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ブルーモーメント 1話 感想|死者が0になるかどうかは来週次第。

 

 

毒を吐くキャラは「正直不動産」の永瀬を彷彿とさせるし、

タイトルのネーミングや、ユニフォームを着てヘリコプターに乗る所は

コード・ブルー」を彷彿とさせるし、

トラックが出てきてからは「TOKYO MER」を彷彿とさせるし…で、

いろんな作品を思い浮かばずにはいられない初回(笑)

最初の作品はともかく、災害からの救助を描く物語である以上、

残りの2作品はどうしても…ですね。

 

ただ、それらとは差別化している箇所があるのも確かで。

唯一違うのは、天気予報士出身らしく、なぜ雪崩が起こるのかの解説映像を挿入している事、

主人公が救助する側ではなく、指示する側に回っている事が挙げられます。

ですが…初回を見た感じだと、SDM(特別災害対策本部)の描き方について、

まだまだ模索中なんだろうなぁと思わされたんですよね。

 

先ほども書いた通り、晴原(山下智久)がモニターを見ながら

各所に指示する仕事に就くとなると、絵面的には地味になりがち。

だから、少しでも地味さを回避するために、

ミステリーの推理シーンでよく使われていそうな、

手がかりとなる映像や回想を矢継ぎ早に映しつつ

主人公をぐる〜っと回転しながら撮るカメラワークや、

消防班を絡めた複数のカットで「連携してます」感を滲ませる演出、

最後には数式の表示でカバーする作戦に出たのかもしれませんが…。

全体的に、主人公を"天才""敏腕"に見せようとする事に走り過ぎていて、

そこだけちょっとリアリティーに欠けるというか、

とってつけたような印象を受けてしまいました。

 

あとは…単純に、モニターで指示するだけなら、

気象班が現場に出向く必要性がよく分からないといった所でしょうか。

そもそも、この救助活動に気象班がいる意味があるのかどうかもピンと来ず。

今回の要請は、雪崩が発生し、遭難者が出ている段階でのものであって、

そうなると、二次災害を防ぐために、現場の消防隊員や警察が

既に動いているんじゃないかと思ってしまうんですよねぇ。

消防隊員の1人が「今まで、私たちでやれていた事です」とも言っていましたし。

 

原作がある事も理解していますが…

雲の様子や傾向を読み取った上で、とある地域の天候の変化を伝えるのが天気予報。

だとしたら、「災害が起こってから」ではなく、

「災害が起こる前に予測し、被害者の発生を少しでも未然に防ぐ」流れで見せた方が、

救助活動に気象班が加わるのにも説得力が生まれたのではないかと考えています。

例えばそうですね…今回の内容を絡めるなら、

災害が起こりそうな場所を事前に分析して、

中盤辺りで描かれた、地図で説明しながら市長に避難命令を出すよう指示するくだりを

もっと早く盛り込むとか…かな?

まぁここは、次回に引っ張った事もあり、

前後編か、はたまた回を重ねるごとに疑問が払拭出来る内容になっていけば、

純粋に作品を楽しめそうな気はします。

 

裏の日テレ水10が土9に移動した事で、ドラマの裏被りがなくなったこの枠。

(かつての日9のように、短命で終わらなくて良かった…)

数年前だったら、医療、弁護士、刑事と職業ドラマばかり扱っていた当時の月9で

放送されていたんだろうなぁと思えるくらい、スケールの大きさは感じさせます。

山下智久さんが5年ぶりに民放主演作となると、話題性も大きいでしょうし。

あそこまで力を入れているのも、習慣的に日テレのドラマを見ていた視聴者の大半が

こちらに流れ込むのを見越しての事なのかとも、邪推したくなりますね。

 

刑事モノの人気シリーズを放送している前時間の枠は基本スルーし、

深夜ドラマは録画する私からしたら、リアルタイムで視聴出来るのはこの枠しかなく、

リタイアしたら暇になってしまうので。←本当に個人的な事情w

ありがちなギスギスした関係性も早めに解消してもらって…

どうか、面白くなっていって欲しいです!

 

 

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アンチヒーロー 2話 感想|異色の作品になる予感…♪

 

 

緋山(岩田剛典)は無罪なのか?それとも有罪なのか?

という謎を残して終わった前回からの今回で、

なぜ姫野検事(馬場徹)のDNA鑑定改ざん疑惑を重点的に描くんだろう…

(緋山が罪を犯したのかどうかが気になるのに…)と疑問に思いながら見ていたのですが、

法廷のシーンで、またしても「お?」と引っかかる台詞が聞こえてきました。

 

長くなりますが、後で聞き直してでも書き留めておきたかった台詞だったので

ここに書かせて下さい。

明墨「生活のため、家族のため、感情を押し殺すしかない。

   こうだと決められている事には、中々反対しにくいものではないですか?

   緋山さんがパワハラに声を上げなかったのも、

   尾形さんが耳の病気の事を隠し続けたのも、全ては生きていくために仕方のない事。

   残念ながら今の日本はまだ、そんな社会です。」

 

  「ただ、我々を含め、司法に携わる人間は、

   人の一生を左右する立場にあるという事を1秒たりとも忘れてはならない。

   歪んだ思考が、平穏な暮らしを求めていた、罪なき人の人生を奪ってしまう。

   それだけは絶対にあってはならない。」

 

  「裁判長、あなた方にも同じ事が言えます。

   裁判の数をこなす事に精一杯で、検察が提出する証拠を疑おうともせず

   判決を下しているのなら、あなた方も役割を果たせていないのと一緒です。」

 

この時点では、理にかなっていると同時に、凄い事を語るな…と思っていたんですが、

終盤の赤峰(北村匠海)に向けた台詞で、

明墨(長谷川博己)がなぜ上記のような事を言ったのか、ハッとさせられたのです。

明墨「大事な人を守るために、止むを得ず人を殺した者。

   殺意を持って人を殺そうとしたが出来なかった者。

   罪が重いのはどっちなんだろうねぇ。正義とは、何なんだろうねぇ。」

 

