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ナイト・ドクター(Night Doctor) 6話 感想|6話になっても成長が見えない医者たち

 

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久しぶりに本作を見たもんだから、どうしてもジャンル的に

昨日の「TOKYO MER」と比べたくなってしまうんですが…

同じ"6話"で"医療群像劇"なのにここまで違うのか…とある意味愕然としましたよ(笑)

かつては「早く動いて!」とツッコまれるほど未熟なポジションにいた比奈先生も、

今となっては他の医者に柔軟に指示しながら治療するくらいには

しっかりと成長を見せているのに、

美月(波瑠)も深澤(岸優太)もただ目の前の物事に対して

一丁前に悩んでいる感じを出しているだけで

"連続ドラマ"としては全く成長が伝わってこないのはどうなんでしょう。

 

他にも色々書きたい事があるから、深澤と美月で分けるとすると…

まず深澤に関しては、もうパシリしか出来ないのか?ってくらい相変わらず木偶の坊なんですよねぇ。

前半の事故現場のシーンで、パイプが脚を貫通している患者から

「あんたが助けてくれるんじゃねぇのかよ」と言われている時なんか苦笑い(笑)

朝倉!あっちに患者がいたぞ!ってそれ、レスキュー隊がやる仕事ですし。

研修医でもないのに、実際に1人で手術するよう促されると「無理です」とも言ってしまう。

同じ医者でも、命の危機が迫っている患者を不安にさせる言葉を吐く医者には

誰も治療されたくないと思うでしょうね。

いくら医療の知識を溜め込もうが、現場で実践する度胸がない人は救急医には向いていないし、

2話では子供が黄疸を患っていると"唯一"見抜いた辺り

内科医で働いていた方がまだ合っている気がする訳で、

なぜ彼が頑なに救急医で成長したがるのかが理解出来ないんです。

 

で、現場で役に立たない人が先輩を怒鳴るのも、不自然of不自然(苦笑)

現在の美月の状態と同じ医者を見てきて、過労死で死なせてしまった事を悔やんでいる

成瀬(田中圭)があの台詞を言うなら分かるんですが…

最後の1人オペのくだりも含めて"大人の事情"で

アピールポイントを増やすために彼に言わせたの?としか思えません。

その説教の内容にしたって、患者が近くにいるなら

「患者に迷惑がかかったらどうすんだ!」が妥当なはずなんですけど、

なぜか医者側の目線で「俺たちも心配してるんだからもっと自分の事考えろ!」

なんて論点がズレた説教をするもんだから、あんまり響かず。

そして、オムレツに鯛の絵なんか描いて浮かれているのもちょっと…

「あなたのお陰で助かった」は麻薬だと今すぐ言ってあげたいし、

あんなお調子者な性格だと、誰の力で自分が新たなステップを踏めたのか

まるで考えていないようで、今度は調子乗り過ぎて

違う何かをやらかしてしまうんじゃないかと思わずにはいられませんでした(汗)

 

一方で、美月は深澤より技術的にはマシなんですが、

一応言われた通りの言葉を患者に説教して"変われた"風を装っている割には、

こっちもこっちで「過労死に繋がる理由」の解釈が根本的に間違っている気がするんですよね。

働き過ぎはダメだ。掛け持ちはやめて、空いている時間は熱心に勉強しよう!…で

DVDレンタルやらビジネススクールやらいろんな人に急ピッチで頼み込む姿を見る限り…

今度は夜遅くまで勉強に勤しみ過ぎて

寝不足で倒れてしまう未来が見えてしまうのは私だけでしょうか。

考え過ぎなんですかねぇ。

 

美月が入院して目を覚ました時に「見られたね〜」という俗の低い会話を挟み込んだのも、

以前には過剰労働が自殺に繋がったりして「働き方改革」が身近になりつつある

世の中を軽視しているかのようでどうかと思いますし。

全体的に緊張感がないというか、緊張感の演出を履き違えているというか…

久しぶりに見てモヤモヤしてしまう内容でした。

 

で、冒頭も終盤も振り返り&予告で尺を埋めて、

6話の時点で「これからの…」を放送するって事は…そんなに残り話数もないんですかね?

