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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 8話 感想|過信は災いのもと。

 

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うつ伏せで倒れる男性が、ダイイングメッセージを書く図から始まったので、

今回も「事故」じゃなくて謎解きメインの「事件」になっちゃうのかな〜

と思いながら見ていましたが…

なるほど、エレベーターを通して「過信や思い込みは災いのもと」を

伝えたかったんだとちょっと納得させられました。

運転手のいない乗り物だから、より気を配らなければならないという

真奈子(松雪泰子)の言葉が、また的確な表現過ぎて刺さります。

 

一度こうだと決め付けると視野が狭くなるのはありがちですが、

橋爪(宇崎竜童)がアパートの今後を考えてマメに動いたり提言したりしていたように、

ここは呪われている!と悪霊退散を唱える事に命を懸ける高齢者の想いも

きっと「アパートのために」という点では同じで、

たまたま愛情表現が互いにズレて行ってしまっただけなんですよね。

意見を聞く時間、対等に発表し合う場を設けないと偉い目に遭うよ…と

実際にその例を見たようで、いたたまれない気持ちになりました。

 

宇宙センターに行く行かないで対立する

真奈子と志保(須藤理彩)のくだりはいるのか?と最初は疑問でしたが。

橋爪が「日々住まいと向き合う」、おばあちゃんが「心配だから率先して動く」ならば、

この二人は「支えてあげたいという気持ち」「自分を必要としてくれる」が

"愛"なんだろうなぁとも感じられ、結果的に様々な形の"愛"を見せる内容にもなっており、

これはこれでアリだったかもしれません。

 

「あなたの番です」要素が詰まった設定も面白かったです。

ゲストの渡辺大知さんのキャラクターは…テレ朝の木曜ドラマ同士でやっているみたいに

コラボしてて、彼主役のドラマがあるんじゃないかと思えてくるのは私だけですかね?(笑)

刑事の割にはひょうきんだし、スーツもチェック柄と変わってますし。

ただの脇役じゃない感。

 

 

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時効警察はじめました 7話 感想|メガネも凶器に出来る時代。

 

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最終回が本日なので、簡単感想で。

 

どんな役者さんでも「時効警察ワールド」に馴染むほどの

独特で摩訶不思議な世界観作りの上手さが本作の良さでもあると思うんですが、

今回の檀ふみさんは個人的には、前回の寺島しのぶさんの強烈さが際立っていただけに、

あんまり合っていなかったのかなぁ?という気がしました。

トリック自体が、メガネの両端の先っぽ(モダンというらしい)を尖らせて

投げればダーツになるといった、キテレツ過ぎるものなので、

そのインパクトに負けぬようにもっと怪演をさせるべきだったかもしれません。

 

最終章って言っていたので、てっきり前後編の話なのかと思っていましたが

普通にいつもの1話完結式なんですね(笑)

 

旦那が出てきた時点で、犯人も殺害動機も読みやすいものでしたし、

(でも13股じゃなくて奥さんを応援するために呼ばれた人達だというのは

予想出来なかったけどw)

彩雲(吉岡里帆)の出番も少なめでちょっと寂しくも感じましたし、

そんな訳で、今回はどことなく物足りず。

 

次回は山崎賢人さん、染谷将太さん、二階堂ふみさん、松重豊さんと

有名どころが4人も起用される豪華っぷりなので、

最後はパーっと!かつゆる〜く、楽しめたら良いなぁと思います。

 

 

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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 8話 感想|病院とこの国の将来が心配(笑)

 

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結局…男はみんなちょろくて単純だっていう話で良いですかねぇ(笑)

 

胸が触れた事に興奮すれば、手術中でも口に出して余韻モードに浸ってるし、

逆に中山(松本まりか)の本性が分かった途端に、仕事を放っぽり出して逃げもする。

この手のドラマだと大抵、この病院は行きたくねぇ〜と思う作品が多いんですけど、

本作に関しては、医者としてのプライドが全くもって見えない人ばかり。

前回に引き続き、主人公以外をマヌケに描き過ぎじゃない?