緋山は確かに殺害を犯しており、真犯人を野放しにしたのは事実だけれども、

明墨が重要視しているのは無罪か有罪か?ではなく。

時代とともに形成されてきた「正義」の定義の曖昧さ、歪さを問い、

そしてそれに、検事も裁判官もいつしか染まってしまっていた制度や社会そのものに

疑問を抱いている人物なのだというのが分かりました。

まぁ要は、正義に対してかなりの潔癖症の持ち主なんですよね。

前回だけではまだぼんやりとしていたのですが…今回の件で、彼の解像度が高くなった感じです。

 

弁護士モノと言えば、残酷な判決を下す検事や裁判官を敵対視し、

個(主人公)vs個(検事や裁判官)の壮大な戦いを繰り広げる作品を多く見てきただけに、

枠組みを疑うというアプローチの仕方はかなり珍しいです。

そして…日曜劇場でかつて放送されていた同じジャンルの「99.9」についても言及。

明墨は既に「99.9」が放送されている世界を生きており、

それも含めた従来の作品とは全く違った作品を生み出すぞ!という強い意志も感じさせます。

 

前回の感想で「従来の作風とはアップデートされている気もしていて。」と書きましたが、

ちょっとだけ補足を。

「〜ねぇ」「〜だぁ」と語尾を伸ばして話す長谷川博己さん、野村萬斎さん、

悔し顔を見せる馬場徹さんといった中堅〜ベテラン俳優が

癖の強いキャラを演じられている一方で、

北村匠海さん、大島優子さん、堀田真由さんといった若手俳優

抑えた演技で魅せているバランスの良さが、日曜劇場特有のギトギト感を覚えず、

新感覚だと感じる理由に繋がっているのではないかという気がしました。

…役者さんに関してもう1つ言えば、岩田剛典さん演じる緋山の寡黙さも良かったです。

岩田さんは個人的には、台詞が少ない方が魅力的だと思っているので、

最後の、力強くかつ冷たさも残る視線にはゾクゾクさせられてしまいました。

 

緒方直人さんの役所も、あの少女が何者なのかもまだ不明なまま。

でも、明墨のあの終盤の言葉は、もしかしたらこの2人がきっかけとなっていて、

その因縁に伊達原(野村萬斎)も絡んでいるのかもしれませんね。

2話で方向性が見えてきた事で…

やっぱり本作は、伝統ある日曜劇場に挑戦状を叩きつける作品になるのでは?と、

ついつい期待したくなってしまいます。

どこまで爪痕を残せるか、最後まで見届けたい気持ちがより一層高まりました。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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アンチヒーロー 2話 感想|異色の作品になる予感…♪

 

 

緋山(岩田剛典)は無罪なのか?それとも有罪なのか?

という謎を残して終わった前回からの今回で、

なぜ姫野検事(馬場徹)のDNA鑑定改ざん疑惑を重点的に描くんだろう…

(緋山が罪を犯したのかどうかが気になるのに…)と疑問に思いながら見ていたのですが、

法廷のシーンで、またしても「お?」と引っかかる台詞が聞こえてきました。

 

長くなりますが、後で聞き直してでも書き留めておきたかった台詞だったので

ここに書かせて下さい。

明墨「生活のため、家族のため、感情を押し殺すしかない。

   こうだと決められている事には、中々反対しにくいものではないですか?

   緋山さんがパワハラに声を上げなかったのも、

   尾形さんが耳の病気の事を隠し続けたのも、全ては生きていくために仕方のない事。

   残念ながら今の日本はまだ、そんな社会です。」

 

  「ただ、我々を含め、司法に携わる人間は、

   人の一生を左右する立場にあるという事を1秒たりとも忘れてはならない。

   歪んだ思考が、平穏な暮らしを求めていた、罪なき人の人生を奪ってしまう。

   それだけは絶対にあってはならない。」

 

  「裁判長、あなた方にも同じ事が言えます。

   裁判の数をこなす事に精一杯で、検察が提出する証拠を疑おうともせず

   判決を下しているのなら、あなた方も役割を果たせていないのと一緒です。」

 

この時点では、理にかなっていると同時に、凄い事を語るな…と思っていたんですが、

終盤の赤峰(北村匠海)に向けた台詞で、

明墨(長谷川博己)がなぜ上記のような事を言ったのか、ハッとさせられたのです。

明墨「大事な人を守るために、止むを得ず人を殺した者。

   殺意を持って人を殺そうとしたが出来なかった者。

   罪が重いのはどっちなんだろうねぇ。正義とは、何なんだろうねぇ。」

 

緋山は確かに殺害を犯しており、真犯人を野放しにしたのは事実だけれども、

明墨が重要視しているのは無罪か有罪か?ではなく。

時代とともに形成されてきた「正義」の定義の曖昧さ、歪さを問い、

そしてそれに、検事も裁判官もいつしか染まってしまっていた制度や社会そのものに

疑問を抱いている人物なのだというのが分かりました。

まぁ要は、正義に対してかなりの潔癖症の持ち主なんですよね。

前回だけではまだぼんやりとしていたのですが…今回の件で、彼の解像度が高くなった感じです。

 

弁護士モノと言えば、残酷な判決を下す検事や裁判官を敵対視し、

個(主人公)vs個(検事や裁判官)の壮大な戦いを繰り広げる作品を多く見てきただけに、

制度や構造を疑うというアプローチの仕方はかなり珍しいです。

そして…日曜劇場でかつて放送されていた同じジャンルの「99.9」についても言及。

明墨は既に「99.9」が放送されている世界を生きており、

それも含めた従来の作品とは全く違った作品を生み出すぞ!という強い意志も感じさせます。

 