今回のラストのナレーションにしても、最終回っぽかったですし。

 

 

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TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 6話 感想|ハチの音がリアル過ぎて怖いw

 

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淡い期待を寄せていたクマvs喜多見(鈴木亮平)の格闘ではなく、

ハチvsTOKYO MERチームの格闘でお送りした6話…でしたね。

8月8日の山の日に、ハチに襲われてから8時間経った子供達を救う。

だからハチを扱って、だからこの日に放送したのか〜…と妙に納得してしまいましたw

 

カメラワーク、展開の進め方と、ただでさえテンポの速い本作に、

思わず顔を顰めてしまうような不気味な音を飛ばし、

アナフィラキシーショックなど 下手したら人の生死に関わる毒針を持つ

いわゆる"怖い"イメージのハチを絡ませた事によって、

刺されてしまわないか?刺されても助かるのか?という緊迫感が増して、

通常よりもハラハラしながらあっという間に見終えた作りになっていたと思います。

まっ…ハチの巣を落とさない限り大群があんなに押し寄せて来ないだろ!!とか、

冬木(小手伸也)が息子を抱きかかえて逃げた途端

「かかれー!」と言わんばかりに丁度良いタイミングで来るもんなのかとか

いろいろツッコミどころはあったんですけど(笑)

話の面白さを阻害するレベルではないので、大丈夫でしょう。

 

そして、内容自体は、チーム全員の見せ場を作るのもそうですが、

結構欲張ってきたな〜といった印象。

かと言って、欲張り過ぎて話があちこちに散漫したり、

予定調和になったりしている訳でもない。

他のドラマだったら、冬木メインの内容にするか、

あるいはホアン(フォンチー)メインの内容か、

人手&医療資材が足りない危機的状況を現す事故メインの内容か…で

今回の要素を1話ずつ描けそうなものを、全て過不足なくまとめ上げているし、

前半はホアン、後半は冬木の事情も提示したお陰で

最終的に「みんながみんな、誰かにとって頼れるヒーロー(ヒロイン)」

なのだという解決に導くのに説得力のある内容になっていたのが

よく出来ていると思わされました。

 

特に、冬木が息子に見栄を張るために言った「副チーフ」という嘘が

チームのみんなに公認されるくだりは、まるで少年漫画を読んでいるかのようで胸熱でした。

彼の話を既に聞いていた喜多見だけでなく、

他のメンバーも割と肯定的に受け入れてくれていた辺り、

それだけ普段から人望の厚い人なのだろうという"人柄"が垣間見えたのも良かったです。

また、小手伸也さんの真面目な演技も、

(出演された作品的に)最近コミカルなイメージがあっただけに、新鮮に映りましたね。

子供に憧れられるパパ…似合うなぁ。

 

で…どうやら敵は厚生労働省だけでなく、公安もいるそうで。

医療パートが本当に見応えあるので、

それ以外の要素はあんまり邪魔して来ないで欲しいんですが…。

ここ最近の話は政府が絡んでも霞むくらいには面白く仕上がっているだけに、

更に敵が増える=描写が増えるとなるとどうなってしまうのか、

そこらへんは半信半疑の気持ちで見てみます。

 

 

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推しの王子様 4話 感想|絵よりも恋愛に目覚めそう

 

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本作って毎回、航(渡邊圭祐)の設定に関するツッコミポイントがありますよねぇ。

高校生を経験している割には尊敬語や常識レベルの漢字が分からない。

でもビジネス書は読める(逐一辞書で調べていたんだろう…って解釈してますけど)。

今回は…絵めっちゃ上手っ!!!って驚いちゃいましたよ(笑)

航の話を聞けば、絵を描いていたのは恐らく高校生の頃が最後になる訳で、

描いていない期間が続けばパースも崩れてくるはずなのに、

ペンタブもすぐに使いこなせたって事は、それだけ手の感覚が残っていたんでしょうね。

…という事にしておくw

 

