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病室で念仏を唱えないでください 5話 感想|良い死に方とは何なのか?

 

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松本(伊藤英明)が無期限謹慎処分となり、僧侶としての活動しか出来なくなってしまった分、

いつもの詰め込み過ぎの患者エピソードに

"箇条書き"感が強く現れ出ていた印象を受けましたが…

後半での「クビなんてどうでも良い。助けたいんですよ!」というたった一台詞で、

主人公の猪突猛進で青臭いキャラクターを表現し切っていた所は良かったです。

 

命を救いたい気持ちが人一倍強い「救急バカ」の「バカ」は

相手が許せないあまりつい感情的になってしまう事でもあるけれど、

自分が謹慎している間に救えたはずの命を救えなかった事でもある。

その事実に気づいて後悔を覚えたから決してただの「バカ」ではないし、

未来のためにも、あの時何をするべきだったのか?を見つめ直すには、

彼にとっては有意義な時間だったと思います。

 

今回のテーマは「良い死に方とは何なのか?」。

ここ最近見てきた死を扱うドラマだと、死は突然やってくるもので、

事故を通して目の前でその人の最期を見てしまう可能性もある…という

残酷な描かれ方が多かった分。

(勿論、その手のドラマも命の儚さをストレートに描いていて好きです。)

孤独死高齢化社会が顕著な今の時代には珍しい、大勢の家族や親戚に見守られながら

笑みを浮かべて亡くなっていく石川(品川徹)の姿や、

前回の娘の感謝の気持ちを松本が受け止めるシーンを見て、

「あんなに幸せそうに亡くなる死もあるのだな」

「死は人を悲しませるだけとは限らないのだな」と知る事が出来、

医者を"鬼"と言う工事現場の患者も含めて、

死に対して視野を広げてくれたお話でもありました。

特に、石川の最期のシーンを長くとり、その間に劇伴が一切かからなかった演出も印象的で、

まるで自分も家族や親族達と一緒に見届けているかのような緊張感を味わえました。

 

松本と濱田(ムロツヨシ)の小学生みたいな掛け合いも

本作の緩衝材となっていて良いですね。毎回クスッとさせられます。

しかし、今回で濱田の陰謀描写が強まってきた事で、

命を扱う本筋よりもそっちの展開がそのうち多くなってしまうのでは?という

心配も少し芽生えてきました。

 

最後に余談ですが、ムロさんのホクロ押しのくだり、

「大恋愛」を見ていた視聴者ならピンときたんじゃないでしょうか。

分かる人には分かるネタをやったと本人がTwitterで呟かれていたので

どんなのが来るか期待していましたが、まさかこれが来るとは思わず。

そのくだりをやっている時は、濱田じゃなくて完全に真司の顔になっていたなぁ(笑)

 

 

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テセウスの船 5話 感想|もはや疫病神と化してる心さん。

 

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焦らすよねぇ。

ついに真相が明かされる!目撃者現る!って予告映像やCM前の横にあるテロップで

散々煽っていたのに、「木で隠れていて見えなかった」

「すず(貫地谷しほり)が薬を飲んで話は有耶無耶」で終わり。

木で見えなかったとしても、突き落とす腕くらいは見えるし、

服装からどんな職業でどの年代か…とか分かりそうなもんだけど?

 

まぁ、すずが薬を飲んだのも、さつき(麻生祐未)の罪がバレるのを防ぐため…

だったのは「でしょうね」って感じでしたし、

大体、予告映像が下手過ぎて、結末がどうなるかバレバレですし。 

基本、本作を好意的には見ているんですが、今回の露骨な引っ張り方には

流石にちょっとイラッと来てしまいましたなぁ。

突き落としたのはどう考えてもさつきだとしても、

事件に関して「意外な犯人」と言うならば…まさかそのまま

事態を大きくしてしまった心(竹内涼真)が犯人なんてオチではないでしょうね。

 