前回の感想で「従来の作風とはアップデートされている気もしていて。」と書きましたが、

ちょっとだけ補足を。

「〜ねぇ」「〜だぁ」と語尾を伸ばして話す長谷川博己さん、野村萬斎さん、

悔し顔を見せる馬場徹さんといった中堅〜ベテラン俳優が

癖の強いキャラを演じられている一方で、

北村匠海さん、大島優子さん、堀田真由さんといった若手俳優

抑えた演技で魅せているバランスの良さが、日曜劇場特有のギトギト感を覚えず、

新感覚だと感じる理由に繋がっているのではないかという気がしました。

…役者さんに関してもう1つ言えば、岩田剛典さん演じる緋山の寡黙さも良かったです。

岩田さんは個人的には、台詞が少ない方が魅力的だと思っているので、

最後の、力強くかつ冷たさも残る視線にはゾクゾクさせられてしまいました。

 

緒方直人さんの役所も、あの少女が何者なのかもまだ不明なまま。

でも、明墨のあの終盤の言葉は、もしかしたらこの2人がきっかけとなっていて、

その因縁に伊達原(野村萬斎)も絡んでいるのかもしれませんね。

2話で方向性が見えてきた事で…

やっぱり本作は、伝統ある日曜劇場に挑戦状を叩きつける作品になるのでは?と、

ついつい期待したくなってしまいます。

どこまで爪痕を残せるか、最後まで見届けたい気持ちがより一層高まりました。

 

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9ボーダー 1話 感想|金10の皮を被った火10だった。

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※「川口春奈ちゃん可愛い!」「松下洸平くんやばい!!」「キュンキュンした!」など、

本作の初回を好意的に視聴出来た方は、この感想を読まない事をお勧めします。

もし読んで下さる方がいらっしゃいましたら、

こんな意見もあるんだな〜と捉えていただいて…自己責任で、お願いいたします。

 

記憶喪失……また!?

コウタロウ(松下洸平)が記憶喪失の設定だと分かった時、

一緒に見ていた母と「また!?」って笑っちゃいましたよw

月曜10時には、今日の出来事を明日には忘れてしまう記憶障がいの医者がいて、

火曜10時には、好きな人に指輪を渡す前に事故に遭い記憶障がいになったヒロインがいる。

もっと関連させるなら…月曜9時には、事故で意識不明の状態になってしまった彼氏がいて、

火曜9時も同じく、12年前に事故に遭って以降消息不明だった元彼がいて、

木曜10時には、何者かに襲われて5ヶ月も眠らされていた元記者がいる今期の春ドラマ。

↑こうして箇条書きにすると、事故ばっかりで頭がおかしくなりそう(笑)

 

いろんなドラマを見てきて数年間、今期は弁護士モノ多いなぁとか、医療モノ多いなぁとか、

最近はタイムスリップモノも増えてきたよねぇとか

そういったジャンルの偏りを感じる事は時々あったけれども、

「主人公(主要人物)が不幸な出来事に見舞われる」という設定だけで

ここまで被る事も中々ないですよね。

何なら、初回を見ていて一番面白かったのって、設定被りだったかもしれません(苦笑)

 

内容自体は…まぁそうですね。

「やっぱりね」どころか、「なんでそうなっちゃうのか…」といった感じでしょうか。

予告映像の時点で、松下洸平さんや木戸大聖さんを

やたらかっこよく撮ろうとするカメラワークを見て(実際かっこいいんですけども)、

胸キュン路線に走るんじゃないか?なんて嫌な予感がしていたんですが。

いざ蓋を開けてみたら、父の失踪と言い、先ほど書いたコウタロウの記憶喪失と言い、

なぜかミステリー要素も盛り込んでいて、

で、結局本作って何を描きたいんだろう?とモヤモヤしたまま見終えてしまいました。

 

…コウタロウの設定の必要性について、物凄〜〜〜く好意的に解釈してみれば、

年齢や固定観念に囚われない

生き方をしている点で(「記憶を失ったのに幸せそう」と言われていた事から)、

結婚で悩む七苗(川口春奈)にとっては憧れの存在になるのかもしれない…という意味合いで

加えたんじゃないかとも考えられるんですが、

何か過去に秘密を抱えてそうな描写をチラつかせているため、

現時点では、なくても良いなぁって思っちゃいますし。

父親の失踪についても、自分がいなくなる事で三姉妹が現在や将来に向き合うようになる

きっかけに繋がったとしても、それなら大怪我を負って3ヶ月の間入院…でも

成立出来そうだなぁと思えてしまいます。

19歳、29歳、39歳の女性が自分の生きる道を模索している物語という事で、

実質、主人公が3人の状態になる訳で。

それぞれの日常や人間関係を描くだけで

ただでさえ話が散漫になってしまいそうな可能性を孕んでいるのに、

なぜそこまでして考察好きな視聴者も取り込みたいのか、よく分かりませんでした…。

 

演出面で言えば…何だか、プロモーションビデオっぽい印象も残りましたね。

気のせいかもしれませんが、役者さんをアップで撮る頻度が多かったような?

