!」と父に言われて育ってきて、

ずっとその呪いを抱えたまま生きてきた兄を、

昔の自分と重ねてしまった部分もあるんでしょう。

前々回でもそうでしたが、勝男の泣き方って、

良い意味で子供みたいな拙さがあるんですね。

感情がどっと溢れてきてしまうんだけど、まだ人前で泣くのに恥ずかしさが残っていて、

それでも涙が止まらなくて。

「兄さんが苦しんでるの、俺は悲しい」

「自分が感じた事とかを、心に閉じ込めないで欲しい」

この2つ、現実的に言えば泣かなくても伝えられる言葉ではあるんですけど、

涙が先行してしまうのは…自分自身が、鮎美の気持ちを知らないまま、知ろうとしないまま

振られてしまった苦い経験も含まれているからなんだと思います。

 

鮎美と一緒にキッチンに立って料理をする光景も…

白崎(前原瑞樹)の目線同様、良かったねぇ…と思うと同時に、

もし付き合ってた時の勝男が今の勝男だったら、こんな日もあったのだろうかという

ifの世界を見ているようで、切なさもありましたね。

微妙に合わない2人の視線と同時に流れる主題歌のバラードバージョン

「♪ 嫌気がさしていた どこで間違えたんだろう」の歌詞のタイミングよ。

…でも、料理の成長具合と言い、さっき書いた空港での言葉と言い、

鮎美の心の中で大きな変化が生まれていると信じたいです。

(前回でも書いた通り、2人が寄りを戻してハッピーエンドだと思って見ています。)

 

そんな鮎美は、ミナトにやっと想いを伝えられるんだけども、

後のふとした「結婚」というワードが地雷だったらしく、数分後に別れを告げられる事に。

ミナトは「独占欲」とか「特別感」って言葉を知らないんじゃないかと思えるような人でね…

そこが鮎美と相性が合わなかった要因ではあるんですよねぇ。

双方、自分がこうしたい!を投げかけるばかりで、

折り合いがつけられていなかった印象があります。

しかし、人に影響されやすかった鮎美に、ようやく変化の兆しが見えた気もして。

次回予告を見る限り、いよいよ彼女も殻を破る時が来そうで、楽しみです。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 4話 感想|勝男流関白宣言

 

 

面白い。本当に面白いわこのドラマ。

毎回毎回、いろんな顔を見せてくれる。

まだ鮎美(夏帆)の事を元カノだとは割り切れない勝男(竹内涼真)ですけど、

終盤では、そんな彼だからカッコいいと思えるシーンがありましたね。

 

鮎美の手料理は美味しく食べてあげて欲しい。

安いので良いって言うけど実は手が荒れやすいから、食器用洗剤は植物性で。

本当はダブルが好きだから、トイレットペーパーはダブルで。

「アイスクリーム」記載のアイスが彼女は好きだから、時々買ってきてあげて欲しい。

それから、俺が鮎美に出来なかった事を、たくさんしてあげて欲しい。

 

勝男のミナト(青木柚)への頼み事を聞きながら、

関白宣言が脳裏に過ぎってしまったけれども(笑)

それでも、彼女についてこれだけ知ってくれているのって、素敵な事だと思うのです。

まぁ、勝男から鮎美への想いはあっても、彼女自身の気持ちに気づけなかったから

別れてしまった訳ですが…

付き合っていたエピソードの時の彼って、

大体は彼に「勝男、そういう所だぞ!」と言いたくなるほどの落ち度があるように

描かれていただけに、ここに来て良い所を見せてきて、感動さえ覚えました。

 

一方で、託されたミナトは、変わらず冷静な様子。

「大丈夫です。鮎ちゃんは誰かに任せなくても大丈夫。

だって強いですから。僕らよりずっと…。」

鮎美に対する勝男との熱量差が歴然としていたのと、この"僕ら"発言が妙に気になって。

ミナトからしたら、やっぱり鮎美は重いんじゃないかなぁと思っちゃいましたね。

 