ついでに、どう考えても公私混同しそうなのに、

最後にはあっさりスピード結婚を決めてしまう政治家も信用ならなくて(苦笑)

東帝大学病院と八村内閣がどこまで持つのかも時間の問題ですよ…

 

ゲストの松本まりかさんに、ちょっと悪い女を演じさせたら安定感はあるけれど、

まぁ何というか…ど定番なキャラクターで、新鮮味は特になく。

「緊急取調室」の時みたく、とことんホラーを突き詰めつつ新たな一面も見せる

所まで作り込まないと、ただ基本的な要素だけなぞったのでは

もう大きな満足度は得られない段階にまで来ているような気がします。

そろそろ違った役に抜擢させても良いと思うなぁ。

 

クイーン・大門(米倉涼子)とプリンセス・中山の

「凄い者同士」の対立がやっと見られる事にワクワクしていたけれど、

結局はいつものように大門を引き立てるための存在へとなってしまったのも勿体無い。

 

浜地…というか、もろ清水ミチコさん劇場になっていたシーン。

既に潮(ユースケサンタマリア)や鮫島(武田真治)といった

シリアスなキャラクターがいるのだから、

最初から浜地を変に神経質そうな堅い役にせずに、中の人寄りにユニークにさせた方が

バランスが取れていたし、本人も落ち着いて演じられたと思うのは気のせい?

 

 

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リカ 最終回 感想|最後まで徹底してサイコだったのは珍しいんじゃない?

 

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第二部も面白かったわぁ。

正直、第一部に比べると衝撃度は少し弱まったし、

リカ(高岡早紀)が目の前に現れるというオチも

まぁこの手のドラマならそうなるだろうな〜と予想はしていたものの、

最後までサイコスリラーに徹していて、本作らしさが味わえて満足でした。

この枠で放送されていた「限界団地」の寺内さんや

「絶対正義」の範子さんと同じジャンルに入るけど、

主人公の過去もがっつり語られずとことん怖いまま…

というのは珍しかったんじゃないかな?

 

周りに理解され難いような変わったキャラクター主体のドラマとなると、

1話分使って過去の生い立ちが描かれたり、ちょっとだけ同情させる要素を

終盤で加えたりするけど、リカはずっと怖い。本当に怖い印象しかない(笑)

小さい頃の回想も出さずセリフだけで過去を語る…という手法は

個人的にはあまり好きじゃないのですが、

本作に限ってはそれが功を奏したような気がします。

最終回で急にみんなが和解して「イイハナシダナ」風にならないのも良かった。

 

あとは…何と言っても高岡早紀さんですよねぇ。

高岡さんじゃなかったら、ホラーの面では全く別物のドラマになってたと思います。

周りの人物よりも まばたきをほぼしない事で

「なんかちょっと他の人と違う」という異質感が漂ってましたし、目力も素晴らしかった。

今回の「みんな私の元からいなくなっていく…」と隆雄(大谷亮平)に縋り付く時の

シーンなんて、鼻が赤くなるほど本当に涙を流しながら訴える執着心にゾワッとして、

女優魂を見た!って感じがしましたね。

私が高岡さんを良いなぁと思ったのは「トットちゃん!」での画家役だったのですが、

もう完全にイメージが変わる変わる。

 

主人公の母親役や職場の上司役だったとしても、

もう今後は純粋な恋愛ドラマには呼ばれないだろうなぁ…と思うくらい

振り切られていたから、最後まで楽しめました。

 

ターミネーターが面白過ぎたから、

刑務所から脱走する姿も見たかったけど(笑)

原作はまだあるみたいなので、28歳の高岡早紀さんに、いつかまた会いたいです。

 

 

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G線上のあなたと私 8話 感想|何者にもなれない人なんていない…という幸せ

 

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本当、凄いわ。このドラマは。

「出会えた事の感謝」「喜び」といった人間愛で溢れるエピソードは

それだけでしっかり成立させつつも、

恋愛面でもちゃんと、早く次が見たい!ともどかしい気持ちにさせてくれる。

神様はスタッフですし、視聴者にもドSですよ(笑)

 

也映子(波瑠)、幸恵(松下由樹)、理人(中川大志)の3家族が集ってのミニ3コン。

ほとんどの家族と和解出来ている様子や、G線上のアリアがやっと弾けた事からし

今回が最終回と言わんばかりの集大成感が漂っていましたが、

今まで「家族と自分なりに向き合う3人」が描かれてきたから

余計にそう思えてしまうんですよねぇ。

 

夫・弘章(小木博明)に上手く伝えられない幸恵の素直な気持ちも、

ドラマ的に「あなたの事があったからバイオリンで充実した生活が

送れるようになったのよ!」なんて強気なキャラに仕立てて

スカッとさせない描き方も好き。

「弾けない人よりはほんのちょっとだけ弾ける、バイオリン好きの大人になる事が出来た」

という、背伸びしない言葉選び(脚本の台詞運び)はもっと好き。

 