放送開始56分過ぎからの映像は、挿入歌をバックに主人公たちの動向は

無音で展開されていて、アスペクト比の変更込みでMVみたいな作りでしたし。

七苗とコウタロウがバスに乗って、一緒に桜の木を見たり、

コウタロウがいつの間にか七苗の肩を借りて寝ちゃったりしているシーンなんかは、

バラエティ番組内のコーナーだかで、視聴者投稿の再現ドラマを見ては

ワイプで芸能人がキャーキャー喜んでいる図が容易に浮かび上がってきました(苦笑)

「じゃあ、俺の事好きになって良いよ。俺もきっと、君を好きになる。」

歌詞にありそうなこんな台詞、自分に自信がなければ言えないでしょう。

…キュンキュンされている方をSNSでお見かけする度、

私はお客さんじゃないんだな…というのを痛感してしまって。

捻くれ者の私としては、七苗が勇気出して本音を吐露しているんだから

寝ないで話を聞いてあげてよ〜とか、

手が届きそうなくらいの距離で桜が見られて、しかも満開なら、

予約客で埋まりそうなのになんであんなにバスがガラ空きなんだとか、

胸キュンよりもツッコミの方が勝ってしまいましたとさ…(汗)

 

「歳とるごとにどんどん1年が早くなるっていうの、あれマジだな」

「なんか、歳重ねて自由にやれると思ってたけど、どんどんやりたい事が遠くなる感じ」

「昔は29なんて、立派な大人だと思ってた。もしかして、結婚もしたりしてるかなぁって。」

上記のように、時々グサッとくる台詞もあっただけに、

ミステリー要素や恋愛要素が本筋を食ってしまっている事が実に勿体ないですね。

恋愛や結婚の選択肢も、生きていく上で避けられないのは分かっているので、

「恋愛を盛り込むな!」とは言いません。

ですが、何も三姉妹全員、恋愛を絡めて、姉妹内と幼馴染で三角関係の展開をやらなくても。

特に19歳の八海(畑芽育)に関しては、結婚よりかは就職や進路で悩む描写を優先した方が、

共感出来るキャラクターになったのではないでしょうか。

 

あと、TBSのドラマの特徴の1つとして、今時っぽさを取り入れた、

「こんな会社で働きたい!」って思えるような企業の作り込みの高さは、

良い所もあれば良くない所もあると思っていて。

これからすんごい惨めな事を言いますが…

オシャレな会社に就職していて、オシャレな服を着ていて、

オシャレなご飯を食べていて、オシャレな家に住んでいる七苗を見ていたら、

「いや、リア充じゃない?」っていう気持ちになってしまって、

彼女が将来に悩んでいる姿も伝わりづらかったです。

現実世界では、あんな風に規模大きめで、福利厚生充実してそうな会社に勤めている

彼女と同じくらいの年齢の人って、そう多くない気がするんですよ。

 

「着飾る恋には理由があって」スタッフによる新作が金10枠で放送されるという事で、

何となくお察しはしていましたが(ちなみに当時、その作品は最終的に好んで見てました)。

もうちょっと、現実味のある設定、世界観にして欲しかったです…。

そして、本作の感想は次回以降書くつもりはありませんので、最後にもう1つオマケで本音を。

若手社員が常識ないみたいなステレオタイプな描き方も、もう終わりにしませんか?

 

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アンチヒーロー 1話 感想|日曜劇場の初回なのに1話完結じゃない!!

 

 

良さげな感じだなぁと思いながら、最後までそれが途切れる事なく視聴。

やっぱり、面白いドラマは放送開始の5分間で決まるもんなんですね。

 

冒頭での、明墨(長谷川博己)が顔の見えない被疑者に語り続ける長台詞。

「過ちを犯してもやり直せる。日本はそんな優しい国とでもお思いですか?

例えば隣に殺人犯が引っ越してきたら?

『私、人を殺したんです』と言われて、そうですかと笑えますか?」

「法律というルールの中では許されても、

リアルな世界では、一度罪を犯した人間を許す気なんかないんです。」

他にも引用すると長くなるので一部抜粋にしましたが、

この後のスピード違反のくだりも含めて、

前半の段階では、理屈臭いし、敵に回したら面倒なタイプだけど

言っている事は確かに筋が通っているなぁ…と。

目の前の人に嘘偽りなく向き合おうとする"正しい人"なんだという印象を覚えたんですね。

しかし、物語が進むにつれて、羽木の息子・湊(北尾いくと)が

当時ボールを拾ってもらった「お兄ちゃん」が

実は緋山(岩田剛典)でない事が明らかになると、

あれ…捏造…?「証拠の数は多ければ多いほど良い」って、

もしかして、こじつけで作った証拠も含まれているって事…?などと、

明墨の歪んだ一面が見え始めてくる。

 

裁判を勝ち取るためなら、障害も子供も利用するなんてエグいなぁと思っていたんですが、

本人も発言していた通り、最終的には

不確定である物事は徹底的に排除するのが彼のモットーで、

障がいのある人には知識を与えたりと、完全に"悪い人"ではない事が分かる。

なんだけれども、捏造しちゃってるからなぁ…というモヤモヤは残る訳で。

彼は何が狙いなのか?何を考えているのか?どんな人間なのか?

もっともっと彼を知りたい。

そんな純粋な興味で、引き込まれるように見てしまった1時間半でした。

 

明墨の異様さを引き立たせるためか、

日曜劇場らしからぬダークな雰囲気が終始漂っています。

でも、後のラスボスになるのだと分かる人物はしっかり用意されているし、

やたら壮大な劇伴は、長年培ってきた日曜劇場"らしさ"とも言えるでしょう。

…ただ、こう書いてはみたものの、従来の作風とはアップデートされている気もしていて。

昔だったら、顔面どアップ!顔芸バーン!憎き悪役を倒す勧善懲悪!のキャッチーな演出で

この物語を魅せていたかもしれませんし、←私の日曜劇場への偏見も大分酷いけどねw

劇伴だって、壮大ながらも神秘的で、高級感もまとわせていて、

じわじわと緊張させられる曲調で相当珍しいと思うんです。

結局何が言いたいかって言うと、この枠ならではの良い部分はそのままに、

新しさも取り入れられているなぁと。

 

そして私は、この枠の良さとしてもう1つ、盛り上げ上手な所も挙げておきたいです。

先ほど少し触れましたが、終盤で伊達原(野村萬斎)が登場してきて、

まるで彼と対話しているかのように、冒頭での明墨の語りを被せてくる演出には

ワクワクさせられてしまいました。

主人公とは真反対の考えを持つ存在…

どんな設定で、どう見せれば視聴者が「次も気になる!」と思えるのかが

ちゃんと分かっていて、そこは、さすが看板枠だと思いました。

 

まぁ強いて言うなら、姫野検事(馬場徹)がポンコツに描かれ過ぎていないか?