ミナトが特に他意のない天然な人たらしであるように、

鮎美が大切な人のために料理を振る舞うのも、大学時代のエピソードからしても自然なもの。

元カノ同士がギスギスしていないのが不思議だとは思いましたが、

たまたま、ミナトの人との付き合い方に共感出来る人が集まった感じで、

それは"友達の延長線上"みたいな関係性で。

2人の時間を大切にしたい思考の鮎美とは恋愛観が合わないのかもしれません。

…外食のワードも2回言っていましたし。そこで既にズレがありますね。

 

鮎美のオムライスが食べたくなって、でもそれはもう食べられなくて。

自分で作った、卵が完全に焼き上がって不器用なケチャップ文字が書かれたオムライスを

1人食べている勝男を見るのには(そしてテーブルを使ったすれ違い演出も)

しんみりするものがありましたが、

鮎美がミナトに「食べて欲し」くて作ったオムライスが、

翌日の夜になっても残っているのもまた切なかったです…。

 

本作は「別れから始まる二人の成長&再生ロマンスコメディ」とうたっているので、

私としては、2人がヨリを戻す事がゴールだと思って見ています。

勝男がきちんと反省を言葉にして、コツコツ成長を積み重ねている今、

誰かに「食べて欲しい」と思って作った料理を

美味しく「食べてくれる」人がいる幸せを味わえるとしたら、

勝男の方なんじゃないでしょうか。

 

 

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ちょっとだけエスパー 2話 感想|世界を救う=ハッピーエンドという訳ではない。

 

 

相手に触れると心の声が聞こえる能力を得た文太(大泉洋)が

嬉しそうに次々いろんな人に触れていったら、次第に心の闇も聞こえるようになった。

初回はそこの、現実社会の生きづらさを仄めかす"明"と"暗"の切り替えが

記憶に残り続けていたのですが、

今回はさらに、その切り替え具合が加速していった内容に仕上がっていました。

本当、最後まで容赦なかったですね…。

 

今回のミッションは、画家・千田守が目的地に着くのを阻止する事。

たまたまお休みだった四季(宮﨑あおい)に手伝ってもらい、

桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)とともに

四季の車に乗って、ドタバタ&パニックになりながらも

千田を追跡し続ける様は、まるでロードムービーの趣。

今回で一気に、謎のヴェールに包まれていた円寂と半蔵の能力も判明した訳ですが、

個々の能力が分かり、阻止作戦を決行するにあたっての個々の性格が掴めるようになると、

些細な描写でも物語に彩りが増します。

適度なタイミングで挿入される桜介の「花咲かせとく?」のオチが癖になりつつ、

キャラクターの描き分けも相まって、

おじさん&おばさん(&四季)のはしゃぎっぷりを楽しんだのが前半でした。

 

しかし、その時点でも贋作売買疑惑を漂わせてはいたものの、

文太が千田の背中に触れて「最後の晩餐か…犯罪者になる前の。」という声が聞こえた途端

ふっと切なさが押し寄せてきて…。

生きて行くにはお金がかかる。芸術だけを考えてはいられない。

画家がどれだけ魂を削ろうが関係なく、贋作でも美術館に飾られてさえいれば

人はその絵を芸術作品だと、名画だと評価してしまう酷な現実を知っている。

ここの千田自身の胸中を吐露する台詞は、

社会派作品を得意とする野木節がひしひしと伝わってきて。

半分に剥けた黒たまごを見つめる様子も、

直後にオーバーラップさせてくるロープウェイの車輪の映像も、

このまま画商の元に向かいながらもまだ葛藤がある

(どっちが白で、どっちが黒か(つまり自分のためになるのは…)を決められずにいる)

彼の状況を表しているようにも思えて、

果たして、ミッション成功までどう転がっていくのかが気になりました。

 

結果的に、自分の描きたいものを見つけて、犯罪への加担ルートはなくなって、

一応芸術分野にいる身としては、絶望を感じたまま闇に染まる事なく終わって良かったと

安堵していた所だったんですけど…

「画家として一生を終える」ってそういう意味だったのかぁ…と。

野木作品であそこまでバッドエンドなのは久々な気がしましたね。

文太があえて唆したのも、あんな最期を迎える事になったのも、

兆(岡田将生からしてみれば織り込み済みなのかどうか。

「世界を救う」って、困っている人を助けて世界中をハッピーにさせる

スーパーヒーローのようなものじゃないんですねぇ…。

まぁ、"ちょっとだけ"だから、そんな訳にも行かないのか。

 