演劇に、クラシックに、食事に…

「ついて行ってるだけ」というのが分かりやすい姿が前半で描かれた分、

手伝いでイラストに取り掛かる時の航の目つきに

燃えたぎる情熱が宿っているように見えたのが印象的でした。

どうしてその道に進まなかったのかの詳細は明かされませんでしたが、

「好きなものがあるといつかしんどくなる」と芽衣徳永えり)に言っていた辺り、

彼は画家を目指し、もしかしたら美大か専門学校の進学を志していた時期があって、

でも美術系となると画材費とかでお金がかかるから

家庭環境や父がそれを許してくれなかったのだろう…とは何となく想像出来ます。

 

行きたい学校に行くために予備校に通わせてもらえたり、なりたい職業に就けたり、

推しのコンサートを見に行けたりするという

今こうしてある程度自由な生活を送れているのは、

まさしく自分のいる環境的に「余裕があった」お陰で、

余裕がなければ好きなものは持てない、貧乏で生きるのが精一杯だったという

航の言葉にもハッとさせられました。

 

しかし、彼も今では泉美(比嘉愛未)の元で伸び伸びといろんな事を学べている状況なので、

本作のテーマが育成ゲームなのを踏まえれば、

このまま"楽しい"を仕事に繋げてイラストレーターの道をじっくり考え始める展開でも

アリなんじゃないかなぁと思うんですが…

今回の終盤から次回へと、一気に恋愛方向に舵を切って行くんですね。

ゴールが見える系統の作品ではあるにしろ、

いや…泉美が杏奈(白石聖)との食事にヤキモチ妬いたり、

航を意識的に見てしまうようになったりする心情変化、急過ぎない?

と感じたのは気のせいでしょうか(苦笑)

そのポジションになるのは、彼女からいろいろ知恵をもらう航の方が先で、

それにまだ2話くらい後だと予想していたのに。

 

ついでに言ってしまえば…前回では課題のやる気なしで、先輩に刃向かう態度を見せていたのが、

今回ではほどほどにお利口になっている航のキャラ変も気になったかなぁ。

お仕事ドラマもどきな前回よりは、共感出来る部分が多くて面白かったんですが、

何というか、3話と4話の間の話を飛ばされた感覚がするんでしょうかね?

どうなんでしょ。

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 特別編(8/4) 感想|総集編かと思いきや…?

 

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実質8割程度は1,2話総集編という作りでも、

元が面白いと、また同じシーンを見ても面白いもんなんですよねぇ。

感想を書くかどうか迷いましたが、執筆対象の月9と火9のドラマがお休みで暇していたのと、

上手い構成だな〜と感心させられる部分があったので…

書きたい所だけざっくりと書いちゃいましょ。

 

今回の特別編は、1話の振り返りでも触れられていた藤(戸田恵梨香)の台詞

「警察官なんてみんなしょうもなくて普通の人間だよ。

でも、制服着てる時は必死に警察官の面構えしようとしてるだけ」

全て集約出来そうな内容だった気がします。

上司や中堅は常に仕事の事を考えている完璧集団って訳ではなく、

案外、勤務中にあれこれ妄想を繰り広げたり、

自分にご褒美をあげるために目の前の仕事に没頭したりという

"普通の人"の感覚も併せ持っている。

 

度々挿入される町山署の面々の心の声が飛び交うシーンは

単純に「おまけエピソードかな?」と捉えていた分、

それらを最終的に1日の出来事として表現し、2話での女子会のシーンに繋げた事で、

牧高(西野七瀬)も見えない所で苦労してやっとお酒が飲める時間が来たんだねぇ…

他のみんなもお疲れ様だったねぇ…などと、

これまでより更に登場人物に共感したくなる仕上がりになっていたのが、

警察官の活躍を描く作品としてよく出来ていると思わされました。

 

みんなの「拝啓お父ちゃん」

山田(山田裕貴)と藤(戸田恵梨香)バージョンも聞いてみたいですね(笑)

次回も特別編となると…聞けたりするのかも?