今回も心の言動は謎で。

雨が降ったら普通は濡れないようにと帰るはずなのに、

松尾(芦名星)の家の前にびしょ濡れのまま居座って待ち伏せしたら最早変質者。

冤罪を晴らす事を佐野(鈴木亮平)と誓ったはずなのに、

風邪引いて体調崩したとしても「俺はどうでも良い!」という矛盾。

少しキツい事言います。すいません。

…頭、使おうよ(苦笑) 

土砂降りなのに傘も差さないで待ち伏せしているから、

無計画な男だってツッコまれるんですよ。

鈴と松尾のシーンも…彼の事だから録音もしていないんだろうなぁ…←遠い目

 

鈴も鈴で、自分の正体を知られていつも脅迫されて、苦しい生活を過ごしているなら、

目撃者からの貴重な証言を聞いて

一日でも早く"加害者家族"のイメージから解放されたいだろうに、

なんで話を妨害してまでさつきの肩を持ってしまうのかが謎。

大切な夫との間に授かった子供よりも、姑の手助けを優先するんですね。

松尾もあんなに怪しそうな羊羹を食べるか?警察は羊羹を調べないのか?

…という感じで、おや、心以外にも同情しづらい人物が増えてきたってなもんで(汗)

 

で、由紀とのハグのタイミングで主題歌が流れて、イイハナシダナーで終わりましたが…

心さん、現代に戻ってきてからの方が、初回よりも

死人を多く出している事実に目を向けてみよう??

 

 

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トップナイフ -天才脳外科医の条件- 6話 感想|まとめ方がZATSU!

 

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今回も3つのエピソードを並列させただけのお話。

これは前にも書きましたが、見終わった後は毎回「脳の病気って怖いんだね…」

というフラットな印象だけが残るんですよね。

つまり、縦軸もそれぞれの患者の話も満遍なく書き過ぎていて

このドラマで何を一番に伝えたいのかが分からない。

「こんな症状もあるんだ」とはチラッと見せるけど、何が原因で起こるのかとか、

どんな環境にいる人がなりやすいのか…とか、症状の具体例までは見せてくれない。

仮に視聴者が新たな知識を得るドラマにしたいのであれば、

本作の特徴だと思っているミステリー要素を活かして、

(運ばれてきた→こんな症状にかかっている→対談や会議を通して原因追求→判明→

手術→症状にかかるまでの原因となった回想→解決)

例えば上のように、1人の患者の症状を一回ガッツリ書いてみたら良いんじゃないでしょうか。

 

元医者が簡単にエレベーターの細工を出来るもんなのかと疑問を覚えた

深山(天海祐希)達の閉じ込め展開で、大澤(山本浩司)と木元(吉田美佳子)を

強引に繋げ合わせてはみたものの、

原田(笠松将)のエピソードが別物として切り離されているように感じるのも、

野球部の仲間達の来訪という良い流れで、もう一人の大澤が優しいキャラになったのも

何だか雑なまとめ方。

「切られる方も辛いが、切る方も辛い」これ、大澤と特に接点のないマスター(古川雄大

じゃなくて、先輩である深山が言ってくれていたら、

少し捉え方も変わったのかもしれませんが…。

勿論「あなたは十分頑張った」とも言って欲しかったです。

(大体、緊迫感ある場所に巻き込まれた理由が、

小机のお姫様抱っこ要員だったっていうのが、ちょっと萎えるよねぇ…(苦笑))

 

で、小机(広瀬アリス)のエピソード。

この話こそ、日テレお得意のhuluで、某局のチェインストーリーのようにして

彼女を主人公にしたミニドラマを作れば良いんじゃないか?と

中盤までの動きを見てふと思いついたのですが、

最終的には、やれば出来る子でもあると知れたのは良かったです。

 

最後に余談ですが、大澤@山本浩司さんが

小沢一敬さんに微妙に似てるな…と思いながら見ておりました(笑)

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 6話 感想|強く願う気持ちは一緒でも…

 

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今回は、絵麻の父・徳介(ベンガル)、結城(清原翔)、民代(高畑淳子)の

