2019年秋ドラマ一覧

シャーロック 最終回 感想|結局守谷は誰やねん!真相は全てモヤモヤーティ…

 

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えっと…どうしよう…色々何か書こうと思っていた事が

守谷(?)の正体で全て吹っ飛んでしまった…(笑)

まぁ、ぼちぼちと書いていきますか…

 

江藤(佐々木蔵之介)の意味深な君が代、結局何だったんでしょうね。

前回で見せたシーンの続きがある訳でもなく、理由を語る事もなく終了。

後から見たらさ、俺、急にどうした?って恥ずかしくならないだろうか。蔵之介さんw

 

エレベーターに乗っている時の北原里英さん。

得体の知れないような不気味なオーラが滲み出ていて、

いつの間にこんなに雰囲気のある役者さんに…という驚きはありました。

伊藤歩さんの艶のある声も素晴らしかった。

(正体はとりあえず置いといて)守谷と対峙する獅子雄(ディーン・フジオカ)のシーンも、

ダークサイドに陥った人々を映す画作りも、

全てがカッコイイドラマでした。

そこだけは本当に最後まで見る価値があったと思うくらい。

 

で、話を戻して、肝心の守谷の正体…

いや、誰やねん。

このスティック感、日曜劇場でお馴染みの落語家枠の方なのか?

と思ったら、「柴公園」に出演されてた大西信満さんだと後から気づく。

メガネがないと全然分からない…小手さんとスギちゃんの

ハーフっぽい方だと思ってしまってごめんなさい。

でもなぁ。看板枠の月9なんだから、

もうちょっと知名度ある役者さんにしたら、

話にももう少し集中出来た…ような…(滝汗)

想像とかなり違っていて、内容が全然入ってこなかったよ、こちとら…

 

モリヤーティのくだりは原作にはお馴染みのネタなんでしょうが、

全11話の中で名前だけたま〜に出したり、最終回でドンドン展開を進めるくらいなら、

本作に関しては一切盛り込まない方が面白く出来たんじゃないですかね。

個人的には4、5話辺りが好きでした。

井上由美子さんがお得意の、心の闇を映し出す物語をもっと見てみたかったです。

 

スタッフとディーンさんの組み合わせで、

また「モンテ・クリスト伯」のようなドンデン返しがあるんじゃないか。

バディ×推理モノ、菅野祐悟さんの劇伴、初回でチラッと描かれた人間模様で

「刑事ゆがみ」の時の高揚感が再来するんじゃないかと思い、

期待してみましたが…

なんか、今振り返ってみれば、守谷の件は勿論だけど、

トリックも構成も、シリアスにしたいのかユニークにしたいのかも、

色々と中途半端で終わってしまった感じで、むず痒さだけが残ってしまいました。

 

そして、来週はもはや恒例行事の特別編。

普通に、今回がセミファイナルで、次回は最終回2時間スペシャル!で良くないですか?

あの結末じゃあ、真相は全て闇の中…なんて余韻には浸れませんよ(泣)

 

登場しながらも、結局の所は本物なのかは不明なまま終わりましたし、

もしかしたら、守谷は神様のような尊き存在だったりするのかも…ですね。

 

 

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死役所 9話 感想|謎の宗教団体・加護の会の実態が明かされる

 

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いよいよシ村(松岡昌宏)の過去=本題に入っていくかと思いきや…のお話。

 

妻・幸子(安達祐実)のエピソードは、今回は軽く触れられただけだったものの、

1話完結部分の寺井(柄本時生)の動きを通して、

宗教団体「加護の会」はどんな団体なのか?そこに入りたいとするきっかけは何なのか?