ミッションを重点的に描いてきたストーリーで、

社員個々の能力も、人生で失敗を経験した者同士である事も、四季の事情も、

目の前の人を救うのが「世界を救う」きっかけになる事も…

ぼんやりしていたものがほとんど明瞭になった今回。

世界を救う=ハッピーエンドとは限らないと示したのも含めて、

今回からが本番って感じがします。

 

最後に、もう1つ書き残しておきたい事を。

半蔵が鳩に「ポップコーンが良い?」と言ってから、

鳩の鳴き声がポッコーン…ポップコーン…にだんだん聞こえてきたのも

面白ポイントでした(笑)

 

 

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緊急取調室(2025) 2話 感想|夫婦は合わせ鏡のようなもの

 

 

真犯人を庇っている説を真壁(天海祐希)が出した時に、

玉垣塚地武雅)は闇バイトの観点から、菱本(でんでん)はヤクザの観点から、

春夫(小日向文世)は政治的観点から…そして真壁自身は、女性の観点から考える。

特別目立つ台詞ではないけれど、こういった意見交換のシーンだけでも

その人の得意とする分野や、現在までに至る経緯が読み取れて、

個々のキャラクターが見えてきます。

「(当時の立てこもり時の対応)あれを見て、本物の警察官…?そんな風に思うはずがない」

の後の、「怖い」「おっかねぇ」「背筋が凍るね」という三者三様の反応の仕方も

コミカルちっくで、テンポ感も含めて可笑しかったですね。

 

本作の事は基本的に、安定して楽しめる作品だと思っていますが、

その理由がどこから来るのかと聞かれれば、

事件・捜査の描写に多少のマンネリ感があったとしても

各々の役割分担が明確で、どの人物にも個性が見える所が

大きいんじゃないかという気がします。

 

取り調べ自体は、前回で期待していたほどの見応えはなかったのかな?

というのが正直な感想で、

前回で感じた倉持(山本耕史)の口先が達者な、クレバーな部分を、

取り調べでも真壁たちが少し翻弄されるくらいには

もっと堪能したかったかも…とは思いましたが、

彼女たちはもう何年もやっているプロですからね。

利津子(若村麻由美)が「勝手口に、夫が現れたんです」と言ったのを機に

倉持が慌て始め、一気に倉持が不利な状況になる流れは楽しめました。

 

夫婦は合わせ鏡のようなもの、かぁ…。

でも、倉持家の鏡はもうひび割れてしまっている。

家庭を支えようともせず、息子に口出しばかりする父親に腹を立てるのも分かりますし、

急に家に来られたら迷惑ではありますけど…。

倉持も倉持で、人の意見を聞き入れず自分中心な所がある点では、似た者同士なんですよね。

 

 

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じゃあ、あんたが作ってみろよ 3話 感想|勝男、頑張れ…!の気持ちが増す…。

 

 

「端的に言うと性格が悪い!」

「それに!それは…それは俺も一緒だ…」

「椿は…鮎美が見てた、俺の姿だ…」

「ああやって毎日、鮎美の心踏み躙ってたんだ、俺は…」

ああ…最初の強い発言から始まって、自身が鮎美(夏帆)に同じような事をしてしまっていた

ショックを覚える発言までの、涙のグラデーション演技にやられる……。

 

椿(中条あやみ)は昔の勝男(竹内涼真)みたいだなぁとは思って見ていたけれども、

勝男の"気づき"は、こちら側の想像を超えるものでした。

勝男って本当、なんて素直な人なんだろう…と改めて。

私含め大体の人は、自分に不利な点があると

気づかないふりをして目を逸らしがちだったり(それで謝る事から逃げたり)、

保身に走ろうとしてムキになったりするもんなのに、

彼の場合はちゃんと相手の目線に立って気づけるし、

変な意地を張らず、気づいた事をストレートに発信出来る。

そこが私にとって羨ましい所で、彼の良さなんですよね。

彼が人前で泣き顔を見せられたのも個人的には結構嬉しくて、

好きな人のために涙を流せるほど、彼女の事が好きなんだなぁ…と思うと

ますます応援したくなってしまいますし、

鮎美にも今の彼の著しい成長を見て欲しい気持ちに駆られてしまいます。

 