3人の言葉にハッとさせられてしまいました。

徳介「自分で(抗がん剤を)使ったことはあるのか?」

結城「娘が傷つかないと、親は気づけないんですかね」

民代「なんでこんなもんに騙されるか不思議でしょ。治りたいからよ。生きたいからよ。

   何だって良いから、縋りたくなるのよ。」

どうか無事に治って欲しいという願いは、患者もその親も一緒。

ただ、世界でたった一人の娘を失うのが怖くて、失わないようにと必死になって、

それがいつしか"感情的"な言動に変わって方向性を間違えてしまう…

娘が病気になった事で複雑な心境に陥る親の気持ちを、端的に表した台詞でした。

 

元患者が配布した がんが治る水、

佐倉(小川紗良)がウィッグをネットで探し始めるエピソードも絡めて、

ただの群像劇ではなく「人は何かに縋りたくなってしまう生き物」という一貫したテーマで

それぞれの人物の内面を描く作りになっているのも、やはり良いです。

最初は「どう見ても普通の水なのに、なんで…」と思ってしまった私を

殴りたくもなりました。

私の周りにがん経験者はいないので、その人の死に直面した家族の想いを

重ねて見るという事はないのですが、だからこそ、

もし自分だったら…もし家族ががんにかかってしまったら…と

自分のいる環境に当てはめて考えるきっかけを与えてくれる本作の存在は有り難いです。

 

医療ドラマでお馴染みの手術シーンを「ここが山場じゃないよ」と言わんばかりに、

優しく包み込むかのような劇伴を通して、あえて静かに見せている所も潔いです。

「成功した!」「失敗した!」というシロクロはっきりさせた結末にしなくても、

ちゃんと「がん治療を受ける患者とその家族」「腫瘍内科医」を丁寧に描いていけば、

心が揺さぶられるドラマとして良質なものが出来上がるんだという点では、

新たな地位を確立しているな…とも思っています。

 

縦軸の方は、前回で薫(木村佳乃)の過去が発覚して、

今回でもう真犯人は須藤(田辺誠一)だと明かしてしまうのには意外でしたね。

(というか、間抜けキャラか悪役かのどちらかのイメージがある田辺さん…(笑))

あの症状があると知っていながら、薫に濡れ衣を着せようとしたって事になります。

しかし、当時の手術シーンを改めて見ると…

須藤の次にダメなのは、気づいていながらもスルーした隣の助手でしょう。

これは裁判にかけるべき案件…。

 

情報を自由に追い求める関河(三浦翔平)は、ただのジャーナリストではないのかも。

小さい子供の前では優しそうな表情を見せるので…

薫の事件に関係している?あるいは、同じ医療過誤の被害者とか?ですかねぇ。

 

 

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知らなくていいコト 6話 感想|知らなくていいコトはラストにあり!!

 

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すごいわ………………。

ラストのシーンに一気にやられたわ………………。

次回は一線を越えるのでは?なんて予想通りではあったけど、

その斜め上の結末を見せられた感じがあったわ。

なに、あの、カメレオンが獲物を捕らえるようなキスの速さは。

あれ…もしかしたらするのかも?なんて先を想像する余裕さえなかったですよね。

 

脚本家の大石静さんは恋愛ドラマが得意分野だとは

以前から聞いていましたが、今回で物凄く納得。

「大恋愛」では初回から、婚約者がいるのに新たな恋人と急接近する内容でしたが、

本作の場合は、妻や子供の存在がハッキリ分かった所で、最早完全なる"不倫"の関係。

タイミングもタイミングですし、世間ではかなり冷ややかな目で見られているだろうに…

それでもキュンキュンさせられてしまったのは、

「立場的に共感しづらい人物を魅力的に映させる描写の上手さ」にあるんですよねぇ。

人一倍スマートで、気遣いがあって…という、

尾高(柄本佑)を優しい男性だと印象付けさせてからの、

最後の突如見せる野性的な一面のギャップが…良い意味でニクい。

途中、隣の部屋を貸しきって楽しそうに聞き耳立てていた割には

「あの二人をそっとしてあげたい」という気持ちが芽生え始める

ケイト(吉高由里子)に矛盾を感じてましたが、そんなのは一気に吹っ飛ぶほどでした(笑)