 

最後に、本作から逸れた話をしますが…最近は芸能人の感染者も増えましたよねぇ。

放送延期になったり、リモートを取り入れてなるべく接触を減らした作品が生まれたりした

去年とは違って、今年のドラマスケジュールはほぼほぼ以前の形に戻ってきてはいるけれど、

今度は水疱瘡並みに感染力の高いらしいデルタ株が猛威を振るっているので

役者さんも気が気じゃないでしょう。

誰がかかってもおかしくない世の中。

私の知っている限りだと、月9は来期のドラマ「ラジエーションハウス」の撮影が

既に行われているように、ここ何作かは撮り溜めしてから放送するスタイルをとっているし、

木10の前期のドラマ「レンアイ漫画家」も確かそうだったかな。

撮っては放送、また撮っては放送の繰り返しだと、

その分誰かが感染した時に撮影が中断になって、特別編にするか再放送にするか臨時で対応する

手間も出てくるから、もうどこの局もしばらくは撮り溜めてからにした方が

良いんじゃないかなぁと思ってしまいますね。

 

 

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TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 5話 感想|2人のヒーローに救われる

 

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前から日曜劇場に出てみたかった…というか、

本当は池井戸作品への出演をご所望だったのかなぁ…桂文珍さん。

すんごいイキイキと演じられているんですもん。

 

その役がまるで「半沢直樹」をテンプレートにしたような、

いや…そんな言動したら好感度が下がるって考えたら分かるやろ!!とツッコミたくなるくらい

頭の悪い政治家として描かれているから、

途中までは、医者を上げるためにここまで露骨に悪役に仕立て上げる必要があるのか…とか、

政治絡みの陰謀論も相変わらず要らないなぁ…とか、

ネガティブな感情の方が残っていたんですが。

海外アクション映画のヒーローのごとく現れる喜多見(鈴木亮平)や、

揺らぎつつも医者の使命を全うした音羽賀来賢人)の活躍を見ていたら、

そんな事はどうでも良いか〜なんて思えてしまいました(笑)

 

初回でも少し触れたけれど、

喜多見って不快感を与えない程度に

周りを巻き込む力に長けているんですよねぇ。

かつ、オブラートに皮肉も込める。だから気持ち良い余韻が残るというか。

ただ…「良かったですね!大した怪我はありませんよ!」「協力したら一躍ヒーローですよ!」

この台詞が最高過ぎて、ちょっとだけ撃退出来た気分になれたものの、

防犯カメラには記録が残っているだろうから…

また何か悪さをしたら、弱みにつけ込むための手段として保存しておく事をお勧めしますけどねw

 

あと書き残したい事としては…

前回の感想では、臓器移植の管理医や千住(要潤)、

高輪(仲里依紗)、駒場橋本さとし)といった

"TOKYO MERに所属していない・直接関わりのない"側の人々の変化を通して

「職業や分野は違えど、目の前の命を救いたいという想いは共通している

『熱きヒーロー達の物語』」と内容を表現しましたが、

今回は喜多見と音羽の動きをメインにし、前回とは少し対比させて、

「"TOKYO MERの仲間同士"だからこそ

目の前の命を救う事に全力をかける2人のヒーローの物語」

に仕上がった内容になっていたような気がします。

 

音羽さんに任せます」「あなたは、医者ですから」

と言われてから、ゆっくり目線を上げてハッと気付かされる表情を見せるまでの"間"で、

ああ、もう彼は覚醒した。もう彼は大丈夫だ…と自然と安心させられる

賀来さんの説得力を持たせた演技はやっぱり凄い。

 

でも、賀来さんと同じくらい、女優・佐藤栞里さんへの好感度も上がって。

偏見ですみませんが、ドラマであるあるの「タレント枠」だろうと思い込んでいたので…

機転が利いて、自分を犠牲にしてまで命を救う事に尽くす健気な役が

あんなにも馴染むとは思いもしませんでした。

もしかしたら、本作をきっかけに、役者のお仕事も増えて行くのかもしれません。

 