といった背景が掴み取れる作りとなっていました。

なので、幸子も同じように弱みに付け込まれて…と大まかに想像出来、

加護の会の実態も説明臭く描かなかったのも良かったです。

最終回に向けての前哨戦って所でしょうか。

 

出来の良い弟と比べられ、内定をもらえない日々を過ごし、

自分を出来損ないとまで例えてしまった、低い自己肯定感の持ち主の寺井さん。

そんな彼が家族の前で見せてこなかった笑顔を、

加護の会の人々には見せられてしまうほど悲しい事はありません。

 

約25年前に大事件をも引き起こした某宗教団体がいましたが、

今となっては誰が見ても「なんか気味悪そう」と感じる団体は少なくなってきてますよね。

奇行をする信者がいないから警戒心も薄まるし、アットホームな環境だとも思わせる…

そうやって洗脳させていく。こっちの方がタチが悪い。

 

結局、家族の言葉も耳に入らず、目を覚まさないまま死んでしまい…

今の姿にしてしまった原因を作ったお祖母さんも、

目の前にいて助けられなかった弟も、一生後悔を背負う事になるのでしょう。

せめて亡くなる前に家族の想いに気付いて欲しかったですが、

実際にはそんな思い通りの形で終わらない人が多いのが現実ですよね。残念ながら。

 

来週でシ村の過去が…となると、駆け足にもなりそうでちょっぴり心配です。

ニシ川(松本まりか)の過去も見たかったし、ハヤシ(清原翔)が成仏する姿も見たかったし、

もっと話数があった方が良かったのでは?

 

死刑囚になった理由としては、

幸子が子育てノイローゼで、加護の会に入信させても言う事を聞かないのにキレて、

感情のまま刺し殺そうとしたらシ村がかばってあのシーンに…と予想してます。

 

 

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グランメゾン東京 9話 感想|ツッコミ所はありつつも、最後の勇姿にやられる…

 

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萌絵(吉谷彩子)がかかったノロウイルスは、ただの偶然。

最初、栞菜(中村アン)が仕込んだという流れになっていて

いやいやまさか〜と思っていたけど…

そこまで凄い人じゃなくて良かったわ。(←良くはないけど。

だって…ウイルスを手に入れて操れたら「インハンド」の時任さんと同じ

国際級の科学研究者じゃん…とツッコんでしまったから(笑)

 

栞菜が持っていた小瓶は、特に明かされはしませんでしたが、

あれは毒なんですよね。仕込むつもりでいたんですよね。

外務省の父の件を受けて、グランメゾン東京も3年前のエスコフィユと

同じ悲劇に遭えば良いと言っていましたが、

彼女のやろうとしていた行為は3年前と同じではないんですけど。

平古(玉森裕太)のは「事故」。栞菜のは「意図的」。

結果的に入れずには済んだものの、

本当に実行してしまったら犯罪(まず妥当なのは名誉毀損罪)になるし、

最悪の場合、父も二次被害で職業を失うなんてこと…考えなかったのかな。

 

しかし、小瓶の事を知っても、尾花(木村拓哉)達は怒る事なく、

むしろ新作の前菜を食べさせて、感想を聞く。

芹田の件もそうでしたが、ここのシェフ達はみんな優しいね…

「美味しい料理を濁したくなかった。栞菜さんも、死ぬほど料理が好きだったんだろ」は、

今回はさすがに美談にし過ぎじゃ…と思ったけど…

 

最後は、丹後(尾上菊之助)と尾花の2人なりの「後輩を鼓舞する姿」を

ガツンと決めてきたラストとなっていて、見事に涙腺をやられてしまいました。

 

丹後の方は、伝統芸能系の方を起用してきた事から、

最初は日曜劇場ではお馴染みの典型的な悪役になるんじゃないかな〜と

思っていたものの、実は料理や夢を追う仲間に対して真摯に向き合っている人柄が

回を増すごとに伝わるので、好感が持ててますし。

「お前の料理、最高だぞ」と、平古の才能を認める発言をするのも頷けます。

 