しかし、鮎美はもう完全に次のステージへ進んでいる。

進んではいるんですけど…やはり前回でも感じた通り、

まだ根本的には変われていないような気がするんですよねぇ。

鮎美は鮎美で、相手の好みに合わせて無理をするのではなく、

自分の意見を言えるようになった。

ずっと他人軸で生きてきた彼女からしたら大きな一歩だと思うんですけど、

まだどこか懸念点が拭いきれません。

う〜ん…その原因を考えてみるに、

勝男にも周りにランチや飲み会に付き合ってくれる後輩2人がいるけど、

交流頻度や距離感は適度なもので、勝男は後輩のふとした発言をきっかけに

自分であれこれ思い巡らせて考える力はあるし、

1人の時でも、日常生活から"気づき"を得る事があるのに対して、

鮎美は基本的に、渚(サーヤ)やミナト(青木柚)の発言に影響を受けて

初めて次の行動に移している印象…?

多分、人との付き合い方が関係しているのかも…ですね。

 

ミナトの遊び人説を知って、鮎美の事が心配になる勝男。

しかし、他人同士になってしまった以上、

引き止め方次第ではストーカーに見えてしまいかねないけれど、彼には頑張って欲しいです。

 

本当、初回の掴みが成功していますね。

ただの嫌な男で終わらず、成長の兆しを早い段階で描いているから、

彼が何か"気づき"を得ながら楽しそうに料理している姿を見ると情が湧いてしまいますし、

はっとした表情を浮かべて反省をしている所を見ると、

ついつい応援の眼差しを向けてしまいます。

今期のNo.1キャラクターです。

 

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ちょっとだけエスパー 1話 感想|「ちょっとだけ」に惹かれる

 

 

私はいつも、来期のドラマの情報を入手するにあたって、

スタッフリストやお知らせページもざっとチェックするんですが、

原作なしのオリジナルだと分かると、それだけで僅かに興味が湧いてしまうんですね。

なぜかと聞かれたら、原作となる漫画や小説などを扱っても良いドラマは作れるのに、

あえて真っ白な状態から作ろうする選択をとられた…のも関係していますが。

「なぜこの俳優を主演にして、なぜこのようなドラマを作ろうと思ったのか?」という

脚本家(そしてプロデューサー)ご自身の意図や嗜好、常日頃の考えみたいなものが

作品を通して見えてくる所が、

オリジナルドラマならではの醍醐味だと考えているからなんです。

 

それを踏まえて本作の初回の感想を書くとするなら…

オリジナルの良さが存分に活かされた初回でした。

内容自体は、なんで冒頭でVR体験?あそこはレンタルスーツ屋?

四季(宮﨑あおい)は記憶喪失?アプリの指示役は預言者?など

よく分からない事ばかりなんですけど、

大泉洋さんだからあの面白さが成立すると言いますか。

集団面接の若者たちへの説教も、

大泉さんご本人のぼやきセンスが反映された台詞になっているからか

聞いていてどことなく可笑しかったんですが…

採用されてからの文太の置かれた状況や、文太の近くに現れた人物たちがみんな社員で

四季について何か察してそうな所を見て、

「またしても何も知らない大泉洋(あの画像)」が頭に過ってしまいました(笑)

 

でも、大泉洋さん演じる主人公だけじゃなくて、1時間内での展開方法にも理由はあって。

どういう事?状態になっている視聴者の興味を引く要素を

挿入するタイミングが絶妙だったんですよね。

確実に分かっているのは、文太には、相手の体に触れると

相手の心の声が読める能力が備わっている事。

それに気づいた時は、男性なら誰にでも触れて、

いろんな声が聞こえて楽しい気分になるんですが、

だんだん触れていくと、現代社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになる。

この"明"と"暗"の切り替え演出が忘れられませんでした…。

 