そんな印象に残る部分が多かった今回から一転、次回は山を舞台にした事故の話に。

喜多見が野生のクマと格闘しているシーンを見てみたい…なんて

勝手に期待してしまいますが…どうかな?(笑)

 

 

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ザ・ハイスクール ヒーローズ 1話 感想|ニチアサへのリスペクト強め

 

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仮面ライダー戦隊シリーズを手掛けてきた脚本家やプロデューサーが集っているし、

制作に東映も関わっているので、

自由でクオリティの高い仕上がりになるんだろうな〜とは思っていましたが…

いやはや、コスチュームと言い、映像の質感と言い、歌詞付きの踊るEDと言い

想像以上に作り込まれていましたなぁ。

私が戦隊モノを見ていたのはマジレンジャーくらいまでだから

最近のヒーロー事情には疎いんですけど、とりあえず、

日曜の朝9時台にやっているニチアサを、学園モノ(部活青春モノ)と

7:3の割合でアレンジして出来たものを深夜枠に持ってきた

っていうのがよく伝わる内容でした(笑)

 

憧れのアカレンジャーへのリスペクトを立て襟に残し、

高校生が主体のドラマらしく制服がベースになっているスーツデザインも、

普段の戦隊モノでは見られないようなユニークさがあって面白いし。

ジャニーズのTHE・アイドルっぽさとエンディングも

「楽しませる」という意味合いでは結構利害が一致しているのかも。

既に6人揃っているし、1年間ではなく10話程度だろうから、

流石に前期と後期でエンディングを切り替える事はないとは考えつつ…

それに似たからくりがあったら楽しそうとか、つい想像が膨らんでしまいますね。

 

子供や長年のファンである大きなお友達だけでなく、

子供と一緒に見るお母さん世代も恐らくターゲットにした辺り、

ジャニーズも良い所に目をつけたなぁと思わされました。

 

ただ、そういった世代には受けそうでも、

いちドラマ好きの私から見たら…内容自体はいたって普通だったかなぁ。

つまらなくはないけど、面白いともはっきり言えない感じ。

先ほどの「ニチアサを〜持ってきたっていうのがよく伝わる内容でした」という文章も

ここにも関係していたから書いたものであって、

戦隊モノなら「新たな戦士が加入」「嫉妬や憎悪の感情を利用して闇落ち(敵化)させる」

「支配力のある組織の存在」「追加戦士として後に合流するのを匂わせる人物」、

学園モノなら「部員集め」「廃部の危機」「仲間と共に熱心に物事に打ち込む姿」など、

両者それぞれで王道のエピソードを繋ぎ合わせる内容になっているために、

結果的に"見た事ある"という印象が強く残ってしまうんですよねぇ。

 

さらに、本枠「オシドラサタデー」が「土曜ナイトドラマ」枠を吸収合併する形で

今期から1時間放送になった事がどう影響をもたらすのか。

初回は初期設定も兼ねているからまだ良いものの、

回によっては、戦隊モノなら30分で終わる内容が1時間に間延びする回が出てきそうで

少し心配ではあります…。

 

魔人アプリを勝手に他人のスマホに送りつけている飛馬(浮所飛貴)と学園長との関係性や、

アプリでヒーローになったり魔人になったり出来る謎の仕組みと

気になる部分はあるし、"あるあるドラマ"としても楽しめそうですが、

今後も感想を書くかどうかは不明です。

来週の感想がなかったら、視聴のみにしたって事でお察しください!