今回のサブタイトルは「親愛なる人々へ」だった訳ですが、

何者にもなれないけど、誰かにとっては必要不可欠な存在にはなれる…という真理を、

台詞に頼らず登場人物のストレートな感情を絡める形で

突いていたんじゃないでしょうか。

真於(桜井ユキ)も大事に想ってくれた。

先生が出会わせてくれた音楽に何度でも救われると思うとまで言ってくれた。

初回の冒頭での、まだ赤の他人同士だった3人が、

彼女の演奏で雷に打たれたかのような衝撃を覚えるシーンが

今でも脳裏でフラッシュバックするこの感覚…

ああ、也映子がそう言うのも分かるなぁ。

本当に貴重な出来事だったんだろうなぁという説得力の強さ。

丁寧な作りのおかげで、彼女達と同じ喜びを噛み締められる事がとても幸せ。

真於をコンサートに呼んでその言葉で感動させるのではなく、

後から録音で聞かせる…という演出も粋でした。

 

あとは、何と言っても幸恵さん!

也映子と理人の間を取り持つ役割として、いつも絶対的な存在感を放っていたけれど、

今回は特に乙女ちっくな愛らしさが光っていたなぁ。

松下由樹さんがとてつもなく可愛い。

この世代らしく世話焼きな所はあるんですが

「割り込む」までは行ってなくて、二人を遠目でささやかに応援していて、

一人できゃっきゃしているという塩梅が丁度良いですよね。

告白を引き延ばす理人にもう!と焦ったくなる幸恵さんの立場に

どれだけの視聴者がなった事か…(笑)残り2話、楽しみですぞ!

 

 

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まだ結婚できない男 9話 感想|法廷で対立する最終回。話、まとまる?

 

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やっぱり…最終回前だからって、

桑野(阿部寛)と女性陣3人の関係性をまとめてきた感、あったなぁ。

 

正直、まどか(吉田羊)を始めとして、今まで桑野の事を影でコソコソ話して

面白がってるようなイメージしかないから、

まどかが有希江(稲森いずみ)の所に出向いてお出かけの結果に興味津々だったり、

電話しようかな…今はやめようかな…と落ち着かない様子だったりする

ヤキモチ的な心情描写が、少し急に感じてしまう。

早紀(深川麻衣)も主要メンバーに加わってはいるけど、

この子に桑野に惹かれ始めている姿とかは特になかったから、

彼女にとったら本当にちょっと変なおじさんくらいにしか思わないでしょうね(笑)

 

桑野…というか、阿部寛さんのもんじゃ具材の高速刻みが、今回で1番のツボでした。

真剣に作っている所を何も言わず見つめる有希江の構図…シュールw

あの速さも稲森さんがクスッと笑ったのも、多分アドリブが入っているんじゃないかなぁ。

 

そして、彼女もまさかのこだわりを見せる事で

「勉強になりました」と言わせるなんて!という新たな一面を知る面白さもありつつ。

今振り返ってみれば、前作ではその点で桑野と同等に張りあえる人がいなかったなぁ…

と考えると、物腰柔らかそうに見えて実は…なんてギャップは勿論、

初めて自分が負けを認めた唯一の相手としては

有希江さんとの線が最もアリだと思うんですよ。

 

でも、最終回でまた一波乱起きるようで…まどかと法廷で対立させるの?

桑野というキャラクターを楽しむのが最優先のエピソードになってしまいそうですが、

「結婚」の方はちゃんとまとまるんですよね?

3人の過程が過程だったので…

誰ともくっつかないエンドでもおかしくはないですなぁ。

 

タツオくんとおもちちゃんには幸せになってもらいたいけど(笑)

ロミジュリ状態じゃなくなって、良かったね。

 

 

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シャーロック 9話 感想|推理小説要素が詰まったフルコース。こんな回もアリ!

 

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レストラン内にいるお客様とシェフが全員疑わしき人物、洋風の室内、

1人1人から情報を聞き出す展開や

獅子雄(ディーン・フジオカ)が最後には全員を集めて推理を披露するシーンなどを見て

何年も前に読んだ事のある「オリエント急行殺人事件」を彷彿とさせられました。

 

海外の推理小説のあるある要素が詰まった、定番っちゃ定番の話ではありましたが、

ディーンさんが元々異国風の雰囲気を漂わせる役者さんなので、

今回のようなある意味日本のドラマらしくない 変わった設定の舞台でも

何の違和感もなく溶け込んじゃいますねぇ。

ワンシチュエーションの試みも、ぴったりハマっていました。

これはこれでアリだと思います。

 

事件部分も、先ほども書いたように1人ずつ事情聴取をしたり

お客さんを観察して獅子雄が考察をしたりするシーンをじっくり見せてくれた事から、

この人はどんな形で事件に関わったんだろう?