というのは気になりましたけどね。

だって…証人リストに2名しか記載されていないなら、

いや覚えとけ!って話になりますからねぇ(笑)

あとは…24分も拡大したのに、次回に続くとは!

でもそこは、主人公の描写のお陰であまり引き延ばし感を覚えなかったので、

特に不満ではないかな?

 

緋山が殺害したのか?していないのか?に関しては、

冒頭で「人を殺してるんですから」と明墨が言っていたので、

そのまま犯人で、次回は、何としてでも無罪に持っていく流れになりそうですね。

 

きっとこの主人公を演じるのが楽しいんだろうな…というのが伝わってくる

長谷川博己さんの活き活きとされた演技も良かったです。

次から次へと出てくる台詞が、聞いていて本当に気持ち良い。

目は笑わず、ニタァ…とゆっくり口角を上げる表情も、食えない感じがして魅力的です。

そして、北村匠海さんのポジションは、同じく主人公が強烈で、

去年のこの時期の放送だった点から、どことなく「教場0」を思い出してしまって。

今度は最後まで無事でありますように…なんて、

本作とは脱線した事もふと考えてしまいました(笑)

 

果たして、どんな結末になるのか?

今はただ、明日の放送が楽しみです♪

 

 

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イップス 1話 感想|補い合う2人の関係性が良いねぇ。

 

 

※1話(4/12放送分)の感想です。大変お待たせいたしましたm(_ _)m

 

番宣で「犯人はトリンドル玲奈さんです!」と声高に言っていた通り(笑)

倒叙ミステリーの形式をとっている本作。

このジャンルで多くの方が思い出すのは…やっぱり「古畑任三郎」ですよねぇ。

 

私がその作品をガッツリ見たのは

一昨年のこの時期に再放送されていた「しばしのお別れ」くらいなんですが、

(見た事はあるなぁと思って調べてみたら、

「やんごとなき一族」の初回放送が延期した時に放送されてました)

バラエティでの懐かしドラマ特集や夕方の再放送で何度もお見かけしていたので、

豪華なゲストを用意していて、手強い犯人との対峙シーンが特徴の

作品だという事は認識しています。

当時リアタイしていなかった私でも、主人公のキャラクターやメインテーマを

知っているんですからよっぽど有名作ですし、

有名作がある以上は、同じジャンルの新しい作品を生み出して評価されるのって

相当難しいとも思います。

 

では、本作の初回はどうだったかと言うと…

黒羽ミコを演じる篠原涼子さんと、森野徹を演じるバカリズムさんの個性が元々強く、

初回という事で初期設定の描写にやや集中していたからか、

トリックにはツッコミどころがあり、犯人の手強さはそこまで感じませんでした。

数回おきにポリタンクを購入していたらしいのですが、

女性1人で何度も搬送していた際に、近所の人や従業員に目撃されるのではないか?とか、

警察がスタンガンの痕に気づかず、事故として処理しようとするなんて…とか(笑)

結局、そのスタンガンも見つからないままでしたしね。

犯人の手強さはそこまで…というのは何も、役者さんの演技を指しているのではなく、

やっぱり、犯人がずる賢くトリックが巧妙であればあるほど

ストーリーも面白くなっていくものだと思っているので、

正直、ミステリー部分は大分浅かったです。

 

でも…作品全体の描かれ方は、割と好みだったんですよねぇ。

ミコは小説を書けなくなってしまったミステリー作家。

森野は推理は出来るものの、犯人を追い詰められなくなってしまった警察官。

そんな2人の共通点は「イップス(出来ていた事が出来なくなってしまう心理的症状)」で、

森野には推理でサポートしてもらい、犯人を目の前にして疲れてしまったら

代わりにミコが前に出て警察官役を務める…という、

お互いの強みを活かして補い合う関係性が実に人間味があって、

ほんのり温かく、共感しながら見ちゃってました。

 

「もがき続けたら絶対リスタート出来るはず!」は

ミコ自身へのおまじないの言葉でもありますよね。

ミステリー小説が書けないまま、現在はコメンテーターの仕事の忙しさを言い訳にして

逃げてしまっている…こっちの方が症状は重そうです。

そして、森野の推理力が衰えていないのにもきちんと理由があり、

なんで「歪な十字架」だけ2冊あるんだろう…よっぽどの秀作だったから?と思っていたら、

片方の小説にはメモ書きがされており、いつか自分の手で解決するために

リハビリを兼ねて練習をしていたのだとラストで分かる。

アンチコメントもそうですが(笑)

森野の場合は、そういった地道なトレーニングを積み重ねて今の状態に至っているので、

ミコも、新作を書かなきゃ!よりかは、まずはアイデアをノートに書き留める…程度に、

少しずつ回復して行けたら良いですよね。

あのルーティーンも、何気にプレッシャーになっているんじゃないかなぁ。

 

もちろん、コメディを得意としている脚本家・オークラさんの作品の見所であろう

お2人の掛け合いも高頻度でクスクス笑わされ、楽しく見られました。

数メートル先で遺体が浮かんでいるのに、全く気づかないままトークを繰り広げている

という構図がおかしくておかしくて(笑)

「生の死体」とか言っちゃうし、会話の7割くらいは事件と関係のない内容だし、

事件発生時にはおどけた劇伴が流れているし。

物騒な殺人事件を扱っていながら、ちょっとした不謹慎さがツボでしたw

…いやでも、名前なんて呼んだら良い?のくだりが、ロッカーの場所特定に繋がるんですから、

コメディパートも今後、案外見逃せなさそうです。

 

「首突っ込んじゃって良い?」は、お決まりの台詞になりそうですね。

次回予告も5話まで一気に紹介しちゃうスタイルなのも斬新!(笑)