 

お仕事パートも「週刊記者らしさ」がタメになる内容ですし、

今回は尺八の効果音を取り入れたり、野中(重岡大毅)が役に立ったりと、

いつにも増してコメディ要素が強めに出ていたのも面白かったです。

 

次回はそんな一線を超えたケイトが、

恐らく乃十阿の事件の被害者?に刺されててんやわんや…

という感じではありましたが、そろそろ乃十阿の真相を進展させても良いんじゃないでしょうか。

毎回最後で、いよいよ近づくか…?と思わせてからの、

次回の冒頭で踏み込めないまま終わる事が多いので。

ケイトの不安定な感情を助長させるような役割にしか見えないのが現状です。

 

 

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コタキ兄弟と四苦八苦 5話 感想|アンジャッシュ祭りでも何故か共感。

 

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今回はほぼ喫茶店内で繰り広げられるワンシチュエーション構成で、

コタキ兄弟とさっちゃん(芳根京子)がそれぞれに思考を張り巡らせる…という内容。

いやー、徐々にアンジャッシュの勘違いネタになっていく様が面白かったわ。

すごい、平和だったわ(笑)

大きな事件が起こっていなくても見入ってしまうのは、

芸達者な3人だからこそ為せる技…ですね。

 

けれども、ただのコメディで終わらせない所がよく出来ているなぁとも思わされます。

ノローグ展開が続く作りで、結末をどう落とし込むのか

先が読めないワクワク感を持たせながらも、

最後にはお金を思わぬ形で失ってしまう一路(古舘寛治)の悲劇を描く事で、

きっちりと本作らしい「不器用な大人達による人生のほろ苦さ」を映し出す

話に仕上がっていたのがお見事でした。

一路ほどではないものの、考え込み過ぎたが故に

相手に誤解をさせてしまう経験は日常生活でもあるあるで、

身につまされる想いで見てしまってもいました。

 

思い込みの激しい一路、

コナンを全巻読んだと言いながら物事を深く推理しない二路(滝藤賢一)、

現代っ子らしいちゃっかりした性格のさっちゃんと、

ノローグだけでも3人の個性の違いをしっかり浮き彫りにした所も良かったですが。

ビスケットの歌が実は伏線だったり、

のほほんとしているおじいさんが実は店主で相談依頼主だったり…と、

所々のネタも楽しみました。

(ビスケットの歌が子守唄になっちゃうのも、地味にフフッとさせられました(笑))

 

 

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10の秘密 5話 感想|「奪い愛、金」みたいになってっぞ。

 

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元々は誘拐事件から娘を救う話から始まったのに、

なんか変な方向に行ってますねぇ…。

「これは私のお金だ!」「いや、これは瞳のために使う!」で

3億円を奪い合う元夫婦の印象しかない今回(笑)

こちらから言わせてもらえば、どっちも自分のお金ではないですからね。

「苦労して手に入れた3億円」と、由貴子(仲間由紀恵)が娘よりも

お金主体で話している辺り、娘のために動いているつもりに見せておいて

自分本位で動く圭太(向井理)と似た者同士って事はよ〜く分かりましたが。

 

圭太も圭太で相変わらず迂闊。

いくら翼(松村北斗)が芸名だったとしても、最近になって瞳(山田杏奈)に

近づいてきた時点で怪しい人物だとマークするはずなのに、

5話で正体を探ろうとするのは遅過ぎでしょ。

まぁ、結果的には、翼の発言を聞く限り、母の死亡と火災事故は関係ないみたいで

圭太の罪は晴れるのかもしれませんが、

それでも…遺族だと分かっているのに偉そうに「離れろ」と言ったり、

人の気持ちも知らないで「火事で亡くなった」とか「あれは不本意な事故だった」とか

サラッと言い訳したりだとか…ナイフで刺されそうになる展開になってもおかしくない、

自業自得な言動をしているのには変わりないんですよね。

(そして次回予告、もう少し上手く作ってけれw)

 