一方で尾花の方は、抽象的な表現になってしまいますが、

今まで若干抑え気味だった「ザ・キムタク」らしさが

あの平古を迎え入れるくだりで一番出ていたような気がして、

尾花の持つ熱さと、木村さんにしかない言葉の放つ力の強さ、インパクトの強さが

共存して生まれた名シーンだったんじゃないかとも思わされました。

決める所は決めるのは日曜劇場では鉄板の流れですが、

いやはや、やっぱりこの組合せはズルいでしょ…。

 

今回は栞菜の動きと3年前の真相とで、2つの事件が同時進行していたので

いつもよりミステリーっぽさが出ていましたね。

新キャラのフェルナン(マイケル富岡)、どこまで物語に絡んで行くのか…。

 

 

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おっさんずラブ -in the sky- 7話 感想|どこもかしこも悲劇のヒロイン

 

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山崎育三郎さん、もっと早く出てきて欲しかったなぁ…(笑)

そうすれば最初から面白くなったかどうかは分かりませんけど、

少なからず、今回の春田(田中圭)と獅子丸(山崎育三郎)のやり取りには

クスクスさせられる所が多々あったので。

「歌うな!」というツッコミ。唐突な社交ダンス。腕を上げる振りのキレの良さw

中の人のユニークさが滲み出ていて楽しい。

 

物語の流れとしては、もう最終回前なので一気に飛ばすよ〜!と言わんばかりの

フってフラれて…の連続でした。

黒澤(吉田鋼太郎)も恋愛関係から退き、

成瀬(千葉雄大)が向けていた四宮(戸次重幸)への矢印も消滅する。

四宮は「良いから成瀬の所に行けよ!」なんて、不器用な強がりを見せる。

どこもかしこも悲劇のヒロインだわ…

しかも、次々と関係が変わっていくもんだから整理するのも大変…

 

デートに見えるわ、何気なくポケットに自分の手を突っ込むわで

「そういうとこだぞ、はるたん!」な行動で、彼を好きになってしまった感じの成瀬。

今までの話からすると、四宮が振り向いてくれなかったから

やっぱり春田に乗り換えよう〜という単純な男性に見えますけど。

意外な展開、出てくるのかなぁ…?

ラブストーリーだとガッツリうたってますし、誰かとは幸せになるのが理想形ですけど…

それまでにもっと機微な心理描写とか、話数とか、必要でしたよね。

 

 

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俺の話は長い 最終回 感想|岸辺家と秋葉家にしかない"家族の愛の形"

 

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其の十九「すき焼きと引越し」

 

最終回にして、満(生田斗真)の面倒くささと

家族でのやり取りがパワーアップ(笑)

オリンピックの開会式と閉会式は同じ場所でやるもんだろ!

引越し先でやるなんて井之頭公園でやるのと一緒だ!という暴論wから始まり、

重箱の隅をつつくトークフェンシングなら優勝出来るだの、

遺影に水をあげなかったら虐待だの、次々と飛び交う話題の尽きなさが楽しすぎる。

しかし、その時間はいつまでも続かない…

 

岸辺家と秋葉家の食卓を後ろからそっと映すカットに、

一気に切なさが押し寄せてきてしまいました。

ああ、もうお別れの日が近づいているんだな。

人生で最後になる料理があるように、本作の場合も続編がなければ

もうこれで最後なんだな…と、笑い飛ばした展開からの反動が大きく、

感慨深いものがありました。

 

変わらないように見えて、少しずつ変わっていく家族。

前回ではラジオパーソナリティになると言った春海(清原果耶)に心動かされ、

光司(安田顕)はタクシードライバーになると宣言。

 

「探し物を見つけようと思っている時に見つからない」と言っていた満は

大きなパズルを完成させる。今の姿に"ピリオド"を打ったと思わせられるシーンでした。

 

其の二十「コーヒーとマラソン

 

からの…ああ、まさか、スーツ姿の満が面接に行くだけで泣かされてしまうとは。

 

