2019年秋ドラマ一覧

グランメゾン東京 6話 感想|愛の鞭でないと、一流にはなれない。

 

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面白いなぁ。

芹田(筧一郎)なりの"本気"をメインに描きつつ、

それでいて尾花(木村拓哉)達一流シェフの料理に対する"本気"もさり気なく提示する。

一言で「群像劇」と括るのが野暮に思えてくるほど、

今回は今まで以上に骨太な人間ドラマになっていました。

 

誰かをピンポイントに取り上げる回となると

主人公が埋もれてしまう(あるいは裏方に回ってしまう)事が

この手のドラマにはありがちなのですが、

今までの回も含めて、本作は「尾花という絶対的存在がいなければ物語が成立しない」

「尾花がいて初めて人がステップアップ出来たという達成感を覚える」というのが

よく描けています。

サイドのキャラクターに見せ場を作りつつ、主人公が目立ち過ぎない程度に

存在感を出すのって、相当難しい技だと思うんです。

 

最初は厳しくしていたものが、実は芹田が裏で努力しているのを知り、

最終的には試す形で認めてあげる…といったツンデレ的な流れは

特段珍しくはないものの。

芹田の平古(玉森裕太)への嫉妬、早く追いつきたいが為の焦りと過ち、

そして、尾花達から一見冷たいような厳しい言葉をかけられても、

実はそれはただ料理の道に真っ直ぐ進み続けるプロからの"愛の鞭"だというのが

視聴者に伝わる調理シーンでの相談の描写など、様々な背景を見せてくれたお陰で、

「尾花達が芹田を認め、手を差し伸べる瞬間」には

芹田と同じように感情が込み上げてきてしまいました。

 

恐らく完結したと思われる(?)ナッツ事件の犯人以降も、

何やら久住(中村アン)の思惑、相沢の娘・アメリー(マノン)と奥さんの件など

日曜劇場らしい不安を煽る要素は相変わらず揃っていますし、

たまに物語の流れがトントン拍子になるきらいもありますが、

基本的には尾花達のリブート物語として興味深く見ております。

 

京野(沢村一樹)が「今の尾花は最強だ」と言っていたけれど、

木村拓哉さん自身も、最近出演されたドラマの中では

「天才キャラは健在でありつつも、チームメイトの魅力を引き立たせる柱でもある」

そんな一味違った面を見せる点で、今が一番最強なんじゃないかなぁ。

鈴木京香さんとの関わりも、何だかイキイキされてるように見えますし。楽しそう。

 

 

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リカ 7話 感想|セルフクソコラ写真を考えたスタッフが天才!

 

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ターミネーターリカに笑いを全て持って行かれましたわ〜。

ガシガシした走り方とか、全然息切れしていない所とか…

で、何が面白いって、アクセル思いっきり踏んでも

リカ(高岡早紀)に追いつかれてしまうという車の性能の悪さね(笑)

 

男性の遺体を女性一人で運べるのか?には最初は疑問だったものの、

あの走りの速さを見ていたら、

まぁ、力持ちという設定にも無理はないな…と思いましたw

 

あれだけ背後は危険だって言ってるのに〜とか、本間さん(大谷亮平)は

リカとの通話を録音しておけば立派な証拠になったのに!とか、

なぜ警察に事前に電話が来た事を伝えない!!とか、

相変わらず迂闊な行動しまくりの人達ばっかりなんですが、

ドラマの世界あるあるのポンコツ警察ではなさそうな

新たにやって来た刑事が消されずに済むか?が最終回の見所の1つにもなりそうです。

大体、協力者がいる考えに至らなかった探偵が鈍感だったんですよね(汗)

あ、でも、リカの注射の件は、解剖すれば事件性があるか分かりそうなものだけど…

 

リカが自分の写った写真を切り取って、クソコラの家族写真を作るくだりは

原作準拠かどうか分かりませんが、もしスタッフが考えたとしたら

ストーカーの行為の新たな引き出しを作ったようで、天才だなと思ってしまいました(笑)

しかも、その状況に合った如何にもなポーズがあったのにもツボ。

 

「えぇ!」「そんなぁ!」なんて文字に表しやすい

大谷亮平さんの驚きっぷりにも笑わせられましたが、

はなちゃん 亜矢(新垣来泉)が人間ハーバリウムになってしまいそうで心配です。

子供に罪はないよぉぉ(定期)

 

 