倒叙ミステリーの方にはもう少し期待を寄せつつ、次回も楽しみにしております。

 

最後に…リアタイ時に書こうとしていた事を。

本当、月9も火9も木10と暗い作品続きだったので、

本作の作風はありがたかったですね。

もしかして、カタルシスを生むための編成だったとか…それはないな(笑)

 

 

4/24追記:

 

2話を視聴。

"前提"から考えたのがきっかけで、ミコが少し役立っていた所は

一歩前進を感じさせて微笑ましくなったのですが…

イップスという設定が活かされていたのはそのシーンくらいだったのかなぁ。

初期設定の紹介を終えて通常運転になったからなのか、

何だか、独自性が薄まりましたね。まだ2話なのに…。

あとは、ちょっとした不謹慎さが特徴のコミカルな掛け合い・言葉遊びにおいても、

犯人のキャラクターにおいても、

前回よりも全体的にパワーダウンしてしまっていたような気がします。

 

犯人がなぁ…今回、結構チョロかったんですよね。

そこが一番の不満ポイントだったのかも。

どうせバレないと高を括っていてあの態度だったんでしょうけど、

もっと悲しむ演技をして欲しかったです。

ただでさえコメディタッチな作りなのに、

あまり分かりやすく描き過ぎると、余計ユル〜い印象を与える上に

2人が謎を見抜く推理力の高さも感じられにくくなって、

面白味に繋がらなくなってしまうのではないでしょうか。

 

2人の変化を好意的に見ている事には変わりないですが、

溜まっている他の感想を優先させたい気持ちが強まったので、

本作は今後、視聴のみに切り替えるつもりです。

 

あ、あと…お恥ずかしい事に。

「歪な十字架」ってあれ、縦軸に関係してくるものだったんですね…(苦笑)

最近、本当に縦軸を盛り込むドラマが増えましたよねぇ。

回を重ねるごとに強調し過ぎて、本来の良さを食ってしまわないと良いんですが。

 

 

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Destiny 2話 感想|2話の時点で引き延ばしを感じるという…(汗)

 

 

私の理解力が乏しいだけなのかもしれませんが…

うーん、いろんな物事が絡み合い過ぎていて、もはや面倒臭いです(笑)

 

1,2話で整理すると、4つのエピソードが同時進行で描かれているんですよね。

①20年前の奏の父・英介(佐々木蔵之介)の死の真相

②12年前に真樹(亀梨和也)が失踪した理由

(+そのきっかけとなった彼とカオリ(田中みな実)の事故の真相)

③現在で展開されている、検事の奏(石原さとみ)が担当する案件

④プライベートでの奏と貴志(安藤政信)の関係性

…これで合っているのかな。

 

①と②に関しては、そもそも2つの謎を同時に扱う事自体欲張りで、

単体だけでもドラマとして成立出来そうなエピソードなのに。

③と④まで加えて、この枠の傾向を踏まえれば全9話だろうに、

こんなに盛り込んじゃって収拾がつくの?としか思えないんですね。

実際…今回の内容を振り返ってみても、謎めいた要素が追加されただけで

話が大して進展していないような気がしましたし(汗)

 

1話の冒頭で思わせぶりに提示されたのは「20年前の父の死」で、

それから12年前に遡って…まぁ〜大学時代の青春の描写やイチャイチャシーンが多かったものの、

父の死には真樹が関係している事が明らかになった。

じゃあ2話はその続きで、2つの謎を追う話になるのかと思いきや…

なぜか全く別の案件を軸に物語が展開され始めるわ、

現在の話を一旦中断して、貴志との馴れ初めから付き合い始めるまでのエピソードを

バカ丁寧に映像化するわで。

2つの謎については最後までなるべくお預けにして、最終回で一気に点と点を繋げて

伏線回収(苦笑)する形で盛り上げようとする作り手の意図が見え見えで、

2話にして、既に露骨な引き延ばしさえ覚えてしまいます。

 

もう1つ疑問だったのが、大学での真樹との再会シーンで、

1話2話連続でドラマチックな再会を描く必要性が感じられなかったんですよね。

どうせ大学で会って、奏が当時の真相を聞き出す描写をするんだったら、

じゃあ前回のくだりは何だったの?っていう。

で…肝心の真樹の返事はSNSbotアカウントのごとく、話が全然噛み合っていない。

特に手がかりも掴めないままこのシーンは終了(汗)

数年越しの再会という設定にする事で

視聴者に「エモい」「切ない」と言わせたかったのかもしれませんが、

…ストレートに言っちゃいますが、本当、無駄なやりとりだったと思います。

 

このドラマ、今の所は、現在のパートがなくても、現恋人の存在がいなくても

十分サスペンスになりそうなんですけど、

果たして最終回までに、物語に納得出来る日が来るんでしょうか。

あと…納得出来るかというか、馴染めるのかどうかでいうなら、主題歌も。

前回の感想で浮いてしまっていると書きましたが、

今回の、激しい口論シーンの裏で流れる艶めいた曲調がね…

もう合わな過ぎて、ムズムズしてしょうがなかったです(笑)

書き下ろしなら話が変わってくるんですけどね。

あれほど、ドラマの世界観と主題歌が合わない事も中々ないかと…w

※元々、再来週から始まるNHKの火10初回まで本作の感想を書く予定でしたが、

次回の感想は…スルーする可能性が高いです。

 

 

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95(キュウゴー) 1話 感想|「昔のこと」では片付けられない。

 

 

今期の春ドラマの中で楽しみにしていた作品の1つ。

深夜帯のドラマなのに「テレビ東京開局60周年連続ドラマ」と銘打っていた事、

テレビ東京で1時間枠なのはここ「ドラマプレミア23」と金曜8時しかないし、

後で調べたら、金曜8時の方でも同じような名前がつけられていたけど)