「3ヶ月ありがとうね」と照れ臭そうに感謝する綾子(小池栄子)、

ラソン場での応援歌演奏、明日香(倉科カナ)のささやかなエール…

いろんな形の愛を受け取り、選手と共に長い道のりを歩み出す満のラストに、

いつもの主題歌が重なり更にグッと来ます。

ラソンがこんな風に絡められるとは思わなかったなぁ。

 

綾子があそこまで気持ちを晒け出すようになったのも、

喧嘩しながらも次第に打ち解け合える関係になれた過程や、

満が春海の良き理解者だったエピソードを紡いで、家族の変化を描いてきたから

何ら違和感がありません。今までの思い出の積み重ねによる集大成を見たお話でした。

 

就職出来たかどうか曖昧なまま、面接シーンで終わらせたのも良かったですね。

普通に続編が作れそうな感じ。

…自己PRじゃなくて「俺頑張って準備したんだよ!」「俺今日早く起きたんだよ!」

という自慢になっていたのは笑いましたがw

 

もし本当に議員秘書になったら「俺の話は長い 議員秘書編」として

新たな舞台で活躍する満が見られそうですし、

逆に、「まだ結婚できない男」みたいに、一度就職はしたものの結局ニートに戻って

再スタート…なんて展開の仕方もアリですよね。

 

いずれにしても、また屁理屈を言いまくる満にお会いしたい。

 

 

***

 

主婦同士で近所の家族の噂話をするように、視聴者がどこかに存在するかもしれない

1つの家族を覗き見しながら楽しむ…そんな作品でした。

 

家族の形は様々だから、ルールも違えば教育の仕方も違ってくる。

だからやっぱり、余所の話は「あるある〜」と頷く所もあれば、ギャップもあり、

聞いていて飽きないし面白い。

でも、全てに共通しているものは「家族はやっぱり家族なんだ」という所。

 

岸辺家&秋葉家もまた、そこだけにしかない愛の形があり、

親子で気まずい時期があっても、喧嘩しても、家族という歴史が長ければ長くなるほど

いつだって元の関係には戻れるんだといった、

一種の温かみを教えてくれたような気がします。

 

最初は、屁理屈ばかり言う満や、ぶっきらぼうな対応をする綾子を見て

これはちょっと今後ギスギスして来ないか…?と不安に思ったりもしたけれど、

回を重ねるにつれて愛らしいとさえ感じるようになりました。

どちらも素敵な家族でした。

 

満のキャラクターが「令和」らしさなら、

昔ながらの街並みや我が家は「昭和」らしさが感じられ、

尖った作りにする訳でも一昔の時代にありがちなドラマにする訳でもなく、

新旧が織り混ざって、丁度良い塩梅の斬新なホームドラマ

見事に仕上がっていたような気がします。

 

関ジャニ∞の主題歌「友よ」も良かったです。(CD…買っちゃった♪)

劇中でのシーンと曲がかかるタイミングのシンクロ具合の絶妙さもさる事ながら、

ある時にはしんみりとした切ない気持ちにさせられ、

ある時には何か希望の光が見えるような、前向きな曲にも感じられ…で、

2つの顔を見せてくれる所に新鮮さがあり、インパクトに残る曲となりました。

 

個人的には…土10枠に引っ越してから初めてアタリだったんじゃないかな?

今までにも面白い作品はいくつかあったけど、序盤が微妙だったり、

ちょっとここが惜しかったなぁ〜と引っかかる要素が見受けられたりしたので…

本作に関しては、最初から最後まで面白かったですもん。

 

SPとして帰ってくるのが一番あり得そうですけど。

少なからず、続編を作らないなんて勿体ないですよ!!

それくらい良いドラマでした。楽しい時間をありがとう。

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 9話 感想|大多数の持つイメージを覆せるか?