先ほど、よく分からないとは書きましたし、まだ初回を見ただけではあるんですけど、

もしかしたら、上記を描いていく作品になるんじゃないかとは思うんですよね。

もう1つ記憶に残っているのは、赤信号のアップが、都会の人混みの映像と重ねるように

何度か映っていた事(青信号の点滅→赤信号に切り替わる映像があったのも含めて)。

で…文太は、ノナマーレに就職する前は、家なし家庭なし金なしの絶望的な状態。

現代社会への問題提起だけだと真面目で堅い雰囲気になってしまうため、

SF要素を取り入れて、誰でも見やすいファンタジー寄りにした…

といった感じなのかもしれませんが。

「徳を積む」じゃないですが、元はどん底にいた文太が

エスパーが実在する世界で小さなミッションの遂行を積み重ねていく事で、

やがて本当に世界を救い、彼自身も自分にほんの少しの希望を見出せるようになる…

情報で溢れたSNSや日常生活で、他人と比較して落ち込んだり、自分を責めたりしやすい

繊細な社会に向けた作品なのではないかという気がしました。

 

まぁ、早とちりの可能性は大いにありますが(苦笑)

もし今後も現代社会を絡めていくなら、

非現実的なSFとリアルな日常が同居するという物珍しさで

中々興味深い作品になりそうです。

ちょっとだけコミカルで、ちょっとだけ不穏で、ちょっとだけミステリアスで…

そんな「ちょっとだけ」の塩梅に惹かれます。

 

それにしても、火曜日のドラマは21時も22時も面白いですね。

月曜日と火曜日で極端じゃないかと思えてきます(笑)

 

 

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ちょっとだけエスパー 1話 感想|「ちょっとだけ」に惹かれる

 

 

私はいつも、来期のドラマの情報を入手するにあたって、

スタッフリストやお知らせページもざっとチェックするんですが、

原作なしのオリジナルだと分かると、それだけで僅かに興味が湧いてしまうんですね。

なぜかと聞かれたら、原作となる漫画や小説などを扱っても良いドラマは作れるのに、

あえて真っ白な状態から作ろうする選択をとられた…のも関係していますが。

「なぜこの俳優を主演にして、なぜこのようなドラマを作ろうと思ったのか?」という

脚本家(そしてプロデューサー)ご自身の意図や嗜好、常日頃の考えみたいなものが

作品を通して見えてくる所が、

オリジナルドラマならではの醍醐味だと考えているからなんです。

 

それを踏まえて本作の初回の感想を書くとするなら…

オリジナルの良さが存分に活かされた初回でした。

内容自体は、なんで冒頭でVR体験?あそこはレンタルスーツ屋?

四季(宮﨑あおい)は記憶喪失?アプリの指示役は預言者?など

よく分からない事ばかりなんですけど、

大泉洋さんだからあの面白さが成立すると言いますか。

集団面接の若者たちへの説教も、

大泉さんご本人のぼやきセンスが反映された台詞になっているからか

聞いていてどことなく可笑しかったんですが…

採用されてからの文太の置かれた状況や、文太の近くに現れた人物たちがみんな社員で

四季について何か察してそうな所を見て、

「またしても何も知らない大泉洋(あの画像)」が頭に過ってしまいました(笑)

 

でも、大泉洋さん演じる主人公だけじゃなくて、1時間内での展開方法にも理由はあって。

どういう事?状態になっている視聴者の興味を引く要素を

挿入するタイミングが絶妙だったんですよね。

確実に分かっているのは、文太には、相手の体に触れると

相手の心の声が読める能力が備わっている事。

それに気づいた時は、男性なら誰にでも触れて、

いろんな声が聞こえて楽しい気分になるんですが、

だんだん触れていくと、現代社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになる。

この"明"と"暗"の切り替え演出が忘れられませんでした…。

 