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俺の話は長い 7話 感想|挫折も失恋も全て受け入れてくれるのが実家。

 

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其の十三「ジンライムと商店街」

 

綾子(小池栄子)の言う通り、誰にも相談せず勝手に家を出て行った者が

人の家庭事情に口出す資格はないと思うし、

むしろ、新居で一緒に暮らす計画を既に想定していて、

母親が孤独死にならないで済む事に感謝すべきではあるんですよね。

 

しかし、満(生田斗真)の「ルンバの充電=実家」論も

例えとしてかなり飛躍し過ぎているものの、

実家があるから自分は頑張れるという考えにも共感出来て。

要は「当たり前にあったものが突然消える」のが怖いんですよ…。

今までの回を見ていれば、満にとって唯一屁理屈を気の済むままにぶつけられるのも、

それを受け入れてくれるのも実家なのは伝わるから、

いつまでも「生きる糧」であって欲しかったんだと思います。

 

でも、口出しした事がきっかけで思わぬカミングアウトがあったり、

一人でショックを受けたり、結果的に自分の想いを打ち明ける形で

夫婦で仲直りしたり…という、次の行動の読めない所が家族の面白さでもあって。

 

実家も親も永遠にある(いる)訳ではないのに、それを手放したくないという

人間のズルさを描きつつも、綾子&光司(安田顕)夫婦を通して

しみじみと「家族って良いな」と思えるまとめ方が自然に感じられるお話でした。

 

其の十四 「カレーライスと実家」

 

俺は陸(水沢林太郎)と同じだったかもしれないのにな…と

満は言っていたけれど、個人的には陸と明日香(倉科カナ)がそうなんじゃないかなぁ。

 陸が春海(清原果耶)を振った理由は詳しく明かされはしなかったものの

「自分のために人生を犠牲にして欲しくない」のが2人の共通の考えだと思うんですね。

 

明日香にとって満のカレーはとても美味し過ぎて、

使用しているスパイスがかなり本格的で、

時間をかけてじっくり作ってくれたんだろうなぁ…というのも

一口食べてすぐ分かった。

だから、その全力を自分のためだけに全て使い切るのは勿体ない…といった優しさが

「逃げずに次の夢を探して欲しかった」の言葉の真意なのかもしれません。

ストレートに「専業主夫になる=逃げ」とは言っていない。

 

しかし、明日香の言い分も分かりますが、

満のあの涙は少なくとも嘘ではなかったと思います。

ノートに嫌ではない事を書き留める行為からして、

明日香の人生をサポートする生き方に充実感を覚え始めた上での

本気の決断だっただろうから。

もう、明日香とはこれっきりなのかなぁ…と思うと、ちょっと切ないです。

 

具材が違くても我が家のカレーはいつも同じ味だと言う満の言葉にも妙に納得。

いつからなのかは分かりませんが、子供から大人まで好きな料理といえばカレーで、

具材ごろごろルーはドロドロ…が「家庭的」だというイメージが

勝手に作られちゃってるんですよね。

 

満のカレーと房枝(原田美枝子)のカレー。

そこには作り手の愛情が込められていて、食べた者の心を満たしてくれる所は同じでも、

前者は失恋、後者は童心に帰ったような安心感を覚える…という

真逆の結末となっているのが面白かったです。

 

 

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時効警察はじめました 6話 感想|体を張る吉岡里帆さんにMVP!

 

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今回は、吉岡里帆さんの体当たり演技が圧勝でした。

 

彩雲が時効警察の世界観に馴染んでいるかと聞かれたら、どちらかというと

はっきり「YES」とは答えないかもしれませんし、

1人だけ気合の入った体育会系キャラにはまだ映りもするものの。

ただ「誰にも言いませんよカードを渡す所が見たい」だけなのに

まるで別のドラマが作れそうなくらいの全力闇落ちっぷりを見せる姿には

大いに笑わせられました。

完全に彼女の勢いに持ってかれた感じです。

彼女がいなければ今回は、カオスさを売りにした本作でその強みを活かせず、

弾け飛ぶ事もなかっただろうな…とも思わせられました。

 

オーナーと雇われ選手という関係の時点で

方向性の違いによる殺害動機なのは何となく読めていましたし、

トロフィーが鈍器になる…も事件モノではよくある犯行手順の1つではありましたが。

「あわわわわ」ばっかり言ってる霧山(オダギリジョー)のマイペースさや、

涙入りパンのくだりで、諸沢(光石研)の涙が入っていると知った途端に

食べるのをやめた霧山と康知(磯村勇斗)の息のぴったりさ加減など、

彩雲以外にもクスッとさせられるシーンが多々あり、全体的に楽しめた回でした。

 

「涙入りパン」というコンセプトに、何とな〜くセンチメンタルで可愛らしくって、

個人的に惹かれる部分もあったり。

…でも、もし商品化するなら、

本物の涙じゃなくて塩分の強いバターとかにして欲しいけれど(笑)

 

残り2話って事は、次回と最終回で前後編になるんでしょうかね?