 

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芸能人が免許証を返納したニュースが取り上げられるくらい、

今年は高齢者による事故が多かったからなぁ…

凄く生々しい話でした。

 

「高齢者が車に乗るのは危険だ」「70過ぎたら返納すべき」という

イメージを作り上げたのはマスコミですが、そこに忖度はつけず、

リコール隠しによる暴走問題を題材として社会に一石を投じる作りは、

さすが、安心と信頼の調査力を誇るNHKドラマといった所。

 

仕事柄、真相を突き止めたくて動いていたとしても、

高齢男性の意見に無意識に耳を傾けがちな真奈子(松雪泰子)の気持ちは分かります。

自分のお父さんが同じような欠陥車に乗った事で死に至る…

「失敗を引き起こした具体例」をまさに目の前で見てしまっている。

当時は既に大人だったから、膨大なダメージを受けずに済んだかもしれませんが、

小さい頃に母親を亡くしてしまったとなると、運転出来ない事はおろか、

PTSDなどの精神的な病にも陥る可能性が高くなる。

失敗を繰り返したくない…という強い意志が動いたんですよね。

「また高齢者による事故か」で一括りにされないために。

 

揺るがぬ証拠に一歩近づくためにも、高齢男性がボケていないかどうか

弁護士か刑事のツテで拘置所で面会してみたら良いんじゃないか?とも思いましたが、

あのハキハキした喋り方からして、多分本人に原因はないでしょう。

ホストの件も、ただ遊んでいるのではなく、

最終回に向けて真相を突き止めるための仕込みをしているのかも。

 

大勢の人を巻き込み、日常で利用する道路をも巻き込み、

体を張って大規模な実証をしてみる姿は

最近のエピソードの中で最も「事故調」らしさが出ていた気がします。

被害者の息子の言葉「デスガイザーが来て、ママをひき殺したんだ」も

事件の鍵として描かれていて、

糸口が見えた時には、そこに繋がるのか!という爽快感もありました。

 

前後編なので本当に面白かったかどうかは後編まで見てみないと分かりませんが、

少なからず、4・5話の医療ミス編よりも間延びはしていなかったと思います。

清々しいラストを飾れるか?期待してます。

 

 

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モトカレマニア 最終回 感想|マニアじゃなくてただのモトサヤ。

 

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タイトルがモトカレマニアだし、劇中でも「自分の幸せは、自分で決める」と

言っていた事から、最初のようなマニアになって終わるオチだと予想していたけど…

普通〜にヨリを戻しちゃうんですね。

それ、「モトカレマニア」じゃなくて「モトサヤ」だからさ。

 

ユリカ(新木優子)とマコチ(高良健吾)の関係はグダグダうじうじ…

しかしクライマックスに近づいたら、

やっぱり好きなもんは好きなんだ!と気づいて動き出す。

付き合ってみて「"好き"だけじゃどうにもならない事だってある」って

気づいたんじゃないの?

なのに、山下(浜野謙太)とむぎ(田中みな実)の写真を見て心境が変わる…

山下もさくら(山口紗弥加)も恋人が出来たから、私もその勢いで付き合っちゃえ!という

軽い気持ちで決意したようにしか見えないのは私だけ?

もし本当に打ち切りなんだとしたら、端折ったのはここの「気づき」に至るまでの

過程じゃないですか?

 

走っている時に、切ない曲流しとけば何とかなるでしょ感漂う演出も雑。

二人きりになった時に本物のツリーが光り出すのも雑。

人物描写も雑。全てが雑。

いつの時代のラブストーリーを見せられてんねん

ってくらい、ベタ過ぎる最終回。

 

原作がそうなのかもしれないけど、

やっぱり、元々が奇抜な世界観じゃないと(これも割と奇抜な設定だったが…)、

最終回で盛り上げるのは脚本家にとって至難の業なのかなぁ。

同じようなキラキララブコメ路線の「偽装不倫」も、

既婚者じゃないのに結婚していると嘘をつくという謎の設定がありながらも、

最後は昔の月9みたいに空港まで駆けつける→ど真ん中でキス!ってオチだったし。

あれ…書いてて思ったけど、流れ、一緒…?(滝汗)