髙橋海人さん、中川大志さん、松本穂香さん、細田佳央太さんなど

全体的に知名度の高い、プライム帯の放送でもおかしくなさそうな役者さんを揃えている事から

かなり力の入った作品になるかもしれない…と、視聴前から期待しておりました。

 

「開局60周年〜」でいつもより予算がしっかり押さえられているのか、

1995年の高校時代と、それから29年経った現在の世界の主人公を

同じ方が演じられるという事もなく。←おっと、何かのドラマの話題は…(苦笑)

ちゃんと時の流れを感じさせるキャスティングになっていて、そこもまた一安心。

高校生集団にスポットがあたるので、若さ故にガヤついた騒がしい雰囲気にならないかと

少し心配な部分もありましたが、いざ視聴してみたらその心配も払拭され、

今期の掘り出し物になりそうな可能性を感じさせる初回でした。

 

本作では「95」というタイトルだけあって、1995年の渋谷を軸に物語が展開されて行きます。

ノストラダムスの大予言、ルーズソックス、テレホンカード…

出てくる物1個1個懐かしめるんですが、

話が進んで行くごとに、どうも「昔の出来事」では片付けられない、

自分事のように置き換える感覚でつい見てしまうのです。

 

中でも刺さったのが、地下鉄サリン事件が起こった日の学校でのシーン。

クラスではその話題で持ちきりになって、急に家族の事が心配になって

公衆電話のある場所に行こうとしたら既に行列が出来ていて、

電話している最中は後ろでずっとザワザワした声が聞こえる…という

一連の光景が何だか異様で。

その異様さが、私にとっては13年前の震災の時と重なってしまったんですよね。

当時は…日常的に放送されていたバラエティや音楽番組が一気に報道番組に様変わりして、

CMは某公益社団法人のものだらけに。

苦情が来て今は廃止になった「え〜◯〜♪」の音楽を毎日耳にして

ちょっと気が狂いそうになった時もあったし、

報道番組の裏で頻りに流れていたピーー…(←分かるかしら…)の放送音は今でも覚えていて。

日本ってこの先どうなっちゃうんだろうと、漠然とした不安を抱えながら

過ごしていたっけなぁというのを思い出しました。

 

翔太郎(中川大志)が「1月にでっかい地震が来て(中略)

戦争か〜ウイルス?さすがにそうなったら笑っちゃうよな」と

言っていましたが、信じられない事に、本当にその通りになっているんですよね。

でも…世界はまだ終わっていないし、何とか生き延びている。

規模は違えど、人々の不安を襲う出来事が形を変えてやって来るのは

昭和も平成も令和も同じな訳で、ずっとループしている。

だから…上手くまとめられませんが、この物語を最後まで見届けるべきなんだと、

向き合うべきなんだと、そんな気持ちにさせられます。

 

秋久(髙橋海人)はよく走りますね。

日本の、世界の「終わりのその先」を、自分がどうなってしまうのかを

早く知りたくて追い求めているようにも映って、ここも印象に残ったポイントでした。

髙橋海人さんは「だが、情熱はある。」でもそうでしたが、

良い意味でのちょっとした雑さがあると言うか、

人間臭さの中にじっとりとした情熱を宿している役を演じさせたらピカイチだと思ってます。

光が消えた目の演技も素敵。

普段ボソボソっと喋っているから、何か発言しようとする時に

「俺は!!」って急に大声出して、ボリュームの調整が不器用になる所なんかも、

陰キャの特徴を上手く捉えられていて自然なんですよねぇ。

 

お話自体は、後から冷静に考えればそんなに進んでおらず、

まだまだ序の口といった感じなので掴めない部分もあるんですが、

映画っぽい映像美も相まって、引き込まれるように見てしまったのは確かです。

1995年のヒット曲も、毎回違うものが流れるんでしょうかね。

ただ懐かしめるだけでなく、秋久のその時の心境を投影しているかのような

選曲センスとタイミングも絶妙だと思います。

 

とにかく、今後の展開が気になります。

月10はまだ始まっていませんが、私の読み通り(やった!)、

月曜のドラマの中では一番良さげかもしれません。

 

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Destiny 1話 感想|大学生…うん、大学生…。

 

 

今後、事件を描写するにあたっての鍵となる初期設定を、

めちゃくちゃご丁寧に説明した…といった感じの初回。

現在のエピソードよりも、12年前の大学時代のエピソードが中心となったお話でした。

 

有名・人気俳優がそのまま学生役を演じ、長い時を遡る設定、

そして恋人が不幸に見舞われる展開は昨日のドラマと同じ。

本作はサスペンスの方に比重が置かれているから、方向性は徐々に変わってくるんでしょうけど、

正直、またか…とは思ってしまいました。

 

主要キャストが大学生を演じる事については、

もう20半ば〜アラサーの役者さんが高校の制服を着られるよりかは

まだ違和感ないのかなぁと思うんですけど、

それでも、ね…役者さん方には気の毒ですが、大学生にはとても見えなくて(汗)

大学には制服がないから…

浪人生だっているし、おじさんの年代になって入学する人もいるから…

ほら、ついこの間もアラサーの女性が大学デビューするドラマがあったし…

などと言い聞かせてはみたものの。

視聴後に各々の実年齢を調べてみたら、

石原さとみさん(37)、亀梨和也さん(38)、宮澤エマさん(35)、

矢本悠馬さん(33)←意外!、田中みな実さん(37)で

ほぼ同年代の方がキャスティングされていたので、

尚更、なんで大学生役も演じさせる必要があったのか疑問に感じてしまったんですよね。

 