ゲストは檀ふみさん…どんな化学反応を生み出すのか、楽しみです。

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 6話 感想|そう来たか…な展開。

 

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今回は、ヒューマンエラーから引き起こされる「事故」じゃなくて、

人の意図的な行為による完全なる「事件」案件。

 

まぁ一応、事故調査をする主人公の動きを描く作品だから、

「事故が起きた」所だけ触れられていれば2サスにも出来ちゃうわけか〜…と、

今回の捻った展開にはある意味驚きでした。

フラれた事による恨みとか、水橋研二さんが如何にもな犯人らしい佇まいだったのとか、

いつにも増してテレ朝っぽかったですね。

 

わざわざ遠隔操作までして元カノに復讐しようというのは

最早サイコに近いものがあるので、

真奈子(松雪泰子)の「あなたに興味があります」の真意に気づかないって事は…

一度警察に捕まらないと、自分がどれだけ愚かな行為をしたかは反省出来ないのかも。

また、恋愛は辛い失敗を積み重ねてチャレンジし続けるもので、

その先には必ず光が見えてくるとも言っていましたが、

みんながみんな当てはまる訳でもないし、

若林(水橋研二)のように執着心が強い人は

中々不向きなんではないかな?とも考えさせられました。

 

子供達に突撃させるのは、ちょっと危うかったですね。

近くで見ているだけでも十分普通じゃないと察するくらいですから、

もしも力強く投げられて頭打ったりしたら…とヒヤヒヤしてしまいました。

「失敗学」に繋げて、危険な男に直接近づいたらああなるよ…と

学ばせたかったんだと思う事します。

 

今回は犯人も殺害動機も最初の段階から読みやすく、

「失敗学」という独自性も今までよりも少し弱い印象でそこそこ…なお話でした。

そういえば、1話のタイムマシンの件が縦軸になると踏んでいるんですが、

いつ本格的に触れ始めるのでしょう?

 

 

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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 6話 感想|趣味友達に戻る大門と城之内。

 

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最後以外は基本的に空気になっちゃっているニコラス(市村正親)と、

とっくの昔に忘れ去られているようなAI設定。

…しかしまぁ、その2つの要素がメインに盛り込まれない方が

楽しく見られるというのが…何だか皮肉なものですなぁ。

このドラマに藤森さんが出演されていた事も、すっかり忘れていた私(笑)

 

さて、今回は大門(米倉涼子)と城之内(内田有紀)が友情を取り戻すお話でした。

仲違いの関係に陥ったきっかけは、高級なお肉を城之内が先に食べてしまった事。

 

食への恨みほど怖いものはないのは重々承知してるし…

子供の件だって、いつも相手する患者とは負担のかかる量が違うのもそうなんですけど…

おそらくプロの麻酔医として何年もキャリアを積んできている人が、

執刀医を変えるほど私情を仕事に持ち込んだりするのかな?とは

ちょっと疑問に思いました。

 

ステージ3のがんを手術出来る人なんて、大門しか考えられないのは

彼女が一番分かってますよね。

まぁ、最初から執刀させていたらドラマとして持たないし、

マンネリ化を打破するために

あえて自分本位で動くキャラクターに描いたのかもしれませんが…。

普通に大門に任せれば、切る所間違えてパニック!血を薄めて緊急処置!なんて

見切り発車のドタバタな手術にはならなかったんじゃないでしょうか。

 

その点を考えると、今回は粗っぽい脚本だったとは思いますが…

最後の卓球シーンは2人とも楽しそうなんで…幸せならそれで良いのかな?