共通点は、設定を活かせず、どう扱って良いか分からず、

方向性が迷走した状態のまま終わらせたって所でしょうか。

 

山口紗弥加さんの今までにない、チャーミングな佇まいには惹かれた。

ガンバレルーヤのよしこさんと関口メンディーさんは、思っていた以上に

自然体な感じが良かった。

個人的な見所はそれくらい。

主人公のユリカもマコチも、ただ顔が良いだけで、

お互いがどこを好きになったのかが伝わらなければ、魅力も全然感じられない。

 

ユリカは何かと面倒臭い。マコチは感情を見せないから、何考えてるのか分からない。

そんな印象しか残らないから、もうくっつこうが別れようが

どうでも良い…とさえ思ってしまいました。

 

あーあ、途中からずーっとシリアスモードで気持ちが盛り上がる事もなく、

つまんないドラマだったな。

最後まで見なきゃ良かった。時間を損した気分。

 

 

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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 9話 感想|矢沢永吉になりきる宇崎竜童

 

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なんで矢沢永吉さん本人にオファーしなかったんだろう(笑)

「よろしくぅ」とか、手の動かし方とか、もろ"永ちゃん"な宇崎竜童さん…。

宇崎さんもよく引き受けましたよね。

もう大御所になってくると、九藤じゃないけどそれなりに確固たるプライドがあるから

スターの真似っこなんて嫌だろうし、

お二人に交流関係がないと、矢沢さんもこれを笑っては見られなさそうw

本人が仮に良くても、ファンはどう映ったかしら?

 

九藤が抱えている病気。大門(米倉涼子)もかつて患っていたとは意外でしたね。 

「私、失敗しないので」は、自分を勇気づけるためのおまじないにも

かかっている事が分かり、今までよりも最終章らしい緊迫感。

というか…主人公の過去との因縁が関わっているし、

自分もかかっていた病気=ラスボスともとれる展開だったので、

これが最終回でも全然おかしくはなかったですが、

新キャラのニコラス(市村正親)に見せ場は作らなきゃって所なんでしょう。

 

手術を決心する大門に橋から礼をする原(鈴木浩介)のシーンはグッと来たし、

手術中の時にファインプレーもして「頼もしい仲間」感を出してきたけど…

良い人っぽくさせるのなら、大門を際立たせようと、周りをポンコツに描いてこなければ

良かったのになぁって思いました(笑)

 

次回で最終回。

ブラックバス計画、ニコラスの病気、子供ピアニスト、鮫島(武田真治)の裏切りなど

まだ色々と書く事が残ってますけども…

とりあえず、海老名(遠藤憲一)のがんは多分違う(思い込み)…に一票!

 

 

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同期のサクラ 9話 感想|頑張れを強要する事と応援する事は同じではありません。

 

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※今回も今回とて、ネガティブ寄りの感想になっている事をお許しください…(謝)

 

「同期」って立場、自由に使えて良いよねぇ。

家族でも友達でもない、同期。

家族じゃないから1年以上ほったらかしても何も罪悪感ないし、

友達じゃないから自分の事を、病み上がりでリハビリ中の相手に対して

ガンガン言ったって良い。

自分たちはサクラ(高畑充希)の想いを成長の糧にしては一人で何とか出来るほど

大人になっていく癖して、サクラには「昔のままでいて」を押し付ける。

 

もう親友じゃなくなるよって…何?

焦らせてるのは…誰?

終盤で、サクラを逃さないようにと集団で囲って叱咤激励するシーン。

正直言って、地獄絵図でしかなかったわ。

下手したらまた鬱になりそうなものを、サクラはその言葉を受けて立ち直り、

「さくら」を流して感動っぽく見せるのにはもっと鳥肌が立ったわ。

 

メガネが割れたままずっと入院させて、

故郷の人達はサクラの現状を知らない様子だから、

きっと報告の電話もしなかったんでしょう。

思いやりがなければ、常識もない。

みんな「当時のサクラ」を離したくなければ、身近に置いておきたい。

その象徴は、昔と同じメガネを買った所にある。

同期達って、こんなに束縛強い人達でしたっけ?