夫婦とこの店にどんな繋がりがあるんだろう?と想像する余裕が生まれましたし。

床に散らばった謎の物体、震える片方の手、ろれつが回らない…など

「おや?」と思わせる要素も比較的分かりやすく画面上に映し出していたので、

バイオリンタイムの時までにはある程度の推理が準備出来ました。

前回同様に置いてけぼりにならない感覚を味わえて良かったですが、

今回はキャスト頼りではなく映像的な処理に工夫が施されていた点と、

シャーロックらしい世界観を満喫する楽しさがプラスされて

最後まで面白く見られたような気がします。

 

まだ「アントールド」な部分はやはり守谷に関する話で、

忘れた頃に取り上げられたり、終盤に差し迫った回でも新情報が出てこないとなると

残り2話で上手くおさまるのかちょっと心配ですが

(同じ枠で放送されていた某科捜研ドラマの件もあり…)、

とりあえず、何やら予告で不穏な感じを見せていたコンビが

解消してくれなければそれで良いかなぁと思っております。

 

 

そうそう、新井さんの件…現実では同じ名字の方が実刑判決される形で

取り上げられていたけれども、

このダブルブッキングはたまたまなのか、意図的な名付けなのか。

モンテ・クリスト伯」から本当はあの役者さんも呼びたかったけど

叶わぬ状態となったから、

せめて名前だけは…って事で新井さんの名前にしたのかしら。(考え過ぎかな?(笑))

 

あと、これは完全に余談なんですけど…

加藤役の田邊和也さん、永井大さんと同じ系統の顔に見えたのは気のせい?

 

 

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グランメゾン東京 7話 感想|相沢パートだけで見たかったような…

 

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外出先から帰宅につきお疲れモードのため、簡単感想でm(_ _)m

 

今回はもう、終始「アメリーちゃんの知らない所で、

大人達の賭けに利用されていて可哀想だなぁ」という気持ちで見てました(笑)

相沢(及川光博)&エリーゼ太田緑ロランス)の親権をめぐる話と

トップ50に10位以内ランクインを目指す話…どっちかで、

というか、相沢のエピソードに絞ってしまった方が良かった気がします。

話が行ったり来たりしていて、トップ50の件が霞む事が多々あったので。

 

しかし、gakuが8位という日本トップの記録を叩き出すシーンは、

ちょっと自分の中で盛り上がってしまったり。

20位台でやっとだという現状からして、グランメゾン東京が10位、gakuが8位なのは

あまりにも上手く行き過ぎてる感じですし、

最終回でグランメゾン東京を逆転勝ちさせて

盛り上げさせるための「前段階」なんだろうなぁ…というのも見え見えではあったものの。

前回の、料理への真摯な気持ち、そして尾花(木村拓哉)への静かに抱える想いを

平古(玉森裕太)に語る丹後(尾上菊之助)の姿が描かれていた分、

ああ…本当に尾花にとって最大のライバルはgakuであって、

丹後でもあるのだと改めて分かり、思わず胸熱にさせられました。

 

やっぱり母の味が一番…我が子が作った料理で涙を誘う…といったくだりも

ベタな要素ではありましたが。

人生と育児を犠牲にしてまでも料理に懸け続ける相沢に愛想を尽かしつつ、

それでも心のどこかでは「3つ星を取って欲しい」と

尾花に託す形でささやかに応援するエリーゼの立場は、

「腹は立つけど関係は断ち切りたくない、放っておけない」点で

G線上の幸恵さんと少し重なって見えたかも。

だから、自分勝手ではあるんだけれども、何となく共感は出来てしまう。

 

で、京野(沢村一樹)の倫子(鈴木京香)に対する嫉妬心はなぁ…

彼を映す時は意味深なカットばかりだったので

これは何かあるんだろうとは感付いてはいましたが、

正直、大人のリブート物語とはいえ、わざわざ恋愛要素を入れなくても

十分ドラマとして成立するのに…と思えてしまうのは気のせいでしょうか。

 

 

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俺の話は長い 8話 感想|魔性の母と魔性のコタツ。

 

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其の十五「ゆで卵と福引き」

 

牧本(西村まさ彦)さんも「当たり前のものがなくなって欲しくない」点では、

満(生田斗真)と同じなんだろうなぁ。

 