 

 

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G線上のあなたと私 6話 感想|ほっとけない、認められたい…も含めて人間愛。

 

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 「人間愛」。

見終わった後に毎回残る余韻は…

ああ、そうか、本作はこれがテーマだったのか…とストンと腑に落ちた回でした。

 

婚約破棄されて仕事も辞めて、一人でも大丈夫そうだと言われるけど

本当はそばで見ていてくれる人がいない事に寂しさを覚えて…

でも誰かに察して欲しいからって自分の気持ちに蓋を閉じてしまう也映子(波瑠)と。

自己満足な愛と優しさに浸る侑人(鈴木伸之)。

「最上位女子」の目線でしか相手を考えられない真於(桜井ユキ)と。

夫は今でも許せない、だけど出て行っては欲しくないという

中途半端な自分に苛立ってしまう幸恵(松下由樹)。

そして、その「自己満足」も「中途半端」も自分の事のように許せない理人(中川大志)。

 

どちらかと言うと也映子側の私からしたら、

真於は何てドライな事を言うんだ…とは思うし、

冷静に考えたら、勝手な解釈で動いている人ばかりではあるのですが。

でも、「ほっとけない」「認められたい」「必要とされたい」

それぞれが自分だけの"愛"を探し求めて生き続ける姿が描かれるから

愛しいと思えてしまうんですね。

 

愛が欲しいからありのままを見せる人がいる。

逆に、愛が欲しいから大人の自分を演じて、強がってしまう人もいる。

しかしそんな人に限って、思いがけない救いの手が差し伸べられると

抑えきれない"何か"が溢れ出して、どうしようも出来なくなるのも事実…

「サムワン」の本当の意味に気付いた時の也映子には、

彼女と同じようにどこか報われたようで、感情を追体験せざるを得ないシーンでした。

 

偶然過ぎるほど同じ場所でばったり会ったり、立聞きしたりと

恋愛を取り扱うドラマではありがちな展開は結構盛り込まれてはいるものの。

それでも「都合が良いな」とはならないのは、

「自分はどうしたいか」「どうなりたいのか」が主に描かれている、

所謂 恋愛ドラマとはそう簡単に括れない"感情"や"人間臭さ"がたくさん詰まっているから

也映子達の動きに目が離せないのかもしれません。

 

次回でいよいよ、也映子と理人が潜在的な恋心に気付く展開となりますが、

それに向き合った事で自身の成長へと繋がる話となるのか、

あるいは、よくあるヤキモチの流れに落ち着くのか…

物語がどう転ぶのか、楽しみです。

 

 

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まだ結婚できない男 7話 感想|桑野さんにタピオカ吸わせるのは…ズルい(笑)

 

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前回はまどか(吉田羊)の話で、

今回もカフェ経営でもめる有希江(稲森いずみ)の話が中心になるのかな〜と思いきや…

奇妙な動きを見せる点でも、素直じゃない点でも、

桑野(阿部寛)にしかない魅力が詰まっていた回でした。

そう。笑い方が気持ち悪いだけで

やる事はスマートなんですよ。この人(笑)

 

キックバックの件を告発して、有希江の運命までも変えたというのに

一切自分がやったんだとは語らない。

で、一人で考えるのには最適な店だからと、ロゴ入りの看板までプレゼントしちゃう。

流石にこれには有希江も惚れちゃうでしょう…

話題に桑野の名前を持ち出すって事は、ちょっと距離が近づいたという事で…

個人的には、公式が推そうとしている「桑野×まどか」より

お似合いな気がするんだけどなぁ。波長が合いそうなんですよ。何となく。

 

桑野が語る恋バナの件は、前作の話がちょいちょい出てくるかと

期待していたけど特に出てこず。

でも、スマホの通話履歴には、今までよりもがっつり載っている「金田」の文字…w

やっくんの正体を暴いてしまった以上、

薬丸(デビット伊東)との関わりはなくなるのかなぁという寂しさはありましたが、

今後は「金田更新してる」のノリで彼のポジションを引き継ぐ事になるんですね。

 

本作のエピソードの中で一番格好良い所を見せた桑野ですが、

格好良いままで終わらせず、音楽に夢中になる姿を映して締める…のも

どことなく桑野らしいなと。

そして、どう見てもタピオカを吸う顔には見えない

神妙な面持ちには笑わされました。

 

次回はまた演説をさせられる桑野さん…

今度はどんな風に結婚をぶった斬るのか楽しみ過ぎます(笑)

 

 

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シャーロック 7話 感想|欲を出すとロクな事がない。

 

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シャーロックと少年シャーロックの新バディ。

今回は最近の重たげな話に一息入れた「番外編」の気持ちで見ておりました。

 