 

サクラを窮地に立たせる描き方もなぁ…

一人で決めて準備した事なのは分かるけどさ、

本人の前で「吹っ切れた」とか電話で「就職先決まった?」とか、可哀想過ぎますよ。

バイト先だって辛い目に遭わせなくても良いのに。

まずは失業保険でしばらく暮らさせてあげてよ。本当、誰のための福利厚生?

 

同期達も自分勝手だけど、黒川(椎名桔平)も自分勝手。

起爆剤」と期待していたんだから、会社に戻るか?とか、

就活している最中に声かけてくれって話。

 

ああ〜…ホラー映画以外で初めてゾッとしてしまうほど

恐ろしい1時間でしたわ。

サクラが立ち直るのも、主題歌も何も響かん。

最終回も彼女を虐め倒すんでしょうね…。

 

 

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G線上のあなたと私 9話 感想|人の感情って、複雑で時に繊細。

 

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ああ、もう…分かり過ぎて辛い。

也映子(波瑠)が心配だからという気持ちが先走って家まで行っちゃう理人(中川大志)も、

「好きの先が怖い」、些細な言葉で悶々と考え込んでしまう也映子も、

一人になりたくても本音では誰かに助けを求めている幸恵(松下由樹)も、

どれも通ってきた道だから共感の嵐が過ぎる!!

 

この流れが原作通りかオリジナルのものかは分かりませんが、

全ての世代や立場を経験してきて、まるで人の気持ちを知り尽くしてるんじゃないかと

思えるくらいの脚本が、とにかく恐ろしい…

 

人の感情ほど、些細な事で傷つきやすく、面倒臭いものってない。

…が、今回のテーマ。

「どう見られているか」に偏見を持たない

恋愛は真っさらな状態の理人との関わりを増やす形で、 

自分の方が年上である事にコンプレックスを感じてしまう也映子の

むず痒い心情を深掘りしていたと思います。

 

理人の行動も、彼女なんだから、今あの場で苦しんでいる也映子を

何も言わず抱きしめてあげたら良いじゃない…とは言いたくなるんですけど、

やっぱり彼にとっては、まだまだ恋とは何かが分からないものなんですよね。

「普通」も、二人で両極端の考えが出てしまうって所も妙にリアル。

 

あとは、全体的には、幸恵さんの見せる表情にやられっぱなしだったかなぁ。

「誰か実況して!!」は的確過ぎて面白かったけど(笑)

自分の事かのようにソワソワした乙女心を見せる姿から、

大切な場所まで無くなるほど変わってしまう現実に打ちのめされそうになる姿、

抱えてきた重荷を手放したいからと強がってもみせてしまう姿など…

彼女の持つ、彼女にしかない複雑な感情っぷりを堪能した気がします。

 

恋愛の事は一旦保留にした也映子と理人ですが、

この二人には絶対に幸せになってもらいたいし、幸恵さんにも勿論幸せになってもらいたい。

恋人を作って結婚する事だけが 幸せな人生を送る上で全てではなくて、

バイオリン教室でないと出会えなかった三人が

何年経ってもこうして親友を助けたいという気持ちが働くほど、

かけがえのない仲間になれたという事実もまた最高のものであると

今まで教えてくれたから。

 

最終回、三人の結末がどうなるのか気になるから早く見たいけど、

終わって欲しくないというジレンマ…。

予告では何やら、幸恵の夫・弘章(小木博明)にビシッと言ってそうな

姑・由実子(夏樹陽子)のシーンが。

今回の「してやってる」風の言い方には本当に頭に来たので(笑)

ちょっとでもスカッとさせてくれないですかねぇ。ここは。

 

 

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