先ほど、よく分からないとは書きましたし、まだ初回を見ただけではあるんですけど、

もしかしたら、上記を描いていく作品になるんじゃないかとは思うんですよね。

もう1つ記憶に残っているのは、赤信号のアップが、都会の人混みの映像と重ねるように

何度か映っていた事(青信号の点滅→赤信号に切り替わる映像があったのも含めて)。

で…文太は、ノナマーレに就職する前は、家なし家庭なし金なしの絶望的な状態。

現代社会への問題提起だけだと真面目で堅い雰囲気になってしまうため、

SF要素を取り入れて、誰でも見やすいファンタジー寄りにした…

といった感じなのかもしれませんが。

「徳を積む」じゃないですが、元はどん底にいた文太が

エスパーが実在する世界で小さなミッションの遂行を積み重ねていく事で、

やがて本当に世界を救い、彼自身も自分にほんの少しの希望を見出せるようになる…

情報で溢れたSNSや日常生活で、他人と比較して落ち込んだり、自分を責めたりしやすい

繊細な社会に向けた作品なのではないかという気がしました。

 

まぁ、早とちりの可能性は大いにありますが(苦笑)

もし今後も現代社会を絡めていくなら、

非現実的なSFとリアルな日常が同居するという物珍しさで

中々興味深い作品になりそうです。

ちょっとだけコミカルで、ちょっとだけ不穏で、ちょっとだけミステリアスで…

そんな「ちょっとだけ」の塩梅に惹かれます。

 

それにしても、火曜日のドラマは21時も22時も面白いですね。

月曜日と火曜日で極端じゃないかと思えてきます(笑)

 

 

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緊急取調室(2025) 1話 感想|前後編だけど蛇足感なし。

 

 

本作のシリーズは、シーズン1から視聴済み。

感想はシーズン3から書いています。

新作ドラマを放送するとの事で凄く久しぶりに感じていたんですが、

私の過去感想を調べてみたらちょうど4年前で、そう感じるのも無理はなかったんですね。

 

これも調べた情報で、本当は「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」も

2022年に公開予定だったのですが、

当時、実際に起きた事件を想起する描写があった事で一度延期。

その後、2023年6月の公開を予定していたものの、

出演者の1人に事件が発生した事から再度延期し、出演者の調整や公開時期の考慮、

スケジュールの関係もあってか、ようやく今年、正式に公開が決まったようです。

 

つまり、本来だったら、2021年10月期放送のシーズン4→翌年の新春スペシャルの流れで、

2022年か2023年にはとっくに完結していた訳で。

長い年月をかけ公開日が決定したのにもホッとしましたが、

またこうして、連続ドラマとして新たに撮影して下さった事を嬉しく思います。

 

前置きが長くなってしまったので、初回の感想に移りますが…

一定時間ごとに新たなゲストキャラが登場してくる時点で、もしかして?とは思いましたが、

やはり今回は前後編の前編でしたね。

前編で引き延ばしを露骨に感じる内容だと、

後編だけ見れば十分じゃない?わざわざ分ける必要ある?と思ってしまうタイプなので

個人的にはあまり好まない構成なんですが、これは面白く見られました。

 

新春スペシャルから約4年ぶりにキントリメンバー&モツナベコンビを見る事になるので、

最初はぼんやりとした記憶でも、重要参考人の本質を見抜こうとする

真壁(天海祐希)の動きや、それに気づいていた春夫(小日向文世)との聡明な関係性、

菱本(でんでん)の荒ぶりっぷりといったレギュラーメンバーの様子を見ていると、

そうそう、そう言えば…!と徐々に思い出す感覚にもなりましたし。

ゲストキャラにもそれぞれしっかり見せ場が用意されつつ、

まずは「第一、第二の事件」を解決し、いよいよ最大の目玉である

「倉持(山本耕史)&利津子(若村麻由美)夫婦の取り調べ」へとバトンを渡す

ストーリー運びになっていたお陰で、

無駄な印象は覚えず、次回にも期待感を膨らませながら見終える事が出来ました。

 

シーズン4は全体的に、少し惜しさが残った記憶がありますが、

前後編&初回拡大放送でも良いスタートを切った今シーズンなら、きっと大丈夫でしょう。

あとは、集客目的のため多少の"謎"や"軸"が描かれるとは言え、

「映画のためのドラマ」ではなく「ドラマはドラマ。映画は映画。」で

終わってくれると良いな…と思ってます。

 

↓シーズン4最終回の感想はこちら↓

 

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