 

 


推しの王子様 3話 感想|育てたいのか、育てる気がないのか…

 

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前回は、気遣いはあれどまだ不慣れな航(渡邊圭祐)が可愛いって思えたり、

2人の関係性に癒されたりしたんだけど…今回はそういった感情は何も残らなかったなぁ。

本作のうたう「ロマンティック・コメディー」らしさが薄まって、

表面的な「お仕事ドラマ」を見ているようだった…と言った方が分かりやすいですかね。

担当者や要求がコロコロ変わる事も、ある意味"ファンタジー"の類に入れて

笑わせるつもりで描いたんでしょうけど、

実際の、特にサービスや商品を提供する業界からしてみたら

あるある過ぎてグサッと刺さりまくる案件なので…

経験者にとっては辛い気持ちが先に湧いてきちゃうもんなんですよ(汗)

 

航の有栖川(瀬戸利樹)に対する態度の悪さ、途中まで苛立っていた有栖川も含めて、

視聴者が見ていてストレスや不快感が溜まってしまう設定を盛り込むのは

本作には似合わないんじゃないかと思ってしまって。

シャボン玉とか、ランタンを持って助けに来た王子様とか、

理想の世界に"推し"を重ねる演出も悪くはないですが…

泉美(比嘉愛未)がスカウトした航に"推しと似ている"以外の、

せめて、彼の笑顔で周りが幸せになる…といった 魔法に近い内面的な魅力があれば、

それだけでもファンタジーとして成立しそうな気がするんです。

このまま外見の良さで押し通すのは、物語的にも、コンセプト的にも

ちょっと無理があるのかも。

 

十蔵(船越英一郎)のビジネス書を読んだ航のお陰で

「ユーザーの目線に立つ大切さ」に気づかされるくだりにしても、

そりゃあその業界なら当たり前だろ!って話で、

ヒット作を手がけたスタッフの誰もそこに触れないのも不思議ですし。

そして、前回の感想にも似たような事を書いたんですが、

理想の男性に育てる話の割には、泉美の育て方が中途半端なんですよねぇ。

子供が夏休みの宿題をサボって遊びまくるのと一緒で、

全く興味が湧かない専門用語の暗記を押し付けられたら面倒くさがる訳で。

大体…なんで自社製作のゲームをやらせないのか(笑)

まずは遊ばせた方が、ゲーム内に出てくる「ログインボーナス」とか「課金」とか

そういったワードを自然と覚えられそうなのに、

プログラマー志望なのか、デザイナー志望なのかも不明なまま

専門外の人も分からない難しい用語を覚えさせるって、

優先順位が逆としか言いようがないでしょう。

 

そんなこんなで、「ロマンティック・コメディー」にも「育成」部分にも

疑問が残る1時間なのでした…。

十蔵もまだ何か企んでそうなのが不安だなぁ。

ギスギス要素よりかは、ファンタジー要素を強めて欲しいです。

 

 

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ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 4話 感想|警察24時を見ている感覚

 

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刑事ドラマ全般って、基本的に、捜査中の刑事と一緒に犯人が誰かを推理する楽しさだとか、

殺害動機でいかに印象と余韻を残すか…とかに重点を置いているイメージがあるから、

そういったドラマが今回の地道でゆっくりと物語を展開する手法をとるとなると

「前後編にしなくても良かったのでは?」という感想を書いて終わりになるんですけど、

本作はその地道さが逆に「やけにリアルな交番エンターテインメント」"らしさ"に

拍車をかけていますね。

 

3話までの小ネタで紡ぐ作りも、警察官って1日でこんなに多くの業務や仕事に

追われているんだ…とタメになる面白さがありますが、

1本の大きな事件を軸に据えた今回の話も、これはこれで見応えが増します。

強面特捜チームと組んで、事情聴取、張り込み、防犯カメラの取得と

役割分担をしながら各自で動いていく。

まるで警察24時を見ているようでした。

 

中でもハッと気づかされたのは、防犯カメラで犯人を特定するくだり。

日常的にドラマを見ていると、解像度を上げて証拠を押さえたりして

ピンポイントかつスピーディに犯人を見つけている感じに映るんですが、

それは、1日まともに寝られず、時に栄養ドリンクを飲んで目を酷使しては

膨大な数のカメラから絞っていく陰の努力があって

初めて成立するんだろうなぁ…と、警察官達の動きを通して改めて思わされました。

カメラデータをもらいに鈴木(渕野右登)と一緒にペコペコ頭を下げる牧高(西野七瀬)のシーンも、

営業マンと重なってちょっと辛かったです(泣)