最初は美味しいコーヒーなんてどこにでもあるじゃんと言っていた満が、

約30分の短い放送時間内で自らBarクラッチに出向く形で考えを変える様子は、

描き方次第では都合のいい展開だと捉えてしまいがちなものの。

以前は毎朝コーヒーを出してあげていたほど大切な存在である房枝(原田美枝子)の

牧本に対する想いを聞いて…というのは勿論、

前回の「ジンライムと商店街」での、実家を売ることに反対する…といったエピソードのお陰で、

今回の満の行動に説得力を持たせているようにも思えました。

今までのエピソードの積み重ねが効いています。

 

房枝が出ている吹き矢大会なのにあまり応援している様子もなく、

満vs綾子(小池栄子)の会話がヒートアップし、

あ、牧本さん優勝してる…とようやく気づく

春海(清原果耶)のシーンには笑わせられました。

 

満くん、その分析能力と情報収集能力…ニート生活だけじゃ本当に勿体無いと思う(笑)

 

其の十六「ミカンとコタツ

 

この回を見終わって一言。

ああ、"なんか良い"。

もっと見ていたい…。

 

これだけじゃ感想にならないのでもう少し書き足すとすると、

家族間でのやり取りにクスッとさせられてからの、さりげない「家族愛」で

視聴後にじんわりとした余韻を残す作りが、今回が一番抜群だったこと。

雰囲気がガラッと変わる展開になんの違和感も覚えさせない所は、本当によく出来ています。

 

出世払い〜♪なんて酷い歌詞でも、それを光司(安田顕)と春海が今でも覚えていて歌っている事から、

ケンカしても口をきかない時期があったとしても、長年の付き合いで築く家族の関係は

根本的にあるものとしてずっと変わらないままなんだろうな…という深さを感じさせる妙。

 

歌を口ずさむ二人も、動画を見せる房枝も、それを見て泣いてしまう綾子も、ラジカセを買い換える春海も…

「変わらない」を描きつつも「一歩前進していく」という変化も同時に描かれているのも良かったです。

 

 

***

 

前半はしんみりさせられる話が多かったですが、後半からは会話劇が楽しい話が増えてきた傾向にある本作。

後半の中では、個人的に8話はピカイチだった気がします。

 

「コタツって、戦争をなくす秘密兵器だよね〜」と言う満。確かに一理あります。

でも、現実でもどこかで実際に言っている人がいそうな言葉に感じられるのがまた面白い(笑)

男性に好かれちゃうタイプの房枝さんが魔性の女性だとするなら、

タツも人をダメにする点では魔性ですねぇ。

 

ニートブラザーズを結成して、ミカンの歌をノリノリで歌う時の生田斗真さんと安田顕さん。

心から楽しそうだったなぁ。素で笑っているようなところも良かった。

 

会話がいちいちツボにはまるドラマは、良いドラマ。

「財布の歌」はぜひ配信して欲しい!!

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 7話 感想|"好き"と"労働"の線引き

 

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久しぶり…というか、今までの中で一番身近な題材を取り上げた回だったと思います。

 

プログラミングのミスがきっかけによるネットバンキングのエラー。

いつかは現実でも起こる可能性は秘めている、というのも考えさせられてしまいますが。

知人も同じ職で、本作のエピソードとは違うものの

以前に「記号を1文字間違えただけで大きな間違いを引き起こす」と言っていた事を

思い出した点でも、今回の事故は社会問題として興味深く見られました。

 

「好きだから」仕事を夢中で続けられる…というのは長所なのかもしれませんが、

そんな人ほど休む行為を軽く見ている人が、高坂のようにわんさかいるのもまた事実。

9時過ぎ出社5時退社でホワイト企業に捉えられる。

しかし「働き方改革」が導入されつつある現代だからこそ、社員一人一人で

互いにフィードバックし合う環境も、また高坂や十川(木下ほうか)のような人を

生み出さないためにも必要なんだよ…と教えてくれる話でした。

 

十川の件はスカッと…じゃなくてグサッとジャパン。

時代に取り残され、それでも信頼されるプレッシャーに苛まれる気持ちも確かに分かるし、

同じ世代なら共感出来る部分も増えてくるのでしょうが…

真奈子(松雪泰子)が言っていた通り、

だからって人に罪を被せて良い理由にはなりませんよね。

高坂の実態を知ってからは何も言い返せなくなってしまった小ささは、

気の毒だけど、後で恥ずかしくなったんじゃないの?と思ったり。

「偽ベテラン」。かなり真理を突いた言葉で妙に刺さる!

 

松雪泰子さんの朝日に見とれる姿&寝姿の美しさと、

半分、青い。」以来の滝藤賢一さんとの共演で、その点でも充実してました。

意外にも爽やか系イケメンキャラでやって来たから、ビックリしたけども(笑)

パーマ度が増してるのは…気のせい?

 

 

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