「俺にはもう瞳しかいない!」と言っておきながら

瞳と翼が夜に会っていた事を全然知らなかったのも面白かったですが、

今回の"ベスト迂闊ポイント"は、床下に隠してあるんでしょと由貴子にカマをかけられて

そのまま分かりやすい表情をしてしまうシーンに差し上げたいです(笑)

 

翼の「母に近づいてきた男」の件は、今いる登場人物から考えれば

長沼(佐野史郎)しかいないのかな…?と思ってます。

そんな長沼さん、宇都宮(渡部篤郎)を切る事で、本格的に動き出しそう。

計画性ゼロの夫婦の対決より、私は渡部篤郎さんと佐野史郎さんの

"ザ・悪役"対決を見たいのですが。

 

 

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病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 4話 感想|今でしょ!な院長と慎重な事務長の対立…

 

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患者を救う事と改革で頭がいっぱいいっぱいになっていた有原(小泉孝太郎)が、

妻・志保(小西真奈美)との会話で思い出した「病気を診るな、病人を診ろ」や

病院に訪れた娘・彩名の母親(安藤玉恵)との関わりによって、

忘れかけていた"病院"の原点を取り戻す…といった、

例えるならば、「起承転結」の「転」のようなお話でした。

再建ドラマの印象があった本作ですが、今回は患者と向き合う点で

医療ドラマならではの要素が前面に押し出されてきたのにも珍しさがありましたね。

 

再び戻ってくるであろうと微かな期待を寄せていた野林は、

結局壊れたままで、病院に戻ってくる事はありませんでした。

有原の、リスクを拒まず、「今やらないでどうする!今でしょ!」な積極的な性格には

確かに頼もしさはありますし、将来的には看護師や医師からの人望を集める

存在にはなるのかもしれませんが、その"積極性""力強さ"が

誰かにとっては体に毒だったりする…というのを垣間見たエピソードでした。

 

けれども、気休めではなく、キャリアを重ねて調べ上げてきたデータに基づいて

彩名の母の自信を取り戻させる有原の姿にはやはり頼もしさがあって。

「経営も診察も出来るスーパーマン」ではなく、

「突っ走って行くが故に失敗もしてしまう"完璧そうで実は完璧ではない一人の人間"」

として主人公を描こうとしているんだというのがより伝わる内容となっており、

今後も安心して見られそうだ…と強く思わされました。

 

まず人員を確保しなければ、24時間365日体制も野林先生のように

精神的に追い詰められる人が増えて行く訳で、その点では有原の考え方には

多少賛同出来る所はありますが、金銭面に関してはまだまだ甘ちゃん。

倉嶋(高嶋政伸)の方が銀行に勤めていただけあって

戦略を見抜く力には長けているので、衝突してしまうのも仕方ないんですよねぇ…。

 

産科の復活までの過程が、半年後で飛ばされたのにはビックリしましたが、

前途多難な展開はこれからも続くようですね。

全8話だと考えると、あと数話分で復活の兆しは見えてくるのか?

駆け足にならないか?は若干心配ではありますが…果たして?

 

 

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絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(2020) 6話 感想|清水尋也くんに助けられる

 

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久しぶりの感想。

内容の出来も関係あるんですが、視聴のみにしてしまうと

(内容を記録するための)メモもとらなくて良いや〜となり、

ここ最近は、しっかり見るぞ!という意欲も減っている状態ではありましたが…

明日が休日なので書いてみようかなぁと思いまして。少しだけ真面目に見ました。

本作の今までの話の中では一番良かったんじゃないですかね?