 

最初は元ヤン総長のように怒鳴っていたトップ(矢柴俊博)でも、

被害者・彩菜(畑芽育)が怯えないようみんなで姿を隠す可愛らしい部分はあるし、

ダメな所はダメと叱る一方で、犯人確保に導く仕事をしたらきちんと褒める。

そして、表面上では捜査資料の片付けを頼んだと見せかけて、

実際に起こった事件の生の声がどんなものかを経験させる藤(戸田恵梨香)や、

今度はチョコレートをそっと置く伊賀崎(ムロツヨシ)、

犯人を捕まえて手柄をとるきっかけを与えてくれる山田(山田裕貴)と…

川合(永野芽郁)の良さを尊重する人々の様子が描かれて

今回も気持ち良く見終える事が出来ました。

 

 

しかし、本作はこのままハッピーで終わる訳にも行かず、

大きな事件が解決した所で"かつての同期"の謎に踏み込みそうなのを匂わす状態で終了。

川合を親身に教育している理由はこの人にあるのだと瞬時に分からせる

徳永えりさんというキャスティングよ…。

多分、藤(戸田恵梨香)の厳しい性格で精神的に殺した過去があった、とかなんでしょうけど…

うーん、短めにまとめた次回予告を見る限りは、

やっぱりまだ撮影が追いついていないんですよね。

 

公式Twitterによると、5話以降の放送予定については後ほどお知らせするとの事。

総集編でも、再放送でも、全然待つので。

続きを見たがっている視聴者よりも、まずは役者さんの方々のご健康とご安全を最優先に

撮影に取り掛かっていただいて全然大丈夫なので!

永野芽郁さんのご回復を心からお祈り申し上げます。

 

 

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彼女はキレイだった 4話 感想|実は私…の続きは2週間後

 

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愛(小芝風花)と一緒にいる時間を作りたいがために

手間をいくらでもかけられそうな納豆を混ぜて

食事しようとする樋口(赤楚衛二)…発想が可愛いなぁ。

オフィスで納豆&剥きっぱなしの玉ねぎを雑貨代わりにとなると、

臭いが充満しないかかなり心配なんですけど。

まぁそこは、フィクションだから無臭の世界だったって事にしておけば良いですかね(笑)

 

正直、愛と宗介(中島健人)の恋の行方を見守るより、

こんな感じで、樋口を応援するスタンスで見ちゃっているんですよねぇ。

納豆ももちろんですが、スマートに薬を渡すだけかと思いきや笑い所まで押さえて、

でも全ての関係図を把握してしまった時は空気が一変するくらいの表情をして、

2人の仕事が泊まりだと知ったら今度は思いっきり悔しがって…って

1時間の中でいろんな感情をコロコロ見せてくれるから面白いんですよ。

もう赤楚くんが主演の方が楽しめたんじゃないかという気すらします。

 

宗介も前回からポンコツ具合が滲み出て、2人の距離が縮まってはいるものの…

そうなればなるほど、

じゃあ職場で偉そうにしてたのは何だったんだ?

なんて引っ掛かりを覚えてしまって。

愛を幼少期の初恋相手と重ねているから、愛"だけ"にはデレるようにはなったけれど、

社員に対する態度は相変わらず感じ悪いままですし。

最初のロケハンの雰囲気も、タブレットをガン見、「ああ」「んん」の適当返事。

車を事故らせたのは自分なのに反省の気持ちもなし。

特別な想いが絡んでいない状態="素"の部分が現れるだけで、

根本的には変わってないんだとガッカリさせられるので…

せめて、優しくてどこか放っておけない愛との出会いを通して

人との接し方を改める過程もさり気なく描かれたら

1話2話の印象は最悪でもまだ取り返しはつくと思うんですが、

彼の性格面には踏み込まないつもりなのかなぁ。

 