私としてはちょっと置いてけぼりな部分が多かった

獅子雄(ディーン・フジオカ)が事件の手がかりを見つけるカットに関しては、

比較的「彼が怪しいと思った要素」としてある程度提示している印象で、

一緒に推理している感覚になれたのは良かったです。

 

いつもの獅子雄&若宮(岩田剛典)バディのやり取りの愉快さも

虎夫(山崎琉飛)が加わる事により、獅子雄の変わり者っぷり、

若宮のツッコミ的立ち位置が引き立っていたような気がして、

数々のシーンには大いに笑わせられました。

グラウンドでバイおディーンタイムしている所にボールが当たるというのは…

まぁ、その場所なら当たってもしょうがないよねとは思ったけれど(笑)

 

しかし、肝心の犯行動機やトリックに…少しモヤる。

登場してきた時点で黒沢あすかさん&遠山俊也さんだろうな〜と予想はしていたものの、

お金が欲しいという欲が出過ぎての共犯とか…ありきたりな感じ。

そして個人的によく分からないのが、

近所をグルグルして2時間遠い所に行かせたフリをしたというトリック。

河川敷での犯行なら、序盤で獅子雄が言った通り人目に触れやすいのに、

なぜわざわざそんな まどろっこしい動きをする必要があったのか?

ラジオだって、栃木や茨城(北関東)を中心に流れているのに

(本作が東京を舞台とうたっているので恐らく今回も)

東京でもなぜその番組がはっきり聞けたのか?と、

色々な部分が気になってしまいました。

 

で、最後は鼠男のエピソードで「銀次は死ぬまで俺の相棒だった」で

良い話風に幕を閉じましたけど…

う〜ん、事件解決の展開になってから一気に畳み掛けてきたようで、

キャラクター以外は全体的に描写が浅かったのかなぁと。

 

今回初めて脚本を担当された"東山狭"さん。

グーグル先生で調べても経歴とかが出てこない…新人さんなのかしら。

 

 

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グランメゾン東京 5話 感想|客増えとるやないかい!

 

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リンダ(冨永愛)のやった事は自分本位で、酷いものですよ。

今や尾花(木村拓哉)の店ではないし、3年前の事件に何ら関係していない人もいる訳で

たくさんの人々を傷つけているのを自覚していない。

 

…けれども、喧嘩っ早くて、些細な誤解を大きくしてしまいがちな

尾花の言動を見ていれば、たとえどんなに料理は美味しかろうが

お店自体のイメージは悪くなるだろうし、若い料理人が辞めるのも当然だし、

顰蹙を買われても仕方ないと思うのです。

とりあえず、良い歳して手を出すんじゃないよ…とツッコんでたところで

「おっさん同士無駄に熱い友情みたいなの、やめてくれないかな!」

「オーナーは私だから!」って言い放つ倫子(鈴木京香)がド正論過ぎて、

思わずクスッとさせられてしまいました(笑)

本当、ここまで付き合ってくれる仲間がいる事に感謝すべきなんですけどねぇ。

 

さて、カレーフェス…がメインのはずが、

いつの間にか色んなフェスに参加してる事になっている件。

バンバン店出してるけど事前にエントリーの手続きはしてるんだよね…?

実店舗がどこにあるかも分からない店が(そりゃ架空の名前だからね)

そんな急に行列になるもんか…?と、個人的には細かな部分が気になってしまいました。

 

特に最後の、店にお客が押し寄せてくるくだり、ランキング50でgakuと並ぶくだりは

1話飛ばしたのか思うくらいちょっと急展開な感じがしました。

一度悪いイメージがついたら暫く回復させるのは年月がかかると考えているので、

せめて○年後とかにして時の流れを変えるか、

もう少し尾花たちの「挫折」のエピソードを見たかったような気もします。

 

ナッツ混入の件は、途中で俺だ俺だ!じゃあどうぞ!みたいな

ダチョウ倶楽部的流れになってましたが、

最終的には、ストレートに平古(玉森裕太)だと明かされました。

でも、あくまでも"ボトルに入ったナッツオイルを使った犯人"は。

回想を見る限り、平古はいじわる心で意図的に入れたとは考えられず、

知らなかったとも思える表情も見せていたので、

今後は「ナッツオイルをボトルに注いだ真犯人は誰か?」が

ミステリー面においてメインで進行していくのかもしれませんね。

 

にしても、平古の動きは半分読めていたけど、

まさかgakuに入ってしまうとは、そこは意外だったなぁ。

 

 

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