 

今回のテーマは「大切な人を守るための優しい嘘」。

死にたいと思っていた航(清水尋也)が由貴(足立梨花)と出会った事で、

彼にとって初めて"生きる希望"を見つけ、二度と母のような最期は送って欲しくないという

動機で踏み切った行動に出るエピソードと。

病弱の弟のそばにいるために「辛いから辞めたい」という嘘をつく

吉岡(森永悠希)のエピソードが並行して描かれました。

 

吉岡の方は、最初は仲違いに見せて犯人を惑わせるための作戦か?なんて

予想していましたが、まさかの弟想いのお兄ちゃんっぷりを見せられるとは意外でした。

(泣いている彼を支える山内(横山裕)の頼もしさも良かったです。)

航と由貴の事件に関しては、生きている…とは思わず。

予告だとネタバレみたいな内容を含んでいたらしいので、

もし見ていたら意外性は薄まっていたのかもしれないけど(笑)

 

ミハンシステムはそもそも、街中で凶器を持っていなくとも、

DVや児童虐待、多重人格など「なんかこの人、おかしいな…」という違和感を

ちょっとでも覚える人を早い段階でターゲットにすべきなのに、

警察が今回の案件を持ってこなければ、後半でホテルに向かう旦那を見逃していた

可能性があるかもしれないと思うと、やっぱり設定に粗はあるんですけども…

それでも、清水尋也くんの醸し出す雰囲気に大分助けられた気がします。

初めて拝見したのは「anone」の彦星くんですね。

なんというか、一度見たら忘れられないような儚さがあるんですよねぇ…。

 

香坂(水野美紀)の井沢(沢村一樹)に対する信頼感も深まっているし、

吉岡の置かれている状況も知った事ですし、

これでまた1つ絆が深まったミハンチーム…と言いたい所ですが…

冒頭と最後で、不穏な動きがあったり、誰かが殺されていたりっていうのを

毎回見せられているので、「どうせ最終回辺りには悲劇が襲ってくるんでしょ」なんて

ツッコンで見てしまうんですよね。

粗品さんが退場するのはまだ良いとして…(まだ良いとしてって…w)

忘れた頃に出てきて、今回で本格的に正体を現すか?なんて期待を寄せていた

高杉真宙さんの退場を先に見せちゃうのは、ないでしょ〜〜(泣)

 

内容自体は悪くない部分もあるんですけど、

「意外な展開で視聴者をひきつける引っ張り方」が下手ですよね、このドラマ。

前シーズンでも井沢の描写に関して、似たような事を書いていったっけなぁ…

時間推移して今後の展開をちょこちょこ匂わせる作りにするよりかは、

現在進行形で「良いチームだね…」と思わせてから

冒頭での内容を次々と畳み掛けてズドンと落とす作りにした方が、

よっぽど意外性があると思うんですけどね。

 

 

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僕はどこから 5話 感想|やっぱり、薫の才能を活かさないとね〜。

 

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始まってから約15分間は、前回の感想にも書いた通り

「果たして薫(中島裕翔)は罪を犯したのか?冤罪なのか?」といった

弁護士ドラマのような印象が拭えないままで、不安だったものの…

千佳(上白石萌歌)と権堂(音尾琢真)が付箋に想いを念じる

シーンになってから、一気に物語が動き出しましたね。

 

本作の見所は「他人の文章を書き写す事で、まるでその人になったかのように

どっぷりと浸かれる"薫の才能"」。

つまり、主人公を前面に押し出す事だと思っているので、

今回は、前回であれだけ裏切る行為をした智美(間宮祥太朗)が

実は薫と一緒に計画を練っていた…という意外性も含めて、

"彼にしか出来ない能力"を存分に活かした作りに満足感を覚えました。

 

作風が変わっちゃって微妙だった前回も、「前後編構成の前編」だと思えば、

あえてあの内容にした意味も納得出来るものになっており、

薫が無事に危機から逃れた!というカタルシスが味わえたのも嬉しかったです。

 

最初は1人1人の依頼人の悩みに答える1話完結式だと思っていましたが、

今回のようなどんでん返しを踏まえるに、予想の斜め上を行く展開続きで

中々目の離せないドラマになっています。

釈放されたからって元の生活に戻る訳はなく、

立ちはだかる現実の壁や、井上(笠松将)を攫った組織、

新キャラとして今後出番が増えそうな駿(岡崎体育)、

そして、権堂と会長(若林豪)の意味深なラストなど…

折り返し地点=第2章の始まり という一区切りを付けるのにも相応しいお話でした。

 

 

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