で、「実は私…」で2週間も引っ張り続けるんですね。

2週間も引っ張っておいて、あの人気のない静かな場所で突然トラブルが起きて、

結局言えなかった!っていうアバンで片付けたら怒るでしかし(笑)←もちろん冗談

そろそろ正体はバラしてくれないと、話が停滞気味になってしまうので…お願いしますよ。

っていうか、幼少期の愛との思い出は鮮明に思い出せるのに、

目の前に本人がいて、仕事で一緒にいる時間が長くても

「もしかして…?」って勘づかない宗介…鈍感過ぎません?

傘を持っているのも見ていたのに。

 

 

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病院の治しかた〜スペシャル〜 感想|連ドラ並みのボリュームだわ…

 

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コロナ禍の中での医療体制、3人に1人が65歳以上になる2025年、

統合再建、地域連携医療と…

1つずつじっくり取り上げられそうなエピソードを、よく2時間でまとめ上げたなぁ。

当時の首相の会見映像や新聞記事まで挿入して時代をしっかりと反映させているし、

逆にその手法をとると、現状を紹介するナレーションも含めて

「ドキュメンタリー」になってしまいそうなイメージがあるんですけど、

自ら親切病院の看護師長を買って出る兵藤(浅田美代子)の頼もしさだったり、

初めは経営する事に不安を抱えていた江口(稲葉友)が

いざ実行してみたらやり甲斐を感じていたり、

夏目(加藤シゲアキ)が有原(小泉孝太郎)の活躍を見て

自分の中で何かスイッチが押されたような感覚があったり…と、

主人公に影響を受けた者たちが徐々に変化していく「ドラマ」部分も描かれているから面白い。

 

特に「そうきたか!」と思った所は、夏目と医療改革を渋る小柳(益岡徹)の絡め方。

トラブルメーカーって訳でもないし、なんで新キャラを用意したんだろう?

若者医者の成長と希望を描くための要員なのか?…と途中まで想像しながら見ていましたけど、

確かに、小柳を説得出来る人って言ったら、もう彼しかいませんもんね。

ベテランは歳や経歴を積み重ねれば積み重ねるほど、意固地な性格になりがち。

だから、いくら粘り強い有原が説得を続けても多分考えは変わらなかったでしょうし、

彼だけで話を続けていたら、最後はよくある人情で

都合良くまとまっていた可能性だってあったのかもしれません。

加藤シゲアキさんの落胆から来る"怒り"の演技が刺さりました。

個人的には、役者としての加藤さんは今まであんまりピンと来なかったんですが(すいません)、

「六畳間のピアノマン」やこの前の「三途の川アウトレットパーク」も含めて、

何か心に残り続けている想いを真っ直ぐ伝えるような役がハマる気がしました。

 

 

実は、本作が連続ドラマだった頃は、途中までは良かったものの、

終盤の方に近づいていくたび、有原のわがままな性格が周りに負担をかけている感じが強くて

ちょっとモヤってしまっていたんですよねぇ(苦笑)

(おまけに、最終回ではいきなりの「救世主登場」展開だったし…^^;)

しかし、今回でも劇中で「暴走特急」と言われていた通り、

割と無茶ぶりをかましていたけれども、

彼の意見にはちゃんと理屈が通っていて頷ける部分が多かったので、

今回は連ドラ前半のような良い印象を持ったまま見終える事が出来て安心しました。

 

最後の院内ライブのくだりは、いつかコロナが収まって自由に暮らせる日が来たら良いな…

っていう願いも込められているんでしょうね。

新たな医療のカタチの提案から、穏やかな日常のワンシーンまで、

様々な想いが詰まったメッセージ性の高いSPドラマでした。

…欲を言えば、連ドラでも見たかったけどね!

 

 

↓連続ドラマ(2020)の最終回の感想はこちら↓

kimama-freedays.ddns.net