きっと邪推するに、これだけのキャストを抑えたから、

石原さとみさんらに似た若手役者を探す手間と予算を

省きたかったのだとも考えられるんですが…

あんなに重点的に描くのであれば、

やっぱりもう少し見た目が年相応の役者さんを用意しないと、

「何歳の設定なんだ?」「みんな現役なの?」っていうのが気になっちゃって

物語に入り込みづらいですし。

逆に、どうしてもあのキャストで行くのであれば、

せめてロースクールの学生の設定にして、周りに年齢差を感じさせる脇役を

ちょこっと配置させたら、不自然さも薄まったのではないかという気がします。

 

で…肝心の内容は、冒頭で「12年前の大学時代のエピソードが…」と書いた通り、

まぁ〜回想が長かったです。

しかも、奏(石原さとみ)が中2の時に目の当たりにした父・英介(佐々木蔵之介)の死、

父との幼少期の思い出、それから真樹(亀梨和也)との面会…と

思わせぶりなカットが一気にバーッと流れてきて、

まだ主人公や世界観に興味を抱けていないまま、5分も経たずに大学時代に遡りましたからね。

お陰で…まぁ、父の自殺と関係してくるから

当時をじっくり描いたって事は理解出来るんですけど、

それにしては恋愛描写で脱線し過ぎですし、

一体どこからが冒頭の思わせぶりなカットに繋がってくるのかも分からずで、

見ていてだんだん、早く本筋に入って欲しいというもどかしい気持ちにさせられてしまいました。

 

個人的には、回想に多くの尺を使うのって、物語が進展している感じがしないんですよね。

だって、あくまでも"過去"の話だから。

現在の方である程度話を進めて、主人公について一通り紹介してから謎を提示し、

視聴者に「なんだろう?」と思わせてから過去の話へ…という流れだったら、

このもどかしさも解消されたのかもしれません。

 

そんな訳で、初回はそこまでハマりきれず…だったんですが、

回を重ねるごとに面白くなりそうな可能性もあるっちゃあるんです。

脆くて危うくて儚い青春を演出する風景の美しさに、少し暗めの質感の映像、

不穏だけど切なさもある劇伴から、どことなく「最愛」を彷彿とさせます。

こう言っては失礼ですが、テレビ朝日もこんな雰囲気のドラマを作られるのかと

意外に思ったくらいです。

最近のテレ朝ドラマは、木9も含めて、

従来の「1話完結型の刑事・医療ドラマ」という定型を払拭して

いろんなジャンルに挑戦しようとしているのが伺えて好感が持てるので、

どうかその内、"役者"で魅せるドラマから、"物語"で魅せるドラマになってくれれば…

と願いたいですね。

 

なので、次回はなるべく、過去の話は少なめでお願いしたいです。

あ、あと最後にもう1つ、主題歌が内容と浮いてしまっていたような…

ディ○ニーのミュージカルでも始まるの!?と思うほどには異質感がね(笑)

椎名林檎さんの音楽は「椎名林檎ワールド」と言わんばかりの独特さを放っているので、

ここも、流すタイミングや音量の改善余地はありそうです。

 

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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からかい上手の高木さん 1話 感想|西片にはからかわれっぱなしでいて欲しいw

 

 

常に先を読んでいて一枚上手の高木さん(月島琉衣)と、

彼女をいつかからかおうと試みつつ、まんまと騙されてしまう鈍感な

西片(黒川想矢)のやり取りで繰り広げられていく物語…らしい。

 

初回を見て、個人的には何となく、A◯Bの歌詞に出てきそうなキャラ設定だなぁ

という感想が先に出てきました。

席が隣同士で距離が近づくかと思いきや、

いつも何を考えているのか分からないから掴み所がない…

だからこそ、もっと彼女の気持ちを知りたくなって、

いつしか不思議と惹かれる存在に変わっていった…みたいな、

西片から見た高木さんの描写がそう感じさせたのかもしれません。

 

からかい上手の高木さん」というタイトルや予告映像から、

高木さんの性格については把握したつもりでいたんですが、

実際に本編を見てみると…まぁ結構、末恐ろしい子で(笑)←褒めてますw

西片の性格・行動パターンを熟知して、次に何をしてくるのかが分かっていて

それで作戦が成功しているんですから、

将来社会人になっても、人間関係も適度に築けるだろうし、

トラブルもするりと交わして行けそうな気がするんです。

高木さんって、誤解を恐れずに例えるなら、

男子の理想が詰まったキャラクターっぽいと言いますか。

本作においては、ある意味ファンタジーな設定なんですよね。

 

でも、下手すると彼女のキャラだけ浮きそうな所を、

ピアノ調の軽やかな劇伴と程良いテンポ感の会話劇、

情緒溢れる香川のロケーションで釣り合いを取って、

最終的に、見ていて自然と甘酸っぱさを感じさせる雰囲気に仕上げてきているのが凄いなぁと。

21分という短さもちょうど良いんですよね。

日常の一部分を覗き見している感覚にさせられます。

 

全てを見透かしているかのような笑顔を見せる高木さんも可愛いし、

声変わりしていないと思われる、からかわれそうになって反抗しようとした際に

ちょっと裏返った声になる西片も可愛い。

2人から滲み出るまだ抜けきれていない子供っぽさが、

めちゃくちゃ中学生!って感じがして可愛い(笑)

おまけに、教師役に江口洋介さんをキャスティングする事によって

締める所はビシッと締めて緩急がついていて、全体的に配役が上手いなぁとも思いました。

…10年後の世界を描く劇場版は、

高木さんは永野芽郁さん、西片が高橋文哉さんになるそうで。

永野さんも、魅力的な声をお持ちですからねぇ。2人の様子が想像出来ちゃいます。

 

ブルーからピンクのグラデーションになっている夕日をバックに

橋の上を自転車で(高木さんを乗せて)漕ぐ終盤のカットは、とても美しかったですね。

先生と西片による「うるせぇぞ西片!」「すみません!」のくだりも、

今後定番化していきそうで楽しみです(笑)

今後感想を書くかどうかは分かりませんが、これは視聴決定です!

 

 

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